2005年10月度MCTツーリングレポート

2005年10月21日 第1版公開

日時

10月16日(日)

目的地

山梨県北都留郡丹波山村・丹波山温泉【のめこい湯】

天候

雨....(__;) ところにより一時曇り のち やはり雨....(__;)

  

一週間前から、ツーリング当日である日曜の予報はずーーーっと傘マークが付いたままだった。一週間のうちに状況が変わるかと期待したが、今回ばかりはついに傘マークが消えることはなかった。しかしながら土曜の予報では、朝方まで雨が残るものの日中は回復するだろう、との予報に変わったので、決行であろうと信じ切っていた。

AM4:00、携帯アラーム最初の1回目が鳴ってすぐに目が覚めた。前夜遅くに音を立てて降っていた雨の気配がない。新聞を取りがてら外のチェックをすると路面は濡れているものの、雨は降っていない。雨さえ降っていなけりゃ決行だろう。雨模様だと中止にしたがる?今回幹事のO川氏からも「どうしよう?」等の相談電話が掛かってこないので決行は決定なのだろう。

AM5:08に携帯が鳴る。ひょっとしてO川氏か?........いや違った。M.I 原氏からだ。

M.I 原氏 「今日はどうするんですか?」
「え?どういうこと?」
M.I 原氏 「今最新の情報を見たら、午前中の降水確率70%ってあるんですけど」
「え?でも(外を確認しながら)今外は降っていませんよ」
M.I 原氏 「じゃあ行くんですかね?」
「この時間(AM5:00過ぎ)で幹事のO川氏からも特に電話がないので決行だと思いますよ」
M.I 原氏 「わかりました。お店に向かいます」

私の方はAM4:30の時点で i-mode による最新情報(AM4:00更新版)を見ていた。それでは「雨のち晴れ・AM6:00〜PM0:00の降水確率:50%、PM6:00までの確率:10%」となっていた。テレビなどの情報でも、雨は夜のうち強く降るものの明け方でやみ、日中は回復してくるだろうと言っていたので、それを信じていたのだ。なのでM.I 原氏が「午前中の降水確率70%」と言ってきても、それを信じようとはしていなかった。

軽めの朝食をとり、早めに外に出ることにする。寝ている My Wife に「行ってきます」と小声で声を掛けると目を覚まし、「気をつけて行ってきてね」と返してくれた。AM5:35、玄関ドアを開ける。

出だしから雨に濡れる KATANA

外に出ると信じられない光景が広がっていた。ごくフツーに雨が降っているではないか!霧雨とかのレベルではない。路面もすっかり濡れていて水溜まりもできている。こりゃ中止か?........しかし幹事のO川氏からは中止の連絡が来ない。集合後に中止になるかもしれないが、とりあえず集合場所の Kiyomiya までは行かなければ。バイクカバーを外すと途端に雨に濡れていく愛車。ただ濡れに行くだけになってしまうかもしれないな。

レインウェアを着込み、暖気を終えた KATANA に跨り、AM5:50、家を後に。

Kiyomiya に向かう途中、ケーヨーデイツー脇の道から出てこようとしているスクーターが見えた。そのすぐ前を通過していく私は、直感でK賀氏だろうとわかった。今回はいつものハーレーではなくスクーターで参加すると聞いていたからすぐにわかった。案の定、私の通過後に所沢街道に出てきたスクーターは私の後ろにピッタリ付いて、お店前駐車場に一緒にすべり込んできた。

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM5:55に到着する。するとほとんど時を同じくしてぞろぞろとメンバーが集結してきた。なので到着シーンは私より後に来たK谷氏とH.I 藤氏の2人しか写すことができなかった。

K谷氏到着 H.I 藤氏到着
雨の中、みんなちゃんと集合してくる 清宮社長(左)は「参加したかったけど、雨で気温が低いと体調が心配で........」と土壇場で参加を取り止めた。とても残念がっていた

参加メンバー紹介

 

