東京物欲物欲日録 2001

A Yamagatan in TOKYO


■最新の日録へ戻る■


1月某日 山形より東京に戻る。暖かいなあ。
1月某日 根津神社に初詣。その後根津・千駄木を少し歩く。
1月某日 鶴岡八幡宮に初詣。もの凄い人混み。春にでもゆっくり歩きたい。
1月某日 日本橋三越に行き、「十代目坂東三津五郎襲名記念展」(入場無料)を見る。
次いで地下鉄で銀座に出、ニューキャッスルにてカレー初め。また、和光ホールにて開催中の写真家稲越功一氏の作品展「中村吉右衛門展」(入場無料)を見る。稲越氏ご本人がいらした。
夜は歌舞伎座にて襲名披露夜の部を観劇。正月気分で華やいだ雰囲気。
1月某日 大学研究室同窓会の東京支部新年会。日比谷にて蟹懐石。昼12時から夜10時まで飲み続ける(!)。
1月某日 上野鈴本演芸場の初席(第二部)を聴きに行く。券をとったときの番組から変更があった。三木助が残念なことになって、永遠に聴くことができなくなった。また、ミーハーとして楽しみの一つだったこぶ平が休演。合わせて残念。
楽しみの一人扇橋は渋いという印象。もう少し歳を取らないと、良さが理解できないかもしれない。これまで知らない噺家で面白かったのは三遊亭歌武蔵。元力士で、武蔵川部屋所属、貴闘力の同期だという。噺が愉快。一番の楽しみ、トリの志ん朝。初めてだったが、期待どおりの面白さ。涙を流しながら笑い、その涙も乾かぬまま寄席を出る。いい笑い初めなり。
1月某日 仕事帰り、新宿伊勢丹美術館に行き、「ベルギーの巨匠5人展」を見る。私の好きな二人の作家、ルネ・マグリット&ポール・デルヴォーがその5人に入っている。今回展示されたいた絵画を見て、デルヴォー熱が上がった。ポスターにも使用されていた「煌々と」や「森のなかの駅」、「夜警U」が好き。通り過ぎては、「いや、もう少し目に焼き付けておこう」と何度も思い返し、戻っては鑑賞する。
次いで紀伊国屋書店に行き、四階の画廊で開催中の「クラフト・エヴィング商會展」に行く。しかし、伊勢丹美術館で時間を食ったため、すでに会場は閉まっていた。バカ。16日までなので、もう一度新宿に行かねば。
1月某日 仕事帰り、青山ブックセンター本店に行く。山口昌男さんの新著『内田魯庵山脈』(晶文社)の刊行記念に開催された「東京外骨語大学特別講座 内田魯庵山脈を語る」を聴くため。山口さんと、石神井書林・月の輪書林・なないろ文庫ふしぎ堂三古書店店主によるライブ・トーク。もとは山口昌男×坪内祐三の組み合わせによる対談だったのだが、坪内さんが不慮の事故で入院されたための緊急措置だという。
それにしても圧倒的な知の情報量。魯庵を一つの結束点として形成されたヨコの人脈は、まさに現今のネット人脈にあたるのだ。私もタテ人脈より、こうしたヨコ人脈のなかに巣くっていたい。今日もそうしたヨコ人脈の友人二人と聴いた。
講演終了後、『内田魯庵山脈』にサインをいただく。自画像入り。名前を間違えられた。外に出て、久しぶりに醍醐でラーメン(紅醍醐)。考えてみるとこれが今年のラーメン初め。
1月某日 所用で仙台に行く。昼はこうしゅう@木町通にて、にらにんばんラーメン。夜は新幹線の車中で「かきせいろ」弁当。初めて見る。炊き込みご飯に牡蠣がのっており、それを蒸気で暖めるもの。
1月某日 仕事帰り新宿へ。紀伊国屋書店リベンジ。書店内の画廊にて開催中の「クラフト・エヴィング商會展」を見に行く。今日は間に合った。
昨年のベスト・ワン『らくだこぶ書房|21世紀古書目録』(筑摩書房)に掲載された未来の書物の実物が展示されている。それぞれ医学標本を入れるようなガラス瓶に入っている。もちろん砂も一緒だ。架空の書物であるのに実物が目の前にある不思議。虫食いや紙の古び方も生々しい。実際の古紙を使っているのだろうが、それにしても精巧すぎる。お金がないのにもかかわらず、同商會の本一冊を買い求めてしまった。
