リメイク映画


オーシャンズ11(2001年/監督:スティーブン・ソダーバーグ)

刑務所を仮釈放になったオーシャン(ジョージ・クルーニー)は、相棒のラスティ(ブラッド・ピット)とラスベガスの賭博場の地下大金庫から1億6千万ドルを奪う計画を立てる。賭博場オーナーのベネディクト(アンディ・ガルシア)に恨みを持つルーベン(エリオット・グールド)に準備資金を用意させ、ライナス(マット・デイモン)たち11人の仲間が集結する。ラスベガスに乗り込んだオーシャンは、ベネディクトの恋人になっている妻のテス(ジュリア・ロバーツ)と出会い……

先に『オーシャンズ12』を観ていたもので、確認したいことが色々ありました。やっぱり、『オーシャンズ12』は、『オーシャンズ11』を観ている前提で作られた作品でしたね。“ロード・オブ・ザ・リング”や“スター・ウォーズ”のような完全な連続物ではないですが、“007”シリーズのように全く連続性のないものと違って、“ターミネーター”や“エイリアン”と同じように、順番に観ていった方が楽しめます。

ところで内容はというと、シナトラ一家の洒落た泥棒映画『オーシャンと11人の仲間』のリメイクで、仲間の結びつきが前作より弱いのと、伏線なしの御都合主義のあるところが難点ですが、それなりに楽しめましたよ。

 

オーシャンズ12(2004年/監督:スティーブン・ソダーバーグ)

オーシャン(ジョージ・クルーニー)とラスティ(ブラッド・ピット)たち11人の仲間は、ラスベガスのカジノから大金を奪った後、悠々自適な生活をしていたが、金を奪われたベネディクト(アンディ・ガルシア)がオーシャンたちを見つけ出し、利子をつけて2億ドル返せと脅迫してくる。彼らは、ローマ美術館の宝石を狙うが、泥棒世界一の称号をオーシャンに獲られたナイトフォックス(ヴァンサン・カッセル)や、ベネディクト事件を捜査している刑事のイザベル(キャサリン・ゼダ・ジョ−ンズ)が彼らの前に立ちふさがり……

『オーシャンと11人の仲間』をリメイクした『オーシャンズ11』の続編。

『オーシャンズ11』を観ていないので、最初のうちは物語の流れが今イチつかめませんでした。物語を複雑にした割には、盗みのテクニックがオイオイというもので拍子抜けです。出演スター(上記の他にマット・デイモンやエリオット・グールド)も出演している)の顔ぶれを見て楽しむだけの作品のような気がしますね。

ブルース・ウィルス(本人で出演、クレジットなし)とジュリア・ロバーツとの楽屋オチも売りの一つなのでしょうが、捻ったところがなくストレートすぎて笑えませんでした。それと、アルバート・フィニー(クレジットなし)が引退した大泥棒役でカメオ出演していましたが、これも何か楽屋オチがあるのでしょうか。

ところで、オーシャンズ11+1は、ジュリア・ロバーツなんですね。オーシャンズ13なら、キャサリン・ゼダ・ジョ−ンズでしょう。

 

ポセイドン・アドベンチャー(2005年/監督:ジョン・パッチ)

南アフリカを出航する豪華客船ポセイドン号に乗り込んだ特別捜査官のマイク・ロゴ(アダム・ボールドウィン)は、テロリストを警戒していた。しかし、仕掛けられた爆弾のうち一つは発見したが、もう一つは乗組員として乗船していたテロリストによって爆発させられる。もの凄い勢いで流入した海水に船はバランスを失い船底を上にしてひっくり返る。船内に閉じ込められた乗員・乗客のうち、シュミット司教(ルトガー・ハウアー)は脱出のため上になった船底を目指すことを進言する。シュミット司教の提案に賛同したレイチェル(アレクサ・ハミルトン)たちは船底を目指して……

パニック映画の名作『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年/監督:ロナルド・ニーム)をリメイクしたハイビジョンTVムーヴィです。画像が美麗だったので見ていたのですが、そんなに出来は悪くなかったです。

ドラマの作り方は、全体的に薄っぺらいのですが、事故が起きた後のポセイドン号を探す周辺状況を丁寧に描いているのには好感を持ちましたね。

脱出メンバーのキャラは前作と似ていて、ジーン・ハックマンがルトガー・ハウアー、シェリー・ウィンタースがシルビア・シムズといった具合にね。

ルトガー・ハウアー、スティーブ・グッテンバーグ、ブライアン・ブラウン、ピーター・ウェラーといった落ち目のスターばかりですが、TVムーヴィとしては出演者が豪華で〜す。

 

『ポセイドン』(2006年/監督:ウォルフガング・ペーターゼン)

ロバート・ラムジー(カート・ラッセル)は、娘のジェニファー(エミー・ロッサム)と豪華客船ポセイドン号で新年を迎えようとしていた。しかし、高波がポセイドン号を襲い、ポセンドンが転覆する。ラムジーは娘を捜すために、独自に脱出しようとしていたディラン(ジョシュ・ルーカス)と行動を共にする。設計士のリチャード・ネルソン(リチャード・ドレファス)たちも彼らと共に……

1972年の『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイクですが、登場人物は大幅に改変されています。キャラ的には前作の方が圧倒的に優れ、ドラマにも厚みがありましたね。上下が逆さまになった設定もあまり活かされておらず、単なる脱出劇に終始しています。ハラハラの見せ場は、それなりに作っていますが、やっぱり凡作だァ。 

 

 

 

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