参加者

愛車
※( )内は普段の愛車

備考

O川氏 SKYWAVE250
(RF900R)
今回のメイン幹事
バイクはお仲間のを借りた
M.I 原氏 SV400S  
  N野氏 ZRX1200R ZEPHYR750 から乗換
  K谷氏 SKYWAVE400  
  K賀氏 FREEWAY250
(HARLEY DAVIDSON
DYNA LOW RIDER)
 
  M木氏 FORZA  
  H.I 藤氏 GSX-R1100 Tオートの社員さん
S枝 GSX1100S KATANA

以上の8名だ(*印はMCTクラブ員)。参加を予定していたメンバーのうち、O智氏は体調不良で、清宮社長は体調不安で、N.T田氏は雨でめげたからか「今回は欠席します」と連絡が入ったため、それぞれ不参加となった。なお今回は原付二種参加可の企画だったが、清宮社長が不参加となったことで原付二種の参加者はゼロとなった。

一応、参加予定者が全員集まった。「(行こうか止めようか)どうしましょっかー?」とO川氏。JCOM(ケーブルテレビ)のリアルタイム最新情報を見ると、午前中の降水確率が70%まで上がっている。午後は確率が下がるものの、昨夜のテレビで言っていた「日中は回復してくるだろう」はほとんど期待できない内容だ。ヘタすると一日中雨に降られっぱなしになるかもしれない。さて、O川氏の“幹事判断”は........?

「せっかくここ(Kiyomiya)まで濡れながらみんな来たし、濡れついでに行っちゃいましょうか!」 おぉ、私の予想をいい方向に裏切ってくれた。他のみんなも、行くとなったら行動は早い。簡単なミーティングを行い出発準備を。

今回のルートは次のように予定している。

行き]Kiyomiya → 都道5号新青梅街道R16 → 都道44号岩蔵街道 → 都道28号小曽木街道
    → 都道53号成木街道 → 都道193号 →〔松ノ木トンネル〕→ 都道53号成木街道 →〔小沢トン
    ネル〕→ 埼玉県道53号 →(名栗村)→(横瀬町)→ R299 →(秩父市)→ R140彩甲斐街
     →〔雁坂トンネル有料:自二¥560原付¥70)〕→(塩山市)→ 山梨県道213号 →
    411青梅街道 →(柳沢峠)→(丹波山村)→【のめこい湯

帰り]【のめこい湯】→ R411青梅街道R139 → 都道206号奥多摩周遊道路〜檜原街道
    → 都道33号檜原街道 →(武蔵五日市駅前)
    ※この先は青梅街道経由か新奥多摩街道経由か未定

私はこの時点でTシャツ、長袖シャツ、春秋用バイクジャケット、レインウェアと4枚着ていたが、出発を待っている間に汗びっしょりとなってしまったのでバイクジャケットだけ脱いでいくことにする。長袖シャツは腕まくりにして。これだけでも効果的で、ほどなくして汗も引いていった。

AM6:20、清宮社長のお見送りを受けながら出発していく。予定より20分遅れたものの、今回の目的地は近いのでたいした影響はない。しかし雨中走行なので気をつけていかねば。私はH.I 藤氏と共に最後尾につける。 

  

裏道から都道5号【新青梅街道】に出て青梅方面を目指す。雨だし、クルマも多いので片側2車線にもかかわらずペースは上がっていかない。いつもならスイスイな区間もトロトロ走りだ。しかし悪天候下では無理は禁物だ。ここはジッと我慢、ガマン。

この時点で既に後悔していた。何をって、先ほど出発直前にバイクウェアを脱いでおいたことをだ。走り出すと意外と空気が冷たく、腕まくりしたことで腕の外側はすぐレインウェアだ。これが結構冷える。寒さで震えるほどではないが、次に休憩した時にはバイクジャケットを着込んでおくことにしよう。

ようやく空いてきたかな、と思った矢先、私の予想していなかった〔国立村山病院北〕交差点を右折していく先頭のO川氏。もうちょっと先(R16のあたり)まで【新青梅街道】を進んでいくと思っていたのでちょっと驚いた。右折後すぐにある〔大曲り〕交差点を左折して、ここからは片側1車線の都道5号【青梅街道】となる。

