東京物欲物欲日録

A Yamagatan in TOKYO


1999年9月〜12月


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9月某日 ラーメン三昧勘鳥居(かんとりい)@東根に行く。つったい(冷たい)ラーメンを食す。
9月某日 今日は七日町栄屋本店に行く。ここでも冷やしラーメン。分店と微妙に味が異なる。分店・勘鳥居・本店と三者三様の冷やしラーメンを味わった。
9月某日 山形城三の丸・本丸の発掘現場を見学する。本丸の見事な石垣に驚嘆す。
9月某日 東京に戻る。
9月某日 史料調査に来た後輩とがんこ@本郷三丁目に行く。
9月某日 歌舞伎座夜の部。「増補双級巴 石川五右衛門」「盲長屋梅加賀鳶(めくらながやうめがかがとび)」「紅かん」の三本。吉右衛門扮する五右衛門の宙乗りに息をのむ。
終わって後銀座元楽にて楽ラーメンを食す。
9月某日 日本橋丸善本店のゴルファーズ・スナックにて昼食。その後銀座三越に行き、子供服を購う。
9月某日 先輩に誘われ、歌舞伎座夜の部再見。幕見席にて(\1,000*2)。「盲長屋梅加賀鳶」での富十郎(道玄)・吉右衛門(松蔵)のやりとりの面白さにすっかりとりこになる。頭は七五調変換モードに。
今日は久しぶりに小法師にてラーメンを食す。
9月某日 歌舞伎座にて「名月八幡祭」を観る。吉右衛門がいい。また、松屋銀座の「歌舞伎衣裳展」を観る。
その後銀座から東京駅まで歩き、地下鉄で池袋へ。“山形メーリングリストPOY”の首都圏メンバーオフ会に参加する。
9月某日 仕事帰り、八重洲ブックセンターに行き、「澁澤龍彦展」を見る。展示品(自筆原稿など)を見て清涼感をおぼえる。
9月某日 千駄ヶ谷国立能楽堂にて生まれてはじめて能を観る。仕舞・狂言「伊文字」・能「松風」。国立能楽堂の雰囲気は素晴らしい。
終わってからすぐ近くの新宿御苑を歩もうと思っていたが、すでに閉園されていた。仕方なく御苑のへりをめぐり新宿まで歩く。
新宿伊勢丹美術館にて開催中の「ダリ美術館展」を観る。夕食は、武蔵が休みだったので近くのげんこつ屋で久々に香油ラーメン。
9月某日 自宅を出発し、曳舟親水公園を歩く。いまはすっかり整備されて、小川が流れている。途中に子供が水浴びできる涼しげな空間がある。
お花茶屋まで歩き、京成本線に乗って上野へ出、上野松坂屋で現在開催中の「山形の物産展」を見る。板そばを食し、とろろ昆布とおみ漬(これがうまい)を買って帰る。【本日の歩数計:10,480】
9月某日 軽装でという限定付ではあるが、ようやく30分歩き続けても汗が気にならなくなった。そこでほぼ一ヶ月ぶりに日暮里→谷中ルートで通勤する。谷中墓地を抜けるとき、空気を思いっきり吸い込む。気持ちいい。
昼は福のれんで明太子ごはんランチ。食後の腹ごなしで、これまた久々に甲山部屋のワンちゃんに会いに行く。目が合う。健在なり。【本日の歩数計:14,440】
9月某日 仕事帰り、秋葉原ラオックスまで歩く。そろそろ新しいパソコンに買い替えようという心づもりなり。目当てのSOTECのマシンのコーナーには、激安だけあって他のメーカーのコーナーに比して人が次から次へと集まってくる。
10月某日 仙台に行く。昼食はラーメン屋“北○”にて。魚系だしのあっさり味。
仙台市博物館にて学会。夜は第一ワシントンホテルにて懇親会。二次会はおなじみの“斎太郎”。ここに行くといつも注文するメニューに納豆唐揚げがある。今回も注文する。変わらぬおいしさ。
10月某日 宿のある錦町から川内の東北大学まで歩く。途中西公園(広瀬河畔)を通る。
昼食は稲荷小路のラーメン屋“仙台っ子ラーメン”。ここはこってりのスープ。中央通りを散策して帰途につく。昔はいつも人混みで混雑する中央通りを歩いていると頭痛がして歩くのもいやだったが、東京の生活に慣れてしまうと、あの程度の人混みが苦でなくなってしまった。複雑なり。
