2004年11月度MCTツーリングレポート

2004年11月28日 第1版公開

日時

11月21日(日)

目的地

山梨県牧丘町【鼓川温泉】

天候

晴れ のち 曇り ところにより一時雨

  

このとろこ週末は晴れの天気が続いている。今回も穏やかに晴れそうなのでレインウェアは必要なさそうだが、一応持参していくことにする。

AM4:00、5回セットした携帯アラームの1回目で目を覚ました。前日寝たのが遅めだったにもかかわらず目覚めは良好だ。新聞を取りがてら外をチェックすると、あちこちに星が瞬いている。念のため i-mode と YAHOO!の天気情報でチェックする。いずれも「晴れ時々曇り」で、午前中の降水確率は0%、午後は 20 %となっている。場所によっては夕方に雨が降るおそれがあるようだ。新調したレインウェアは以前のものよりかさばるため持っていくかどうしようか迷うが、万一降られて後悔するのもなんなんで、タンクバックに詰めていくことにする。これだけでタンクバックは脹らんでしまった。

真っ暗な中、ヘッドランプが闇を切り裂く My Wife が起きてきて朝食の支度をしてくれる。支度し終えたら再び眠りにつく My Wife。わざわざ起きてくれたことに感謝しつつ、用意してくれた朝食をとる。前日までに準備を終えていたので余裕で朝の時間を過ごす。

AM5:00になり身支度を調え始める。外は寒いので、真冬装備のウェアとした。モコモコしてあまり好きではないのだが、寒くて震えて走るよりはずっといい。暑くなったら脱げばいいんだから。身支度が整い、外に出たのはAM5:35。やっぱり寒い。日を重ねるごとに寒さが増していくが、そんな中の早朝は本当に冷える。

KATANA のエンジンをスタートさせ暖気する。少しして暖気を終了する際、ちょっとした異変に気が付いた。アイドリングが設定よりかなり低いのだ。これは、ひょっとして....? とりあえずタコメーターを見なかったことにして....(^^;AM5:50に家を後にする。

Motor Cycle Shop Kiyomiya に行く途中、やはり調子がおかしい。今年9月度の一泊ツーリングの際に起きた症状(キャブの詰まりによる1気筒燃えない症状)に近い。前回と違いアイドリング時にエンストはしないものの、トルクが薄くパワーが出ていない。もういい加減、キャブのオーバーホールしないとダメか!?....A^^;

  

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM5:55に到着する。今回は初参加の方を中心に早めに集合していてくれた。

参加メンバー紹介

 

参加者

愛車

備考

O川氏 RF900R 今回の代理メイン幹事
U海氏 GSX1300R ハヤブサ  
M.I 原氏 SV400S  
  O智氏 CB400SF-HVS II  
  N.T田氏 CB1300SF SPECIAL  
  H詰氏 ZEPHYR750 改 2003年10月度以来の参加
  M尾氏 ZZ-R1100(D型)改 途中合流
  M山氏 ZX-10改 今年6月度以来の参加
  F本氏 VFR400R (NC30) 2003年11月度以来の参加
  M木氏 FORZA 途中合流
  N.T中氏 VRX Roadstar  
  O村女史 CAGIVA  RAPTOR  
  K菅氏 Majesty125 今年4月度以来の参加
  K谷女史 GN125 今年6月度以来の参加
  K谷氏 SKYWAVE400 前回に引き続き参加
  H.I 藤氏 GSX-R1100 Tオートの社員さん
  K山女史 GS125E Tオートのお客さん・初参加
  F田氏 HORNET250 Tオートのお客さん・初参加
  H田氏 DJEBEL200 今年4月度以来の参加
S枝 GSX1100S KATANA 私。今回は幹事のサポート役

以上の20名だ(*印はMCTクラブ員)。クルマ参加OKのツーリングではもっと大人数のこともあったが、バイクだけのツーリングとしてはツーレポ史上最高の参加人数(加えて初の20台突破)となった!なお本来のメイン幹事だったA川氏が体調不良につき不参加となり、今後の体調維持が難しく、またご高齢なことからそのままクラブ員を引退された。いままでお疲れ様!