表道の【新青梅街道】よりもペースは遅いものの、特にストレスを感じることもなく淡々と走って行く。JR八高線の下をくぐってすぐにある交差点を右折し、ここから都道44号【岩蔵街道】へと入っていく。R16を横断し、圏央道の下で一部クランク状に曲がるものの、ほとんど直線の道を快調に走っていく。この頃になると雨は小やみになる部分もあり、シールドの内側に垂れてくる雨粒以外はあまり雨を意識しないで走って行くことができた。

【岩蔵街道】を終えると小刻みに右左折を繰り返すルートとなる。都道28号【小曽木街道】、都道194号、都道193号を経由して、都道53号成木街道に入っていく。予定表にあった〔松ノ木トンネル〕等は通らなかったが、このあたりはどう行っても行けるので全く問題はない。むしろ予定表にあったルートよりも短くて済んだ感じだ。

  

都道53号【成木街道】に入ると道のクネクネ具合が増していくが、まだ“峠道”というほどではない。〔小沢トンネル〕の中で都県境を迎え埼玉県道53号となるが、道はまだなだらかだ。名栗村役場を越えてしばらくしたあたりから徐々に“峠道”っぽくなっていく。雨はまた降ったりやんだりとなるが、思いのほか先頭はペースを落とさない。ヘアピンが続く箇所でも、あまり雨降りを意識しないペースで走って行く。

もうあと数 km でR299に出る、というところから、私の後ろを走るH.I 藤氏を突っつくように迫ってくる地元車に気が付いた。その直前にバックで道に出ようとしていたクルマだ。何もこんな雨の峠道でバイクを突っつかなくてもいいじゃないか。「H.I 藤氏(小うるさいクルマに突っつかれて)たいへんだな」と同情しながら走って行く。

R299へは青信号でスムーズに出られた。ミラーで見ていると小うるさいクルマも私らと同じ方に曲がってきている。しばらくしてふとミラーを見ると、私の後ろにH.I 藤氏の姿がない。いつの間にか、あの小うるさいクルマに抜かれていたのだ。すると今度は私を突っつきだした。ミラー確認範囲だが、後方1m以内に迫ってくるのも一度や二度でない。レースでもやってるつもりなのか、時折右に脹らんで私を牽制するような動きも見せている。私一人だけならさっさと前にやってしまう所だが、私の前にはN野氏がいる。さらにその前には5人ものメンバーがいるのだ。前に出すとみんながこのクルマにあおられて不快な思いをするだろうし、なにより危険だ。なのでとりあえず私の前には出さないように、さりげなくブロックすることにする。

それにしてもこの悪天候の中、何でバイクを突っつくんだろう?バイクが焦って転倒でもしたらクルマのドライバーは間違いなく“人殺し”になってしまうだろうに。もちろんそうなってしまっては私も大いに困るので、ミラーでクルマの動きを見ながら時折ストップランプ点灯で牽制しながら走る。クルマもそれで離れたかと思うとまたくっついてくるので結構しつこい。

そんな状態が続く中、先頭が左手にあるコンビニに入っていくのが見えた。すかさずウインカーを出して左側に寄ると、例の小うるさいクルマはホーンを鳴らしながらバイクの隊列を追い抜いていく。私はこのクルマの行為にちょっとだけ感情的になり、アクセルを煽ってクルマに抗議するが、クルマはそのまま走り去っていった。何はともあれ、とりあえず無事にAM7:55、セブンイレブン【横瀬芦ヶ久保店】に到着する。

ここに来てようやく雨が小止みになった H.I 藤氏に、先ほどの小うるさいクルマに何で抜かれたのか聞いてみる。H.I 藤氏もこのクルマをうっとうしいと思っていたようだが、あえて抜かさせたわけではないらしい。私の時と同じように暫く抜きたい素振りを続けた後、H.I 藤氏がフッと気を抜いたタイミングで強引に抜かしてきたようだ。そして先ほどまでの私の後ろでの動きに繋がっているようだ。 雨で冷える中、外で朝食

