2004年10月度MCTツーリングレポート

2004年10月25日 第1版公開

日時

10月17日(日)

目的地

伊豆の峠経由 沼津港

天候

晴れ!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

  

台風が行ったと思ったらまた次の台風が接近する中、この日だけは雨の心配が全く無い予報が出ている。東京・関東だけでなく日本全国「晴れ!」の予報なので、今回は信用できるだろう。

AM4:05、5回セットした携帯アラームの2回目で目を覚ました。目覚めはよく、体調も万全だ。新聞を取りがてら外をチェックすると星が瞬いている。これなら今回はレインウェアを持って行く必要ないな。My Wife と娘はまだスヤスヤと夢の中だ。いつもは My Wife が起きてきてくれるが、この日は起こさずに寝かせてあげた。

出発前の KATANA。ライトが眩しい トースト1枚とコーンフレークでいつもと同じ軽い朝食をとる。前日までに準備を終えていたので余裕で朝の時間を過ごす。まだ眠っている娘に「行ってくるよ」と耳元で囁く。

この時になって My Wife が起きてきて玄関で見送ってくれた。さすがに外が肌寒いので、寝起きの My Wife には外にまでは出てもらわなかった。

後ろから見ると今にも走り出しそうに身構えているように見える

KATANA の暖気をつつがなく終え、AM5:45に家を後にする。

  

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM5:48に到着する。まだほとんど集まっていない中、今回初参加の方が早めに集合していてくれた。

参加メンバー紹介

 

参加者

愛車

備考

O川氏 RF900R 今回のサブ幹事
M野氏 ZZ-R250  
U海氏 GSX1300R ハヤブサ 今回のメイン幹事
M.I 原氏 SV400S 自宅前で途中合流
  N.T田氏 CB1300SF SPECIAL  
  M木氏 FORZA VULCAN400 から乗換
  N.T中氏 VRX Roadstar  
  O村女史 CAGIVA  RAPTOR  
  K井女史 CB400SF-HVS III 今回初参加にして初遅刻。O村女史のお友達
  K谷氏 SKYWAVE400 今回初参加
S枝 GSX1100S KATANA

以上の11名だ(*印はMCTクラブ員)。台数は決して多くないが、このくらいの方が隊列としては走りやすい。

ふと見ると、今回は参加できないH詰氏がやって来た。そのままバイクで参加できる格好なのだが、あいにくこの日は用事が入ってしまっていけない、という。見送りにくる前に、夜中に走り回ってきたらしい。

ほとんどのメンバーが集まってくる中、ふと携帯を見ると今回初参加のK井女史から数分前に着信があった。ちょうど私が家から発進しようとしている時間で、着信音が全く聞こえなかった。伝言メモが残っているので聞いてみる。なんかイヤな予感がするな....(^^;

K井女史

「ちょっと(道が)わからなくなっちゃって、今所沢市役所の所にいますけれども、そちらの方に向かっています」

や、やっぱり....。2日前にK井女史のお宅から Kiyomiya までの道を電話で教えたのだが、K井女史が地図を見ながらではなかったので「大丈夫かな?」とは思っていたのだ。所沢市役所じゃ、Kiyomiya に向かってくる方向と正反対だ!そう思っていると当のK井女史から電話が入った。AM5:51だ。

この時点でもまだ所沢市役所界隈にいるらしい。とにかく道を戻って所沢街道に出てこちらに向かってほしい旨話すが、「もとの所(右折すべき所を左折してしまったところ)まで戻れるか自信ありません」という。K井女史は地図をもっていないらしく、電話口で説明しても理解してもらいづらい。何とかうまくたどり着いてもらえるよう、こちらとしては祈るだけだ。全く迷わなくても所沢市役所からは20分程度かかるから、この時点でK井女史の初参加・初遅刻が決定してしまった。....(^^; いつも参加しているメンバーなら待たずにおいていく(遅刻者には自力で追いついてもらう)ところだが、今回は初めての参加者だ。到着するまで待つしかない。途中合流のM.I 原氏に理由を話し、遅れる旨の連絡を入れておく。

待っている間に、とO川氏が近くのGSまで給油に向かう。前日は遅くまで仕事があり、給油ができていなかったらしい。思わぬK井女史の遅刻のおかげ?で、給油する時間ができて喜んでいた?O川氏だった。

AM6:18に再びK井女史から電話が入った。

K井女史 「今、(都道)4号というのを走っていますが、まだ先なんでしょうか?」
「まだ先です。ずーーーっと走ってきてください。そのまま小金井街道も越えてください」
K井女史 「小金井街道は越えました」
「じゃ、もうすぐですよ」
K井女史がようやく到着! その2分後のAM6:20、ようやくのことでK井女史が到着した。開口一番「すみませ〜ん!」を連発している。ま、何はともあれ無事集合できて良かった。O川氏が「次(の時に)遅れたらお昼(ご飯)おごりですよ」とからかっている。

途中合流のH.I 原氏を除いたメンバーで簡単な朝ミーティングを行い、すぐに出発することに。

20分の遅刻で到着したK井女史(左)。右はお友達のO村女史

AM6:25、H詰氏のお見送りを受けながら Motor Cycle Shop Kiyomiya 前を出発する。私はケツ持ちで最後尾スタートだ。

今回のルートは次のように予定している。

行き]Kiyomiya →(裏道)→ 都道5号新青梅街道 → 都道15号小金井街道北大通り → 都
    道248号新小金井街道 → 都道14号東八道路 → 都道18号鎌倉街道 → 都道158号
    摩ニュータウン通り → 都道20号野猿街道柚木街道R16東京環状R129
    王子街道R246 →(厚木市)→ R129R134西湘バイパス(有料)R135
    → (湯河原町)→ 神奈川県道75号椿ライン →〔大観山〕→〔湯河原峠〕→ 静岡県道20号
    →〔熱海峠〕→静岡県道11号熱海街道 →  R136下田街道 →(修善寺)→ 静岡県道18
    号 → 静岡県道127号〜西伊豆スカイライン(太平洋展望台にて休憩・Uターン)→ 静岡県
    道18号 →(戸田町)→ 静岡県道17号 → R414 → 〔沼津港〕へ

