9月某日 | 久しぶりに車を運転して、宮城県川崎町の国道286号線沿いにあるラーメン渓流に行く。いつも食べていた味噌ラーメン。ボリューム満点。美味し。気持ちのいい秋晴れ、山の緑に青空に清涼な空気、汗だくになってもなぜか嬉しい。 |
9月某日 | 山形から東京に戻る。 |
9月某日 | 仕事帰り、谷中の岡埜榮泉や愛玉子の近くにあるギャラリーSCAI THE BATHHOUSEに行き、開催中の「赤瀬川原平展 境界を超えて―巷のシュルレアリスム」を見る。「櫻画報」の原画や最近のイラストまで、なかなかよし。 |
9月某日 | 木挽町に九月大歌舞伎昼の部を観に行く。昼食は銀座元楽にて久しぶりのつけめん。終わったあと、夜の部を観に来た小泉純一郎首相出現の騒ぎに出くわす。歌舞伎座の中に颯爽と入っていく小泉さんに周囲はなぜか拍手。 帰途、最寄駅一つ手前の駅で降り、近くにあるデカダン文庫という古本屋に立ち寄る。この古本屋さんは近来稀な大発見であった。小沼丹の本に収穫あり。 |
9月某日 | 国立小劇場にて、文楽「本朝廿四孝」の夜の部を観る。知人からチケットを頂戴した。感謝。 |
9月某日 | 中山競馬場に行く。秋競馬開催中。すこぶる気持ちよし。運賃380円、一時間程度で中山競馬場に行くことができる幸せ。実際に開催中の競馬場の雰囲気が好きだ。 |
9月某日 | 仕事帰り木挽町に行き、九月大歌舞伎夜の部のうち、「紅葉狩」を幕見で見る。900円。 |
9月某日 | 夜、神田一ツ橋にて所用。職場より忠弥坂ルートを歩いて神保町へ出る。途中、まんてんにてカツカレー550円。神保町では古本屋やら新刊書店やら。何かしら買いたい本が見つかってしまう街。 |
9月某日 | 新橋演舞場にて、九月花形歌舞伎昼の部を観劇。「鳴神」がいかにも歌舞伎十八番らしい大らかな芝居でよし。昼は小法師にて。帰途銀座やら日比谷をぶらぶら歩く。涼しくなって青空で、すこぶる気持ちよし。 |
9月某日 | ライオン銀座七丁目店にて、本サイト(私)主催のオフ会をはじめて開催する。モシキさんが東京にいらしたので、その歓迎会という趣き。モシキさん、やましたこうしんさん、やっきさん、由里葉さん、私の5人。 ライオンは店の内装がかなりいい。ただ、途中ドイツ民謡だかの演奏が入って、満足な会話ができず。まあビアホールの雰囲気とはこういうものだろうが。 |
9月某日 | 大学の後輩が出張で東京に来たので、彼と小石川の居酒屋で飲む。ワインを頂戴する。感謝。 |
9月某日 | モシキさん・由里葉さんを綾瀬の古書店デカダン文庫に案内する。その後家族も交えて綾瀬の居酒屋で飲む。 |
9月某日 | 夜、神田一ツ橋にて所用。臨時収入があったことでもあり、夕食は共栄堂にてポークカレー。なぜか後頭部の毛穴からの発汗が甚だしい。 |
9月某日 | 千葉県立関宿城博物館に行く。かなり鄙びた場所にある。酪農農家多し。狂牛病を思う。 その後東武動物公園に行き、動物たちを見る。レジーナには乗らず。 |
9月某日 | 根岸にある子規庵の特別公開を見る。その後入谷まで歩く。 日比谷線―東武伊勢崎線で西新井に行き、駅近くにある古書店高田書店に立ち寄る。住まいと同じ区でありながら、東武線沿線の駅の雰囲気と常磐線沿線の雰囲気は微妙に違う。 |
10月某日 | 昼休み、この日から公開が始まった湯島の旧岩崎邸庭園を見にいく。都民の日ということで入場料無料。また、初日ゆえか、再来年3月まで修理のため見学ができなくなるジョサイア・コンドル設計の洋館の中に入ることができた。私で締め切られた。たいへんにラッキーなり。行ってよかった。長らく憧れだった場所ゆえ、興奮しながら見て回る。庭から外観、内装まで、非の打ちどころがない。 |