コンビニに着いてふと気づくと雨がほとんどやんでいる。このままやんでくれるといいんだけど........。少なくともここで休憩している間は降られることはなかった。

「ここまで(埼玉県道53号)だけで(もう峠道は)十分なんだけど........」と言うメンバーもいる。雨天なのでもう峠道は走りたくないという気持ちなのだろうが、今日のルートではまだまだこんなの序の口だ。これから先がようやく本番となるのだから。

ゆっくり目の休憩となるが、やはりバイク乗りはバイクに乗ってナンボだ。「そろそろ行きましょうか」とO川氏が号令を掛ける。AM8:20にコンビニをあとにする。

  

R299から一部市道を経由してR140【彩甲斐街道】に出る。道は混んではいないものの、ペースが遅めのクルマに前を塞がれる。いつもなら抜かせないイライラが募る所だが、雨模様という悪条件もあり、「ま、仕方ないよな」と“広い心”で走って行くことができた。遅いクルマは暫くバイクの前を塞いだままだったが、今回に限ってはゆとりを持って後を付いていく。

遅いクルマがいなくなるとペースは上がるが、晴れの時ほどのペースアップとはならない。しかしそこそこの山道を楽しむことができる程度のペースで走っていけるので自然と顔もほころぶ。時折雨粒がシールドを濡らすが、このあたりでは本降りになることはなかった。

大滝温泉、大滝大橋(ループ橋)を通過し、〔大峰トンネル〕等のトンネル群を抜けると、有料道路となる〔雁坂トンネル〕が現れる。一本道でいきなり有料道路と言われると面食らう人もいることだろう。このR140ではここを通らない限り越境することができない。迂回路が無いのだ。料金も自動二輪車で¥560 と高い。しかしこのトンネルができる前までは、秩父と塩山とは直接行き来できるルートが皆無だったので、有料とはいえありがたい存在なのだろう。かく言う私らも、このトンネルのおかげでツーリングルートの選択肢が増えて嬉しいのだが。....f^^;

トンネルに入っていく車列は私らのバイクのみだ。なので時に車間を開けた後にスロットルオープンで前走車に追いつく加速を楽しむ。スロットルを開けた時の排気音がトンネル内で響いていい感じだ。長いトンネルの中で暫し自分のバイクの排気音に酔っていた。

約 6.5 km に及ぶ〔雁坂トンネル〕の塩山側出口に料金所がある。料金支払いのために並んでいると、料金を支払い終えたO川氏らは最初道路脇に停まっていたが、すぐに料金所ゲートから見て右手にある駐車スペースに入っていった。おそらくここでトイレ休憩にするのだろう。AM9:25、〔雁坂トンネル〕料金所脇の駐車スペースで一旦停車する。

駐車スペースにはトイレがあるのみ 休憩すればバイクを肴に話も弾む 凄い霧が立ちこめてきた! N野氏の新車を囲んで

トイレを済ませた後すぐに発進するかと思いきや、ここでそこそこの休憩タイムとなった。N野氏の新しい愛車、ZRX1200R に自然と人が集まりバイク談義になる。ハーレー乗りのK賀氏も「いいな〜」としきりに ZRX1200R を覗き込んでいた。

トイレだけなのに結構な休憩時間となり、もう25分も経っている。そろそろ行こうよ。AM9:50、濃い霧の中〔雁坂トンネル〕料金所脇の駐車スペースを後にする。

  

辺りは濃い霧に包まれていたが、スタートしてすぐにあるトンネルを抜けると霧は晴れていた。そのまま【雁坂みち】と名を変えたR140をぐんぐん南下していくと時折霧が立ちこめてくる。バイクもウェアもしっかり濡れ、霧雨に近いくらい濃い霧なので、レインウェアを着ていないとすぐにビッショリなことだろう。暫くすると山梨県道213号が現れたのでそちらに隊列を進めていく。この道でもとても濃い霧に前を阻まれる。フルーツラインに入るあたりでようやく霧も晴れ、路面が乾いてきだした。

R411【青梅街道】に突き当たった。しかし先頭は何を思ったのか、右にウインカーを出している。おいおい、右に行ったら塩山市街に行っちゃうよ!? 少しして気づいたのだろう、左にウインカーを出し直して左折していく。

