SFアクション


『ハンコック』(2008年/監督:ピーター・バーグ)

主人公のハンコック(ウィル・スミス)は不老不死のスーパーパワーを持つ超人なのですが、力を制御できないので人助けをしても建物をブッ壊し、はた迷惑な存在なんですな。ハンコックに命を救われたレイ(ジェイソン・ベイトマン)は、ハンコックを皆から好かれるスーパーヒーローにしようと、ハンコックと友情を深めていきます。

この辺までの展開は面白いのですが、レイの妻メアリー(シャーリーズ・セロン)とハンコックの関係や超能力の秘密が明らかになっていく後半は、とってつけたような理由で脚本的には今イチですね。

SFXの進歩でハンコックの破壊パワーが見事に表現され、映像的には見応えがありま〜す。

 

『スカイキャプテン』(2004年/監督:ケリー・コンラン)

1939年のニューヨーク、科学者失踪事件を追っていた女性記者のポリー(グウィネス・パトルロー)は、映画館で科学者から二つのガラス瓶を預かる。科学者からトーテンコフのメッセージを受けた時、巨大ロボットが襲ってくる。ポリーは、危ういところをスカイキャプテン(ジュード・ロウ)に救出される。トーテンコフは行方不明中の天才科学者で、事件の背後にトーテンコフがいることがわかる。ロボットを操る電波の所在を知ったスカイキャプテンとポリーはネパールへ。さらにトーテンコフを追って謎の島へ……

内容からみて、1930年代のアメコミが原作かと思いましたが、オリジナルだったんですね。だけど、無茶苦茶なストーリー展開はアメコミそのものです。

CGによるSFXは、合成画像が見え見えで、全然迫力ありません。ゲスト出演的な感じのアンジョリーナ・ジョリーがカッコいいのが救いでした。

金まで出して観る映画じゃないなァ。

 

『トランスフォーマー』(2007年/監督:マイケル・ベイ)

カタールの米軍基地が謎のロボットに攻撃される。そして、大統領専用機から国防機密がハッキングされ、国防長官(ウイリアム・ボイド)はその時に残された通信音から“ウィトウィッキー”のメッセージを解読する。高校生のサム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は中古車を手に入れるが、それは地球外からきた金属生命体が姿を変えたものだった。莫大なパワーを有するキューブを手に入れて地球征服をもくろむメガトロンより先に、キューブの在処がわかるサムの曽祖父が残した眼鏡を探すためにサイバトロンが派遣したのだ。しかし、キューブの在処をメガトロンが知ることになり……

子どもが遊んでいた日本生まれの玩具を気に入ったスピルバーグが製作総指揮して映画化したSFアクションです。とにかくCG技術が凄い作品ですね。変身シーンの流麗な映像には驚きました。

内容は、良い金属生命体と悪い金属生命体のバトルを中心に、中古車がカーラジオを使って主人公とガールフレンド(ミーガン・フォックス)の恋の橋渡しをするなど、人間と異星人の友情を描いた如何ってことのない健全娯楽映画ですね。

自動車とロボットが好きな孫に見せたら歓びそうな映画で〜す。

 

『トランスフォーマー/リベンジ』(2009年/監督:マイケル・ベイ)

前作でやっつけた悪の金属生命体は宇宙から次々にやってきて、オプティマスをリーダーとする正義の金属生命体と世界各地で戦っているんですな。悪と善との金属生命体の戦いは人類創世の頃にも地球で行なわれていて、地球を滅ぼす太陽破壊装置を悪の手から隠したんですが、その隠し場所が本人の知らないうちにサム(シャイア・ラブーフ)の頭脳にインプットされているんですよ。

前作同様に彼は悪の金属生命体から狙われることになり、バンブルービーたちオートボットが彼を守ります。前作は日本語吹替えだったので悪の金属生命体をメガトロンと言っていましたが、正しくはディセプティコンと言うんですね。メガトロンの方が言いやすいな。

続編ということで、最初からCGを駆使したロボットバトルが繰り広げられますが、種類が多すぎてどっちが善で、どっちが悪か、区別がつかないのが欠点ですね。デカイのやらチッチャイもの、合体型から変身型まで、考えついたものを全てCGにした感じです。

CG技術の高さは認めますが、もっと人間ドラマにも力をいれて欲しかったですね。下ネタギャグで笑いをとろうとするのは、下手な芸を見せられているようなもので〜す。

 

『ステルス』(2005年/監督:ロブ・コーエン)

秘密裡に開発されたエディと名付けられた人口知能を搭載した最新鋭無人戦闘機ステルスが、落雷を受けて暴走を始めるんですな。知能に組み込まれていたロシアの核施設攻撃のプログラムが動き出したエディを止めるために、米海軍精鋭パイロット3人(ベン、カーラ、ヘンリー)が出撃しますが、ヘンリーは撃墜され、カーラ(ジェシカ・ビール)は機体が破損して脱出したところが北朝鮮。ベン(ジョシュ・ルーカス)が何とか食い止めて、エディをアラスカ基地まで連れ帰りますが、秘密開発がバレるのを怖れた上官に暗殺されかけます。ベンはエディに搭乗して、脱出したカーラ救出に北朝鮮へ……

子供だましのような内容ですが、ジェット戦闘機のドッグファイト・シーン(テレビゲームのようなCG映像ですが)は、意外と迫力があって楽しめました。

人間ドラマは全然なく、アクションばかりね。ロシア機を撃墜し、北朝鮮軍を破壊し、国際問題など関係ないお気楽映画で〜す。

 

 

 

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