『太陽のエトランゼ』（１９７９年／監督：Ｊ・リー・トンプソン）
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第二次大戦直後のペルー。小さな漁村カボブランコで、ギフ（チャールズ・ブロンソン）という男が、ホテルを経営している。そこへ、音信不通となった恋人を探しに、謎めいた美女（ドミニク・サンダ）がやってくる。彼女の恋人はすでに謎の死を遂げていた。彼が乗っていた輸送船はカボブランコ沖に沈んでおり、その船には莫大な宝が積まれていたという…… カボブランコ…ん？ カサブランカのイメージですね。政情不安な町で、酒場兼ホテルを経営しているブロンソンのキャラクターは、限りなくハンフリー・ボガードに似ています。 内容的には可もなく不可もなく、退屈せずに見られるといった程度の作品で〜す。 |
『北国の帝王』（１９７３年／監督：ロバート・アルドリッチ）
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１９３０年代、大不況期のアメリカ西部。不況で仕事にあぶれた失業者たちは“ホーボー”と呼ばれ、列車にタダ乗りしながら、職をもとめて移動していた。しかし、彼らも１９号列車にだけは乗ろうとしなかった。その列車にはホーボーを見つけ出すとハンマーで殴り殺す冷酷な鬼車掌（アーネスト・ボーグナイン）がいたからだ。この恐るべき男に、“北国の帝王”と呼ばれるホーボー（リー・マービン）が挑戦する…… 二人の知恵くらべ、そして列車上での肉体と肉体が直にぶつかりあう壮絶な死闘には、満足、満足。 タダ乗りができるか、できないかというトホホのテーマを、マービンVSボーグナインという暴力派の男ムキ出しの二人が本気で演じているのだから興奮しますよ。女にゃ理解できない男の世界ですね。女優不要の男の映画でした。 |
『ザ・メキシカン』（２００１年／監督：ゴア・ヴァービンスキー）
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恋人（ジュリア・ロバーツ）とケンカ別れし、組織の命令でメキシコへ伝説の拳銃“メキシカン”を受取りに行った主人公（ブラッド・ピット）がトラブルに巻き込まれるコメディ・アクション。 齢をとると、超人的なヒーローが活躍するノンストップ・アクションより、この作品のような、普通のヒーローによる普通のアクションが体質にあってくるんですね。目を見張るようなシーンはありませんが、退屈せずに最後まで観ました。 ブラピーのとぼけた味がいいのと、ジュリアと行動を共にするホモの殺し屋は、存在感があります。だけど、私はジュリア・ロバーツに魅力を感じないんだよなァ。 |
『アフリカの女王』（１９５１年／監督：ジョン・ヒューストン）
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第一次大戦中のアフリカのコンゴ。ドイツ軍が原住民の村を焼き払い、布教活動をしていたイギリスの宣教師（ロバート・モーレイ）は、そのショックで死んでしまう。彼の妹ローズ（キャサリン・ヘップバーン）は、川船の船長チャーリー（ハンフリー・ボガート）と彼の船“アフリカの女王”号で脱出するが、下流の湖にドイツの砲艦ルイザ号が碇泊していることを知り、祖国のためにルイザ号を撃沈することを提案する。しぶしぶ承諾したチャーリーは、“アフリカの女王”号でローズと川を下りはじめるが…… ＡＦＩが選出したアメリカのスターのベスト１は、男優がハンフリー・ボガートで、女優がキャサリン・ヘップバーンでした。 ほとんど全編がボガートとヘップバーンの二人芝居で、この二人の魅力がないと、どうにもなりませんね。 ジョン・ヒューストンらしい皮肉に満ちた冒険活劇ですが、内容は単純で、ご都合主義。ストーリーで見せる作品でなく、ボギーとケイトの会話につきます。 高校時代には、この良さがわからなかったんだよなァ。 |
『バーティカル・リミット』（２０００年／監督：マーティン・キャンベル）
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ロック・クライミングの事故で、ロープを切って父を亡くしたピーター（クリス・オドネル）は登山家になることをやめ写真家になる。一方、妹のアニー（ロビン・タネイ）は父の夢を追って登山家となり、エリオット（ビル・パクストン）が計画したＫ２登頂に参加する。取材で３年振りにピーターとアニーは再会するが、アニーは頂上付近で遭難する。ピーターはＫ２を熟知しているモンゴメリー（スコット・グレン）に頼んで救助に向かうが…… 設定がムチャクチャ。ニトロを担いで危険な救助に向かう動機が弱いんですよね。父の事故死のトラウマがあって妹の命を絶対に救おうと考えているピーターと、エリオットへの復讐を考えているモンゴメリーには妥当性があるんですが、他の４人はもうひとつピンときません。参加者が少ないので、賞金提供が唐突に決まるのも？です。エリオットが、無線で賞金提供を指示したら納得性があるんですけどね。 それにしても、助けたのが１人で、救助に向かった６人のうち４人が死ぬという割りのあわない遭難救助活動でしたねェ。 スコット・グレンの存在感と、救助隊の紅一点イザベラ・スコルプコが魅力的だったので是といたしましょう。 |