1月某日 昼、先日鈴本演芸場に行ったときに見つけて以来気になっていたラーメン屋に行く。池之端(湯島)の牛骨屋
牛骨ラーメン500円は安い。白濁スープ、すすってみるとたしかに牛骨の味がする。でも私の味覚からはパンチ不足。今度はもう一つの看板メニューとおぼしき牛骨カレーを食べに来よう。二つをミックスした牛骨カレーラーメンなるメニューもあったが、私はチャレンジャーではないので手を出せない。
1月某日 神田一ツ橋で所用。神保町古書店の店頭均一棚の文庫本を眺めながら歩く。至福の時。
腹ごしらえに、初めて斑鳩@九段下に行ってみる。去年の開店以来話題の店。特製ラーメン750円。見た目青葉系。味も青葉に近いが、青葉よりも魚介ダシが強く、あっさりしていて胃もたれしない。好感を持つ。これならこの方面に来るたびに食べてもいいと思う。でももう少しスープが熱々ならば、もっと美味しく思えるのだが。今度はつけ麺にチャレンジか。
1月某日 恩師の告別式に参列するため仙台へ。あまりに急なことでいまだに信じられない。激しい感情の振幅と、考えさせられることの多さにより、就寝時まで頭痛がおさまらず。
1月某日 起きても頭痛がする。
木挽町に行き、十代目三津五郎襲名披露昼の部を幕見で見る。「寿式三番叟」「熊谷陣屋」「喜撰」の三本。
1月某日 昼、牛骨屋@池之端に行き、大盛牛骨カレーを食す(\600)。かのニューキャッスルのカレーにとんこつスープの味がするほどに、牛骨の味は感じない。しかしそこそこいける味。揚げ茄子や玉葱・じゃがいもなど野菜も多く入っている。これで600円は安い。新発見なり。
1月某日 大喜@湯島でラーメン。一月限定メニューだと聞いていた「うめしおラーメン」はすでになし。
食後、湯島天神境内を歩く。梅のつぼみがほころびかけて、開花した梅もちらほら。合格祈願の受験生と梅見の人で境内は混みあっていた。
2月某日 暖かい散歩日和。昼休み、食友・歩友の犬太郎さんとサンライズ@湯島で食事。超サラサラカレー。その後湯島天神(梅開花は1割程度)から池之端にある謎の印刷工場跡を経て、根津神社まで歩く。いい運動になった。それから谷中墓地・富士見坂を目指すという犬太郎さんと別れて仕事復帰。
2月某日 明治新聞雑誌文庫に調査に来た後輩と、本郷通りの弥生よりにあるレストラン山猫軒で食事。インドカレー850円。辛っ。毛穴から汗が吹き出まくり。でも美味い。
2月某日 妻のバレンタインチョコ選びのつきあいで日本橋三越へ。地下食品街で売り出し中のチョコと、そのほかのお菓子に目移りして何もかも食べたくなる。
昼食は京橋にある山形田という蕎麦屋。山形の商工会議所青年有志による店で、蕎麦粉も山形のものを使用しているという。板蕎麦倍盛は3人分の分量ながら1000円と格安。男女二人だと腹いっぱいになる。肝心の蕎麦も、かむと蕎麦粉の味がしてグッド。店のスペースが狭くて、鰻の寝床状なのが残念。
夜は木挽町にて夜の部観劇。
2月某日 芝・東麻布方面散策。御成門駅から増上寺へ。増上寺は初めて訪れる。地下霊堂の花森安治さんの墓所を詣づ。
その後東麻布狸穴坂ふもとの暮しの手帖社の脇を通り、六本木へ。鳥居坂をふうふう言って登り、麻布警察署辺で六本木通りに。
さらにそこから、赤坂氷川神社などを経て、赤坂まで。一時話題になったラーメン屋茂助で昼食をとり、帰途につく。
起伏があって歩くのは難儀だが、それだけ変化に富んで面白い場所柄だといえる。
2月某日 木挽町にて、歌舞伎昼の部を見る。はねてのち、散髪。銀座をぶらついてから帰宅。