ふと見ると、今回は参加できないM徳氏が見送りに来てくれている。そのまま参加できる格好なのだが、あいにく仕事の休みが取れないため参加していただけない。それでもわざわざ見送りに来てくれるのだからありがたい。

朝食処に予定している古里のコンビニで途中合流するM尾氏とM木氏の2名を除く18名が集まった。近年まれに見る多人数が集まると集合場所の駐車場が狭く感じる。簡単な出発前ミーティングを行いスタートすることにする。今回は台数が多いために隊列が途切れても大丈夫なように、前半をO川氏が先頭で引っ張り、中程に私が入って寸断されても道に迷わないようにした。

出発前の簡単なミーティングを行う。幹事はO川氏(左)

スタート直前に、O川氏に KATANA の調子が朝からおかしい旨伝えておく。はじめは「えぇ?朝からですか?」とビックリしていたO川氏だったがもう慣れたもんで、次の瞬間には「あ、そうですか」と応じる。朝食処で作業してもらわなくては。AM6:10、M徳氏のお見送りを受けながら Motor Cycle Shop Kiyomiya 前を出発する。

今回のルートは次のように予定している。

行き]Kiyomiya →(裏道)→ 都道5号新青梅街道〜青梅街道 →(青梅市)→ R411青梅街道  
    →(奥多摩町)→〔柳沢峠〕→(塩山市)→ 山梨県道38号 → R140雁坂みち → 山梨県道
    206号 → 鼓川温泉

帰り鼓川温泉 → 山梨県道206号 → R140雁坂みち →〔雁坂トンネル〕→(秩父市)→ R299
    
※R299から先は、R299の慢性的な渋滞を避けるために途中で国道を逸れ埼玉県道53号
      経由のルートをとる予定だ。

  

裏道から都道5号【新青梅街道】に出て青梅を目指す。すぐに信号で寸断されるが、むしろ喜んで?寸断される。青信号と共にスロットルをワイドオープンできるからだ。逆にタイミング悪く私のすぐ後ろで寸断された時は、停まって待ったりはしないものの後続が追いついてくるまでスローペースで、かつクルマの流れを邪魔しない程度のスピードで淡々と走って行く。

途中、後ろからビュン!と、えげつない抜かし方をしていくバイク数台に抜かされる。私らを抜かしたあと私らの前を走るクルマの前をとっても危ない抜かし方で前に出て行く。クルマのドライバーもカチンときたのだろう、その後しばらくはえげつないバイク達の後ろをつっついていた。そのえげつないバイク集団の中に KATANA が2台もいたことが個人的には残念だ(うち1台はファイナルエディション)。

それにしてもこの日は天気がいい。雲一つない青空が広がりとても気持ちがいい。こういう時にこそ走らなくちゃバイク乗りとしてもったいない!ツーリングできて幸せだ。

そんな中でキャブの調子が悪いのが残念だ。パワーが出なくて信号ストップのたびに不安定なアイドリングになってしまうのは気分がいいもんじゃない。ダメもとで走りながらキャブの両側を掌で交互に叩いてみる。何回か叩いた後、急に調子が元に戻った感じになった。おっ、こりゃイケるかな?加えて数回キャブを叩きながら走り、瑞穂町に入ったあたりで奇跡的にほぼ完全に普段の調子に戻った。助かったぁ〜!この日はその後調子が悪くなることはなかった。

  

青梅市からR411となる【青梅街道】。ここから少し山道になっていく。私一人なら路肩の広いところでクルマ達をどんどんパスしていくところだが、さすがに長い隊列を引っ張るO川氏はそんなことはしない。安全のため遅いクルマの後ろをガマンしながら進んでいく。

しばらく走り、古里の交差点が見えてきた。信号の向こう角にあるコンビニが朝食処&M尾氏・M木氏との合流場所だ。AM7:15、セブンイレブン【奥多摩古里店】に到着する。

広い駐車スペースもほとんどがバイクによって埋まっている。私ら20台の他にもバイク達が何台もおり、クルマさん達は肩身が狭そうだった 私らのグループだけで20台はいるバイク達。他のグループも合わせたら30〜40台はいたと思う。さながらバイク達のためのコンビニのような感じだ。

M尾氏は30分くらい前から本隊の到着を待っていたらしい。M木氏もその少し後からコンビニにいたらしいが、お互いに本隊が到着するまでいるのに気が付かなかったようだ。

まだ気温が上がらず寒そうに食べるメンバー達

ここで今回初参加の方達に声を掛けてみる。K山女史(GS125E)はTオートのH.I 藤氏に声を掛けられて参加した、とのこと。4ヶ月前にTオートさんで何十年ぶりかでバイクを購入したらしい。今回走るR411は、逆方向からは何回か走ったことがあるらしいが、青梅から奥多摩〜柳沢峠方面は初めて走る様子。いつもと風景が違って緊張しつつも楽しんでいただけるといいな。

