〜草津良いとこ一度はおいで〜
              鉄道の日記念切符で行く日帰り温泉旅行。

2000年10月21日。
ひょんなことからNETで安く入手できた鉄道の日記念切符。
期限は22日まで。丁度この21日には上野から吾妻線直通の快速列車。
更に長野原草津口から無料循環バスが出るらしいじゃないか。こりゃ言ってみる価値は有るね。

というわけで、古くからのNETの友人、Maximilian氏と一緒に草津まで日帰り温泉旅行に行くことになりました。

朝6:30分、常磐線取手駅を出発。
上野には7:10着。車掌さんのアナウンスの「今日もお気をつけて行ってらっしゃいませ」という言葉があった。
マニュアルかも知れないが、こういう一言が、凄くいいと思った朝のひとときである。

上野駅のパンダ前でMaximilian氏と合流する。
コンビニで買い物をして、8番線から7:24発、臨時快速「効能温泉吾妻号」は出発した。
電車は6両編成。後部3両は指定席という編成。車両はこの手の臨時には多い165系。固い背中のボックスシート。

 効能温泉吾妻号。臨時快速です。

この4人用ボックスシートを二人で利用しても大丈夫な混雑具合(^^;;意外と空いている。
しかし、がらがらというわけではなく、とりあえず埋まっているのでまずまずと言うべきか。
指定席の方は満席のようだ。

電車は定刻通り進行。乗客は途中は背広姿の人たちが乗るなど、通勤系の移動も見られながら
渋川より吾妻線に入った。ここからは単線。しかもなぜかスピードが落ちる(汗)
運転停車も多く、通常の所要時間より遅い。やはり臨時快速は普通の列車より遅いのか?

とはいえ、列車は定刻通り、10:44に長野原草津口へ。この駅で殆どの乗客が下車。
万座鹿沢口への乗客は少ないようだ。

駅の改札を抜けると地元の観光協会が地元産の舞茸、エリンギ、ウインナー等を焼いていて
試食させてくれた。やはり地元の素材をアピールしたいのか、シンプルな味付け。
それが生きているのか、とても美味しかったです。
お酒も試飲させてくれるようだったが、10:50に循環バスが発車するので大急ぎでバスターミナルへ。

バスターミナルでは循環バスは二台用意されていた。バスは高速バスに使用されている大型の物。
二台とも定員いっぱいいっぱい。こりゃ結構いるな、と感じた。
他に草津ターミナルまでは通常の有料バス(確か630円)も走っている。やはり無料の魅力かな。

 草津温泉バスターミナル

約40分で草津BTに到着。帰りのバスは15:06。約3時間30分位しかない。大急ぎだ。
まずは湯畑へ向かう。バスターミナルから長い下り坂を下っていくと湯畑に到着する。

 草津の湯畑

湯畑は始めてみたが、立派な物でびっくり。
でも、何のためにこんな湯畑が有るんだろう・・・?なんで聞かなかったんだろう(^^;;
なにはともあれ湯畑周辺には老舗旅館がいっぱい。外湯も取らせてくれる。ちょっと値は張るけど。

 高級旅館の並ぶ草津

僕たちはまずは草津名物「湯もみ」を体験することに。
湯もみとは、あのTV等でおなじみの、「くさーつぅーよぉぃーとこぉー」の草津節で有名な
板を使って温泉の温度をさますというものである(水で薄めると効能も薄まってしまう為)


左写真:熱の湯外観 右写真:湯もみ、そこにある棒で中をかき回してさますわけです。

湯畑側の「熱の湯」では、11時〜13時までの間には湯もみを200円で体験させてくれるのだ。
いざやってみると、これが意外と大変だ^^;;背筋とか、凄く疲れてしまった(^^;;
熱の湯のおばちゃん達は非常に明るくて元気のいいおばちゃんでした。

さて、次はいよいよお風呂に入りに行きます。
湯畑から賽の河原公園へ。ここには大きな露天風呂、それこそプールと言っていいくらい大きな露天風呂があるのです。
今回は二つの公共温泉に行こうと考えていました。その一つが、賽の河原露天風呂なのです。

そこへ向かう途中一つの出来事が。
温泉まんじゅう屋を通りかかるとき、いきなり試食用の温泉まんじゅうを手渡され
お茶まで行きおいよく受け取ってしまった(^^;;凄い、俺としたことが拍子に受け取ってしまった(笑)。
まぁ、まんじゅうは蒸し立てで美味しそうだし。幾多の市場の経験を持つ僕は、喜んで試食。美味しいっ!