2月某日 朝、久しぶりに日暮里→谷中墓地ルートで通勤。谷中墓地の桜は蕾もまだ目立たず。しかし剪定作業をしており、少しずつ春に近づいていることを感じる。また、谷中墓地にある色川武大さんのお墓に詣づ。
瑞輪寺前に新築中の日本美術院も形になってきた。
2月某日 仕事帰り、大江戸線で蔵前に出、浅草きずな書房に立ち寄る。その後吾妻橋上にて隅田川の川風にあたり、帰宅。
2月某日 昼、サンライズ@湯島にてカレー。ポカポカ陽気のせいもあって、頭の毛穴という毛穴から汗。その後湯島天神にて梅見。
2月某日 木挽町にて歌舞伎昼の部のうち、「寿猩々」「傾城反魂香(吃又)」の二本を幕見で再見。何度見ても「吃又」の吉右衛門は素晴らしい。
2月某日 仕事帰り、池袋東武東武美術館で開催中のトゥールーズ=ロートレック展を見に行く。ポスターのサイズがかなり大きいのに驚く。美術館の雰囲気もいい。
その後同じく東武内にある旭屋書店に立ち寄る。東武は広い。しかも方向感覚が麻痺するので、久しぶりに迷ってうろうろする。
3月某日 家族で上野動物園に行く。私は修学旅行などでも来たことがないので、実は初めて。子供(二歳足らず)がけっこう夢中になってあちこちに歩き回り、柵にしがみついて動物を見ている。将来このことは覚えていないのだろうが。パンダは繁殖のため海外に行っていて見ることができず。かわりにパンダ舎にはレッサーパンダが。
夜は歌舞伎座にて三月大歌舞伎夜の部を見る。
3月某日 朝、日暮里→谷中墓地→三浦坂ルートで通勤。谷中墓地の桜並木はつぼみがいよいよ色づいてきて、開花の予感をはらんでいる。気分すこぶる良し。
帰りは千駄木から古書ほうろうに立ち寄り、西日暮里から帰途につく。
3月某日 夜、神田一ツ橋にて所用。本郷からぶらぶらと歩いていくことにする。壱岐坂上から水道橋へと下りようとする途中に、古い建物の小学校が。帰宅後確認したら、現在新築工事中の本郷小の仮校舎だとか。そのまえは元町小の校舎だったらしい。
その本郷小の脇を通り、初めて忠弥坂を下る。丸橋忠弥がこの坂辺に住んでいたという所伝がある。左手に昭和一高と、立派な校舎の都立工芸高。そちらに見惚れていたら、右手にあったらしい(帰宅後確認)宝生能楽堂を見逃す。
水道橋よりさらに南下、「裏神保町」にある時代小説専門古書店の海坂書房に立ち寄る。夕食は三崎町に出て、尾道ラーメンの麺一筋にて。スープもチャーシューも煮玉子も、麺も背脂ミンチも美味しい。
帰途小川町のブックマーケットに立ち寄るも、収穫なし。
3月某日 新橋演舞場にて、三月大歌舞伎を見る。「仮名手本忠臣蔵」大序〜道行まで。昼食は小法師にて。
はねてのち、ぶらぶらと銀座を歩いてから、本郷に立ち寄る。銀座では、銀座通り方向から歩いてきた中村芝雀・市川男寅両丈とすれ違う。お二人とも演舞場に出演中で、昼休みで出かけた帰りだろうか。
3月某日 木挽町にて昼の部観劇。はねてのち、今日も銀ブラ。新築なった東京宝塚劇場を見たが、プラスチックのおもちゃのようで風格が感じられない。
3月某日 朝、日暮里→谷中墓地ルートで通勤。谷中墓地の桜並木のなかに、すでに花が咲き始めたものもあった。いよいよ桜の季節到来。三浦坂の桜もちらほら。
仕事帰り、大江戸線にて蔵前に出、浅草まで歩く。浅草きずな書房に立ち寄るも、収穫なし。
3月某日 本日開店のBOOK OFF北千住駅西口店に行く。
そのまま地下鉄日比谷線に乗り、八丁堀にてJR京葉線に乗り換え潮見まで。運河近くにある内田洋行の建物を見る。ここは「踊る大捜査線」湾岸署である。感激しながらパチリ。