帰り]〔沼津港〕→ R414R1東海道 →〔芦ノ湖〕→ 神奈川県道75号 →〔仙石原〕→ R138
    →〔乙女トンネル〕→(御殿場市)

   ◎ここから先のルートは3案あり、朝の時点でもまだどれか決まっていない。
    《 案1 》
     (御殿場市)→ R246 →(大井松田)→(厚木市)  いわゆる“R246ルート”
    《 案2 》
     (御殿場市)→ R138富士パノラマライン →(山中湖)→ R413道志みち 
     いわゆる“道志みちルート”
    《 案3 》
     (御殿場市)→ R138富士パノラマライン →(山中湖)→ R138旧鎌倉往還 →(河口湖)
  

行きはともかく、帰りはいったいどのルートになるのだろうか?全てはメイン幹事の腹一つだ。

メイン幹事のU海氏を先頭に走り出す。裏道から都道5号【新青梅街道】に出てすぐに都道15号【小金井街道】へと左折する。都道132号【鈴木街道】を経由して都道248号【新小金井街道】に入り、〔小金井南中西〕交差点を右折して都道14号【東八道路】へと進んでいく。

府中市本宿町に差しかかったところで前方に発進準備を整えて停まっているバイクが目にはいる。途中合流のM.I 原氏だ。本隊は停車することなくM.I 原氏の前を挨拶しながら通り過ぎ、M.I 原氏も後方に合流する。

すぐにある〔本宿交番前〕交差点を通過すると都道18号【鎌倉街道】になる。それもすぐに終わり都道158号【多摩ニュータウン通り】となる。時間が遅くなってしまったせいか、クルマがとても多い。あまり快調には走っていけないが、慌てても仕方がない。途中から都道20号【野猿街道】、同【柚木街道】へと進路をとる。この道は時間が早いとガスっていたりして露が全身を濡らすことが多いが、この日は朝から晴れ渡っているせいか露に悩まされることはなかった。【柚木街道】になると途端にクルマも減り、快調に飛ばしていける。

  

〔鑓水〕交差点で信号待ちで停まる際、左側を走る前走車がみな右に寄っていく。見ると、曲がるちょうどその部分にごみが散乱している。うっかり乗り上げると即転倒!なのでよけて停まるメンバー達。強風で散乱したのか、はたまた誰かがけっ飛ばすかなんかしてまき散らしたのか知らないが、バイクにとってはとても危ない。ちょうど赤信号で減速して近づいたから良かったが、例えばもし青から黄に、黄から赤に信号が変わる微妙なタイミングの時にここをせわしなく曲がろうとする時に出くわすと相当焦るに違いない。

信号待ち中に大きな鋼管を積んだトレーラーに先に行かれる。青信号と共にスタートしR16【東京環状】に入るが、道幅が狭い上に上り坂でウンウン唸りながらノロノロと上っていくトレーラーに前を塞がれてのったりくったりとしか進んでいけない。結局R16【八王子バイパス】に合流するまでガマンの走行となったため、広い道に出た途端各車一斉にスロットルワイドオープン!それまでのウップンを晴らすようにダッシュしていく。

間もなく現れる〔橋本五差路〕交差点からR129【八王子街道】に進んでいく。いつもなら“無料高速”状態で突き進んでいけるこの道だが、クルマが多いためにハイスピードが出せたのは限られた区間だけで、思ったより時間短縮できなかった。

時間といえば、そろそろAM7:30になろうとしている。朝の時点でU海氏からAM7:30頃に朝食休憩をとるように聞いていたので、もうそろそろかもしれない。しかし今までこのルートを利用した際に、厚木市の手前で休憩したことはない。なので厚木を抜けたあたりか、平塚市に入るあたりまでガマンするのかと思っていた。すると突然先頭がコンビニに向けてウインカーを出している。え?やっぱり“時間優先”にしてしまうんだぁ。朝の出発が遅れたため実走行時間からするともうちょっと先まで行ってもいいように思ったが、お腹とは別に膀胱の方がかなり溜まっていたのも事実だ。ここいらで休憩するのもアリかな?AM7:35、スリーエフ【厚木山際店】に到着する。

センタースタンドを立てた KATANA を見てO川氏「え!?またなにかトラブル?」....(^^; 先回の9月度でキャブトラブルがあったので、センスタ立てる KATANA を見ると、また何かトラブル作業が必要か、と身構えてしまうO川氏であった ちょうど日陰になるコンビニに停まったものだから、肌寒いままでの休憩となってしまった。朝寒かったために着込んできたセーターを脱げるかと思っていたが、ここでは脱げずじまいだ。

肌寒いはずなのに、ここで暖かいカップ麺系を食べていたのは約1名だけ。他はみなおにぎりで済ませていた。

O村女史(右)はバイクを RAPTOR にしてからこの大きなバッグを腰に巻いて参加している。 RAPTOR のタンクが樹脂製で今まで使っていたタンクバッグが利用できないためだ

時間が予定より遅れているから、と早めに出発しようと考えていたが、時間が経つのはやい。「そろそろ行きますよ〜」とU海氏が号令かけてスタートできたのはAM8:00になっていた。この先予定通りいけるのかちょっと不安になってきた。

  

R129【八王子街道】をひたすら南下していく。途中、やたら飛ばして煽ってくる軽につっつかれたが、微妙に速度を調節してそのアタックをブロックする。それにしても、ミラーで見る限りターボやスーパーチャージャー等の過給装置が付いていないノーマルの軽自動車なのにやたらと速い。前走車をヒラリヒラリとかわしてきて私のすぐ後ろまですぐに迫ってくる。きっとウデに多少の覚えのあるドライバーに違いない。でもそんな程度のウデ、過信しているといつか事故るぞ!そんな“速い軽”は〔金田〕交差点の一つ手前の信号で右折して消えていった。

