第4回 作成講座
    生徒オリジナルガイドマップ作品集   

●生徒オリジナルガイドマップ

 それでは、第3回で学習した生徒さんは、どのように地域調査をして、どのようなオリジナルガイドマップを作成したのでしょうか?
 ひろりんの学校の2年生の生徒さんの作品をこれからいつくか紹介しましょう。どれも個性的な大変すばらしい地図ばかりです。きっとみなさんの地域調査の参考になることまちがいなしです。
作品1 ●ワンポイントアドバイス

1、最近、どの地域にも増えてきた「コンビニ」をテーマに調査活動を行い、その比較を記録カードにまとめてあります。

2、コンビニの比較がしやすいように質問内容を番号で表してあり、スペースをとることがなく、また、とてもスッキリとしたデザインになっています。

3、左下にコンビニを利用する人にもインタビュー活動を行い、とても内容の濃い調査活動になっています。

4、タイトルはこのくらいはっきり大きく書くと一目で何を調べたかが分かります。
作品2 ●ワンポイントアドバイス

1、これもどこの地域にもある「公園」をテーマに調査活動を行い丁寧にまとめた、すばらしい作品です。

2、写真の撮り方に工夫が見られます。その遊具の説明としてUPでとる写真と位置関係・大きさが分かるように撮った写真とメリハリがあります。

3、真ん中にある地図の中に番号だけでなく、小さな写真を貼ったところに、この生徒さんのアイデアがあります。これならすぐにどの場所に何があるのか分かります。

4、中央下の女の子のイラストがアクセントになっていて、公園の楽しさが伝わってきます。
作品3 ●ワンポイントアドバイス

1、「まちの変化」をテーマにして調査活動を行った作品です。

2、1983年の地図を真ん中に手書きで書いて、調査活動を行い、実際に調査して現在でもあるもの、無くなったもの、新たに出来たものをまとめてあります。

3、写真では分かりにくいかもしれませんが、三沢川は、水色の画用紙を細く切り抜いて画用紙に貼ってあります。地図に立体感を持たせたすばらしい工夫です。
作品4 ●ワンポイントアドバイス

1、まちの中を流れる川にこだわりを持って「ゴミと生き物」をテーマに川沿いに歩いて丁寧に調査活動を行いまとめた作品です。

2、イラストをたくさん使い、とても見やすいレイアウトになっています。

3、右下には、川につきものの橋を調査して、その名前が書かれています。

4、細かく調査した内容を、全部地図に表したい気持ちは分かりますが、このように思い切って、本当に自分が表したいことだけにしぼって書く勇気がとても大切です。
作品5 ●ワンポイントアドバイス

1、まちの中に残そうとしている「保存樹木」に興味を持って調べた作品です。

2、このようなテーマの場合、すでに市役所などにどこに保存樹木がある場所が地図になっている場合がありますが、それをそのまま画用紙に地図に写しておわりではなく、このように実際にカメラを持って調査し、写真をとることに大きな意味があります。

3、たとえば、一番右下の写真をよくみると、木を守るために家の中に木が生えています。このような写真は、実際に目で見ることにより、はじめて人々が木を大切にしている気持ちが実感として伝わってくるのです。

4、地域調査の基本は、自分の目で実際に確かめることが大切です。
作品6 ●ワンポイントアドバイス

1、まちの中にある「無人やおや」をテーマに調査活動を行い、地図にまとめました。

2、この作品のすばらしさは、何と言ってもテーマです。普段、なにげなしに見ているものをテーマにしてじっくり調べてみるということは地域調査ならではの活動です。
 何度でも調査活動ができることが身近な地域に住んでいる生徒ならではの強みです。

3、このような「無人やおや」マップは、おそらくどこにもない世界で一つだけのマップです。

4、タイトルを画用紙で切り抜いて文字を作ったり、記録カードの色を野菜を意識して緑で統一したりデザイン的に申し分ないすばらしい作品です。

さあ、きみも世界でひとつだけ
オリジナルガイドマップをつくってみよう!

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