10月某日 | 阿佐ヶ谷にあるミニシアター“ラピュタ阿佐ヶ谷”で今週上映中の「洲崎パラダイス赤信号」を観に行く。これも憧れの映画だった。朝ネットでこのことを偶然知った。 映画を観終えたのち、阿佐ヶ谷駅周辺を散歩。少し足を伸ばしてブックオフ阿佐ヶ谷店に行く。 阿佐ヶ谷から地下鉄東西線にて早稲田に出、穴八幡へ。青空古本市は会期がすでに終了していたようだ。しかし雨の中、ちょうど流鏑馬の日にあたっていたらしい。境内には数頭の馬と射手の人々が。肌寒く腹が減っていたので、行事そのものは見なかった。 歩いて都電の通りに出、ブックオフ都電早稲田駅前店に立ち寄り、都電荒川線に乗って帰途につく。 |
10月某日 | 昼休み、歩友犬太郎さんと待ち合わせて、湯島の旧岩崎邸庭園を再訪する。雨降り。昼食は狂牛病騒ぎに負けず、牛骨屋にて牛骨カレー。 |
10月某日 | 午前中、北千住の足立区立中央図書館で開催された蔵書無料処分の催し「本のとらばーゆ」に行ってみる。古書市さながらの地獄絵図。タダほど怖いものはなし。期待はしていなかったのだが、結構嬉しい5冊をゲット。 そのまま隼町の国立劇場に行き、開場35周年企画として今月から始まった通し上演の第一弾「大願成就殿下茶屋聚」を観る。 |
10月某日 | 年に一度のレンタカーでの東京ドライブ。多摩川の二子新地近くにて、山形出身の友人たちと芋煮会をやる。美味しい。十四代も美味。 また年に一度の蔵書処分でブックオフ駒沢店へ。段ボール一箱分二千数百円にしかならず。 |
10月某日 | 日帰りで秋田県横手市に出張。横手名物が焼きそばでありしことを初めて知り、昼にそれを食す。 |
10月某日 | 木挽町に行き、幕見で芸術祭十月大歌舞伎昼の部のうち、「絵本太功記」「廓文章」の二つを観る。雀右衛門・仁左衛門がいい。 はねて後、奥村書店に立ち寄る。ボヤ騒ぎでしばらくプレハブで営業していた二丁目店が、昭和通を挟んだ築地寄りに新装開店していた。いかにも銀座の古本屋という装いなれど、並んでいる本に変化はない。 都営浅草線で浅草に出、浅草きずな書房に立ち寄ったあと、ふたたび浅草線に乗ってそのまま京成線に入り、立石まで行く。川本三郎さんのエッセイなどで憧れていた街。新刊『あのエッセイ この随筆』の表紙に描かれていた居酒屋うちだを確認。すこぶる雰囲気のいい街並である。葛飾区役所まで歩き、バスに乗って帰途につく。 |
10月某日 | 朝、久しぶりに谷中墓地を横切って桜木に出るルートで通勤。前日までの雨に濡れた地面と木々が放つ湿った匂いが気分をリフレッシュさせてくれる。蜷川式胤のお墓を熱心に掃除し、供花を手向けるおばさん二人。縁故者なのだろうか。 昼はこれまた久しぶりにがんこ@本郷にて塩。狂牛病騒ぎ以来はじめて訪れたが、噂の通り牛骨は使っていない模様。なぜならば味が結構違うから。美味しさという点では及第なのだが、がんこ特有のしょっぱさからくる味の深みがない。妙にあっさり。 |
10月某日 | 神保町に所用ありて、ついでに古本屋や新刊書店に立ち寄る。まんてんにてカレーを食す。 |
10月某日 | 夜、神田一ツ橋にて所用あり。靖国通りにある古本屋の店頭本をぶらぶら見て回る。 |
10月某日 | 私の誕生日のため、銀座のナイルレストランに行く。インド料理が好きというわけではないのだが、カレー好きとして一度は行ってみたかった店。妻と二人で、一人2500円のディナーコースを食す。 辛くて頭の毛穴すべてから汗が吹き出た感じ。新陳代謝新陳代謝。最後に出てくるムルギランチはかなり美味い(と思う)。「と思う」としたのは、すでにその時点で満腹で汗だくで、辛さで舌が麻痺してしまい、味わう余裕がほとんどなかったにもかかわらず、美味しく食べることができたから。今度行くときはムルギランチだけを頼んでみよう。一緒に頼んだインド・ビールが結構いける。 食後腹ごなしのために銀座をぶらぶら歩く。 |
10月某日 | 夜、東京にいらっしゃっていたモシキさんと本郷の串焼屋で飲む。秋田郷土料理の店であった。でも十四代を飲む。 |
11月某日 | 自転車にて、堀切菖蒲園の青木書店に本を売りに行く。帰途堀切二郎で食事せんとするも満席のため諦め、お花茶屋の亀有寄りに新しく開店したとおぼしきラーメン屋で食事。極太麺、あっさりながら深みがあるスープの醤油ラーメンが450円。ランチで、それだけでもボリュームたっぷりの角煮丼が付いて780円。安すぎる。 |