〔金田〕交差点では右折待ちのクルマが並んでいる。その脇を先頭まですり抜けさせてもらい、青信号と共に右折していき、ようやくR246に入ることができた。そのR246もクルマが多めで、思ったような速度で走っていけない。厚木市街を抜けR129とR246の分岐までくると流れが安定してくる。思えば、今回のここまでのルートどりでR129方面に行くのは初めてかもしれない。いつもこのルートどりではR246で御殿場方面に行くことがほとんどなためだ。なので新鮮な感じがする。

R129をグングン南下し、わりとすぐにR134まで到達する。〔高浜台〕交差点を右折すると、もうこの時間からクルマ達は渋滞している。その脇の路肩を他のバイクグループと共にすり抜けていく。幅が広い路肩なので、すり抜けが苦手な人でも楽に抜けていけるだろう。

しばらくすり抜けたあと、大磯西 IC手前で一旦停まる。ん?どうしたんだ?と聞くと、この先の西湘バイパスはフリー走行にするという。そう聞くと喜び勇んですっ飛んでいくメンバーが多い。先頭のU海氏はもちろんだが、M.I 原氏、N.T田氏、O村女史などがすっ飛んでいく。私は一応ケツ持ちなので最後に出発する。

  

最初の2〜3 km は工事のために片側1車線になっていたが、それを越えると本来の2車線になる。すると各車制限速度をはるかに超えるスピードまでスロットルオープン!気持ちよさそうに走って行く。私も例に漏れず?O川氏の後をついて走って行く。そのO川氏、後ろから見ているとず〜っと上体を伏せたままだ。140〜160 km/h 程度の速度でも伏せったままなので、RF900R のウィンドプロテクションはそんなに高くないのかもしれない。その点、KATANA は優秀だ。跨って自然に腕を伸ばした通常のポジションのままで、このくらいの速度なら楽に巡航していける。

時折それ以上のスピードを出しながら進んでいくと、結構アッという間に料金所まで到達する。その料金所で無人の機械徴収レーンに並んで順番を待つ。千円札で払おうと思って用意していたのだが、機械のどこにお札を通していいのかサッパリわからない。後続に迷惑をかけるのもなんなんで、急いで財布から硬貨を取り出して専用口に投げ込みやっとゲートが開いた。利用者にもっとわかりやすい機械にしておいてくれなきゃ困るよなー!

石橋 ICまでフリーだと聞いているので、その先も飛ばしていく。当の石橋 ICはインターというより一般道に下りるだけの下りの道なので停まっていれるスペースは無いと思っていたが、先行していたメンバーは狭い路肩に寄せて停まっている。それを見て「危ないからもっと前に進んで停まるように!」と声を掛けながら抜かしていく私。その先にはわりと広めのゼブラゾーンがあるので、そっちの方が安全だと思ったからだ。間もなく他のメンバーも下りてきて隊列形態に戻り、青信号と共にR135へと左折していく。

R135はそこそこのクルマが走っており決して空いているとは言い難い。有料の真鶴道路を避け細い国道を上っていくが、前を遅いワンボックスに塞がれてスピードが乗っていかない。もうちょっとスピードが出せれば楽しめそうなコーナーがいくつもあるのにとても残念だ。

JRのガードを越え左手に真鶴道路から延びてくる道が見えてくる。この道と合流した次の交差点を右折して神奈川県道75号に入っていく..........はずだったが、先頭のU海氏はそれを通り過ぎ、2つ先の信号を右折していく。いいのかな?と心配するが、少しすると信号を左折で神奈川県道75号に入ることができた。

ドライブイン大観山の建物をバックに。肝心のドライブインの中ははがらんどうで営業しておらず、トイレだけが利用可能となっている 神奈川県道75号は細い道だ。温泉街を通り過ぎると山道となりさらに細くなっていく。【椿ライン】と名が付いているが、細い山道がクネクネと続き、あまり飛ばせる道ではない。時折対向車も現れるので十分注意しながら走って行く。道が穏やかになったと思ったら、もうそこは【大観山】だ。天気がいいのでバイクがいっぱい集まっている。
AM9:55、【大観山】に到着だ。
大観山から望む富士山。雄大だがその山頂にまだ雪はない

ここではトイレ休憩のみとなる。ドライブインは建物を残して営業をしていないため、もしここでお昼休憩を目指していると何にも食べられなくなる。

あらかたメンバーがバイクの所に戻ってきた段階で、景色がいいので写真を撮っておくことにする。

【大観山】で富士山をバックに

さすがに日差しが暑くなってきたので、ここでようやく着込んでいるセーターを脱ぐことにする。薄手のセーターだが脱ぐとさわやかだ。日中はもうセーターのお世話にならなくて済むだろう。「そろそろ行きますか」メイン幹事のU海氏が声を掛ける。それを合図に支度をし、AM10:15【大観山】をあとにする。

  

みな順調にスタートしていく中、タイミングが悪くK井女史と私の2台が取り残された。何台かクルマやバイクの通過を待ったあとスタートする。前に追いつこうとペースを速めて進んでいくが、左:湯河原パークウェイ、右:神奈川県道75号の二股分岐に差しかかった時、前を行くK井女史が湯河原パークウェイの方に入っていってしまう。おいおい、そっちじゃないよ、とホーンを鳴らして知らせて入口脇でUターンさせる。本来進むべき道に戻ると、前走車が私ら2人を待っていてくれた。

