■『依頼内容』
領主ロールドの暗殺と共に、可能であればガヤン神殿自体の不正を暴くこと。
説明:
ソイル選王国のライルという小さな町で、領主がガヤンと手を組み好き放題にしている。
ガヤン神殿とも癒着しているので、悪事を暴いてももみ消されるのは目に見えている。
手を尽くした結果、領主の暗殺しか手段がないという事になった。
四人は馬車でライルに向かった。
一行は目的地まで徒歩で半日という距離のところで馬車を待機させる。
ライルは町に入るだけで、門番に通行料を要求されるような町であった。
そして噂で聞いた通り、町の雰囲気も暗く沈んでいた。
とりあえず四人は宿の確保に向かったが、仮面の男ライは宿の場所を確認するとすぐに単独行動を開始した。
路地を歩いていると、数人のゴロツキに襲われたがたった一人でそれを退けた。
夜にはライとジオの二人で領主の屋敷に向かい、徹夜で見張りの様子や屋敷の外の構造を確認した。
翌朝、カノンはミューを連れサリカ神殿へ聞き込みに行くと、何か事情を知っていそうな神官に出会うことが出来た。
昼、タマット神殿に向かったジオは屋敷の中に詳しい人物の情報を得た。
ライはシャストア神殿に行き、今の領主やガヤンの裏側を演じる劇の存在を知った。
昼過ぎにはカノンとライは宿に戻って休んだ。
夕刻前、ジオは宿屋への帰り道でガヤン信者に遭遇する。
そのガヤン信者は、ガヤンに対して何か企んでいるという疑いのある女性を連行していた。
ジオは、その女性を助けるためにガヤン信者に襲い掛かる。
ガヤン信者を倒したまでは良かったのだが、とどめを刺したところを見られ女性の恐怖を煽り立ててしまった。
結局その女性は大声をあげながら逃げ出した。
宿に戻って三人そろってこれまでの経過や、これからの事を話し合っていた。
するとその途中に、殺人の疑いでジオを捕らえにガヤン信者達が宿に乗り込んできた。
ガヤン信者達の声に気づいたライは、さっさと窓から脱出。
ちなみに、ライは宿屋に泊まる手続きをしていなかった。宿代を踏み倒す意味もあったのかもしれない。
ジオもそれに続いて辛くも脱出。
しかし、幼い妹であるミューがいるため部屋に残っていたカノンが、ジオの仲間として連行されてしまった。
宿から脱出した二人は、ライは領主の屋敷に、ジオはカノンとミューの救出に向かった。
カノンたちが宿屋を出た瞬間に、すぐさまガヤン信者達に襲い掛かるジオ。
救出は何とか成功したが、三人はさらに追われる身となってしまった。
ライは屋敷のそばで警備が手薄になるのを伺っていた。
そこへ、殺人犯(ジオ)が現れ暴れながら逃走しているので、応援が欲しいという通達があった。
そのために警備員が減った隙をついて、ライは屋敷の庭への侵入に成功した。
ジオ、カノン、ミューの三人は、追っ手を倒しながら逃げていたが、ついに路地に追い込まれた。
路地の道幅は人一人か二人ずつしか通れないほどだったので、ジオ一人で迎え撃つ形を取った。
襲いかかって来たガヤン信者を一刀のもとに切り伏せたおかげで、相手は恐れてしばらく手を出してこなくなった。
その間に、ロープをかけて屋根に上り、何とかその場を脱した。
一方、屋敷の庭に侵入したライは、忍び寄って門番を片付け屋敷の中に潜入した。
途中屋敷内の見張りに遭遇しながらも、難なくそれをかわしつつ屋敷内を探索。
ある部屋にいた男を脅迫して領主の部屋の場所を特定した。
領主の部屋に辿り着く事には成功したが、部屋に侵入した事には気づかれてしまう。
領主はわめき散らすが、ライは終始無言。
しかし、恨みの有無を聞かれた時だけ「恨みはない」と一言呟き、領主を闇に葬った。
その後部屋を探索するも不正にかかわる証拠を見つけることはできなかった。
屋敷を脱出しようとした途中、ミスをして存在を気づかれる。
しかし、領主の暗殺者が屋敷の外に逃げたという偽情報をうまく信じこませ、それに乗じて屋敷を脱出した。
歩み去るライの背後では、屋敷が炎上していた。
町中で、逃げ回っている三人とライは合流。
サリカ神殿に隣町からガヤンの人たちを呼ぶように依頼したあと、町周りの壁を乗り越えて脱出。
街道ではライルのガヤン信者達が見張りをしていたため、森の中を通っていく事になった。
途中ミューが急に高熱を出すが、疲れているためだろうとその場は落ち着いた。
一晩歩いて、馬車のある場所へ行きそのまま森の牙まで戻っていった。