R411【青梅街道】は、塩山側から入ると最初なだらかに上っていく道だ。ここでまた遅いクルマに引っ掛かったが、直感で「地元車=すぐにどいてくれるだろう」と思えたので、心なしか余裕を持ってその後を付いて行けた。案の定、暫くすると遅いクルマは曲がっていなくなったので、ペースを上げていくことができた。

路面も乾いており空も明るくなってきた。時折日差しが差しては雲に隠れ、を繰り返した後、知らぬ間に路面がまた湿ってきた。気持ちよく走れたのはホンの一瞬で終わってしまい、再び水滴がシールドを濡らしたりしている。それも乾いた頃にまた水滴が、の繰り返しで、やっぱり今日は雨から逃れられないのかなぁ?

通常、奥多摩側から走ってきた時に必ず立ち寄る柳沢峠には、この日は停まらなかった。先ほどの休憩からあまり時間が経っていないこともあろうが、早めに温泉に入りたい!という思いがあったからだろう。天気がよければ必ず何台かのバイクが停まっている柳沢峠には、この日は1台のバイクもいなかった。

雨で路面の状態は決していいわけではないが、意外とみんないいペースで走って行く。ドライの時とあまりペース的に変わらないような気がする。もちろん路肩に積もっている濡れ落ち葉など注意しなければならないポイントはドライよりも多いが、丁寧な操作をしていけば悪天候だからといってそんなに神経質になることもない。

暫し峠道を走っていくと丹波山村に入ったことを示す標示板が。もう目的地までは近いぞ。〔役場入口〕交差点を過ぎればすぐ右手に【のめこい湯】の駐車場への入口が。右折して坂を下って駐車場にバイクを止める。雨天からか、駐車場は空いていて停める場所に苦労はしなかった。AM11:00、【のめこい湯】の駐車場に到着する。

  

今は雨が降っていない。この先も雨が降らない保証はないので、すぐに温泉の方に向かおうとしているメンバーを呼び止め、ここで集合写真を撮っておくことにする。

【のめこい湯】の駐車場にて。帰る際には降っていたので、今撮影しておいて正解だった。温泉の建物はここからは見えない位置にある
撮影を終えると、三脚などを片付けている私をおいてスタスタと行ってしまうメンバー達。おーーい、その先の吊り橋を渡っているシーンを撮りたいからまだ行かないでくれーー!........しかし叫びもむなしく、メンバーらはどんどん先に行ってしまう。諦めてゆっくりと片付けをし、荷物を持ってみんなのあとを追うと吊り橋の手前で待っていてくれた。
緑が覆い繁る中に架かる吊り橋はかなり揺れ、その揺れ方があまり気持ちのいいものではない。長くは橋の上にいたくないな。
駐車場裏手にある階段を下っていくと、そのまた下に吊り橋が見えてくる 吊り橋を渡るメンバー達。吊り橋は結構揺れ、長く吊り橋の上にいると気分が悪くなりそうな揺れ方だ
吊り橋を渡っていくと、左手に【のめこい湯】の建物が見えてくる。駐車場からここまでは徒歩でしか来られない 【のめこい湯】の入口 吊り橋を渡っていくと、左手に【のめこい湯】の建物が見えてくる。ここには2002年3月度に一度来ているので覚えがある。そういえば前回来た時も人数が少なかったなぁ。前回は確か9名ほどだった。

建物内に入り入湯料を払って休憩所へ。休憩所もあまり混んでなく、8名が同じテーブルに陣取ることができた。

荷物を置くとメンバー達は早速温泉に入りに行った。私は無事目的地に着いたことを My Wife と清宮社長に連絡する。あいにく社長は携帯を置いたまま近所に出掛けていて、社長の携帯に夫人が出た。それによると東久留米界隈は弱い雨が降っているという。あれ?直前に電話した My Wife は「雨は降っていない」と言っていたぞ?........私の家と Kiyomiya とはバイクで5分くらいの所なのだが、同じ東久留米市内でも場所によって天気が異なることが意外と多い。「いや〜、さっきは凄い雨だったねぇ」などという時も、「え?私の方では降っていませんよ」ということも結構ある。なので今回もおそらくそのパターンなのだろう。いずれにしろ天気がよくないままのは変わらないようだ。