..........でもね、前走車さん達、曲がった先で待っていてくれてもダメなんだよ。後ろが付いて来ていないとわかっているなら、二股分岐の手前で待っていてくれなくちゃ。道を知っている私がいたから大丈夫だったものの、道を知らない人がおいていかれたらどっちに行っていいかわからないでしょ?これは一般道でも同じことだ。後続が付いて来ていない状況で隊列が右左折したら、寸断された前の人は右左折すべきポイントの手前で待ってないと、後から追いかけてくる人にはわからないんだから。

とにかく前走車に追いつき、何事もなかったかのように隊列は進んでいく。R1【東海道】まで出て箱根峠を越え、それから静岡県道20号に入っていく。この道はあまり広くないがそこそこスピードが乗っていく道だ。湯河原峠から十国峠にかけてはおおむね 80〜100 km/h で流していける。天気が少しでも悪いとすぐガスってしまう道だが、この日は見晴らしもとても良く快適にバイクが走ってくれる。

熱海峠から静岡県道11号【熱海街道】に入る。ここは道が細くあまり峠道としては楽しめない。しかしクルマはほとんどいないのでスムーズに下っていける。すぐに平坦な函南の街並みとなる。この道は以前、まだ私に子供がいない時に My Wife と二人で西伊豆ツーリングした時に通った道で、懐かしみながら通過していく。

〔熱函入口〕交差点で停車中のスナップ。M.I 原氏がO村女史に何か話しかけているが、何話していたんだろう? 〔熱函入口〕交差点を左折してR136【下田街道】に入る。ここからようやくスピードアップ!と思っていたら、先頭がGSにすべり込んでいく。AM10:55、ここで本日一回目の給油だ。

「もう時間がないので、ショートカットして昼食処の沼津に向かおうと思うんですが」とU海氏から話しがあったが、今回の一番楽しい道はこれからだ。

R136に入った直後のGSで給油

なので「えーー?ショートカットしちゃうの?天気もいいし、楽しいのはこれからなのにーー」と抵抗し、「みんなにも聞いてみてよ」と頼む。U海氏がメンバーに聞いてまわると、予定通り走りたい人が多いとのこと。そうだよなー、これだけ天気がいいのに走らないのはもったいないよな。今回のツーリングでは、極端な話し昼食処はどこでもいいのだ。なので、「予定通り西伊豆に向かいます」との号令が。全車の給油を5分で終え、GSをあとにする。

R136【下田街道】は予想通り混んでいる。最初のうちはおとなしく?渋滞の車列の後ろに付いていたが、次第にガマンできなくなってきてすり抜けを開始する。まぁここはいつ来ても渋滞しているので大して苦ではない。だがこれだと時間ばかり経ってしまい、西伊豆にどのくらいで到着できるか見当がつかない感じだ。たぶん、お昼にありつけるのはPM1:00頃になってしまうだろう。ま、それも仕方ないな、“走り”を優先したんだから。

このあたりから私の直前を走るO川氏の挙動がおかしい。おかしいというか、ちゃんと直進してはいるのだがスピードが乗っていかない。その前のK井女史らからかなり引き離されて走っていく。これはひょっとしたら睡魔と闘いながら走っているのかな、と思っていたら、次に停車した時に「バイク変わりません?」と言ってきた。やっぱり眠かったんだ、O川氏。人のバイクに乗ることで眠気覚ましにしようということなのだ。なのでここからちょっとだけバイクチェンジして走って行く。

大仁町のあたりからはスムーズに流れ出す。そのままの流れで修善寺に入っていく。隊列は「戸田方面はこっち」の案内板の前を通り過ぎて修善寺温泉街に突入していく。あれ?直進でいいんだっけかなぁ?と思いながらも隊列のあとをついていく。

温泉街に入っていくと、選挙カーが前をトロトロ走って進路を塞いでいる。道が狭いので選挙カーが前を譲ってくれるまではガマンの走行だ。選挙カーを抜いても道は細いままだ。これでも県道か?と思うような道だが、道端には確かに「静岡県道18号」の標識がある。

温泉街を抜けたところで再び自分のバイクに戻ることにする。この先の道が細そうで、峠道なら自分のバイクで走った方がいいからだ。特に KATANA での山道は、慣れていないと結構コワい思いをすると思うので。ここまでの短いバイクチェンジでもO川氏の目は覚めたようだ。....(^^;

クルマだと1台分しかない道幅の途中で隊列が止まった。なにかな?と前を見ると、なんとその先が通行止めとなっているではないか!ここまで来て戻らなくちゃならないのか?
全車がUターンしたものの先頭が停車してルート探しをしているようだ。そんな中ツーリングマップルを見ていた私は、先ほどの通行止め標識の脇にある細い道が抜けられそうなのに気がついた。
静岡県道18号はこの先通行止め! クルマ1台分しかない狭い道でUターンするバイク達
細い林道に入っていくO村女史。この道が抜けられればロスは最小限で済むのだが........ 「行くだけ行ってみる?」ツーリングマップル上で主要道となっていない細い道を試しに行ってみることにし、再びその場でUターン。細い道でみな四苦八苦しながらバイクを転回させて、その細い林道に吸い込まれていく。

しかしやはり無理だった。水で路面がビシャビシャに濡れている上に土砂も多く、ロードバイクでその先を進むのは無謀だと判断せざるをえなかった。私らより先にこの道に突入していったオフロードバイクの人やクルマも戻ってくる。県道よりもさらに細い道で何回も切り返しながらこの場所で3回目のUターンだ。

もうこの時点でPM0:00となってしまっている。諦めて静岡県道18号を修善寺方面に戻っていき、今度は途中から【虹の郷】の方に向かう広い市道に進路をとる。思えば、私が「あれ?直進でいいんだっけかなぁ?」と思った「戸田方面はこっち」の案内板のところで素直に曲がっていれば、この道に来れたのだ。これだけで20〜30分はロスしてしまっただろう。まぁ仕方ない。Uターンしたり迷ったりするのもツーリングのうちだ。

