2012年のトピックス
(最新ニュース)


▼ ソロ・レコーディング終了 (11月3日 up)

11月1日、午後からはずっとひとりで、夜はお客様に来ていただいてライヴで約1時間、演奏して、無事、レコーディングは終わりました。
ご協力いただいたみなさまに、心から感謝いたします。

なお、詳細は、このwebのessayのページ、tsukimisoU(月見草U)で知ることができます。ご興味のある方は、読んでみてください。



▼ ソロのレコーディング (9月8日 up)

11月1日(木)
ソロで、レコーディングをすることにしました。

私の初CD作品は、やはりソロでした。録音したのは1991年のことになりますから、それからはや20年の月日が流れています。「処女作にすべてがある」とは近代文学で言われていることですが、今振り返っても、なんだかそんな気がします。ちっとも進歩していないような・・・。技術もつたなく、ヘタクソ。でも、ピアノという楽器に対する認識や、音楽そのものへの意識は大きく変わったようには思っています。

その最初のCDは湯河原のギャラリーをお借りして二日間に渡って行いました。その際、ピアノの調律をしてくださったのが、辻秀夫さん。これが辻さんとの初めての出会いでした。以降、自宅のピアノから、レコーディング、大きなホールでのコンサートなど、私はピアノの調律を辻さんにお願いするようになりました。この20年間、辻さんから学んだことははかり知れません。

今年、もともと、私は、トリオとソロのレコーディングをするつもりでいました。残念ながら諸事情によりトリオの録音は年内中にはかないませんが、今回、辻さんからあたたかいお申し出をいただき、自分が一つ歳をとる前に、ソロの録音をする決心をしました。『風姿花伝』ではありませんが、初心に戻って、自分を深くみつめ、問い直したいと思っています。

以下に、辻秀夫さんからの文章を掲載させていただきます。

なお、文章にあるように、当日の夜、ライヴ・レコーディングも行う予定です。限定20名。参加をご希望される方は、黒田まで直接ご連絡くださいませ。
 メール・アドレス kkyoko@ortopera.com


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<黒田ワールドをこよなく愛し応援して下さる皆様へ>

黒田京子さんがライヴシーンに登場し、ソロアルバムをリリースして早20年もの時が過ぎました。そのデビューアルバムのレコーディングで、調律を私に依頼して下さってから今日に至るまで、折に触れピアノの事を任せて頂いて来ました。黒田さんご自身のピアノはもちろん、その後のレコーディング時の調律や、さまざまなコンサートでも、時に旅先からピアノの調子が悪いと言ってはその応急措置を求めて来たり、調律師とコミュニケーションが取れないとこぼしてきたり、常に寄り添って参りました。次第に黒田さんの音楽に心動かされるようになった私は、黒田さんが演奏するピアノの調律にはより綺麗な響きを追及するようになり、私自身の技術の向上にも欠かせないピアニストとなりました。裏方である私を、まるで一緒に音楽を創る共演者のように考えて下さり、私が調律した響きと指先から感じる心地好さが演奏に大きな影響を及ぼすと評価して頂き、技術者冥利につきる想いを抱いています。その黒田さんが続けて来た音楽活動の集大成とも言えるソロアルバムを20年ぶりに制作することになりました。そしてそのレコーディングのセッティングを私がさせて頂く事になりました。

ご存じのように黒田さんは、その日演奏するピアノの響きやタッチからインスピレーションを得て即興演奏に反映させていますが、ピアノのみならず演奏の場とお客様の雰囲気をも音楽の一部としています。黒田さんのライヴはピアノとお客様と一緒に作られていると言って良いと思います。より美しく、繊細に、シリアスに、アバンギャルドにと、お客様からの無言の力が演奏への大きな後押しとなっています。

そこで私はあるアイデアを思い付きました。レコーディングの一部にお客様に立ち会って頂き、黒田さんの演奏がより素晴らしいものになるように応援して頂きたいと考えました。

そのために、お客様にも聴いて頂く事が可能で、私が調律する事ができて、なおかつピアノのコンディションがまずまずのスタジオを探す事から始め、下記の通り実現する運びとなりました。つきましてはぜひ皆様に参加をお願いし、レコーディングの雰囲気を皆様にも味わって頂きたいと思います。

なお恐縮ではありますが、参加者の皆さんには会費制とさせて頂き、スタジオ内のスペースの都合で先着20名様限定予約制と致します。そして参加者の皆さんには感謝の気持ちを込めて、アルバムのジャケットにはスペシャルサンクスとして全員のお名前を記し、完成後にはサインを入れてアルバムを謹呈させて頂きます。ぜひ皆様のご賛同を頂き、ご参加下さいますようお願い致します。
ご予約はウェブサイトなどを通じ、黒田さんに直接お願い致します。

調律師  辻 秀夫


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日にち:11月1日 木曜日
  19時30分オープン、20時スタート
  (60〜70分 1ステージのみ)