電話を終えてから温泉に向かう。以前に来たことがあるとはいえ、3年半も経てばすっかり忘れているものだ。なので新鮮な気分で楽しむことができた。

温泉を楽しんだ後に食事を取る。ふと外を見ると雨が普通に降っているではないか!また一時だけでやんでくれることを祈っていたが、休憩中はずっと降り続いたままだった。

入湯料は3時間分だが、温泉に入って食事を取る程度なら十分すぎる時間だ。食事をし終わってもまだ1時間半くらいある。しばらくはツーリング談義に加わっていたがだんだん眠くなってきた。こらえきれずに狭いスペースに横になってしばし眠らせてもらった。ほんの10分程度眠らせてもらっただけだがだいぶスッキリできた。

時計を見るとまだ3時間の制限には25分くらいあるが、みんなもそろそろ飽きてきた頃だろう。また天候も悪い(まだ雨が降り続いている)ので早めに帰着できた方がいいだろう、との判断から、早めに休憩所の席を立つことにする。

吊り橋を渡って駐車場に戻ると別のバイクグループが来ているようで、数台のバイクが停まっている。雨の中お互いご苦労なことだ。....(^^; 準備が整い、PM2:00に【のめこい湯】の駐車場をあとにする。

  

R411【青梅街道】を奥多摩の方向に向かって走る。私はあまりこっち方向(奥多摩からこっちに来ることはあっても逆はほとんど無い)には走らないので新鮮な感じだ。この頃には雨もやみ所々道も乾いている。しかし路肩には濡れ落ち葉が溜まっていたりするので慎重に走って行く。

東京都に入りR139への交差点が見えてきた。しかし先頭のO川氏は何を思ったか、曲がる素振りを見せずに交差点を直進していく。多分気づいていないんだな、と思ったのでホーンを鳴らすとようやく気づいたのか、交差点を通り過ぎてからUターンしてくる。睡魔か何かでボーーっとしていたのかな?O川氏??....(^^; とりあえず無事に全車Uターンが完了しR139に入っていく。そしてすぐ左折で都道206号【奥多摩周遊道路】へと入っていく。

かつて有料道路であった頃の名残で残っている料金所ブースの手前で一旦停車する。ここから先、【都民の森】の駐車場までこの日唯一のフリー走行だ。天気がよければ【奥多摩周遊道路】を1往復半する計画だったが、悪天候下なのでそれは諦めた。

今回は「フリー」と聞いてすっ飛んでいく人がいないのでおとなしいすべり出しとなった。私はM.I 原氏と共に後方からスタートするが、すぐに先行したメンバーに追いついてしまう。ペースの差は明らかなので、安全な場所で前に行かせてもらうといつの間にか私が先頭になっていた。ミラーを見るとM.I 原氏が付かず離れずピッタリと付いてくる。

路面が濡れているとはいえ、丁寧な操作をすればバイクを傾けることにそれほど臆病になる必要はない。またこの道はよく走っていてコーナーの具合も熟知しているので不安はない。ドライの時の70〜80%程度のペースで走ることができる。ミラーで見ているとM.I 原氏も結構バイクを傾けている。その後ろにはもう誰も付いてこなかった。他の人はペースをかなり落として走っているようだ。

調子よく走って行くとだんだんと霧が立ちこめてきた。月夜見第1駐車場のあたりではまだ大丈夫だったが、月夜見第2駐車場の手前あたりからグンと霧が濃くなり、50 m 先は見えないくらいだ。当然のことながらペースを落とさざるを得ない。月夜見第2駐車場を越えてからは 20 m くらい先も満足に見えないくらいになってしまった。

ウォーーー、見えん!