ツーリングマップルにも書かれているとおり、【虹の郷】脇を走る広い市道は県道より快適だ。スピードも出せるし適度なコーナーもあり楽しんで走れる。【虹の郷】を越え少しすると静岡県道18号になる。実は先ほど通行止めになっていた部分と途中でつながっているのだ。

だるま山高原レストハウスの脇で一旦停まる。その先【西伊豆スカイライン】の太平洋展望台までフリー走行とするためだ。ここで右手に見えるレストハウスを見て、「昼食はここでもいいんじゃない?」とO川氏。そうだな、時間的に沼津まで行くのは苦しいし、とにかく食べられればどこでもいいや。おっと、その前に走りを楽しまなくちゃ。順次準備できた人からスタートしていく。

  

静岡県道18号を西に進むと間もなく戸田峠になる。そしてそこから左折で静岡県道127号へ。この道は達磨山の途中から【西伊豆スカイライン】となる。以前にこの道に来たのは2002年6月度のMCTツーリングの時だ。その時は思いっきり霧に覆われていて 50 m 先すら満足に見えない状況での走行を余儀なくされたのだ。それを思うと、この日は文句のつけようがないくらいいい天気だ!稜線を走るので峠道でありながら見通しが良く先のコーナーが見渡せる。この【西伊豆スカイライン】、道はきれいで楽しめるのに通行しているクルマなどが少なく、天気さえ良ければいつ行っても楽しめる、西伊豆の穴場的な道だ。

右側に駐車スペースがあるので入っていき一旦バイクを停めるが、どうも感じがおかしい。以前来た時と違うような気がする。風が強い中既にメットを脱いだメンバーに「たぶんここ違うよ、(太平洋展望台は)もう少し先だと思うよ」と話し、5分の滞在の後に再スタートする。案の定、その場所は違った。少し進むと右側に見慣れた入口が。そう、こここそが太平洋展望台だ。PM0:40、太平洋展望台に到着する。

入口を通りすぎた前走車がもう一つの入口から入ってこようとする中、一足先にパーキング内でバイクを停める私。しかし反対側から進入してくるメンバーがなかなか入ってこない。どうしたのかな?と見ていると、何とO村女史がコケてしまっていた!まだ新車のニオイぷんぷんの RAPTOR が右に転倒してしまっている。

そのショックはかなり大きかったようで、自分で乗ってパーキングスペースまでバイクを移動できない。N.T田氏がかわりに RAPTOR に跨ってバイクを移動し、O村女史はトボトボと歩いてやって来る。そりゃそうだ、まだ買って1ヶ月半しか経っていないんだから。レバーやミラー類は無事なのでバイクの傷は深くなさそうだが、O村女史本人の“心の傷”は深手であるに違いない。 前方では右ウィンカーのレンズが割れてしまいガムテープで応急処置 タンクはへこんだりはしなかったが、一番出っ張った部分に傷がついてしまった

「(転倒して)体の方は大丈夫?」「ええ、体は大丈夫なんだけど........」O村女史の言葉に力がない。M.I 原氏が持参している白のガムテープで割れたウィンカーの応急処置はできたが、タンクの傷が痛々しい。でも上り坂で失速してコケたからほとんど立ちゴケに近いくらいだ。ケガが無くてなによりだ。

ここで落胆している?O村女史を中心に土肥町を見下ろせるスポットで写真を撮っておく。

コケてしまったO村女史(指をさされてうなだれている人)はやはり落胆の色を隠せない

ここでO川氏から正式に「お昼ご飯は先ほどのだるま山高原レストハウスでにしましょう」と話しがある。もうここでPM1:00になろうとしている。ここから沼津まで行っていたら何時にお昼にできるのか、はたまた何時に帰り着けるかわかったもんじゃないのでみな素直にOKする。そうと決まったら出発だ。PM1:00、太平洋展望台をあとにする。

だるま山高原レストハウスに到着 来た道を戻り戸田峠で右折で静岡県道18号を東に進むと先ほどのだるま山高原レストハウスが左手に見えてくる。ここで昼食休憩だ。PM1:10到着。

みなめいめいに食事をする。正直、ここでは味の方はそんなに期待していなかったが、思ったよりはおいしく食べることができた。私は「ハンバーグカレー」なるものを頼んだが、ライスが黒米系でカレーの味とマッチしているように思った。他にもカレー系を頼んでいる人もいたが、その人達はどう思って食べていただろう?でもおおむね不評ではなかったようだ。

ふと窓の外を見ると富士山が眼前に広がっている。富士山そのものは大きく見えないものの、眼下に駿河湾も眺められてなかなかの景色だ。

残念ながら富士山と駿河湾は一つのアングルで捉えられないほどボリュームがあるため、右の写真では富士山を、下の集合写真では駿河湾を入れたアングルとして撮影している。駿河湾の向こう岸の中央付近がちょうど沼津のあたりだ。今回は無理して沼津まで行かなくて正解かもしれない。なんせこんないい景色を拝めたんだから。

肉眼ではハッキリ見える富士山も、カメラに収めると青空の中にとけ込んでしまい少しぼやけてしまう
駿河湾を眼下に望んでの景色。なかなか雄大だ

さてここから先のルートだが、沼津まで行っていないので当然変更になる。幹事から「御殿場まで行って東名高速に乗るよ」とのお達しが。当初予定していた3つの案のいずれでもなくなった。

ここで、以降のルートの整理をしておく(通過した部分は省略)。

帰り]【だるま山高原レストハウス】→ 静岡県道18号 →(修善寺)→ R136下田街道 →(三島市)
    → R1東海道 →(箱根峠)→神奈川県道75号→(仙石原)→ R138箱根裏街道 →〔乙女ト
    ンネル〕→ 静岡県道401号 →(御殿場市)→ 東名・御殿場 IC → 東名高速利用 → 東名川
    崎 IC →(M野氏の知っている裏道)→ Kiyomiya