もう一方のF田氏(HORNET250)も、やはり4ヶ月前にTオートさんでバイクを購入された。こちらは初めてのバイクらしく、また初めての参加ということもあってか少し緊張気味だった。

少しゆっくり目の朝食タイムとなり、「そろそろ行きましょう」と声が掛かったのはAM7:45になっていた。ここから先は柳沢峠までフリー走行としたため、準備のできた人から順次スタートしていく。そのスタート風景を撮ろうとデジカメを構えていたが、タイミングが難しいことと逆光で人前に出せる写真が撮れなかったため掲載できない。残念〜!(ギター侍風に....f^^;)

ほとんどのメンバーがスタートした後、残るはあとH.I 藤氏のみという時に私がスタートする。AM7:50だ。さぁ、ここからメンバーを追い上げていこう!

  

前を行くクルマをかわしながら進んでいくとすぐに奥多摩駅前を通過する。別のバイク2台が目の前に見えてくる。1台は二人乗りの 250 で、もう1台は BMW だ。二人乗りの 250 が積極的にクルマを抜いていかないので、BMW の人と共に安全そうな所で 250 の前に出てクルマをかわしていく。クルマをかわした途端、BMW の人はすっ飛んでいく。遠目にその BMW を見ながら後をついていくと、BMW は奥多摩の郷土資料館の方に左折して消えていった。そのままトンネルを抜けると左手に奥多摩の大駐車場前が。いつもなら通過しないで寄っていくが、この日は特に寄る必要もないので横目に見ながら通過していく。

少し前から前方に見えていたのだが、左折すると奥多摩周遊道路に行ける交差点のあたりでM.I 原氏、O智氏、N.T田氏、M尾氏が4台仲良く走っている隊列に追いついた。その前には数台のクルマが。しばらくはその後ろをおとなしく付いていくしかなさそうだ。その後都県境を越え丹波山村に入ったあたりでM尾氏が左側にある駐車スペースにバイクを寄せていく。見るとその場所に公衆トイレがある。トイレ休憩するんだな、と認識し、そのまま先に行かせてもらい、私らは4台の隊列となった。

ある赤信号の所で4台揃って前に出て行くと、その先頭にO川氏が。O川氏の後ろには小排気量組を中心とした隊列ができていた。青信号と共に私ら4台は先に行かせてもらう。ミラーの中であっという間に点になり、コーナーに遮られて見えなくなっていくO川氏ら。

前に出た私ら4台も、遅いクルマに引っ掛かってあまりペースが上がっていかない。抜かせそうな直線に出ても前を行くM.I 原氏は“安全運転”だ。しばらくするとその遅いクルマも、さらに前の遅いクルマ隊列に追いついた。そのクルマ隊列の途中にH詰氏ともう1台バイクが挟まれているのが見える。もう1台のバイクは ZRX1100 なので今回の参加メンバーではない。H詰氏と ZRX1100 の人も前を行く遅いクルマを抜かしていこうとしていない。このまま柳沢峠までクルマの後ろはイヤだなーー、と思い、行動を開始する。

まずはN.T田氏とO智氏の2台をパス。M.I 原氏のすぐ後ろにつける。それでもM.I 原氏が前を抜いていこうとしないので、比較的安全と思われる箇所でM.I 原氏と前のクルマ2台、さらに ZRX1100 の人も一気に抜いてH詰氏の横に並んでいく。手を挙げて合図しようとしたら、「どうぞお先に」と手で促されたので、さらにその前のクルマ達を一気に抜いてようやく“隊列の呪縛”から開放される。あとで聞いたらH詰氏はこの時寒さと闘っていて、とても前のクルマを抜かしていこうという戦闘意欲は無かったらしい。

その後は快調に飛ばしていく。ただ冬用装備でモッコリしていて操作性がやや抵抗があるのと、日の差さない箇所での凍結がちょっとだけ心配になり、あまりバイクを傾けては走れなかった。

しばらくすると見慣れた柳沢峠の表示が出てくる。駐車スペースにはM山氏、F本氏、U海氏、O村女史らカッ飛びの人たちが後続を待っていた。私の到着の時点でAM8:45となっていた。そしてせっかくなので、あとから来る人たちの到着シーンでも撮ってあげよう。