こうなると前を走るリスクが大きくなってしまう。後続は前車のテールランプの様子である程度状況を把握しながら走れるが、一番前だととにかく目をこらして走って行くしかない。それでも知っている道なので少しは救われた。路面に赤いストライプが出てきたのでこの先はこのくらいのカーブだったな、とか、この勾配の下りで前面赤舗装の道路だからあのカーブだよな、とか。当然のことながらペースはガクンと落ち、フリーウェイのK賀氏に追いつかれるくらいまでになった。

濃い霧の中無事に到着した KATANA。霧の様子がわかるかな? 【都民の森】の駐車場が近づいてきたあたりから視界は 50 m 程度にまでは回復したが、まだ濃い霧状なのには変わりがない。ようやくのことで【都民の森】に到達しバイク駐車場に入っていくと、他のバイクは1台もいなかった。駐車場入口にある詰め所の中にいた警備員さん達は「こんな天気でよくバイクで来たな」みたいにバイク達を見て感心して(呆れて?)いた。PM2:35、到着。 K賀氏 「スロットル開けても進んで行かなくて」とでも話しているのかな?それとも「霧でスピード出すに出せなかったね」と言っているのだろうか?

「いや〜、深い霧で怖かったね〜」の声があちこちから聞こえる。確かに前がよく見えないので怖かったが、一番前を走る私に比べれば他のみんなの怖さはそれほどではないのではないだろうか?

【都民の森】の駐車場に入る際、K賀氏が「危なかった〜」と言っていた。入口の所に奥行きが長く幅員いっぱいにある鉄メッシュのグレーチングに不用意に乗り、危うく滑って転倒しそうになったらしい。幸い転倒にはならなかったものの、滑りやすいものの上を通る時は細心の注意を払わなければ。

「この先のルート、どうします?」とO川氏が聞いてくる。武蔵五日市駅前までは一本道なので変えようがないが、その先のルートをどうしようか?と相談されていたのだ。駅前を右折すると【五日市街道】〜【陸橋通り】〜【新奥多摩街道】〜R20【甲州街道】という経路になり、駅前を直進すれば【秋川街道】〜【青梅街道】〜【新青梅街道】となる。私が普段一人で【奥多摩周遊道路】を走りに来た時は前者なのだが、別にそれにこだわることもない。なので「先頭の行きたい方に任せるよ」と答えると、O川氏は「じゃ後者ルートで行きます」となった。

「みんな揃ったね?じゃ行こうか」 ここではただフリー走行の終了のために集まっただけの格好になり、5分間の滞在のみでそそくさと後にする。

  

再び都道206号【奥多摩周遊道路】へとバイクを投じる。道は【奥多摩周遊道路】が有料道路だった頃の名残である料金所ブースを過ぎると【檜原街道】に名前が変わる。少しすると急に霧が晴れて走りやすくなった。グングン下っていき、【檜原街道】はさらに南秋川橋の信号から都道33号へと変わる。ここを右に行けば山梨県の上野原町がすぐだが、今回はひたすら帰るのみなので直進していく。適度なワインディングが続く【檜原街道】は、晴れなら結構なペースで走れる道だ。しかし私らは路面が濡れていてもあまりお構いなしに走って行く。もちろん突然現れるマンホールや橋などの継ぎ目鉄板には気をつけながら。

檜原村役場前を通過すると道は平坦になる。曲がってすぐにあるGSで一旦停車する。ここではN野氏とK賀氏の2名のみが給油する。「もしかして(燃料)危ないかも」と言っていたO川氏はここでは給油しない。私も、リザーブまで使えば多分大丈夫なので給油はしなかった。うまい具合に燃費よく走れればリザーブにもならないかもしれないな。この時点でPM3:10となっている。

5分ほどの停車で再び【檜原街道】を走っていく。平坦でペースが上がるのであっという間に武蔵五日市駅前に到達してしまう。そのまま直進で都道31号【秋川街道】へ。少し進んだ先であきる野市に住むM木氏とはサヨナラだ。もうここから家まですぐらしい。7台となった本隊はそのまま直進していく。

青梅市内に入り都道5号【青梅街道】に出る。後はこれをひたすら東に向かえばゴールにたどり着く。途中から都道5号は片側1車線の細い【青梅街道】と片側2車線で広い【新青梅街道】に分岐する。【青梅街道】の方は朝に通ったこともあるので、ここは迷わず【新青梅街道】の方を選択する。