11月某日 | 企画展示「幸田家の人々」開催中の駒場の東京都近代文学博物館に行く(入館無料)。小田急線東北沢駅(初利用)から歩く。幸田露伴・文・青木玉三代はいずれも好きな作家だけに、大満足の展示であった。玉さんの長女奈緒さんの作品も読みたくなった。ここは旧前田侯爵邸をそのまま使っているので、建物だけでも見どころ十分。 その後駒場公園、駒場野公園を散策。駒場野公園のケルネル田圃(日本初の実験水田)の景観は、一瞬田舎に来たかのような印象。東大駒場キャンパス周辺は高級住宅地で豪邸揃い。 |
11月某日 | 夜、大阪から上京された渋茶庵さんの歓迎オフ会のため、飯田橋の「やまがた」という居酒屋で飲む。仕事帰り渋茶庵さんと待ち合わせて本郷から菊坂下、水道橋を経て飯田橋まで歩く。歩ける距離なり。 飲み会は世代を超えた楽しいものだった。 |
11月某日 | 木挽町にて、吉例顔見世大歌舞伎昼の部を観劇。帰途いつものように奥村書店三店に立ち寄る。銀座通り松屋向かいにオープンしたダイエーの100日限定店舗「佰日店」を見つける。 |
11月某日 | さいたま市立のうらわ美術館に行く。「本という美術」展開催中。オブジェとしての美しい本、前衛的デザインの本など、さまざまな書物が並ぶ。刺激的なり。 浦和駅から美術館に行く途中に古本屋を見つける。武蔵野書店という。なかなか良質な品揃えのお店。 その後武蔵野線に乗って松戸へ出、本日開店のブックオフ松戸駅西口店に行く。収穫あり。 |
11月某日 | 木挽町に行き、昼の部のうち「封印切」だけを幕見で見る(900円)。先日見にいった翌日から富十郎丈が急病による休演で、富十郎が演じていた八右衛門を仁左衛門が代演するということに興味を持ったため。 歌舞伎座に行く前に昼食。近くに「船見坂」という開店したばかりらしい函館ラーメンのお店。「塩そば」を食す(600円)。上品なあっさりスープ。チャーシュー・メンマよし。味付玉子(トッピング100円)も半熟加減がいい。 |
12月某日 | 家からそれぞれ自転車で10〜15分で行くことのできる、足立区立郷土博物館と葛飾区郷土と天文の博物館をはしごする。 前者では特別展「隅田川流域の古代・中世世界―水辺から見る江戸・東京前史―」、後者では開館10周年特別展「源頼朝と葛西氏―鎌倉御家人葛西氏の足跡」を開催中。とりわけ後者は力が入ったもので、展示・図録とも充実。同博物館も、プラネタリウムがあるなどユニークだ。今度プラネタリウムを見に行ってみたい。偶然とはいえ、それぞれの博物館の中間に住んでいるのは幸せなこと。 |
12月某日 | 夜、神田一ツ橋にて所用。仕事帰りに本郷からお茶の水を経て神保町まで歩く。最近このルートをとることが多くなった。 |
12月某日 | やましたさん、やっきさん、犬太郎さんと忘年会。根津のちゃんこ屋「土俵や」にて。結構繁盛している。相変わらずの本の話で盛り上がる。 会場に行く前は、西日暮里下車で根津まで歩く。途中古書ほうろう・往来堂書店に立ち寄る。 |
12月某日 | 地下鉄千代田線・大江戸線を乗り継いで門前仲町に出、ブックオフ門前仲町店に行く。その後また大江戸線に乗って築地市場駅にて下車し木挽町まで。十二月大歌舞伎夜の部を観劇す。 |
12月某日 | 隼町国立劇場に歌舞伎「三人吉三廓初買」を見にいく。千秋楽で当日残っていた切符も少なく、危うく見逃すところであった。三等席(1500円)はすでになく、二等席(3100円)で見る羽目に。さして違わない。 |
12月某日 | 山形に帰省する。 |
12月某日 | 昼、ラーメン天狗山というラーメン屋に食事に出る。これは、帰省するとときどき出かけた宮城県側の笹谷にあるラーメン渓流の姉妹店で、夏に渓流に行った時にここの開店を知ったもの。辛し味噌ラーメンが相変わらずの味で美味い。これからはわざわざ笹谷峠を越える必要がなくなって大助かりなり。 |