10月某日 日暮里→谷中ルートで通勤。今日は寄り道をして谷中墓地を少し散策。中村正直のお墓を見つける。距離的には遠く、時間がかかるのだが、谷中を通るとエネルギーが充填されるというか、心が軽くなって、かえって気分良くその日一日のスタートを切ることができる。そういう「心の濾過装置」が谷中だ。
仕事帰り両国の江戸東京博物館に行き、江戸東京自由大学の一環としての種村季弘さんの講演を聴く。感想は「裏日録」にて。
終わりてのち、北隣の戦災復興記念堂をさらに北に行き、蔵前橋通り沿いにあるがんこ@石原(15代目)にて夕食。私にとって3店目のがんこだが、いずれもうまい。両国界隈で用事があるときに食事をとる場所はこれで決まった。
食後はそのまま蔵前橋にて夜の隅田川の涼風にあたり、浅草橋まで歩いて帰途につく。涼しくなって、いよいよ散歩が楽しくなってきた。ああ、充実した一日であった。【今日の歩数計:17,638】
10月某日 今日も日暮里→谷中ルートで通勤。くねくねと曲がった路地の突き当たりにある長運寺の境内にかわいい小犬がいた。目が合って、犬は私をじっと見ている。私もそこに向かって歩いていく。門前で左に折れそのまま進んだところ、カラカラと首につけた鈴を鳴らしながら門の前まで出てきて、ずっと私を見送ってくれる。今日もいい一日を過ごせるだろう。【今日の歩数計:14,005】
10月某日 新潟・弥彦神社に行く。妻が結婚式に招待されたそのお供。伊東忠太の設計にかかる本殿を見る。そういう目で見れば、震災記念堂に似ていなくもない。
燕三条から弥彦までレンタカーを運転する。
10月某日 研究会のため仙台に行く。以前住んでいた小田原・宮町界隈を散策。少しずつ少しずつ変貌している。
10月某日 仕事帰り、歌舞伎座にて「鷺娘」「蔦紅葉宇都谷峠」を幕見で観る(\700+\900)。感想は「漫筆」(裏日録を改称)にて。
夕食は銀座元楽にて楽ラーメン+ぶためし。一人では量が多すぎる。けどつい注文してしまう。
10月某日 帰途、地下鉄根津駅構内の公衆電話で電話をかけている立川談志師匠を目撃(たぶん)。根津に住んでいるということは知っていたので、いつかこのような時がくるとは思っていた。
10月某日 POYの仲間と芋煮会の下見のため二子玉川へ。はじめて噂のニコタマに行く。駅から目と鼻の先に多摩川の河原。川崎側の河原にはバーベキューをする集団多数。これなら芋煮会もできそうだ。
昼食は、いつものごとく“東京のラーメン屋さん”で検索して見つかった、博多濃麻呂という博多ラーメンの店にて。名前には似ず、博多ラーメンにしてはあっさり目か。
帰途、隼町国立劇場に立ち寄り、今月の歌舞伎「音菊天竺徳兵衛」のチケットを購入する。ようやく行く時間を見つけた。
国立劇場から靖国神社まで歩く。実に起伏が激しい道のりなり。靖国神社の遊就館にはじめて行く(入館料\500)。【今日の歩数計:16,527】
10月某日 “山形メーリングリストPOY”の仲間と二子玉川にて芋煮会を行なう。芋煮とは、山形県内陸地方では、醤油味の汁に里芋・長ねぎ・こんにゃく・牛肉を入れ、河原でみんなでワイワイいいながら料理し、賑やかに食べる秋の山形の風物詩である。今回は味噌味・豚肉の庄内風芋煮も小鍋でつくる。両方ともおいしかった。
レンタカーを借り、都心三回目のドライブ。慣れないゆえ、環七を走るときに極度に緊張する。
10月某日 日暮里→谷中ルートで通勤。瑞輪寺日本美術院の間にあった古めかしい家が半分取り壊されてしまっていた。あれはやはり廃屋だったのか。半分崩されたため、家の中や奥も見ることができたが、けっこう奥行きがあって大きなお屋敷だ。やっぱりマンションでもできるのだろうか。【今日の歩数計:15,866】
10月某日 台東区下谷警察署に運転免許の更新に行く。警察署の建物の裏手に「免許更新事務所」という別個の建物があって、そこですべての手続きを行なう。ゴールド→ゴールド更新なのでものの15分程度で終わり、拍子抜け。事務所の入り口にはオウム逃走犯三人の等身大パネルと、顔写真がプリントされている提灯が(!)。
