■森の牙参加予定メンバー
レナ・デアボリカ
ジオ・マクレガー
シンシー・チキン
ミオ・コーズムーン
当日、参加予定メンバー全員が定時に集められた。
森の牙のおやじともう一度依頼内容を確認しようというとき、パーティーに一人
の人物が紹介される。
おやじが助っ人を用意したといい、ミオというアルリアナ信者がパーティの前に姿を現す。
だが彼ら──女性の方が多いが──には、ミオのその幼な気な容姿から、彼女が助っ人になるとはとても信用できなかった。
しかも軽い挨拶をしたたときに、どうやらミオは「声」を喪っているらしいことが判明し、動揺する。
さらにおやじは最近暇を費やしていたリラックをも、押しつけ……助っ人にどうだと言ってきた。
メンバーはシンシーの一言で結局2人とも連れて行くことになる。
しかし、シンシーの心の声は誰にも届かない。
合計5人となった一同は馬車を借り砦へと向かった。
その時にシンシーの財布からなくなるはずのお金が、リラックの財布からなくなっていたのは言うまでもない。
しかし馬車では砦まではたどり着けず、2日ほどは大きな木の繁っている山道を歩いていくことになった。
山道を歩き砦へと進んで行くが途中目印を見失ってしまう。
それでもレナのフライト(飛行)を使った偵察で目印を発見しながら進み、一日目は何事もなく夜を迎えた。
戦場に近く危険なので、見張りを立て警戒しながら夜を過ごすことにした。
シンシーは早々にジオのもっていたテントで休んでしまったので、残ったメンバーだけで交代制の見張りを立てることにした。
真夜中、薄く月明かりの照らすころ、リラックが近くで何か物音を聞きつける。
それをもう一人の見張りのミオに伝え、自分はここを見張っているから、ミオにそこを見に行くようにと指示する。
ミオが木の陰になっているところを調べに行ったとき、何者かがミオに襲いかかってきた。
しかし、ミオはしゃべることができず、合図をだせなかったので、自分一人で襲いかかってきた人物と闘い、後ろ回し蹴り一撃で撃退する。
その後に闘いの音を聞きつけたジオとシンシーがやってくる。
それを見て木の陰に隠れていた人物が逃げ出したようだ。
襲ってきたのは砦を占拠しているスティニア軍の歩哨だったようだ。
偵察にきていたところ、夜中にもかかわらず13、4歳のかわいらしい少女が歩いてきたので脅してさらってしまおうというつもりだったらしい。
そしたら逆に撃退されたということだった。
歩哨らは縛っておいて、その後は何ごともなく朝をむかえた。
再出発の時、縛っておいた連中はそのまま放っておくことにした。
山道を歩き進んでいくが、途中進む道についての議論がおこった。
他のメンバーがこの道が正しい、と主張するとリラックは、いやそっちは違う、こっちが正しいと別の道を言い張った。
リラックの確信にみちた説得にジオ以外は同意してしまう。
最後まで納得のいかなかったジオだが、反対して自分の正しいと思う道が正しいと言い切ることができず、結局リラックのいう道を進んでいくことになった。
その道はいかにも危険な雰囲気があり、先頭きって歩いていたリラックが落とし穴にはまった。
大魔道士と言い張るリラックなら簡単に脱出できるだろうと言い、リラックを放っておいて進もうとする。
疲労していて《飛行》(フライト)が使えないから、自分に魔法をかけて助けてくれとレナに頼み込むリラック。
リラックの虚言にいらだっていたレナは、魔法でリラックを引き上げてやるが、そのまま空中を振り回す。
高所恐怖症のリラックは助けてくれと叫ぶが、かまわずしばらく空中を振り回した後で、そのまま空中から落とす。
空中で揺らされた恐怖から、リラックは揺れること自体が嫌いになった。
リラックのいう道はどんどん危険なところへ進むようなので、その道を進むのをやめ、レナの記憶を頼りに、道を修正していった。
どうやら正しい道を進んでいるというのを確認し、砦まであと一時間もあれば到
着するというころ、レナが複数に囲まれている気配を感じる。
リラック以外にそれを伝え、このまま気づいていない振りをするようにいう。
ジオが飛び出して敵を倒そうという気でいたが、シンシーがそれを制して一行はそのまま砦へ近づいていった。
砦まであと10分くらいで到着するだろうというところまできて、囲まれている気配が増して濃密になってきた。
このまま見張られたままでは作戦を実行できないし、人数がこれ以上増えないうちに叩こうということになった。
そこでシンシーがすでに気づいているから出て来いと周囲に呼びかける。
それを聞いて、6人の軽装の男が姿を現す。
その男たちのうちの一人、リーダー格の男に素性を問われる。
レナは自分達はスティニアの密使だと言う。
だが相手はそんな話は聞いていないと返し、任務を説明しろと言う。
レナの意思を汲み取ったシンシーも、自分達は密使だと口を合わせ、非常に重要な機密にかかわる任務だから、その内容については明かせないと説明した。
男はシンシーの堂々とした振る舞いに少し納得しつつも、この地域の不審者は必ず、見逃すわけにはいかないので、自分達のボスに会ってくれという話になった。