O智氏 H詰氏 O川氏、K谷氏、F田氏、K菅氏 K山女史、K谷女史、M木氏、N.T中氏

到着シーンなのでみんなダラ〜ッと入ってくるため、カッコいいシーンは撮れずじまいだ。でも数少ない乗車シーンには違いないので勘弁してもらおう。....A^^;

台数が多いので駐車スペースがすぐいっぱいになってしまう。これを見て駐車を諦めたクルマも数台いた 到着後、「寒かったねー」の声があちこちから聞こえる。真冬装備完備だった私は全く問題ない(むしろ暑いくらいだ....f^^;)が、中にはどう見てもジャケットが春秋用の人も見受けられる。中にいくら着込んでも、それだと峠の寒さには負けてしまうだろう。震えている人もいた。

そんな中、山間に見事な富士山が顔を見せている。その場に居合わせた人はデジカメやカメラ付き携帯で撮影していたが、みんなうまく撮れたかな?光の加減でうまく写らないこともあるが、この日は撮影した6カットとも綺麗に写っていた。

ここでもゆったりとした休憩タイムとなったが、寒さに震えているメンバーもいて、早く出発してほしそうだった。
柳沢峠から望む富士山。“これぞ富士山!”という雄大できれいなシルエットが目を和ませる
「さっ、寒い!」と声が聞こえてきそうなK谷女史 「もう、手がかじかんじゃって」 K山女史のそんな声が聞こえてきそうだ

K菅氏からは「全然上っていかないですよ」と Majesty125 の非力さを訴えていた。上り坂になるとスロットルをフルに捻っても 60 km/h くらいまでしか出ないでもどかしい思いをしていたらしい。小排気量スクーターではある程度は仕方ないのだろう。でももうちょっと走ってくれるものだと期待していたらしい話し方のK菅氏だった。

「そろそろ行きましょう」とメイン幹事のO川氏が声を掛ける。それを合図に支度をし、AM9:15、柳沢峠をあとにする。ここから先はまた隊列を組んで走っていくことになる。

  

柳沢峠から先の塩山側は下りだ。下りで緊張しているためか、K谷女史が上体カチコチになっていてスピードが出せていないのが後方からでもわかる。必死で下りコーナーの恐怖と闘いながら走っていたのだろう。思い切って上体の力を抜きつつ下半身でしっかりバイクをホールドし、顔から上体ごと行きたい方向に向けてしまい、頭を垂直に保てば自然と必要なだけスロットルが開けられてスムーズにコーナリングできるのだが........言うは易し、行うは難しか?頑張れ、K谷女史!

しだいに道は平坦な下りになっていく。スロットルを閉じても 80 km/h くらい平気で出る長い直線で、突然前車のストップランプが点いたかと思ったらグングン前車が迫ってくる。急停車だ!私の前方でもメンバーがとっちらかっているが、私もリアがロック気味になりながら急停車する。スピードが乗っている下りなのでリアは簡単にロックするうえ停まりづらい。みななんとか追突は免れたが、その原因を作ったのはM木氏だった。詳しくはわからないが、荷物が落ちかけたかなにかで急ブレーキを掛けたようだ。危ないな、全く!突っ込む人がいたらどうするつもりなんだ!荷物を落っことした、あるいは落っことしそうになっても急ブレーキは危ないぞ。後続やその場の状況のことをもっと考えてほしいものだ。

それにしても、M木氏はいったいどういうふうに荷物を積んでいたんだろう?記憶している限り、荷物をリアシートに積んでいた感じではないし、リュックなどを背負っていたイメージでもない。何がどうなったのか未だにナゾだ。

ここで給油していたのはM尾氏、F本氏、O村女史の3名 少しすると右手にあるGSに何台かが給油に向かう。ここでは3台だけが給油していた。

待っている間に先ほどのM木氏に端を発する“急停車事件”がメンバーの間で話題になっていた。U海氏などはM木氏の前を走っていながらミラーで見ていた人もおり、コトのだいたいの内容はわかっていたようだ。

3台の給油を待っている隊列。「最終スタンド」の表示があるとおり、ここから柳沢峠に向かう時にはこのGSから先丹波山あたりまでGSは無い

数台が給油後すぐに出発する。塩山市街に向かう分岐を右に折れ、さらに市道経由で山梨県道38号に出る。これをそのまま真っ直ぐ行けばR140にストンッと出られるのだが、なぜか隊列は次の信号で再び市道に入っていく。ちょっとばかり回り道しても現地到着には5分も変わらないだろうに、なぜわざわざ市道に向かうのか? 〔岩手橋〕からR140【雁坂みち】に出る。笛吹川沿いの道は気持ちがいい。ひょっとしてここを走りたいが為にO川氏はわざわざ回り道したのかな?

