2002年7月度MCTツーリングレポート

2002年07月24日 第1版公開
2003年01月14日 第2版公開

日時

7月21日(日)

目的地

蓼科・霧ヶ峰

天候

晴れ\(^o^)/ ただし途中の一部は曇っていた箇所あり

前夜は珍しく早く眠れたおかげもあってAM3:00には目が覚めた。My Wife が目覚まし時計を止めながら目覚めを手助けしてくれる。また熱帯夜がさらに「起きろ!」と容赦なく発汗を促している。

早速新聞& i mode で天候のチェックをする。関東は前日に梅雨明けしたこともあり雨の心配はなかったが、今回向かう長野県はまだ梅雨明けしていないこともあって新聞の天気欄に傘マークが付いていた。i mode では雨の心配はあまり無いようだったが、万一のことを考えてレインウェアを持参することにする。

コーンフレーク&トースト1枚の軽めの食事を取り、いつにも増して余裕の朝を過ごす。AM4:30にはカタナのエンジンをスタートさせる。キュルルッ、ズボボォン!朝から空気が暑いので暖気もアッという間に終わってしまう。AM4:40、My Wife の見送りを受けて家を後に。

  

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM4:45に到着。おぉ、今日は私が一番乗りだ。誰もいない。1分後に幹事のY田氏が到着すると、Kiyomiya からも社長が起きて出てきてくれた。

参加メンバー紹介

 

参加者

愛車

備考

Y田氏 Bandit1200S 今回の幹事1
M野氏 ZZ-R250  
U海氏 CBR1100XX  SB  
K本氏 ZEPHYR1100  
  M.I 原氏 SV400S 最近いつもTRANSALP400で参加しているが、もう1台の愛車・bimota TESI 1D400 を下取りに出して新規購入・途中合流
  O智氏 CB400SF Kiyomiya HP を見て参加してくれた方・モチロン今回初参加
  H.I 藤氏 GSX-R1100(初期型) 清宮社長の友人ショップである
Tオートの社員さん・途中合流
   I 田氏 VT250F Tオートのお客さんで私のいない4月に続いて参加・途中合流
S枝 GSX1100S KATANA

以上の9名だ(*印はMCTクラブ員)。なお今回はもう一人の幹事のA川氏が都合により不参加なので私がお手伝いした。

 

この景色は最後? ミドルエイジがいっぱい....(^^;
いつもの集合場所だがこの景色はひょっとして最後? 社長も早起きしてみんなを出迎えてくれている。

集合時間のAM5:00になった。まだ初参加のO智氏が来ていない。Y田氏がO智氏宅に電話している正にその時、所沢街道からO智氏がやって来た。これで Kiyomiya 前集合組が揃った。超簡単なミーティング後、早速出発することに。私はM.I 原氏宅に電話を入れ、これから出発する旨を伝えておく。AM5:05、清宮社長のお見送りを受けながら出発!

  

Kiyomiya からM.I 原氏のアパートまでのルートは先月(2002年6月度)と全く同じだ。なので割愛してもいいのだが、一応記しておこう。....(^^; 裏道から都道5号【新青梅街道】に出て、〔花小金井四丁目〕交差点を左折し都道15号【小金井街道】へ。さらに都道132号【鈴木街道】と都道248号【新小金井街道】を経由して都道14号【東八道路】に出る。ここを右折して【東八道路】に入っていく。

R20の交差点の手前にM.I 原氏のアパートがある。AM5:25、既に表にでて待っていたM.I 原氏とH.I 藤氏、I 田氏を隊列に組み込みすぐにスタートする。R20【甲州街道】に右折で入っていく。さぁ、ここから諏訪湖手前まではひたすらR20を突き進んでいく長い旅路が始まるぞ!

  

立川市、日野市、八王子市と続けざまに通過していく。このあたりは特筆すべき特徴もないので?割愛させてもらうことにしようっと。....(^^; 隊列は早くも〔大垂水峠〕に差し掛かる。相変わらず路面にはかつてのローリング族対策の凸凹が施されたままだが、これが結構気持ち悪くなってしまう。後で休憩した際にも私と同じことを言っていた人がいた。既にローリング族はほとんどいないんだし、そろそろ路面も改善してもらいたいものだ。