レナ、シンシーがそれを了解し、ミオとジオも納得して、ただリラックだけが何も気づかないまま、スティニア軍の中でも高い役職の人物という扱いのもとで、砦攻略のボスと呼ばれる人物に会いに行くことになった。
今回のメンバーは見た目が、まだ子供に見える少女、人相の悪い大男、コンテストにでれば優勝するだろう超美人、普通の人は、一生に一度お目にかかれたらラッキーなぐらい珍しいというエルファウィザード、まだ子供っぽさが抜けきれていないが唯一普通そうなウィザードとこのような顔ぶれなものだから、スティニアの駐屯地を奇異の目を集めつつ通って
行く。
ボスのところまで案内され、ボスと対面する。ボスの名はファレルといい、仮面
をかぶっていた。
部屋には椅子に座ったファレルと、その左右に男が2人、入り口に2人、ボスの所までの通路の左右に4人の合計9人いた。
ファレルに挨拶され、密使としての任務を問われた。
そこでレナはファレルを暗殺し混乱をつくり、砦を救う作戦を考えてた。
レナはそう簡単に話せる内容のものではないといい、まず人払いをさせた。
またリラック以外に自分の作戦を伝え、シンシーには時間を稼ぐように話してくれと頼んだ。
シンシーは別の手段があるのではと考えるが、この場は急いだ決断が必要だと思い、しぶしぶレナの作戦を了解した。
シンシーが時間を稼いでいる間に、レナが《倍速》(グレートヘイスト)の魔術に意識を集中させる。
レナが《倍速》をジオにかけたのを合図に、ジオとミオが飛び出し、ジオがファレルに、ミオが右の男に襲いかかった。
シンシーとリラックはいったい何が?という感じだったが、シンシーは失敗した時のことを考え、自分は知らないという振りをしただけだった。
不意を突かれたファレル達は剣を構える暇もなく闘うことになった。
戦闘が始まってからはシンシーが左の男と闘った。
不意をついたことやジオに《倍速》(グレートヘイスト)がかかっていたこと、シンシーの頭部を狙った杖の妙技が決まったり、ミオも一対一で敵を押さえたこと、リラックの加勢、レナの援護などがあり人数の勝利も加わり、最終的にはミオを気絶させてしまったものの、圧勝に終わった。
逃げ出そうとしたファレルにとどめをさしたのはジオだ。
騒ぎを聞きつけた兵が部屋入ってきたが、レナはファレルが逃げようとしたところには何かあると踏んで、壁を調べ隠し扉を発見した。
ジオがミオを担いで全員がそこへ逃げ込んだが、扉を閉じる手段がわからなかった。
ジオの鋭い観察で、一瞬で扉を閉じるボタンを発見した。
部屋の入り口から敵が向かってきたが、すんでのところで扉を閉じることに成功した。
地下の脱出用通路らしきところに出たが、明かりがなかった。
しかもレナは《持続光》(コンティニュアルライト)の魔法を使うことができなかった。
その時リラックは自分がカンテラを持っていたことに気づき、こんなこともあろうかと用意してたと言いカンテラを取り出した。
カンテラを持つリラックを先頭に通路を進んで行った。
途中に鍵のかかった扉があったがシンシーの鍵開けで難なく進んだ。
分かれ道も風の吹いている方を選んで進んでいった。
地上への出口を発見し、地下から脱出した。
出口を大きな岩でふさぎ、追ってこれないようにしつつ休憩した。
辺りが暗がりはじめていたので、とりあえず1日野宿して砦へ向かうことにした。
早朝、砦へ向かった。
砦へ向かう途中にスティニア軍は見当たらなかった。
砦に到着した一行は身分の照会をし砦に入った。
砦では、昨日の夕方過ぎからスティニア軍が引き上げていったのはなぜだろうといったことが話題になっていた。
砦のリーダーにスティニア軍がなぜ引き上げていったのか知らないかと尋ねられた。
そこでシンシーが敵のボスが何者かに暗殺されたらしいと説明する。
今なら脱出が可能という状況になったが、副官が、敵は混乱しているのだから、今すぐ援軍を呼びに行くと同時に敵を攻める作戦を立てて、砦を捨て逃げるより攻める事を考えてはどうかと言ってきた。
そこで至急砦の幹部会議が行われることになった。
森の牙メンバーの意見も参考にしたいということで意見を求められた。
森の牙メンバーは当初の任務通り、脱出を薦めた。
幹部会議の結果は、オータネスに引き上げることで成立した。
安全な場所までオータネス軍を警備することにする。
一行は帰りの旅費をオータネス軍に負担してもらい、ターデンへ──森の牙へ帰ってきた。
任務を終え、成功報酬として700ムーナが支払われた。
その後は、それぞれ次の仕事までの余暇を楽しんでいた。
レナはガラン(森の牙のおやじ)に話があると言われ、ガランと会う。
無限にパワーを引き出せる謎のパワーストーンを使ってみないかと言われる。
いくらパワーを引き出してもパワーが尽きずどうも怪しい、たまたま自分の所に転がってきただけのしろものなので、何か起きても責任はとらないが、それでいいならタダで譲り渡すと言った。
レナは考えた末にそのパワーストーンを受け取ることにした。
後日オータネスでは、スティニア側のボスが怪しい一団に暗殺されたらしいが、その怪しい一団とは、あの森の牙の一行ではないかという噂が流れていた。
以上
参加プレイヤー | 参加キャラクター |
黒光 | レナ |
猫撫雅遊 | ジオ |
よしゆき | シンシー |
フイム | ミオ |
みぞっつ | GM |