そんな道も長くは続かない。すぐに山梨県道206号が見えてくる。信号で私の前までが左折していき、私以降が次の青信号を待つ形になる。青信号と共に左折しスロットルオープン!見えない前走車を追いかけていく。途中ちょっとだけ迷いかけた(直進が細い道で、太い道は右に曲がっていっている箇所)が、M.I 原氏に「真っ直ぐだよね?」と同意を求め、そのまま直進していく。なかなか前走車が見えないので少しだけこの道で合っているか不安になるが、長い直線の所で遥か前方にバイクの隊列がチラッと見えたので安心してペースを上げていく。

しばらく走ってようやく以前に見たことがある景色(1999年4月度にも一度来ているため)が目に入ってくる。駐車場に乗り入れてバイクを止めると眼下に甲府盆地が広がっている。AM10:15、【鼓川温泉】に到着する。

あまり混んでこないうちに、とこの時点で集合写真を撮っておくことにする。

【鼓川温泉】の建物をバックに。左側が女湯、真ん中が男湯で、右側はエントランスと休憩所だ

建物内に入り休憩所の奥に陣取る。早い人はすぐさま温泉を楽しみに行っている。私は第一陣がお風呂に入りに行ってから少し遅れて向かう。前回来た時から既に5年以上経っているため、どんなお風呂だったかは覚えていない。入ってみると内風呂も洗い場も狭い。洗い場は6〜7席くらいしかない。入った直後は洗い場が満席で空くのを待っている状態だ。

お風呂は内風呂が熱く、露天風呂はぬるめだ。どちらも肌がつるつるしてくるような感触で気持ちがいい。ただいかんせん、どちらも浴槽が狭い。もっと広く用意してくれないと、駐車場が満杯になるくらいお客さんが来た時、お風呂に入れない人も出てくるのではないだろうか?

お風呂から上がり休憩所に戻ってつまみをつまむ。食堂がもう営業を始めているらしいので、早めに食べに行くメンバーが数人。しかし食堂に行ったっきり戻ってこない。なんでも厨房には2人しか人がいなくて、注文してから出てくるまで30分以上かかっているらしい。第2陣で食堂に入ったメンバーは、席に着いてから結構経つのにまだ注文も聞かれていないらしい。こんな状況だと滞在時間(入館から3時間=PM1:30頃)までに食べられないかもしれない危機に直面し、私の他O川氏、H.I 藤氏、N.T田氏などが売店でカップラーメンを買い、お湯をもらってそれで済ませてしまうことにする。せっかく温泉まで来たのに昼食がカップラーメンか。わびしいなぁ....(^^;

お腹に物が入れば眠くなるもの。横になって目をつぶるとすぐに眠りに入れる。わずか5分程度だったが、全く目をつぶらないよりは多少マシだ。

「そろそろ支度してください」予定より少し早いが、PM1:00に声が掛かる。外に出ると空には雲がいっぱいに広がっている。もうこの先はスッキリとした青空は望めそうにない。H詰氏はオーバーパンツを履かずに行こうとしていたが、曇ってきて気温が下がってきているのと、「履かないで行くつもりだよ」と言っていた私が履いているのを見て、急いでオーバーパンツを履いている。多分、履いていって正解になると思うよ、H詰氏。発進準備が整い、PM1:15に鼓川温泉をあとにする。

  

ノズルがハイオク・レギュラー・軽油で各1本ずつしかない小さなGS。給油完了までかなり時間がかかった 発進してすぐのPM1:30、隊列がGSにすべり込んでいく。なんだ、ここで給油か、とGS内にバイクを乗り入れるが、入ってすぐこのGS選択は失敗だと感じた。給油ノズルがハイオク・レギュラー・軽油でそれぞれ1本しかなく、加えて店員さんも一人しかいないのだ。これは給油完了までかなり時間かかりそうだ。結局給油が完了しGSを出られたのはPM1:50になっていた。かなりの時間ロスだ。 給油が完了するまで路肩で待たされていた隊列。待ちくたびれたことだろう