〔大垂水峠〕を通過したあたりで出発後約1時間が経過しようとしていた。丁度この頃からメットの内装があたって頭の一部が痛み出してきた。確か出発前のミーティングでは最初の休憩は7時前後(出発後2時間程度)だと聞いていたので、あと1時間頭の痛みと闘わなくてはならないのかと考えただけでイヤになってきてしまった。それでも自分だけ停まるわけにもいかず、何か別のことを考えて気を紛らわせるよう務めていた。

そういえば、今回初参加のO智氏はどんな感じで走っていたのだろう?初めて一緒に走るメンバーなので緊張しているんじゃないかな?との思いが頭をよぎる。後ろから見ている(私はO智氏のすぐ後ろ)限りでは、ちょっと上体に力が入っているようにも見受けられたが、先頭メンバーの加減速にもギクシャクすることなくスムーズに走行しているように見えた。O智氏、ペース速くなかった?

  

山梨県に入ったあたりからなんか雲が広がってきている。それも暗めの雲が。いやだなぁ。まさか降るんじゃないだろうなぁ。雲が広がっても暑さはさほど緩むことはなかったが。なんかちょっと気になる。

そうこうしているうちに隊列は藤野町・上野原町を通過し早くも大月市に入っていく。ただこの大月市は東西に長いので、市に入ってから市の中心部までは結構距離があるのだ。それでもこの頃になるとなぜかメット頭痛が無くなっているのに気が付いた。これは助かる!おかげでその後の道のりが楽しいのもに変わっていくのは当然であった。

そろそろ7時になる。もう少しで休憩になるだろう、と考えながら走っていくが、先頭は大月市内のコンビニには目もくれずことごとく通過していく。出発前ミーティングでは7時までに大月まで走れれば、との考えがあったのでもうそろそろ停車してもいい頃なのだが、先頭は停まる気配がない。そうこうしているうちに【道の駅甲斐大和】の案内標識が出てきた。そうか!ここを目指していたんだな!俄然スロットルも開き気味になっていく。

〔新笹子トンネル〕を通過するとすぐ右手に【道の駅甲斐大和】がある。そこに入ろうとウインカーを出しさぁ休憩だ!と思った途端、先頭のY田氏は急遽左にウインカーを出してR20直進に戻っていく。後続もあわてて直進車線に戻り【道の駅甲斐大和】を通過していく。どうしたんだろ?と思ったが、通過しながら眺めると【道の駅甲斐大和】ではまだお店が開店していない様子だった。朝食休憩がしたい私達にはお店が開いてくれていないことには寄る意味がない。諦めて通過するしかなかった。

それでも程なくして右手にコンビニが現れてくれた。よし、今度こそ休憩だ!AM7:15、セブンイレブン【甲斐大和店】に到着した。H.I 藤氏などは「いったいいつ休憩するんだろ?」とず〜っとトイレをガマンしていたらしい。

R20沿いの普通のコンビニ これからのルートを確認する
どこにでもあるフツーのセブンイレブン。この辺りでは日差しはあるものの雲が暗かった。 地図を広げて現在位置の確認と、この後のルートの確認をしておく、の図。

それにしても結構距離を稼げたようだ。予定では7時頃に大月市街に到達できれば、と考えていたところ、ここは既に勝沼の一歩手前の大和村だ。この調子なら思ったより早く諏訪湖近辺まで到達できるかもしれないな。

先ほどから I 田氏が「ねむい〜!」を連発している。聞くと前日は徹夜だったらしく、まともに寝ていないのだそうだ。ここまでの道でも眠さからか危ないコーナーが3箇所ほどあったらしい。さすがに徹夜明けは厳しいんじゃないの?この先大丈夫かな?

30分ほどゆっくり目に休憩がとれ、AM7:45コンビニを後にする。次の休憩は茅野市のあたりで、との幹事の話だ。どのくらいで着くんだろう?

  

勝沼町から一宮町・石和町と抜け、甲府市に入っていく。このあたりは有名な〔甲府盆地〕なので暑さを覚悟していたのだが、思ったより気温が上がっていなかったのか、それまでと同じ感覚で通過できた。またこのあたりのR20はバイパスになっていることもあり結構トバすクルマが多いはずなのだが、この日に限って?あまり無謀な運転をするクルマにはお目に掛からなかった。時間が早いせいもあるのかな?

