アクションホラー


『エンド・オブ・デイズ』(1999年/監督:ピーター・ハイアムズ)

千年紀末に降臨したサタンと戦う男の死闘を描いたオカルト・アクション。

 1999年末、人類の運命をにぎる女性を求めてサタン(ガブリエル・バーン)が出現する。偶然、事件に関係することになった元刑事ジェリコ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、サタン完全復活の鍵を握る女性クリスティーン(ロビン・タニー)を守って、サタンと戦うことに……

 相も変わらずの悪魔復活の物語です。

ロビン・タニーは魅力がありません。テレビに活躍の場を移したのが理解できます。

サタン役を楽しんでいるガブリエル・バーンと、やっぱりという感じで登場したウド・キアの存在だけが取り得の映画でしたね。

 

 

『地獄の変異』(2005年/監督:ブルース・ハント)

翼を持った悪魔が住むという伝説の洞窟が発見され、探検のためにケーブダイブの専門家がやってくる。探検隊が洞窟に入ると、天井が崩れ出口が塞がれてしまう。別の出口を探していると、何かが彼らを襲ってきて……

題名からしてB級ホラーそのもので、内容も真にその通り。だけど、そのつもりで観ると結構楽しめましたね。魔の洞窟からの脱出劇はそれなりにスリルがありましたよ。

寄生虫に侵されたコール・ハウザーの人間から変異していく苦悩と過程、彼を人間として信じるエディ・シブリアンの心理的恐怖がしっかり描けていたら高得点をつけたんですけどね。血みどろホラーにしなかったことは、評価しま〜す。

 

『ディセント』(2005年/監督:ニール・マーシャル)

観客を驚かそうという設定だけで作られたホラー・アクションですな。交通事故で夫と娘を失った主人公(ショーナ・マクドナルド)が友人に誘われて女性6人の洞窟探検に参加します。そこは未踏の洞窟で、落盤事故により彼女たちは洞窟に閉じ込められるんですね。出口を探していると、正体不明の生物に襲われるんですよ。はたして何人が洞窟から脱出できるか、スリル満点……でもなかったなァ。

それにしても、理屈のつかない映画というのは、好きになれませんねェ。一番気に入らないのがウジャウジャでてくる正体不明の生物です。あいつら何食って生きてるの?白骨がゴロゴロしていたところを見ると人間?あれだけの人間が行方不明になっていれば、噂ぐらいはありそうだけどね?魔物が住んでいる森とかね。洞窟を舞台にした同じB級ホラーでも、『地獄の変異』(2005年/監督:ブルース・ハント)の方が好かったで〜す。

 

 

『デイ・オブ・ザ・デッド』(2008年/監督:スティーブ・マイナー)

細菌研究所の細菌が突然変異して田舎町に流れ出るんですな。感染した人間は風邪に似た症状から、最後はゾンビになってしまいます。ゾンビは人肉を求めて、人間を襲い、噛まれた人間もゾンビになるというのは約束ごとね。

女性兵士(ミーナ・スヴァーリ)の部下が菜食主義者で、ゾンビになっても仲間を襲わないというのは笑えましたよ。

『死霊のえじき』のリメイクとのことですが、走りまわるゾンビというのは最近のゾンビ映画の特徴ですね。壁までよじ登るのだから元気なこと。元気すぎて怖さがなくなりました。

画像は、主演のミーナ・スヴァーリ。最近のホラー・アクションは、ゾンビだけでなく女性も元気で〜す。

 

『レギオン』(2010年/監督:スコット・スチュワート)

堕落した人類を罰するために、神が人類に異変を起こすんですな。その異変というのは、天使軍団が人間の身体を乗っ取るというもので、乗っ取られた人間は、老婆が天井を這いまわったり、凶暴になったりするのね。『エクソシスト』や『スーパーナチュラル』で見られる、悪魔が人間の身体を乗っ取るのと同じです。

でもって、神の命令に背いた大天使ミカエル(ポール・ベタニー)が人類を守るために戦うのですが、場所は砂漠に一軒ある、ハンソン(デニス・クエイド)が経営するサービスステーション。大都会で破壊しまくるのでなく、B級映画らしくローカルアクションにしています。登場人物も限られるしね。

ミカエルが守ろうとしているのが、誰の子かわからない赤ん坊を身篭ったウエートレス(エイドリアンヌ・バリッキ)で、その子が人類の救世主になるんだってっさ。

最後は赤ん坊を殺すために現れたミカエルの兄ガブリエル(ケビン・デュランド)との大天使対決です。大天使というよりデビルマンですな。あんな気品のない天使では、信仰心も失せま〜す。

 

 

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