ちょうど1時間滞在し、PM2:10にだるま山高原レストハウスをあとにする。

  

静岡県道18号から【虹の郷】脇を抜けて今度は快調に修善寺まで戻り、R136【下田街道】を北上していく。初めのうちはそこそこのペースで走れているR136。でもきっとこの先は渋滞しているんだろうな........(__;)

そんな中、停車した際にまたまたO川氏がこちらに歩み寄ってくる。とっさに「これはまた眠気が襲ってきているのでバイクチェンジしてほしいんだな」と察して私もバイクを降りるが、どうやらO川氏は私の前を走るN.T田氏とバイクチェンジしたかった様子だ。でもN.T田氏の CB1300SF SPECIAL だと楽チンすぎて余計に眠くなると思うよO川氏。そう思った私は私もバイクチェンジに混ぜてもらうことにし、ここからしばらくは私が CB1300SF SPECIAL に、N.T田氏は RF900R に、O川氏は KATANA に乗ることになる。

この時間帯になるとこの北上ルートはいつも大渋滞だ。道幅が狭いながらもすり抜けていかないと、いつ渋滞を抜けられるかわかったもんじゃない。バイクチェンジしたまますり抜け走行を開始していく。人のバイクですり抜けていくのって、結構眠気覚ましになるんじゃない?....(^^;

すり抜けが一段落したところで私とO川氏がバイクチェンジする。CB1300SF SPECIALに乗っている間に逆に私の方が眠気に襲われてしまった。これで私は自分のバイクに戻って助かったが、CB1300SF SPECIAL の楽チン度、恐るべし!楽チンバイクに乗ることになったO川氏の眠気、大丈夫だったかな?....(^^;

片側2車線区間まで戻ってもまだ渋滞は続いているが、その原因は左側車線を迷惑な観光バスがず〜っと停まっているかららしかった。2車線になってすぐに右車線に移動して走り抜けた隊列はまだ良かったが、おとなしく左車線を走っているクルマ達は長〜い渋滞のままだった。

R1【東海道】に出るための信号待ちの所でN.T田氏とO川氏がバイクチェンジ。これでみな元に戻った。R1への右折に少し時間を要したものの、R1に入ってしまえば前はクリアだ。一気にスピードアップしていける。なだらかな道からだんだんと高速コーナーが連続する区間に差しかかり、全車さらにスロットルオープン!登坂車線と走行車線をフルに使って進んでいく。この時に私の直前を走っていたのはK井女史。後ろから見ているとライン取りが甘くコーナリングスピードも速くないものの、ハイパー V-TECH III のおかげで大排気量車達にも後れを取ることがない。ときたま走行車線側から私が抜かし気味になってしまうが、ケツ持ちなので抜かすまではしない私。....f^^;

高速コーナーを楽しみ、箱根峠までやって来た。この先どうするのかな〜?と見ていたら、道の駅【箱根峠】にすべり込んでいく先頭。PM3:20、ここで小休止だ。

道の駅【箱根峠】に到着。ここは全体的に向こう側に向かって傾斜している 峠ということもあるが、日陰に停まるともう肌寒い時間帯だ。この先も陽がどんどん落ちていくこともあり、大観山で脱いでいた薄手のセーターをここで着込んでおくことにする。セーター着ても暑くないことで、秋も深まったんだな〜と実感する。でもまだ10月中旬だぞ!こんなセリフは普通11月半ば頃に言うもんじゃないのかなぁ?今年は1ヶ月くらい早く季節が移り変わっている気がする。 いつも撮ってばっかりの私(右)が珍しく撮ってもらった貴重な?1枚。左はO川氏

K井女史が Kiyomiya からの帰路を私に尋ねてきていて私がそれに答えている間に他のメンバーは既にメットを被って出発しようとしている。慌てて準備するが、私とK井女史がまだあたふたしているうちに先頭はスタートしていってしまった。おいおい、ちゃんと後ろを見ていてくれなくちゃ困るなーー!M.I 原氏とN.T田氏の2台が待っていてくれたが、私らの出発準備が整ったとみた2人は先にスタートしていく。私とK井女史の2台は前を横切る本線上のクルマやバイクに妨げられて駐車場からなかなか出られない。2台だけおいてきぼりだよ!........PM3:40、道の駅【箱根峠】をあとにする。

  

芦ノ湖に近づくにつれてクルマが混んできて、間もなく渋滞で完全にストップしてしまう。先を行くメンバーはどこにも待っていてはくれない。追いつかなくては、の思いから狭い路肩をすり抜けていく。おとなしくクルマの後ろに付いている他のツーリングバイク達も横目にみながらひたすら前を急ぐ。狭いところだと後ろのK井女史が難儀していたが、離れたらすり抜けペースを落として追いついてくれるのを待つ。

R1【東海道】と神奈川県道75号との分岐が迫ってくる。前に待っているメンバーがいないのでそのまま直進して神奈川県道75号に入っていく。予定しているルートとはいえ、分岐の時に前で待っていてくれるメンバーがいないとかなり不安になる。「ひょっとしたらR1に行っちゃったんじゃないか?」とか考えてしまうのだ。この時は大丈夫だったが、今回のツーリングでは寸断されたことによるトラブルがこのあと発生した!