せっかく三ノ輪(下谷署の最寄駅)に来たので、まず駅近くの目黄不動尊(永久寺)へ。扉が閉ざされていて中には入れなかった。これで江戸五色不動のうち、目赤・目白・目黄と三つを制覇。
次いで吉原遊女の投込寺として有名な浄閑寺へ。びっしりと立ち並ぶお墓をくぐり抜け、本堂の裏手の奥まったところに遊女の慰霊塔。そしてその向かいに荷風の詩碑と記念碑がある(→写真)。
その後両国に出て、江戸東京博物館へ。先日の種村さんの講演のおり見ることができなかった、特別展「日米交流のあけぼの―黒船きたる―」展を観る。モース・コレクションの生き人形がいい。
両国に行ったからには、がんこ@石原で食事。今日は醤油こってり。がんこの中でも薄味と言われる本郷よりさらにあっさりした感じで、おいしい。満足なり。
10月某日 仕事帰り、木挽町に行く。芸術祭十月大歌舞伎夜の部再見。「源平布引滝 実盛物語ははじめて観る。富十郎の実盛。歌舞伎のいろいろな要素が詰まっていて、結構面白い。「宇都谷峠」は2回目。前回より楽しめたが、やはり個人的には「加賀鳶」にかなわず。幸四郎は提婆の仁三のような敵役に向いていると感じる。
10月某日 隼町国立劇場にて「音菊天竺徳兵衛」(おとにきくてんじくとくべえ)を観る。感想は「漫筆」にて。
10月某日 根津・千駄木で開催中の「第1回下町まつり」に行く。そのまえに5ヶ月ぶりに神名備でラーメン。赤ん坊に対する配慮がありがたかった。
西日暮里→千駄木→根津神社→谷中→西日暮里というルートで谷根千散策。谷中界隈は散策する人が実に多い。
日暮里駅−西日暮里駅の間をはじめて歩いた。途中「富士見坂」があって、説明板によるとここは、都内に数多くある「富士見坂」のなかで、唯一今でも富士山が実際に見えるポイントなのだそうだ。しかし今日は見えず。【今日の歩数計:12,808】
10月某日 木挽町に行く。今日は十月大歌舞伎昼の部を観る。予想以上に楽しめた。感想は「漫筆」にて。
はねたのち、都営浅草線で浅草に出る。私の32回目の誕生日の日は都合が悪いので、今日に振り替えて前祝い。前々から行きたかった浅草むぎとろ本店にて、むぎとろ御膳を食す。麦飯ととろろをたらふく食べる。腹くっつ。
ん?最近歌舞伎ばっかり観てるぞ。
10月某日 大学の同級生3人と新宿で飲む。4人が現在おかれている立場や、10年前の学生時代の話で大いに盛り上がる。
10月某日 後輩が史料調査に来たので、昼にがんこ@本郷三丁目へ。はじめてハリハリラーメンを食べてみる。チャーシューの代わりに唐揚げがのっているのだが、やはりチャーシューののった普通のもののほうがいい。
10月某日 西日暮里駅下車、日暮里→谷中銀座→根津で通勤。西日暮里の富士見坂では本当に富士山が見えて大感激。(→写真
10月某日 調査に来た後輩を拙宅にご招待。息子に「正しい日本語」をレクチャーしてもらう。
10月某日 唐沢孝一氏の『江戸東京の自然を歩く』のまったくの影響で、北区界隈を散策す。
上中里駅から歩いて旧古河邸(庭園)へ。邸宅はコンドルの設計。バラが咲き誇る西洋庭園とともに、まるで異国を訪れたよう。一段低いところに池を中心とした日本庭園もある。陸奥宗光旧邸を古河家が継承したとの由。明治人のスケールの大きさがしのばれる。
本郷通を北進。途中西ヶ原一里塚。道路の真ん中に、中央分離帯のごとく残されている。東京23区内で原位置にそのままあるのはここだけだという。旧岩槻街道のもの。
さらに飛鳥山を通りすぎ、王子名主の滝公園へ。かつての王子七滝中唯一残る滝がここにある。ここも異空間。〔写真はこちら
11月某日 日暮里→谷中ルートで通勤。日本美術院隣の家屋はすでに取り壊され、更地になっていた。空気も冷ややかですこぶる気分よし。
昼休み、東京大学総合研究博物館で開催中の「かわら版と新聞錦絵の情報世界」を観る(無料!)。やはり新聞錦絵は、鮮やかかつグロテスクで面白い。東大にはこんな面白いものがたくさん所蔵されている。
