冒険映画


ハムナプトラ・失われた砂漠の都(1999年/監督:スティーブン・ソマーズ)

1932年の『ミイラ再生』のリメークです。前作がボリス・カーロフの不気味演技による本格ホラーだったのに対し、本作は現代風にSFXを駆使した冒険アクション・ホラーに様変わりしてます。

古代エジプトの魔術師イムホテップは、王の愛人と恋に落ちて王を暗殺。その罪により生きながらミイラ(というより、虫に食べられる)にされる。3000年後の1923年、冒険家のリック(ブレンダン・フレーザー)と考古学者のエヴリン(レイチェル・ワイズ)は、伝説の死者の都ハムナプトラで、甦ったイムホテップと対決する。

暗闇の中からヌウっと出てくるのがミイラの魅力と感じている私としては、明るい光の中でのチャンバラは『アルゴ探険隊』の世界(骸骨戦士とのチャンバラにそっくり)で、怪奇もののジャンルからはズレていますね。

それと、ヒロインが学者らしくない軽薄女で少しシラけます。まあ深く考えなければ見世物的面白さにあふれた作品で、結構楽しめますよ。

 

ハムナプトラ2・黄金のピラミッド(2001年/監督:スティーブン・ソマーズ)

前作から8年後の物語。リック(ブレンダン・フレイザー)とエブリン(レイチェル・ワイズ)の間には息子もでき、家族で遺跡発掘をしているんですな。でもって、エブリンが発見した黄金の腕輪を息子が腕につけたから、さあ大変。3日後には闇の兵士を率いたスコーピオン・キングが甦るという。おまけに腕輪をつけた者は、それまでに黄金のピラミッドにたどり着かなければ死ぬことになる。一方、前作で死滅したイムホテップを甦らせて世界征服を企む一味が現れ、息子が誘拐され……

CGを駆使したノンストップ・アクション映画。だけど見どころは、レイチェル・ワイズとパトリシア・ヴェラスケスのチャンバラ対決。二人とも私好みの女優じゃないけど、二人のアクションは結構セクシーなんですよ。

CGによるモブ・シーンは意外と迫力があり、史劇に活用できそうですね。大量なエキストラが望めない現在、この作品は参考になるんじゃないかな。

 

スコーピオン・キング(2002年/監督:チャック・ラッセル)

アッカド人のマサイア(ザ・ロック)は、世界征服を企むメムノンのエジプト侵略を防ぐため、メムノンを倒すことを引受けるが……

『ハムナプトラ2』に登場したスコーピオン・キングの過去の物語。ギリシャ神話や旧約聖書からアイデアを頂いていますね。主人公のマサイアは救世主の意味だし、メムノンが支配する悪徳の町ゴモラも旧約聖書ではお馴染み。メムノンはトロイ戦争のアガメムノンだろうし、予知能力を持っているカサンドラもそうですね。『トロイ』では、カサンドラは登場しませんでしたが、トロイ戦争では主要な美女なんですよ。カサンドラ役のケリー・ヒューはなかなかの美形で気に入りました。

この手のマッチョマン・アクションは、昔はイタリア映画が得意としていたんですがねェ。スティーブ・リーブスやマーク・フォレストといったミスター・ユニバースの筋肉ムキムキだけが売りだったなァ。ザ・ロックはWWFの人気レスラーとのことですが、プロレスに興味を失って20年ぐらい経つので知りませ〜ん。私のプロレスは、ハルク・ホーガンまで。

 

サハラ 死の砂漠を脱出せよ(2005年/監督:ブレック・アイズナー)

ナイジェリアで原因不明の病気を調査していたエヴァ(ペネロペ・クルス)が何者かに襲われるが、彼女を救ったのがアメリカの特殊機関NUMA(国立海中海洋機関)のダーク・ピット(マシュー・マコノヒー)だった。病気の発生源がマリにあると考えたエヴァはマリへ。一方ピットも、南北戦争時に行方不明になった鋼鉄艦探索の手がかりとなる金貨が発見されたニジェール河をさかのぼってマリへ。途中で河が汚染されていることを発見し、全ての原因がマリの砂漠に建設されている産業廃棄物処理場あることをつきとめる。地下処理場の毒物が地下水流に流れ込んでいたのだ。秘密を隠蔽するためにマリ軍がピットとエヴァを襲う……

クライブ・カッスラーの人気小説“ダーク・ピット”シリーズの『死のサハラを脱出せよ』の映画化。私も、このシリーズに嵌ったことがありまして(現在はすっかり飽きちゃった)、『インカの黄金を追え』までは発刊の度に購入していたんですよ。“ダーク・ピット”シリーズは人気が高いのに、これまで映画化されたのは『タイタニックを引き揚げろ』(映画題名:レイズ・ザ・タイタニック)だけなんです。原作権がバカ高いんですかね。

でもって、内容ですがアクションにつぐアクションで退屈しません。だけど、『レイズ・ザ・タイタニック』におけるタイタニック浮上シーンのような、際立って壮観なシーンがないんですよ。全体的に見れば前作より優れていると思いますが、メリハリがないので、せっかくのアクションが印象薄いものになっています。

マシュー・マコノヒーのダーク・ピットは原作とイメージが違うのですが、陰気で堅苦しいリチャード・ジョーダンよりマシュー・マコノヒーの軽妙さの方に私は好感を持ちました。アル・ジョルディーノ役のスティーブ・ザーンとの掛け合いも面白かったしね。ペネロペ・クルスは、やっぱり好みじゃないや……

 

ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』(2007年/監督:ジョン・タートルトーブ)

歴史学者のベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)を訪ねて、古美術商のウィルキンソン(エド・ハリス)が消失していたリンカーン暗殺者の日記の一部を持って現れる。それには暗殺の黒幕がベンの祖先と読み取れるような内容が記されていた。父(ジョン・ボイト)から「祖先は古代インディオの秘宝が南軍の軍資金になるのを防いだ英雄」と聞かされていたベンは、ウィルキンソンが持ってきた紙片の中に黄金都市の暗号が隠されていることに気づき……

『ナショナル・トレジャー』の続編で、ベン・父・アビゲイル(ダイアン・クルーガー)・ライリー(ジャスティン・バーサ)、それに母親(ヘレン・ミレン)が新たに加わって、リンカーン暗殺者の日記に秘められた古代インディアンの秘宝を探す冒険物語です。自由の女神→バッキンガム宮殿→ホワイトハウス→議会図書館→ラシュモア山と、都合よくヒントが現れ、苦労なく謎を解き、黄金都市への冒険の旅が続きます。アクションシーンはあっても殺人はなく、性描写もないディズニーらしい健全娯楽映画ですね。

ニコラス・ケイジを利用して秘宝を横取りしようとするエド・ハリスが意外と好い奴で、悪役としての魅力がないのが気に入りませんが、母親役のヘレン・ミレンが傍で存在感がありました。シリーズ続編を作るなら、次回も登場して欲しいですねェ。

 

 

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