『ダークナイト』（２００８年／監督：クリストファー・ノーラン）
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ブルース・ウェイン（クリスチャン・ベール）はバットマンに変身してゴッサム・シティの悪人退治をしていたが、組織はジョーカー（ヒース・レジャー）を使ってバットマン殺害を計画する。ジョーカーはバットマンを誘き出すために、市民や警官を無差別に殺し、さらにデント検事（アーロン・エッカート）が愛しているレイチェル（マギー・ギレンホール）やゴードン警部補（ゲイリー・オールドマン）の家族といったバットマンの協力者にも魔の手を伸ばし…… クリスチャン・ベール主演の“バットマン”シリーズ２作目です。本国では非常に評価の高かった作品で、ジョーカー役のヒース・レジャーの演技が評判になり、何かと話題の多かった作品ですね。ゲーリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンなどの芸達者なキャストの中にあって、悪の行為そのものを楽しむ異常性格ぶりを見せたヒース・レジャーは確かに圧倒的存在感を持っていました。 |
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それに引きかえ、クリスチャン・ベールは目立たないなァ。周りを引き立てる才能があるのかな。『３時１０分、決断のとき』でも、ラッセル・クロウやベン・フォスターの方に強い印象が残っていますからね。 内容的には暗い物語（ヒロインが死んじゃう）で、私の好みではありませんが、バカ騒ぎだけのアクション映画と比べると、ストーリーもしっかりしているし、登場人物の性格付けもできていて、真面目に（テレビ画面を通して観る映画は、興味本位で真剣に観ることは少ないのですが）観ちゃいましたよ。 ところで、ゴッサムシティの暗い夜でなくて、暗黒の騎士だったのね。 |
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『ヘルボーイ／ゴールデン・アーミー』（２００８年／監督：ギレルモ・デル・トロ）
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超常現象捜査防衛局（ＢＰＲＤ）で働くヘルボーイ（ロン・パールマン）が、仲間の半魚人エイブや恋人の炎女リズ（セルマ・ブレア）とオークション会場で発生した事件を調べると、エルフのヌアダ王子（ルーク・ゴス）が人類滅亡を企んでいることがわかる。ヌアダ王子は無敵の機械軍団ゴールデン・アーミーを動かす王冠を探していたんですな。数千年前に人間と異生物の間で戦争があって、平和協定の証として王冠は三つに分解され、一つが人間界にあったんですよ。エルフだけでなくトロールやゴブリンといったファンタジーではお馴染みのキャラが色々登場し、ＣＧアクションを繰り広げます。 ヘルボーイが悩むことなく、ネアカで活躍してくれるので、私好みのヒーロー・アクションになっています。最近のアメコミ・ヒーローは深刻ぶってばかりで、スカッとしたところが不足していましたからねェ。 |
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『インクレディブル・ハルク』（２００８年／監督：ルイ・レテリエ）
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ＣＧによるハルク像は、アン・リーの２００３年版と同じで目新しさはありません。内容も前作の続編といった感じですね。 軍隊に追われて姿を消したバナー（エドワード・ノートン）は、ブラジルの飲料水工場で働いていたのですが、ちょっとした事故で血液が飲料水に混じり、米軍に居場所をつきとめられ、特殊部隊に襲撃されてハルクに変身。治療のためにアメリカに戻ったバナーが恋人（リブ・タイラー）と逢ったために、またしても見つかり、ハルクに変身。最後はバナーの血清を注射して制御のきかない怪物となった特殊隊員と戦うためにハルクに変身と、娯楽映画の定石通りに前半・中盤・クライマックスと見せ場が用意されています。無難に纏めているだけで、これといった特長はありませ〜ん。 |
『アイアンマン』（２００８年／監督：ジョン・ファブロー）
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天才科学者で軍需産業の社長でもあるトニー・スターク（ロバート・ダウニー・ジュニア）が、アフガンでテロリストに誘拐され、鋼鉄製のモビールスーツを作って脱出するんですな。テロリストたちが自分の会社で作った兵器を使用していることを知って、トニーは兵器製造をやめ改良型モビールスーツの秘密裏に製作します。テロリストに兵器を売っていた副社長のステイン（ジェフ・ブリッジス）はトニーの秘密を知って…… 似たような映画に『スティール 鋼鉄の救世主』（１９９７年／監督：ケネス・ジョンソン）というのがあったけど、同じ原作のアメコミなんですかね。『スティール』はチーピーなビデオシネマでしたが、『アイアンマン』は金がかかっているだけあって見応えがありました。ストーリーは単純ですが、ロバート・ダウニー・ジュニアの演技で大人も楽しめる内容になっています。２０１０年にはパート２が公開される予定とのことで、テレビ放映されたら、やっぱり観るでしょうね。 |
『パニッシャー／ウォー・ゾーン』（２００８年／監督：レクシー・アレクサンダー）
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マフィアに家族を皆殺しにされたフランク・キャッスル（レイ・スティーブンソン）は、パニッシャーとなって犯罪組織の撲滅を実行していたが、誤ってＦＢＩの潜入捜査官を殺してしまう。その潜入捜査官が組織の資金を管理していたことから、捜査官の妻子が組織から狙われ、パニッシャーは妻子を守ることを決意し…… アメコミ（マーベル・コミック）原作で、これまでにもドルフ・ラングレンやトム・ジェーンで映画化されていますが、シリーズ化されないのはキャラに今イチ魅力がないからでしょう。ＦＢＩの潜入捜査官を誤って殺しても、それほど良心の呵責なくマフィアの悪党をバンバン射ち殺していきます。 顔がグチャグチャになってパッチワークみたいな顔になった敵ボス（ドミニク・ウエスト）がコミック的で面白かったくらいで、単純アクションの連続でスリルもサスペンスもありません。とにかく主人公がやたら強くて、頭を使う必要な〜し。 |
