『Billy the Kid Returns』(1938年/監督:ジョセフ・ケイン)
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ニューメキシコにやって来たロイ・ロジャースは、馬泥棒を撃退するがビリー・ザ・キッドに間違えられる。本物のビリー(ロイ・ロジャースの二役)は、郡保安官のパット・ギャレットによって既に命を落としていたが、連邦保安官は横暴な大牧場主の悪業を暴くために、ロイをビリーとして釈放する。黒幕の大牧場主は、ロイに馬泥棒の罪をなすりつけようとするが、パット・ギャレットがロイに協力して…… マクスウィーンの雑貨店に立て篭もったロイ・ロジャースのビリーが火災の中を脱出する冒頭のシーンは普通の西部劇と思ったのですが、ビリーと瓜二つのロイ・ロジャースが愛馬トリガーに跨り、歌いながら登場してからは、やっぱりシンギング・カウボーイでした。 相棒はスマイリー・バーネットで、二人して自慢のノドを聴かせてくれま〜す。 |
『Jesse James‘ Women』(1954年/監督:ドン・レッド・バリー)
ジェイ・ウッドソンの変名でジェシー・ジェームス(ドン・レッド・バリー)は隠れ暮らしていたが、銀行家の娘を誘惑して銀行の金を盗んだり、酒場のマダム(ペギー・キャッスル)を利用して賭博師の金を横取りしたり、酒場の歌姫(リタ・バロン)を利用してプロボクサーとの賭け試合の金を奪ったりと、泥棒稼業は続けていた。そこへ、ジェシーに金を盗られた女カウボーイが現れ…… やっていることはセコいのに、銀行家の娘・酒場のマダム・酒場の歌姫・女カウボーイ・保安官の娘と、やたらと女性にモテるジェシー・ジェームスです。ジェシーをめぐって、酒場のマダムと女カウボーイ(これが、吊し首で有名なキャトル・ケイト)が大格闘の末、通りで決闘をしたりしてね。 主演のドン・レッド・バリーは中年(当時42歳)のオッサンですよ。兄のフランク・ジェームス役のジャック・ビューテルの方が若々しくていい男です。自分で監督しているので、やりたいようにやっている感じですね。 |
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ドン・レッド・バリーのミドルネームは、最初の主演作が連続活劇のヒーロー“レッド・ライダー”シリーズの初代レッド・ライダーだったからです。 画像は、連続活劇時代のドン・レッド・バリー。サイクロン・キッドだなんて、まさにB級テイストですね。 |
『Deadwood ’76』(1971年/監督:ジェームス・ランディス)
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ビリー・メイ(アーチ・ホール・ジュニア)は、インディアンに襲われている老人を助けて、デッドウッドの町にやってくる。無法者にからまれて早撃ちで倒したことから、メイはビリー・ザ・キッドに間違われる。町ではワイルド・ビル・ヒコック(ロバート・ディックス)とビリーの対決の噂で持ちきりになるが、ビリーは老人と砂金を採りに町を離れる。砂金を見つけるが、インディアンに襲われ、ビリーはインディアンの部落へ連れていかれる。その部落でビリーは父親(アーチ・ホール・シニア)に出会い、部落に残るように勧められる。しかし、ビリーは砂金の分け前を受けとるためにデッドウッドへ戻ることにする。ビリーを慕うインディアン娘がビリーの後を追うが、二人の無法者に乱暴される。ビリーはインディアン娘の復讐のために…… ワイルド・ビルの他にも、サム・バスやクレイジー・ホースといった実在の人物が登場しますが、字幕がないので主人公との絡み方が今イチわかりません。 主役のアーチ・ホール・ジュニアは全然魅力なし。製作したのが、この映画にも出演しているアーチ・ホールなので、親バカ映画ですね。 |
ところで、ワイルド・ビル・ヒコック役のロバート・ディックスはリチャード・ディックスの息子です。そういえば、リチャード・ディックスもワイルド・ビル・ヒコックを演じているんだよなァ。 画像は、『無法地帯』でワイルド・ビル・ヒコックを演じたリチャード・ディックス。 |
『Gunfighters』(1987年/監督:クレイ・ボリス)
ジョージ・ケネディ |
土地を買い占めている町のボス(ジョージ・ケネディ)と対立しているエベレット兄弟は、できるだけ抗争を起こさないようにしていたが、従兄弟の若者が女をめぐってボスの手下を殺したことから窮地に陥る。それは正当防衛だったが、ボスの奸計により若者は無法者として指名手配され、エベレット兄弟は土地を追われる…… ムチ対ムチの決闘が珍しかった程度で、平凡な作品です。ラストは、彼らの無罪が証明され、判事から連邦保安官に任命されて、ジョージ・ケネディの悪事追求を決意するところでエンドとなっているので、TVシリーズのパイロット版のような気がしますね。 それにしても、TVMといえども、名の知れたスターがジョージ・ケネディだけというのは寂しかったです。それも、ジョージ・ケネディは、悪役なら武闘派タイプで、姑息な手段を労する知的なタイプじゃないのでミスキャストで〜す。 |
『Cry Blood Apache』(1970年/監督:ジャック・スターレット)
ジョディ・マクリー |
アパッチの部落を襲って、略奪を欲しいままにした金鉱探しの連中が、復讐にきたアパッチの戦士に次々と殺される。襲撃に批判的で、アパッチの娘を仲間から救った若者(ジョディ・マクリー)だけが命が助かり…… 『昼下りの決斗』で引退したジョエル・マクリーが特別出演した西部劇です。 マクリーの回想という形で物語は始まり、主人公の若者(若き日のマクリー)を息子のジョディ・マクリーが演じています。 ダラダラした展開で盛り上がりがなく、こっそり忍び寄り、不意に襲ってくるインディアンの恐怖が伝わってきませ〜ん。 |
ブレンダ・ヴァッカロ |
IMDbでデーターを調べたが記載がありません。 内容は、TVドラマの『ドクター・クイン』のようなハートウォーミング・ウエスタン。舞台は、1800年代後半のクインと同じコロラド州の小さな町。ブレンダ・ヴァッカロ演じる主人公は、若くて、独立心旺盛な、美しい女教師。教え子の少年が家出して不良仲間に加わり、馬泥棒をして捕らえられる。少年といえども馬泥棒は縛り首という判決に、彼女は敢然と異を唱え、町の有力者を説得してまわり…… 東部から牧場を営むためにやってきた青年との恋模様もあり、登場人物の広がりからみても、TVシリーズのような気がしますね。 TVシリーズのパイロット版でも、DVD化されていれば、IMDbに記載されている筈なのだが?? |