神奈川県道75号を進んでいくとようやく前走車に追いついた。ここでようやく待っていてくれたらしい。再び隊列として進んでいく。神奈川県道75号は芦ノ湖の東側を通るが道幅が狭い。加えてこの時は遅いクルマに前を塞がれてトロトロとしか進んでいけない。かなりイライラしつつも抜かせないので、ここはジッとガマンの時と捉えておとなしくついていく。しかし前さえ塞がれていなければそこそこ楽しめそうなコーナーが多いのにな。残念だ。....(__;)

天気のいい日曜とあってファミリーかーも多い。1台遅いクルマがいなくなったと思ってもまたその前に遅いクルマが。これはバイク乗りには忍耐力を試されているようなものだ。ようやくの思いで〔仙石原〕交差点まで到達し、ここを左折してR138【箱根裏街道】に入り御殿場を目指す。

R138は私にとってはとても懐かしい道だ。かつて横浜でサラリーマンしていた頃には週末になる度にクルマやバイクで走りに来ていたものだ。その頃と景色はちっとも変わっていないので感傷にひたりやすい。箱根ももちろんしょっちゅう訪れてはいたが、箱根湯本から芦ノ湖まではまともに走れることが少ない。なので仙石原から御殿場に至るR138の方が印象に残っているのだ。やはり前を遅いクルマで塞がれながらも個人的には楽しみながら乙女茶屋や乙女トンネルなどを通過していく。

深沢のあたりから渋滞が始まっている。その脇をすり抜け、静岡県道401号に入っていく。東名御殿場 ICにはそのままR138でも行けるのだが、静岡県道401号の方が断然空いているのだ。ほどなくして東名高速・御殿場 ICに到達する。料金所ゲートを通過する前に一旦停まり、高速に乗ってすぐの足柄SAで休憩するとお達しがあった。各自通行券を受け取ったら本線に向けてスタートしていく。ここでも私は最後尾から発進する。

天気が良かったこともあり、二輪車専用駐車スペースも満員御礼だ 2〜3 km 走って足柄SAが見えてきた。二輪車専用駐車スペースにバイクを停める。この時点でPM4:40になっていた。

天気が良かったためだろう、二輪車専用駐車スペースは満車状態だ。それでも何とかメンバーのバイクは全車スペース内に留めることができた。この時点ではまだ明るかったが、留まっている間に

この時点でもメンバーはまだ元気いっぱい
足柄SAの二輪車専用駐車スペースから望む富士山 どんどん暗くなっていく。そんな中、夕日に照らされている富士山が雄大だ。まるで人間界を見下ろしているようにも見える。

少しの休憩の後出発することにするが、ガソリン残量の怪しい人が多いため、足柄SA内のGSで給油してしまうことにする。GSも混んでいて、ここでだいぶ時間をロスしてしまう。

スタートを待っている間に、東名川崎 ICまでフリー走行となる。この先渋滞しているのが間違いないので、隊列組んで走るのは不可能だ。

全車が給油を終えスタートできたのはPM5:15となっていた。もう空は真っ暗だ。この先に待ち受ける渋滞すり抜けが大変そうだな。

  

本線に合流すると他のメンバーはすっ飛んでアッという間にいなくなっていく。だが少しするとO川氏とK井女史が 110 km/h 程度で巡航しているのに追いつく。しばらくはその後ろに付いていたが、だんだん右手がしびれてきて(....A^^;)、前が詰まり気味になった時に車線変更して「お先に〜!」と行かせてもらった。

大井松田 ICの近辺から大渋滞が始まった。電光標示板の情報によると 25 km 以上の大渋滞だ。やだな〜、そんなにすり抜けなくちゃならないなんて。しかも夜なのでバイクのヘッドライトもクルマのライト光の中に埋もれてしまって認識してもらいづらい。気を引き締めていかねば。

運悪くすり抜けの先頭になってしまった。こういう時、前にバイクがいてくれる方がはるかに楽だ。先頭だとクルマの急な車線変更の動きを読みながらの走行を強いられるので神経がとても疲れてしまうのだ。第2車線と第3車線の間をすり抜けているうちに、第1車線と第2車線の間をすり抜けていてメンバー達を追い抜いていく。明らかにこちら側(第2車線と第3車線の間)の方がペースが速くすり抜けていけるので、その後メンバー達もこちら側に移動してきたようだ。

そんな中、私の後ろに付いたバイク(スクーター?)のヘッドランプがミラーに反射して眩しい。前にバイク(私)がいるのに、どうやらハイビームのまま走っているらしかった。すり抜けの先頭ならクルマ達に認識してもらうためにハイビームもアリだが、列をなして走っている時に後ろでハイビームにされると、こちらのバックミラーがほとんど役に立たない。役に立たないという以前に、迷惑この上ない!誰だ、いったい!

すり抜けのタイミングの関係でそのスクーターが私の前に行った時にその人が誰なのかわかった。K谷氏だ。K谷氏はその後もハイビームのまま走行を続け、私のあとにK谷氏の前走車となったM.I 原氏にも眩しい光を浴びせていた。

延々続くと思われる渋滞も横浜町田 IC手前の大和トンネルを抜けると解消してきた。ここからようやく安心してスピードアップしていける。前を走るクルマ達を右に左にかわしながら進んでいくとアッという間に東名川崎 ICに到達する。料金を払って左に寄せると、O村女史しか到着していなかった。しかしその後続々と到着してくる。この時点でPM6:20となっていた。

続々とメンバーが到着するなか、一番前を走っていたはずのU海氏がなかなか現れない。「こりゃ多分、途中の海老名SAか港北PAで休憩しているな」とO川氏は予想していたが、まさにその通りだったようだ。さすがに「アイスでも食ってたんでしょう?」という予想は外れたようだが。....(^^;

ここでM.I 原氏と共に、K谷氏にハイビーム走行を注意する。K谷氏は「高速で対向車がいないからハイビームでも大丈夫かと思って」と言っていたが、すり抜けの先頭時を除いて前走車がいる時は高速でもロービームにするものだ、でないと前のバイクの人が眩しいから、と説明すると納得していたようだ。

東名川崎 ICに到着する。みな 25 km を越えるすり抜けで疲労の色が

これは至極当然のことで、一般道でも前走車がいればロービームで走るのが当たり前だ。対向車がいないからといってハイビームにはしない。最低限のマナーだ。

U海氏も到着したので早速再スタートする。ここから先はM野氏が知っている“営業車両御用達の抜け道ルート”で Kiyomiya を目指すことにし、M野氏が先頭となる。