このあたりに来ると雨は完全にやみ、路面は完全にドライになっている。あたりを走っている他のバイク達でレインウェアを着ている人は全くいない。私らだけだ。でもゴールまでもうすぐだし、別に脱がなくてもいいや、と思っていた矢先、先頭がコンビニに向けてウインカーを出している。あと十数 km くらいだし休憩無しでゴールのお店まで行くと思い込んでいたので、ここ(瑞穂町)での休憩は想定していなかった。それでも休憩は嬉しいものだ。PM3:55、ローソン【瑞穂武蔵店】に到着する。

「やっとレインウェアを脱げるぞ!」とはしゃぐO川氏 ようやくここでレインウェアを脱ぐことができた。今までず〜っと着たままだったので、脱ぐと涼しいというか、かなりヒンヤリした。もうこの先降られることはないだろうな、きっと。

休憩中に My Wife に電話をする。すると会話の最中に「あ、地震!」の声が電話口の向こうから聞こえてきた。え?瑞穂町では揺れていないよ?

普段乗っている RF900R と比べて「楽チンだ〜!」を連発のO川氏。「何も考えなくてもブ〜ンと走って行ってくれるからね」と言ったか言わないか....(^^;

「凄い揺れ!震度5だって!」........そう言われても、今いる瑞穂町では全く揺れを感じない。ホントに地震なの?

結局地震は本当にあったらしい。ただ震度5は多摩地域ではなく茨城県のあたりで、多摩地域では震度3が正しい発表だ。「多摩地域震度5」は My Wife の早とちりのようだ。

結局ここでは30分もの休憩タイムとなり、最後の出発をしたのはPM4:25になっていた。

  

その後は混んでいる中都道5号【新青梅街道】を東に向かっていく。所々で雨粒が落ちてきたものの、再びレインウェアを着るほどではない。

朝の家スタートから記録しているトリップメーターが 260 km を越えた。越えたと思った途端、信号ストップの時にガス欠の症状が。くっそーー、あともうちょっとでゴールなのにリザーブが必要になったか。....(__;) うまくすればリザーブに切り替えないで家まで帰り着けるかも、と期待していたので、直前で夢破れて少々残念だ。KATANA のタンクは 20L(国内仕様)で、そのうちリザーブは 5L。つまりリザーブ前は 15L あるということになる。260 km で 15L だからここまでの暫定燃費は 17.33 km/L。まぁまぁいい方じゃないの?

都道16号【府中街道】との交差点〔野口橋〕で、H.I 藤氏が別れて帰っていった。本隊はそのまま直進して東久留米市に入り、朝に使った裏道に曲がれば Kiyomiya は目の前だ。

  

本隊はPM5:05、定休日で閉まっている Motor Cycle Shop Kiyomiya に到着した。シャッターが完全に下りているので誰もいないのかと思いきや、裏で清宮夫人がクルマを洗車していた。

まだ体力の余っている?メンバー達 お店のシャッターは開いたものの、この日はみな外で立ったままバイク談義となった あいにく清宮社長は出掛けていて不在だった。ピットのシャッターをO川氏が開けたものの、ピット前で立ったままのバイク談義となった。暫しみんなでツーリングを振り返った後、PM5:20に解散となり、めいめいに帰路に就いていった。 N野氏とK谷氏が帰路に就こうとしている

私はO川氏以外の全車を見送った後、清宮夫人の好意で、バイクを簡単に洗わせてもらった。エキパイやマフラー、フレーム等に付いた泥を落としておくだけでもバイクの傷みが違ってくる。

清宮夫人にバイクを洗わせてもらったお礼を言ってから帰路に就き、GSにて給油後、PM5:55に帰宅した。

  

今回は帰路の距離があまり無いので余裕を持った動きができた。雨が降らなければ【奥多摩周遊道路】などもっと楽しめる道がいっぱいあったが、まぁこれもツーリングのウチだ。今回の参加者は、雨でもそれなりに各自楽しんで走っていたように思える。

今回の走行は私のカタナで272.5km、使用したガソリンは15.83L、なので燃費は17.21km/Lだった。帰路は普通の街中走行となったので燃費が延びないと思っていたので、17 km/L 以上走ってくれれば十分満足できる。

(終)