次いで砂町運河を渡り、辰巳の森海浜公園へ。広大な空間。暖かく、芝生の上で思いっきり子供を走らせたかったが、折悪しく肝心なときに昼寝中。そのまま南下して辰巳の森緑道公園へ。この公園のメインストリートは桜並木。ちらほら咲き始めて、花見の提灯が飾られている。テキヤさんたちが出店の打ち合わせで大勢。そしてこの道は何と言っても先日終わった「HERO」のオープニングや最終回に出てくるあの並木道なのだ。キムタクや松たか子がここにいたのだなあ。ここでも感激してパチリ。
辰巳国際水泳場内のレストランで昼食をとったあと、新木場まで歩き、有楽町線で有楽町に出る。十数分で都心に出てしまうのだ。
どうせここまでミーハー詣でをしてきたのだからと、最後もミーハーで決めることにする。丸の内の東京駅近くにある丸の内八重洲ビルへ。ここはやはり「HERO」の東京地検城西支部の建物。もちろんパチリ。ああ、歩き疲れた。
3月某日 京都へ出張。
3月某日 朝、日暮里→谷中墓地ルートで通勤。谷中墓地の桜並木はいよいよ満開。気分よし。三浦坂の桜も素晴らしい。
4月某日 地下鉄丸の内線茗荷谷駅から散策開始。小石川の播磨坂へ。桜の名所であるが、ここまで人がたくさんいるとは想像していなかった。花見客で大賑わい。
播磨坂を下り、バスにて大塚に出る。そこから歩いて染井霊園へ。本家ソメイヨシノの花見もかねて著名人の墓めぐり。宮武外骨のお墓に詣づ。
ぶらぶらと霊園内を歩いて、駒込へ出て帰途につく。〔以上今日撮影の写真〕
4月某日 朝、日暮里→谷中墓地ルートで通勤。散り始め。青空に桜吹雪の舞う谷中墓地もまたよろし。今日は寛永寺へ抜けるほうの並木を通る。
さて次は根津神社のツツジだ。
4月某日 眼鏡を選びに神保町三鈴堂眼鏡店へ行く。私の好みであるジョン・レノン風の丸眼鏡を扱っている店。今日は品定めだけにする。
神保町の古書店の店頭本を眺め、共栄堂でポークカレーを食して帰宅。ほろ苦くて美味い。
4月某日 友人と花見散策。蒲田から商店街をぶらぶら歩いて、蓮沼の武田流インディアンへ。ラーメン+半カレーセット。三度目だが、ここのカレーも苦味がきいて美味い。
蓮沼から次の池上まで、東急池上線に初めて乗る。都電風の小さな電車かと思ったら、普通の東急電車であった。池上から目指すは池上本門寺。門前町の風情たっぷりの商店街を抜けると、突然前方に山が。長い石段が上まで続いている。そして散り始めの桜の木。風が強く桜吹雪が舞う。山上の境内は見晴らしもよく、素晴らしいロケーションなり。
幸田露伴・文親子のお墓や、松本幸四郎(藤間家)のお墓、力道山のお墓などに詣づ。力道山の墓所には、顕彰碑と腕を組んだ胸像がある。さらにその場所に誘導する案内板も何箇所かに設置されており、本門寺の一大観光スポットなることを思い知る。その他上杉綱憲室の墓所。桜の木が墓石を破壊して、まるで大地震にでもあったかのように墓石の列がゆがんでいる。
本門寺の山の麓にある大坊そばの狩野探幽の墓所にも詣でたのち、近くのバス停から一路田園調布へ。バスに乗ってくるスポーツ人間多し。
田園調布では瀟洒な駅舎や駅近くのショッピング・ビルのハイソな雰囲気にのまれる。さらに大邸宅群を口をあんぐりあけながら観察。故鈴木その子さんの「美白御殿」跡も見る。囲いの隙間から中を覗くと、コンクリート打ち放しの状態の巨大な柱が何本も聳え立っている。豪勢なお宅になっていたんだろうに。
田園調布から自由が丘まで歩き、文生堂書店で高い買物をしてしまい憂鬱になりながら帰途につく。
4月某日 所用で仙台に行く。駅から大橋たもとの尚古堂書店まで歩く。掘出物少々。ふたたび歩いて国分町のラーメン屋福到(フートウ)へ。仙台で美味しいラーメン屋の発掘をしている後輩から薦められた店。なかなか。
午後に所用をすませ、駅前のジュンク堂書店に立ち寄り、帰途につく。夕暮れの仙台の街の匂いで、自分が暮らしていた頃を懐かしく思い出す。街に匂いがあったのだと感動。12年も住んでいれば、自然に街の匂いが記憶に残っていたのだろう。