にわかに高橋克彦氏の『新聞錦絵の世界』(角川文庫)を読みたくなったが、段ボール箱のどこかに潜伏中で見つからず。他日を期すべし。
仕事帰り、あまりに心地いい黄昏時だったので、秋葉原まで歩く。SOTECのマシンは価格・性能の両面で他社のマシンを完全に圧倒している。それゆえに「完売」「品切」ばかり。次期モデルを待つか。
11月某日 神保町東京古書会館で開催中の、東京愛書会古書即売展に行く。池内紀さん署名・絵入りの『いまは山中いまは浜』(岩波書店)をゲット。次にしばらくぶりに文庫川村に立ち寄り、黙阿弥『加賀鳶』(岩波文庫)を購う。95年に復刊されたもの。復刊された黙阿弥作品が結構多いことを確認す。
靖国通り南側の神田美土代町・神田多町・神田鍛冶町界隈を散策ののち、天下一品@神田にて昼食。
銀座線にて銀座に出、木挽町にて吉例顔見世大歌舞伎夜の部の倭仮名在原系図 蘭平物狂」を幕見で観る(\900)。感想は「漫筆」にて。
11月某日 木挽町に歌舞伎を観に行く予定だったが、財布の中身もさびしいので(泣)後日に変更する。
かわりに大喜@湯島でラーメンを食べて帰る。
11月某日 日暮里→谷中ルートで通勤。長運寺のワンちゃんに再会。本堂の前で気持ちよさそうに寝そべっていた。また、信号待ちの車のなかにいるパグを発見。今日も良い一日。
昼休み菊坂界隈の散策中、今度は甲山部屋のワンちゃんに会いに行く。じっと見つめていたら、「ワン!」と吠えられた。
仕事帰り、渋谷パルコに立ち寄り、パート1の地下一階で開催中の「荒俣宏フェア―博物画に見る美と驚異の世界」を見る。荒俣氏所蔵の博物画の展覧会かと思いきや、所蔵博物画の展示即売会で、会場も広くない。高価なもので50万。荒俣氏はお金に困っているのだろうか(単純思考)。
渋谷から宮益坂をのぼり、表参道まで歩く。渋谷駅をはさんで東西を歩くと、地名のとおりここが「谷」であることがわかる。宮益坂界隈は渋谷の中核部と違い、いい雰囲気の店が並んでいて好ましい。また、青山学院大学の前をはじめて通ったが、なるほどこういう環境で毎日暮らしていればおしゃれな感覚が身につくわい、と感じる(田舎人的思考)。
久しぶりに醍醐@青山で紅醍醐を食して帰途につく。
11月某日 仕事帰り、木挽町へ行く。まず銀座元楽にて腹ごしらえ。新メニューの「油そば」があったので、それを食べてみる。脂っこいたれがネットリと麺にからんで美味しい。でもやはり元楽は普通のラーメンがいい。
歌舞伎夜の部。幕見で「素襖落」「壺坂霊験記」「龍虎」の三本を観る(\700+\900)。感想は「漫筆」にて。
11月某日 風邪が治らないまま、隼町国立劇場に行く。「本朝廿四孝」を二等席(\3,100)にて観る。22年ぶりという「筍掘り」の複雑な人物関係、「十種香」「奧庭」の人形振り≠ニいう趣向を楽しむ。
11月某日 日暮里→谷中(長運寺)ルートで通勤。今日は長運寺のワンちゃんに吠えられた。マスクをしていたので不審人物に思われたのだろうか。
言問通りに出て、私の好きな看板建築の森田電機店をデジカメにおさめようと思ったが、車や人通りが予想以上に多く、小心者の私にはできなかった。
11月某日 日暮里から根岸まで歩く。根岸では子規庵を訪ねる。鶯谷に近い根岸界隈は、ラブホテルとマンションが道をはさんで向かい合わせにあったり、ホテルの谷間に木造家屋があったり、ユニークな地域なり。
午後2時から、根岸小学校で開催された森まゆみさんの講演を聴きにいく。「谷中からみた根岸」というテーマで、根岸という地域の歴史と子規を中心とした面白い話。終わりてのち、近くの喫茶店で森さんの著書の即売とサイン会があり、購った一冊と持参した一冊、計二冊にサインをもらう。感激。
下谷の「御行の松」を見て、入谷から帰途につく。根岸から下谷にかけての街並みも落ち着いていて好ましい。根岸小学校裏の飲み屋に、「祝武蔵丸関優勝」の看板が。ここからほど近い東日暮里に武蔵川部屋があるので、力士たち馴染みの飲み屋なのだろう。