場所:小岩 オルフェウススタジオ 5階
  (JR小岩駅下車 徒歩5分)
  Add. 東京都江戸川区西小岩1丁目27番16号
      オルフェウスビル
  Tel. 03−3672−6336

会費:2500円

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<一期は夢よ ただ狂へ>

自分の年齢、この指の技術、創り出せる音楽、響きの世界、さらにCDという作品を通して聴き手に音楽を届けるという時代が終わりを告げようとしている現代、さまざまなことに思いをめぐらせ、今年中にトリオの録音、及び初心に戻ってソロのレコーディングをすることを考えていました。残念ながら、諸事情によりトリオのほうは年内は難しいと思われる状態です。が、タイミングよく、長い間お世話になっている調律師・辻秀夫さんからのあたたかいお申し出もあり、一つ歳をとる前に、ソロのレコーディングをする決心をしました。これからの約二ヵ月間、自分自身と深く向き合う時間を持ちながら、レコーディングの準備を進めたいと思っています。昨年の大震災以来、果たして“明日”や“次”はあるのだろうか?という緊張の中で生きてきたような気もしますが、まさにこの瞬間に立ち会いたいと思われる方々のご参加を心からお待ち申し上げています。どうぞよろしくお願いいたします。

2012年9月初旬
黒田 京子



▼ おおたか静流(vo)さん CD『IKOR』発売記念ライヴ (8月9日 up)

おおたか静流(歌手)さんが新しくCD『IKOR』を発売されます。
8月1日から、インターネット予約が開始されています。
CDの詳細はこちらへ。
(試聴できます)

なお、これを記念して、おおたかさんはツアーを計画されています。その中の青山・CAYでのライヴで、私は演奏する予定です。ほかにもピアニストが参加し、ショーロ・クラブもバックをつとめるそうです。

ライヴの詳細は、追っておしらせいたしますので、スケジュールのところをご参照ください。



▼ もんてん引越ライヴ (8月9日 up)

9月30日で閉鎖されることになった、東京下町にある門仲天井ホール。このホールの継続を求める活動に参加してきた私ですが、今回、有志が集まり、『もんてん引越ライヴ』を行うことになりました。

以下が、その口上です。

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20年余にわたり、多くの皆さんに愛され支えられてきた門仲天井ホールは、9月末日をもって残念ながら閉鎖されることになりました。
が、門天ホールが生み出してきた貴重な文化的意志と功績を絶やしてはならないと、私たちは新しく組織を立ち上げ、新たな「場」で活動を継承していく準備を進めています。
このライブは、門天ホールの志を引き継ぎ、その活動をスタートさせる出発(たびだち)のイベントです。

・・・・・

つまり、ホールの閉鎖に伴い、「門仲天井ホールの今後を考える会」は解散しますが、その中の有志で、新たな組織作りと活動拠点を探すことなどを行いながら、当初の“志”を継承していく活動をめざすことになりました。

なお、多くの方たちの寄付によって寄贈された門天ホールにあるピアノは、組合の配慮により、無償貸与されることになりました。ただ、あの8階からピアノを運び出すだけでもたいへんな費用がかかります。などなど、今後の活動資金を集める目的も含めて、このコンサートを行うことになりました。

当日のプログラムは実に多彩です。門天ホールが育ててきた様々な文化や芸術などに触れることができます。

出演者は、以下のとおりです。
崎元譲(ハーモニカ)
しんのすけ(ジャグリング)
富田和明(太鼓)
井上郷子(ピアノ/現代音楽)
松田貴久子(活動写真)
もんなかもんじゃオーケストラ (門仲で活動を続けてきたアマチュアのオーケストラ)
一龍斎貞橘(講談)
黒田(ピアノ/ジャズなど)
・・・私は喜多直毅(vn)さんとデュオで演奏します。

なお、一組の演奏時間は約15分です。

当日は、開場pm6:00、開演pm6:30。
料金は、前売 2000円、当日 2500円、小・中学生 1000円。
主催は、もんてん引越の会。共催は、江東区文化コミュニティ財団、森下文化センター。

こうした活動にご賛同あるいはご共感いただける方だけでなく、一般にも広く楽しんでいただけるイベントになっています。どうぞおでかけください!