R140【雁坂みち】を北上していく。日が陰ってきていることもあり、だんだん気温が下がっていくものの、寒いまではいかない。R140は結構クルマが多く、あまりペースが上がっていかない。緩いコーナーと遅め(......とは言っても 50〜60 km/h くらいでは走れているが....(^^;)の速度の相乗効果からか、はたまた食後ということからか、だんだんと睡魔が襲ってくる。おそらく先頭のO川氏も相当眠かったはずだが、この日はバイクチェンジできるメンバーがみな後方にいたため、“眠気覚ましのためのバイクチェンジ”ができずに辛かったに違いない。

〔雁坂トンネル〕料金所で¥560 を支払う。二輪車でこの値段は高いと思うが、秩父と塩山を結ぶルートが他に無い状況では致し方ないのか?仕事でしょっちゅうこの道を使わざるをえない人には相当な負担に違いない。

トンネルの中で県境を迎え、埼玉県になる。埼玉県になるとR140も【彩甲斐街道】となり、一部【大滝道路】の名前がつく区間で、壮大なループ橋である〔大滝大橋〕を通っていく。この〔大滝大橋〕はただの大きな半径のカーブ道路という感じで、「通ったから、だからどうなの?」という感想のみだ。工作物としての規模が大きいだけで、走っている路面が特にいいわけでも、絶景なわけでもない。

  

秩父市に入るあたりからクルマが渋滞している。なので早速すり抜けを開始していく。すり抜けがあまり得意そうではないK谷女史が多少難儀していたが何とかかんとか前車についていく。渋滞の原因は〔上野町〕交差点で右折待ちしているクルマが多いからだ。これを右折するとR299となり飯能方面に行けるため、行楽帰りのクルマでいつもここでは混んでしまう。右折するクルマが多いのに右折レーンが短いために渋滞の原因となってしまうのだ。ちなみに〔上野町〕交差点を直進する道はガラガラだ。

R299に入って少しすると左手にあるコンビニ ようやくのことで右折できR299へと入っていく。さぁここからペースアップしていくぞ!と気合いを入れかけた時に先頭がコンビニに向けてウィンカーを出している。そうか、ここで休憩か。PM3:30、セブンイレブン【埼玉横瀬店】に到着する。

途中GSストップはあったものの、鼓川温泉を出発してから2時間15分経っていたし、すり抜けて疲れていたので休憩にはちょうどいいタイミングだ。

ここでは気温が下がってきた中、平然とアイスを食べている人がいる。O川氏などは「寒い時に冷えたの食べて眠気覚ましだ」と言っていたが、眠気が覚める前に体が冷えてしまうんじゃないだろうか?ちなみに私はホットコーヒーで暖をとりつつ喉を潤すことにする。

この時点ではまだ楽しそうに歓談している
N.T中氏「アキレス腱伸ばしてストレッチ」 「ハヤブサって速いんですよね?」と覗き込むK菅氏

そういえば、先ほど走りながらO村女史から「あと 50 km くらいでGS入れますか?」と聞かれていたことを思い出した。特にGSに寄る予定は無いと思ったので、休憩しているうちにO川氏にその旨を伝える。するとO川氏、「えっ!?もう給油?」と驚いていた。O村女史は午前中の第1回給油タイムでも給油していたので、いくらタンクの小さい RAPTOR でも、今回のツーリング距離から考えたらもう入れる必要は無いだろうと思っていたからだ。仕方ない、次にGSがあったら停車することにしよう。

ひとしきり休憩した後、PM3:50にコンビニをあとにする。

  

コンビニを出てすぐに隊列が左に寄って停まる。路肩が広くなっている場所なので2列のまま停車できる。走り出して数分しか経っていないのにどうしたんだろ? O川氏によると、このまま予定通り埼玉県道53号に行くとGSが無いと思われるので、O村女史のために確実にGSがあるR299直進で行きたい、とのことだった。しかしR299直進ではまず間違いなく渋滞すり抜けが必要だ。

給油に言った3台を待ち続けるメンバー。待ち疲れてしまった....(^^; それよりもGSが心配なら、道を少し戻った所にGSがあったのを見ているので、その方が早いのでは、という提案が出た。検討した結果、道を戻ってGSに向かってもらうことにし、本隊はそのまま現在位置に停車してO村女史の戻りを待つことにする。なおO村女史の他にK谷女史も給油したいという。女性二人だけでGSに行くのもなんなんで、N.T中氏が伴走してついていくことにする。 給油に言った3台を待ち続けるメンバー。待ち疲れてしまった....(^^;