家に帰るまえに、先日一人で食べた最寄駅近くのソバ屋に家族で行く。今日は「吟ほろろ」という、せいろに冷酒とつまみがついたセットを注文。ソバはもちろんだが、つまみのソバみそも美味い。
11月某日 日暮里→谷中ルートで通勤。日本美術院の隣は、すでに舗装され、20台分の駐車場になってしまっていた。
仕事帰り、池袋ジュンク堂書店およびリブロに立ち寄る。
11月某日 銀座松屋に行く。伊東屋は人が多すぎ、ベビーカーで中に入ることを断念。隣のティファニー、たくさんカップルがいるもんだ。
木挽町歌舞伎座に立ち寄り来月のチケットを購入後、築地・勝鬨橋を過ぎて月島へ。勝鬨橋上から見るトワイライトの聖路加タワーや佃の高層マンションの風景に情趣あり。
月島ではもんじゃの老舗近どうにてもんじゃを食す。美味い。食後、月島のメインストリートを歩み、相生橋を経て越中島・門前仲町へ。そこから帰途につく。
11月某日 日暮里→谷中ルートで通勤。色づいていた谷中墓地の桜並木はだいぶ葉が落ちてきた。「桜並木であるのを誰もが忘れて」くる季節。また、墓地をさまよっているうちに、鳩山一郎氏のお墓を見つける。
谷中界隈の紅葉が綺麗なので、ちょっと回り道をして、今日はあかぢ坂を下る。怜悧な空気、赤や黄色の木々、散策には絶好の季節なり。
帰途、八重洲ブックセンターに立ち寄る。
12月某日 千駄木→根津神社ルートで通勤。秋、黄色や赤に色づいた根津神社の境内も風情あり。今日は新坂を登って本郷通りに出る。
12月某日 東京芸術大学美術館の開館記念展を観に行こうと上野におもむいた。美術館に近づいて唖然、愕然、呆然。上野公園の方から続く大行列。整理の人の口から放たれた「入場まで1時間50分かかります」との声を聞いて諦める。噂には聞いていたが、こんな大盛況だとは予想だにしなかった。しかし、そんなにみんな高橋由一の鮭が観たいのだろうか(実は私もそれが目当てだったりするのだが(^^;)。
仕方がないので湯島まで行き、大喜でラーメンを食す。
12月某日 木挽町に行く。十二月大歌舞伎昼の部四本をすべて幕見で見る。さすがに疲れる。
はねたのち、先日断念した伊東屋へ。大混雑。手帳を買い求める人あまた。
小法師@東銀座にてラーメンを食したのち、木村屋でパンを買い求めようとした。「あんバター」が復活していた。寒冷期しか発売されないようだ。店の人が「最後の一つです」と籠のなかに一つ置いたので、手に取ろうとしたところ、一瞬早く隣のおじさんにさらわれる。あまりに悔しかったので、向かいの三越地下の出店でリベンジ。ちゃんと複数個買うことができた。
12月某日 木挽町に行き、来月新橋演舞場で行なわれる歌舞伎のチケットを購入する。昼食は銀座元楽
夕刻より、金町の居酒屋「郷土料理やまがた」にて、POYの首都圏忘年会を開催。玉こんや芋煮を味わいながら盛り上がる。
12月某日 日暮里→谷中ルートで通勤。鳩山一郎氏の墓所の隣に横山大観のお墓があった。
仕事帰り、木挽町にて十二月大歌舞伎夜の部の二本(「酔奴」「籠釣瓶花街酔醒」)を幕見で観る。夕食は久方ぶりに米沢ラーメン愛愛@東銀座
12月某日 日暮里→谷中→根津神社ルートで通勤。今日は日暮里駅北口から出て、はじめて谷中の旧露伴邸跡の前を通りすぎる。これまで前の道が工事中で行くことが出来なかった。谷中墓地に面したこの界隈の雰囲気が良い。
12月某日 隼町国立劇場に行き、歌舞伎「義経千本桜 渡海屋・大物浦」「手習子」「芝浜革財布」を観る。今回は確実に近藤サトさん(八十助夫人)がいた。
12月某日 泉岳寺に行く。観光客の人々が手向けた線香の煙で燻される。以前訪れたときには、義士のお墓の後ろに名前を書いた立て札などなかった気がするのだが…。
高輪・白金台を歩み、目黒の東京都庭園美術館に行く。美術館自体は休館中で、庭園のみ(\100)。アールデコの館≠ニして有名な旧朝香宮邸を使ったこの美術館は、外観はいたって近代的で、旧古河邸のような壮麗な洋館を想像していた私には意外であった。
12月某日 山形に帰省する。
12月某日 POYの年末交流オフ会に出席。昼は山形の史跡散策。