テレビからのリメイク


ブラボー火星人2000(1998年/監督:ドナルド・ペトリ)

地球の不時着した火星人のクリストファー・ロイドが、墜落したところをテレビ・プロデューサーのジェフ・ダニエルズに目撃される。ロイドは宇宙船を縮小して隠すが見つけられ、宇宙船はダニエルズの家へ。ロイドは地球人に変身して宇宙船を取り戻そうとするが……

60年代の人気テレビドラマ『ブラボー火星人』のリメイクというより続編。ネタバレになりますが、テレビで火星人を演じたレイ・ウォルストンがちゃんと火星人役で登場しますからね。

新火星人のクリストファー・ロイドも持ち味通りの演技で満足、満足。

ガムを噛むと変身するんですが、ダリル・ハンナの変身には笑えましたよ。バカ女のエリザベス・ハーレーも良かったです。

ディズニーらしい家族で楽しめる健全なSFコメディで〜す。

 

アイ・スパイ(2002年/監督:ベティ・トーマス)

最新型ステルス戦闘機が盗まれ、落ちこぼれ情報員(オーウェン・ウィルソン)と、ボクシング世界チャンピオン(エディ・マーフィ)が、戦闘機を取り返すためにワルシャワにやってくるが……

1966年に放映されたロバート・カルプとビル・コスビーのテレビ版は、正統スパイ・アクションでしたが、この作品はコメディ・スパイ・アクション。だけど今イチ笑えませ〜ん。

オーウェン・ウィルソンは持ち味が出ていてグッドなんですが、エディ・マーフィがマンネリ化していて笑いの先が読めるんですよ。ファムケ・ヤンセンも『007ゴールデンアイ』の方が魅力的だったよォ。

 

チャーリーズ・エンジェル(2000年/監督:マック・G)

情報革命ともいうべき“音声認識ソフト”を開発した会社の社長が誘拐され、チャーリー探偵事務所の美女3人が捜査を開始する。社長は救出されるが、ソフトは……

出来の悪いオバカ映画。発想にも、アクションにも、美女3人にも、見るべきものは何もな〜い。ビル・マレーだけが唯一の救いかなァ。この手の女性ヒーロー物は、洗練されたオシャレでないと駄目なんですよ。最近のハリウッド映画は知的レベルが下がり、ガキ相手の映画になっていますね。

それにしても、オープニング・シーンのデタラメぶりはひどかったなァ。観客をビックリさせればいいってもんじゃないよ。

 

チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル(2003年/監督:マック・G)

※上の表示は違っています

三人の美女探偵(ナタリー=キャメロン・ディアス、ディラン=ドリュー・バリモア、アレックス=ルーシー・リュー)のチャーリーズ・エンジェルが、モンゴルで米警察の要人救出に成功するが、テロリストの狙いは要人が所持していた組織犯罪の最重要証人リストにアクセスできる指輪だった。指輪は二つあり、もう一つも奪われる。チャーリーズ・エンジェルは捜査を開始するが、彼女たちの前に元エンジェルのメンバーだったデミ・ムーアが現れ……

映画化シリーズ2作目。前作と同様にCGによる能天気なマンガ・アクションで、3人+デミ・ムーアのセクシー・アクションを見ているだけでいいのです。私はあまり魅力を感じることができませんでしたけどね。それでも、また観てしまった。バカですねェ。

ジャクリン・スミスがケリー・ギャレット役でカメオ出演していたのは理解できるのですが、あっさり殺される役でブルース・ウィルスがカメオ出演したのは理解できません。

聞覚えのある音楽を聴いて、見覚えのあるシーンを観て、懐かしがるのもイイかも。ようするに、お遊び映画なので〜す。

 

M:i−2(2000年/監督:ジョン・ウー)

ショーン・アンブローズ(ダクレー・スコット)をリーダーとする犯罪集団に奪われた新種の細菌を奪還すべく、休暇中だったイーサン(トム・クルーズ)が呼び戻される。イーサンは、盗みのプロであるショーンの別れた妻ナイア(タンディ・ニュートン)を仲間にすべく、彼女に近づくが……

『スパイ大作戦』の魅力がグループの緻密な活動にあったのに対してこれは、トム・クルーズが製作を兼ねたワンマン映画。

ジョン・ウー得意のアクション・シーンは、ふんだんに見ることはできますが、それだけじゃあね。話の展開が粗っぽく、ストーリーに奥行きがないんですよ。所詮ガキ向けの映画でした。

 

 

 

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