いったいどのくらいで戻ってくるだろうか?GSまで片道5〜8分として行き帰りで10〜15分程度、給油が順番待ちを含めて2台で5〜10分程度だと算段すると、だいたいPM4:20〜25頃には3台が戻ってこれるだろうと予想できた。それだけ待っても、まともにR299渋滞にはまるよりは埼玉県道53号に行けた方が早く帰り着けると思ったのだ。

しかし、予想はあくまで予想でしかなかった。PM4:30になっても3台が戻ってくる気配がない。あたりもだんだん暗くなってきて、ライトが点いていないと危ないくらいにまでなってきた。ようやくのことで3台が戻ってきたのはPM4:40になろうかという頃だ。もうすっかり暗くなっており、これから先の峠道に少しばかり不安がよぎる。

  

再スタートしてR299を飯能方面に向かう。ここから埼玉県道53号に入る頃にはあたりは夜になっていた。〔正丸トンネル〕の手前で埼玉県道53号へと右折していく。右折後少しすると路面が黒くなってきた。最初はてっきり夜で光が反射しにくいから黒く見えているのかな、と思っていたが、違っていた。そのうちヘッドランプが照らす明かりが吸収され気味になってきたことで、路面が濡れていることがわかった。そうこうしているうちになんと!雨が降ってきだした。えーー!天気予報では雨が降りそうなことは言ってなかったのにーー!........しかしよくよく思い出すと、場所によっては夕方に雨が降るおそれがある、としっかり予報は出ていたな。それがまさかこの地だったとは!

細い山道の中の右コーナーで左側が少し余裕がある場所で隊列が停まった。O川氏が、この先細い山道で暗い雨の中走るのは危険と判断し、R299まで戻ろう、と言ってきた。R299に戻れば確実に渋滞すり抜けを余儀なくされる。それでも、初心者もいることだし、走り慣れない雨の中の山道を進んでいくよりは安全であろう、との判断だ。狭い山道でUターンして戻っていくことにする。停まっている少しの間に、レインウェアを素早く着込む人もいたが、ほとんどの人はそのままの服装でスタートしていく。

なおこの時には気がつかなかったのだが、M尾氏だけはUターンせずにそのまま埼玉県道53号で帰路に就いていたらしい。ず〜っと後になってH詰氏から報告を受けた。M尾氏にとっては埼玉県道53号は勝手知ったる庭のような道だ。どうせR299に戻っても飯能市街の手前にM尾氏の自宅があるためサヨナラしてしまうので、ここでのお別れもアリだろう。

いつの間にか19台となっていた本隊はUターンしていく。多少平坦になったところまで戻ってくると道は乾き雨も降っていない。こりゃもしかして、濡れるためだけに埼玉県道53号に入ってしまったのか?と思えてきた。R299まで戻り、交差点を右折して〔正丸トンネル〕に入っていく。トンネルを出ても雨は降っていないが、少しすると対向車線の路面が濡れているのに気がついた。方やこちら側の車線は濡れていない。どういうことかな?と考えながら走って行くと、こちら側の車線もだんだん路肩から濡れてきて、しまいには車線全部が濡れてきた。それと同時に再び雨粒が落ちて来だした。やっぱり雨から逃れられないんだ。....(__;)

最初は小粒だったがだんだん大粒になり、そのうち普通の雨になっていた。レインウェア着るために停まってもいいくらいの降りだったが、それでも隊列は停まらずに進んでいく。こりゃ先頭のO川氏は停車する気はないな、と諦めてついていく。救いだったのは、時間が遅めのせいか、普段の日曜よりもクルマの渋滞がなかなか現れないことだった。かなり飯能寄りの所までコンスタントに進んで行けた。さすがに東吾野付近を過ぎると渋滞が現れたが、すり抜け区間が思ったより短めになって助かった。

もうすぐ〔久保〕交差点が見えてくる、というあたりまで来ると、知らない間に雨はやんでいた。本当に雨は局地的にだけ降ったようだ。その局地的な場所をわざわざ通過してきた形だ。強力な雨男でもいたのかな?....(^^;

  

〔久保〕交差点を左折で埼玉県道15号へ。この時ミラーで、曲がってこないで直進していったバイクが見えたような気がした。この時私は勝手に「あ、ここでM尾氏が別れて帰ったんだな」と思っていた。前述したようにそれは間違いだったのだが、この〔久保〕交差点を少し行って右に折れて上っていく住宅団地の中にM尾氏の自宅があるため、いずれにしてもこの地点でサヨナラだったのだ。

