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日本の都市(神戸、横浜、東京、鎌倉)

 

日本の都市には「ごみ箱」がない。ないことはないのだが、少ない。外国の都市と比べるとないに等しい。外国の都市にはいろいろなごみ箱がある。また道路の清掃も徹底している。日本では道路清掃車など滅多に見かけることはないが、ヨーロッパの都市では早朝や深夜に小型のロードスィーパーが、広場や繁華街の歩車道をごしごし清掃している光景に出くわす。日本の都市には、昔から「門(かど)掃き」という習慣がある。家の前の道路はそれぞれが掃除するということである。だから日本の都市は美しかった。歩きながら飲食するという習慣もなかったし、ごみをポイポイ捨てるという習慣もなかったので、ごみ箱を設置する必要はなかったわけである。しかし今ではごみやたばこのポイ捨ては環境問題の一つに数えられるほどだ。このコーナーでは、これまで私が訪れた世界と日本の都市のごみ箱や、都市を美しくするための取り組みを紹介したい。

ドイツ

 

環境先進国として知られるドイツには、リサイクルのための回収容器が目立つ。家庭のごみは容器包装廃棄物用の黄色いコンテナとふつうのごみのコンテナの2種類がある。区役所にはCDの回収容器、赤十字の事務所前には衣類や靴の回収容器がある。駐車場や空き地には、様々な資源を分別回収するための容器が設置されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いわゆるDSD(デュアルシステムドイツ)と自治体が共同で設置・管理しているリサイクルステーション。古紙、びん、その他の容器包装、古着、くつなど、いろいろなごみのコンテナがある。

古着と靴(左)の回収容器

オフィスのごみ分別コンテナ。古紙、ガラス、容器包装ごみの3種類あった。

ベルリンの区役所においてある回収容器。黄色のコンテナは乾電池、プラスチックの筒はCD、右端の筒はワインのコルク栓。

 

ヨーロッパの都市でよく見かける街頭ごみ容器。

ベルリンテーゲル空港のごみ箱

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