4月某日 朝、谷中墓地→三浦坂ルートで通勤。はらはらと散る桜の花びらが墓地に降り積もり、まさにユーミンの所謂「薄紅の砂時計」状態であることに感動。咲く前の期待感、満開の見事さ、散りどきの儚さ、その風情筆舌に尽くしがたし。
昼、久しぶりに大喜@湯島に行く。もりそばというメニューがあったのでさっそく注文。つけそばを太麺・増量したもの。スープもこれまでのつけそばから一段と美味しくなり、麺を食べ終えた後のスープ割も絶妙。進化し続けるラーメン屋なり。
4月某日 朝は千駄木藪下通りから根津神社→おばけ階段ルート。昼は小石川。帰りは堀切菖蒲園・お花茶屋。よく歩いた一日。
4月某日 夜に神田一橋にて所用があったため、仕事帰りに本郷から水道橋・神保町を経由して歩く。
途中、水道橋駅近くの白山通り沿いに尾道ラーメン麺一筋の新店舗を見つけたため夕食。はじめて味噌ラーメンを食す。背脂ミンチもチャーシューも美味しかったのだが、やはり尾道ラーメンの本筋である魚介だし醤油ラーメンのほうがいい。これまでこの店は一つ北の水道橋西通り沿いにあったのだが、そこが水道橋西口店となり、新店舗が同東口店になったらしい。職場から行くと近くなって、昼休みにも簡単に足を伸ばす位置にできたことが喜ばしい。
店内にはボクシング畑山隆則チャンプが来店したときの写真とサインが飾ってあった。
4月某日 木挽町にて歌舞伎夜の部観劇。そのまえに銀座通りの歩行者天国をぶらぶら歩き、WINS銀座にて皐月賞の馬券を買い、三つの奥村書店に立ち寄る。夕食は先日できたばかりという一風堂銀座店に行くも、行列のため断念、隣のPOT&POTにてカレーを食す。
4月某日 仕事帰りに木挽町へ。妻と落ち合い、夜の部の「お江戸みやげ」を幕見で再見。芝翫最高。見終えたのち、一風堂銀座店にて白丸。繁盛している。
4月某日 夜、神田一ツ橋にて所用。そのまえに神保町の古書店街をぶらつく。夕食は共栄堂にてポークカレー。新陳代謝しすぎ。
4月某日 木挽町にて四月大歌舞伎昼の部を観劇。昼は銀座元楽にて。
4月某日 つつじ祭り開催中の根津神社に行く。たいへんな賑わいよう。参道も、つつじのなかを通る遊歩道もなかなか前に進めないほど。爽やかな風に気分よくビールと焼きそば。
その後三浦坂を登って谷中墓地へ。子供が三浦坂を走って駆け上る。途中の「ねんねこや」で猫に見入る。
谷中墓地も桜の季節が終わり、いよいよ緑が深くなってきた。墓地を途中で折れて寛永寺側の言問通りへ出る。出る手前の桜並木の通りにあるケーキ屋に大行列。昨夜の「アド街ック天国」で紹介されたお店なり。
言問通りから根岸に出て、子規庵に立ち寄り、鶯谷から帰途につく。
4月某日 夜、赤坂のバー・desperaにて開催された「種村季弘さんを囲む会」に出る。私は約十年来の一ファンにすぎないのだが、ネットを介した人脈によってこのような会に物怖じせずに参加することを得た。知友各位に感謝。
私の読書生活でも重要な位置を占める種村さんと同じ空間で飲むことができる、その雰囲気を味わえただけでも果報者である。おまけに持参した色紙に「マスクして ドラキュラのゐる 齒科医院」の句まで頂戴する。大感激の一夜であった。
4月某日 上野松坂屋で開催中の「新潟県の観光と物産展」で、小千谷のへぎそばが出ていたので食べに行く。一人前750円なり。緑色がかった蕎麦で、中太。冷たい水に通されたこともあろうが、コシがあって喉越しがすこぶるよく、満足のいく味。量も多からず少なからず。
帰途古書ほうろうに立ち寄る。鹿島茂さんの新著『文学は別解で行こう』が並んでいたのを見て少なからぬ衝撃を受く。
4月某日 妻が入っている近所のテニスサークルに半ば強引に連れて行かれ、実に三年以上ぶりにテニスをする。