  

東名川崎 ICを出て【尻手黒川道路】を西に走り、〔犬蔵〕交差点を右折して市道に入っていく。このあと〔稲生橋〕交差点から神奈川県道9号【府中街道】に出るのだが、この交差点でK井女史と私の2台だけが寸断されておいてきぼりになった。曲がった先のルートはわからないなぁ、と思いながら信号青と共にスタートするが、地図をもっていないK井女史は道がわからないだろうと思い、ここでK井女史の前に私が出る。

神奈川県道9号【府中街道】は結構混んでいる。必要な箇所ではすり抜けて前に出て行くが、前走車は一向に見えてこない。そうこうしているうちに、左手に警察署が見えてきた。何警察署か覚えていなかったが、以前に同じような景色を見た覚えがある。もしかしたらこの警察署の交差点(多摩警察署前)を右折するんじゃないだろうか?とも思ったが、前走車達の影も形もない。なのでここは直進だと判断し、そのまま進んでいく。あとで聞いたら、本隊はやはりこの交差点を右折していたそうだ

追いつくはずのない前走車目指して私とK井女史は突き進んでいく。しばらく走っても追いつかないので、これはもう私とK井女史の2台は本隊とはぐれたんだな、と悟っていた。今走っているところが【府中街道】であることは認識できていたので、最悪でも府中から帰り着けるという安心感が私にはあった。前方に交通案内標識がでてきた。300 m 先に神奈川県道19号【鶴川街道】が交差している。よし、ここから武蔵境経由で Kiyomiya を目指すとしよう。

右折待ちの間にふと携帯を取り出してみると、O川氏から伝言メモ付きで着信があった。この場では聞けないので、【鶴川街道】に入ってから安全な場所で停まって聞いてみることにする。きっと私ら2台が付いて来ていないので心配して電話してくれたのだろう。

何回かの右折信号待ちの末、神奈川県道19号【鶴川街道】に入ることができた。しかしすぐ踏切と都県境越えの〔多摩川原橋〕となるため、これを抜けて都道19号となったところで左に寄せて停まる。ここで携帯を見ると、O川氏からさらにもう1回着信していた。急いでO川氏の携帯に電話をしてみる。

O川氏 「もしもし、どうもですー。今どこですかー?」
「矢野口から鶴川街道に入ったところです」
O川氏 「あ、それじゃあそのままお店を目指してください」
「そっちは今どこなの?」
O川氏 「こっちもいくつかに寸断されてバラバラなんです」

そう話している時に耳の中で携帯の着信音が。O村女史からだ。でもキャッチホンにはしていないので、O川氏と話しているためにすぐに出られず、そのうちに切れてしまった。もしかして、O村女史もはぐれたりしていたのか?O村女史には悪いことしたかな?

とにかくこのまま Kiyomiya を目指していこう。K井女史は「早く帰りたい」と言っていたのでR20からR16へと行く道がわかるか聞いてみるが、わからないとのこと。それがわかれば多分早いと思うんだけど........でも、ここまで来て迷われても困るので、確実性を優先して私と共に Kiyomiya を目指してもらうことにする。

  

都道19号【鶴川街道】を北上していくと、都道119号【旧甲州街道】を渡ったところから都道12号【武蔵境通り】となる。これを直進しさらに北上する。都道134号【連雀通り】となってから都道123号【天文台通り】を経由し“開かずの踏切”で有名な踏切(この日は遅い時間からか開きっぱなしだったが....(^^;)を越え、【アジア大学通り】、【くぬぎ通り】、都道7号【五日市街道】などをちょっとずつ利用して市道の裏道へと進む。さらにちょこちょこと裏道を行き、Kiyomiya のお店まで 100 m というところで都道4号【所沢街道】に出る。

O川氏とK井女史。はぐれた者同士が先に到着した PM7:40、私とK井女史の2名が Motor Cycle Shop Kiyomiya に到着した。店は定休日なので閉まっており、あたりにはメンバーが誰もいない。ひょっとして、はぐれた私らが一番に着いてしまったのか?そう思っていると、目の前にO川氏が到着した。それを合図に、お店から清宮社長も出てきた。

他のメンバーが到着するまで留まりたかったかもしれないが、少しでも早く帰りたいK井女史は先に帰路につくことに。ここからなら地図を見なくてもルートを覚えくれたようだ。まだ飯能まで1時間前後のツーリングとなるK井女史、気をつけて!

K井女史が Kiyomiya を発ってから2〜3分後、M野氏とK谷氏が到着した。あれ?他のメンバーはどうしたんだろう?そんなに細切れになったのか?

M野氏

「U海氏とO村女史はそのまま(住まいの)練馬に向かい、M.I 原氏とM木氏とN.T中氏はR20
 でそれぞれ自宅に向けて、N.T田氏はすぐそこで別れて帰ったよ」

な、なんと........最後はまともに「お疲れ様」も言えないままバラバラになってしまうなんて。ましてや、時間が遅くなったとはいえメイン幹事が途中で帰っちゃうなんて初めてだ

ま、でも Kiyomiya まで戻ったメンバーはお疲れ様(他の人は会えなかったからわからない)。PM8:00、伊豆という近場ツーリングとしては異例に遅い?帰着のツーリングは解散となった。私はGSで給油後、PM8:10に帰宅した。

  

今回は予定したとおりにはコトが進まなくて昼食目的地も変更になったが、たまにはこういうこともある。万事予定通り行く方が珍しいくらいだが、最後は締まりのない終わり方になってしまったのは残念だ。

今回の走行は私のカタナで397.7km、使用したガソリンは24.28L、なので燃費は16.38km/Lだった。ハイスピード区間もあったが渋滞すり抜けも多かったため、ごく一般的なツーリング燃費となった。

(終)