埼玉県道15号に入った直後、O川氏がその先の曲がる地点がわからないとのことでM.I 原氏が前に出て少しの間先導していく。その後埼玉県道30号に入って信号待ちしている時にH詰氏が寄ってきて「M尾氏が(みんながUターンした埼玉県道53号を)Uターンしないで別れて帰りました」と言ってきた。この時点で初めてM尾氏が隊列にいなかったことを知った私であったが、H詰氏が認識していたのなら問題ないだろう。

埼玉県道30号からR299【飯能バイパス】に入っていく。R299に入ると途端にペースが上がる。暗い中ハイペースで突き進んでいき、ワリとあっという間にR16との立体交差を迎える。ここであきる野市に住むM木氏が別れてR16に向かっていく。本隊はホーンを鳴らしながら挨拶して別れていく。そしてR16を越え道がR463【所沢入間バイパス】となった直後にあるコンビニに先頭がすべり込んでいく。ここで本日最後の休憩だ。PM6:25、サンクス【バイパス小谷田店】に到着する。到着して間もなく、H田氏が先に出発して帰るという。何か用事でもあったのか、はたまたとにかく早く帰り着きたかったのかな?

雨に打たれ渋滞すり抜けし、そろそろ疲労の色が見え始めている ここまで来ればゴールまで残りあとわずかだが、時間も遅くなっていることもあってこの先は流れ解散的に隊列を離れて良いことにする。なのでここで一応の解散だ。
なお本隊そのものはゴールの Motor Cycle Shop Kiyomiya を目指す。私的にはゴールまで走り終えないとツーリングが終わった気がしないので、最後まで行くことを常としているのだ。
コンビニ店内の明かりだけがやけに明るい

しばらく滞在した後、PM6:50に本日最後のスタートをする。

  

コンビニを出てすぐ、U海氏とO村女史が共に圏央道に乗るためにR463をUターンしていく。本隊はそれを横目に見ながらR463【所沢入間バイパス】をひたすら所沢方面に向かって走って行く。多少クルマが混んではいたものの渋滞するほどではなく、必要に応じてすり抜けて進む。〔大六天〕交差点を左折するとR463は片側一車線の細い道になる。いつもならこの片側一車線になったあたりから〔金山町〕交差点まで渋滞の列が続いているはずだが、この日はなぜか全く渋滞しておらずスムーズに走っていける。なんか気味が悪いくらいに....(^^; 西所沢駅前を経由して埼玉県道4号に出れば都県境はすぐだ。

都道4号【所沢街道】となった道は【久米川町】交差点から先が混んでいるのが常だ。なので裏道を使う。一旦右折し都道16号【府中街道】に入ってすぐ 100 m 先の路地に左折していく。この裏道は都道4号【所沢街道】と並行に走る裏道・抜け道だ。表の【所沢街道】が混んでいても、こちらが混むことはまず無い。道は細いが信号がほとんど無いので、一気に東久留米市まで入っていける。

【新所沢街道】の終点近くでH.I 藤氏がF田氏とK山女史を引き連れて前に出て行き、M山氏、F本氏、N.T中氏、M.I 原氏らと共に都道15号【小金井街道】へと消えていった。その後H詰氏もいつの間にか消えていた。

  

最後までゴールした5名+1(私) 本隊はその後裏道経由で都道4号【所沢街道】に出、PM7:30に Motor Cycle Shop Kiyomiya に到着した。結局ゴールまで到達したのはK谷氏、N.T田氏、O智氏、K谷女史、O川氏と私の計6名だった。20分の6、つまり参加者の30%が完走したことになる。

この日は社長夫妻が出掛けていてお店で一服ができないため、このまま解散することにする。私とO川氏で、他のメンバーを見送る。そのままO川氏と少し話し込んでしまい、私がお店を後にしたのはPM7:40を過ぎていた。

私はGSで給油後、PM7:50に帰宅した。

  

今回は距離のワリには時間がかかったツーリングとなった。予定していたルートが雨など外的要因で通行を断念したこともあったが、事故なく終われて良かったと思う。また来年も、状況が許せば原付二種の方が参加できる企画を増やしていければ、と思う。

今回の走行は私のカタナで274.3km、使用したガソリンは16.88L、なので燃費は16.25km/Lだった。峠区間が結構あったが思ったより燃費が良く、ごく一般的なツーリング燃費となった。

(終)