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なお、閉館となる9月30日(日)には、『門謝祭! もんてん旅立ちの日パーティー』が企画されています。

「もんてんに関わってくださったお客さま、アーティストのみなさま、その他たくさんのみなさまともんてんでの想い出を語りあい、今後の夢を膨らませられる機会になったらと思っています。
もんてんの新たな旅立ちにとって記念すべき日になりますように! 」

ということで、どなたでも気軽に参加できます。

開場pm5:00、スタートpm6:00。
料金 1000円 もしくは一品持ち寄り です。



▼ 黒田京子トリオの活動休止について(6月10日 up)

2011年春から、あらたに喜多直毅(vn)さんを迎えて、翠川敬基(vc)さんと活動を始めた“黒田京子トリオ”ですが、このたび、喜多さんが長期静養に入るため、本年6月のライヴをもって、一旦休止いたします。

今年中には富樫雅彦さんの作品を集めたレコーディングを、このトリオで、と考えていますが、現時点ではいつとは申し上げられない状態です。ごめんなさい。

基本、私は喜多さんの復帰を待つつもりでいます。現在のところ、誰か別のヴァイオリン奏者をメンバーに迎えて、同じ楽器編成のトリオの活動を行うつもりはありません。そういう意味では、いわば第二次黒田京子トリオは散会、という言い方をしてもいいのかもしれませんが、ともあれ、休止、です。

これまでこのトリオの音楽を聴いてくださったみなさまには、たいへん申し訳けありません。が、どうかご理解いただきますよう、お願い申し上げます。

なお、自身のユニットとして、何か別のグループを立ち上げることはするかもしれません。それにはまだ少し時間がかかるかと思います。その前に、個人的には、ソロに力を入れることにするかもしれません。自分の年齢を考えても、おそらく、今、しかない、という思いもあります。レコーディングもしようと考えています。その際はどうかご支援賜りますよう、お願い申し上げます。



▼ 門仲天井ホール閉鎖のおしらせ(6月10日 up)

東京・門前仲町にある“門仲天井ホール”。

私がここで初めて演奏したのは、1990年半ば頃、“トランクシアター”という小さな劇団の公演の時でした。以来、その劇団との関わりや、コンサートを聴きに行ったり、あるいはリハーサルに使わせていただいたり等々、長年に渡ってお世話になってきました。
特に、2006年に自から立ち上げた“OrtMusic”と門仲天井ホールの共同主催企画コンサート、すなわち、2つのコンサート・シリーズ『くりくら音楽会』及び『耳を開く』では、2006年秋から2011年秋に至るまで、その時その時の自分自身の音楽的欲求や時代に問いかける問題意識を持って、意欲的に活動してきたつもりです。

そして、この愛すべき、都内でもほかにないすばらしいホールが、このホールの所有者である全日本建設交運一般労働組合東京都本部(以下、建交労と表記)により閉館されようとしていることを受けて、昨年春より、私は「門仲天井ホールの今後を考える会」のメンバーの一人として、存続を求める活動に参加してまいりました。昨年秋には、存続を求める5000筆以上にのぼる署名も集まりました。

が、たいへん残念ながら、5月20日に開催された建交労の臨時大会において、このホールの営業は本年9月末をもって終了し、ホールのあった8階のフロアは賃貸に出されることになったとの連絡を受けました。

これまで応援してくださったみなさま、ご署名をいただいたみなさまには、この場を借りて、ご報告申し上げると共に、心から御礼申し上げます。

なお、かくのごとく、ホールは閉館となり、私たちは表現の一つの“場”を失うことにはなりますが、「今後を考える会」では、ここで生まれた芸術文化、その志や様々なコミュニケイションなどを、これからも生かすべく、さらに次の世代に伝えるべく、“文化”を存続させていく視点から、その方法を模索しながら、新たな活動の展開をしていこうと考えています。このことについては、随時、みなさまにもおしらせできたらと思っています。

この閉館については、「今後を考える会」のwebに文章がアップされていますので、ご覧になってくださいませ。
http://monten-kongo.blogspot.jp/



▼ 石巻 (2月12日 up)

去年の大震災から11ヶ月経ちました。けれど、復興への道のりはまだ始まったばかり。フクイチ原発も決して収束などしていません。

去年6月末、仙台、一関、盛岡、など、少しだけ東北地方をまわりました。(詳細は、拙web『洗面器』をご覧ください。)

そして、この3月、石巻で、ソロのコンサートをやります。石巻にも友人、知人がいますが、ともあれ思いをこめて、演奏しようと思っています。



▼ DVD「森の声が聞こえる」 (2月12日 up)

2月5日に、今泉光司監督を囲んで、『森の声が聞こえる』(ドキュメンタリー作品)の上映会がありました。
http://blog.canpan.info/ninjin-jpn/archive/90

この作品のテーマ・ソングを、おおたか静流(vo)さんが歌っています。私はピアノを弾いています。DVDが発売されています。いつかどこかで機会がありましたら、ぜひお手に取ってみてください。



▼ 門仲天井ホール 存続問題 (2月12日 up)

昨年から、ホールの存続に向けて、署名活動などを行ってきた“門仲天井ホールの今後を考える会”では、1月23日に、組合員に広く声をかけ、存続のためのアピール活動(楽器演奏やパフォーマンス、無声映画上映など)を行いました。一縷の望みをつなぎながら、未だしぶとく活動を続けていく予定です。存続に賛同してくださる方たちは、引き続き応援をよろしくお願いいたします。






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