お兄ちゃん達の勧誘も、見てってよ〜程度で強引さがない。一応売場の側のお茶碗を置くところにお茶飲んだ湯飲みを
返しに行かなくちゃいけないだけでね。

さて、そんなこんなで公園へ。
賽の河原公園はその名前の通り、地獄といえばおなじみの賽の河原のような石ころのちらばった公園。
途中にはいろんな名前のついた温泉池が有る。つい手を入れてみたくなってしまうのはお約束(笑)
#そんなに熱いお湯ではないのでご安心あれ。


写真:賽の河原園地、こんな感じです。

そして、露天風呂へ到着。ほんとに大きいです。写真を撮って見せてあげたいくらい。
でも・・・さすがに入浴中の人がいっぱい居るので、写真なんて取れません(涙)
入湯料は500円也。僕は割引パンフを持っていたので450円でokでした。
ただ、関東に配っているパンフの為か窓口のおっちゃんどもは知らない。困った物だ。
JRさん、ちゃんとこっち徹底しといてくださいな(^^;;

本題のお風呂ですが、素晴らしいっ!の一言。ちょっと色づき始めた紅葉が景色に彩りを添えて、本当にいいお風呂です。
お湯は無色透明の強食塩泉。なめるとしょっぱいです。鉄分もちょっと濃いかな。
まぁ、ちょっととなりの登山道(?)から丸見えなのがはずかしいが(笑)
#女湯は見えません、あしからず。

さて、露天風呂にはお風呂だけで、洗い場とかは併設していなかったので、40分ほどで上がる。

次のお風呂、「大滝の湯」へいこうか、それとも昼食にしようか迷ったが
お腹も程良く空いてきたので、昼食を取ろうと言うことに。これが後でもったいない結果となる。

昼食に選んだのは湯畑前の一見。667円均一のお店(税込み700円)
ここでは舞茸天ざるを注文。まいたけの天ぷらは最高に美味しかったです。小細工無し。
変な材料使わないで普通の天ぷら粉でからっと上がってました。
上州そばも典型的な田舎そば。「普通」とか「典型的」とか言ってるけど、今の時代そう言う物をだしている店は
減っています。観光客目当ての手抜きじゃない普通のお料理に満足。おいしゅうございました。

 大滝の湯外観

さて、いよいよ次の温泉。「大滝の湯」へ行ってみることにします。
ここは大浴場に打たせ湯、露天風呂、サウナの他、湯もみによる自然調節した温泉に入る「合わせ湯」と呼ばれる温泉が
魅力の温泉。入湯料は800円也。ここもパンフで720円で入浴できたのだが、ここもパンフを窓口職員がしらず
ひともんちゃく。ええかげんにせんかいいっ!!でもまあ、大目に見ましょう(苦笑)

ここで、早速合わせ湯に入ろうとした・・・その時!!
合わせ湯は男女兼用で、時間帯によって女性専用と男性専用時間に別れているらしく
ちょうど今の時に女性専用時間に切り替わってしまったのです(涙)はうううう。悲しいっ。

気を取り直して大浴場へ。
こっちは男女別の場所になっているので時間制限はありません。
ここは賽の河原とは違い、硫黄泉の乳白色のお風呂。体にじっくりしみてくるような、いいお湯です。
やっぱり温泉はこうだね。という気持ちになるお風呂でした。

ここには食堂、貸席(個室)、喫茶室等が併設されていて、長い時間のーんびりする事が出来る施設です。
ただ、僕らは今日は大急ぎで行かなきゃいけないので40分程度の入浴。
あとは一気にバスターミナルへ戻ります。

戻る途中、温泉旅館を何軒も見て通りました。小さな小さな公共温泉がたくさん。
いつか余裕が出来たら、街をのんびり歩いて、こういった小さな温泉や周りの外湯に入り尽くしたいなー
等と思いながらバスターミナル前の帰路に就きました。

さて、バスターミナルから15分ほど遅れて発車の無料巡回バスで再び長野原草津口へ。
長野原草津口では、次の電車までに行きで飲めなかったお酒の試飲を。
日本酒は基本的には苦手ですが、とりあえず試飲。ちょっとフルーティでまぁまぁいいお酒でした。
でも、やっぱり純米がいいな。個人的にはね。

帰りは16:00長野原草津口発普通列車。
帰宅する高校生らで電車はかなり混雑・・・・しかし、なんでこんなに行儀がわるいんだ!?高校生は。
というか、地方の高校生は本当に電車内でのマナーがなっていないと思う。
都心部でもそうなのだが、それでも地方の方がひどいと思う。
常磐線普通列車取手以北とか・・・。

まぁ、ほんとにいらいらするんだけど、なんとかガマン。
そのまま電車を新前橋で乗り換え、快速アーバンで一気に上野へ。
その電車が終点へ到着するちょっと前に、外人にkazukunいきなり声かけられる(汗
とりあえず、日本語訳するとこんな感じ

「東京駅へ行きたいんだけど、この電車はいくのかい?」
「いや、これは上野までで、上野から京浜東北線か山手線に乗り換えて下さい」
「ありがと」

って程度の会話なんだけどね。あー緊張した(笑)
そんな出来事で今日の旅行は終わりました。

草津まで往復で入湯料、食事を入れて5000円以内に収まるというリーズナブルなプランでした。
最後まで読んでくれてありがとうございました。



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