先頭のY田氏は安全運転なのか、信号待ちで明らかに余裕を持ってすり抜けて先頭に出られるシーンでもクルマの後ろに停まって信号待ちをしている。ま、クルマ達の流れも速いので市街地ほど気にはならなかったけど、せっかくの二輪車なんだからドンドン行っちゃってほしかったナ。

  

甲府市を抜けるあたりであっただろうか、信号待ちの際に I 田氏が燃料コックをリザーブに切り替えているのが見えた。おや?タンク満タンにしていなかったのかな?VTのエンジンは燃費がかなりいいはずなので、満タンで出発してくれていればまだリザーブに切り替わるはずはないのだが。とにかく、このことは先頭に伝えないと I 田氏のガソリンはいずれ尽きてしまう。

この後の韮崎市・白州町はあまり信号で止められることもなく長野との県境を迎える。県境を越え長野県に入った途端、左手にすぐさま発進できる状態で白バイが停まっているのが見えた。あとでM.I 原氏が解説してくれたのだが、この白バイはスピード取り締まりではなく黄色センターラインの「追い越しの際のはみ出し禁止」を取り締まっているそうだ。そういえば白バイを見る少し前から2〜3台先のクルマ(軽トラ)がやけに制限速度を守って走っているな、とは思っていた。白バイは、これら遅いクルマに業を煮やして追い越していくクルマやバイクを取り締まっている、とのことだ。軽トラなども、場合によっては警察と連動したワナらしい。M.I 原氏によると、R20【甲州街道】の、山梨県から長野県に入るこのポイントは長野県警がよく取り締まっているポイントだとのこと。しかも早朝から。通行するときには覚えておきたい注意ポイントだな。

さて白バイも無事にやり過ごし、隊列は長野県諏訪郡富士見町を走行していく。このあたりになってようやく I 田氏が信号待ちの際にY田氏、M野氏にガソリンリザーブの件を伝えていた。先頭の二人は承知し、次にあるGSに停まるであろうことがわかった。

隊列はいよいよ茅野市に入っていく。入ってすぐにGSがあったので、I 田氏のためにここで一旦停まる。AM9:10だ。主に I 田氏のためだったのだが、私を含め数人の人が「念のため........」と給油してしまうことにする。たぶん大丈夫だろうけれど、入れられるときに入れておいた方が安心して走れるし。10分ほどで給油完了し、再びR20の流れにバイクを投じる。

先ほどの休憩地で次の休憩は茅野市あたりで、と聞いていたので、もうそろそろなのかな、と思いながら走行していく。でも先頭は停まる気配がない。そうこうしているうちに標識が「ここから諏訪市だよ!」と教えてくれている。あれぇ?どの辺で休憩するんだろ?もしかしてさっきのGS停車が休憩替わりなんだろうか?まさか、ね.......

この頃になると最後尾を走るH.I 藤氏とK本氏が信号で寸断されがちになり、ミラーから消えることがしばしばだった。しかし長野県道40号まではR20の一本道だし、すぐに追いついてこれる人たちだから、とあまり心配はしていなかった。しかしこの後、この二人がよもや迷子さんになってしまうとは、この時誰も予想だにしていなかった!!

  

ミラーにH.I 藤氏とK本氏の二人が映らないまま、隊列は長野県道40号へのポイント〔元町〕交差点にやってきた。さすがに曲がるポイントがわからなくなるとマズいのでU海氏と私が交差点を曲がったところで停まって二人を待つことにした。私より前の本隊は後ろのことを見ているのかいないのか、ドンドン行ってしまい視界から消えていった。まぁでも信号で寸断されただけなのだからすぐに追いついてくるだろう、と思って待ってはいるものの、待てど暮らせど二人がやってくる気配がない。

5分待っても来る気配がないので、U海氏が「手前のどこかで曲がっちゃったのかな?」と諦めだす。もしそうならここで待っていても仕方ないので、出発しようとした正にその時、私の携帯がバイブレータで振動しているのに気が付いた。今まではイヤホンマイクを装備していたのですぐに電話にでられたのだが、肝心のイヤホンマイクが壊れてしまったためこの日はすぐに電話に出られる状態にはなかったのだ。急いでメットを脱ぎ携帯を手に取るも寸出のところで切れてしまった。着信履歴を見るとK本氏だ。すぐさまK本氏に掛け直すが、あいにくK本氏の携帯はドライブモードになっていてつながらない。再度K本氏が掛けてくれない限り話ができない。

しばらくしてK本氏から再度電話が入る。今度は出られた。聞くと、なんとK本氏とH.I 藤氏の二人は諏訪湖畔まで行ってしまったらしい!渡るべき踏切を渡らずに違う方に行ったら、あれよあれよという間に諏訪湖まで到達してしまったのだ、とのこと。お〜い、今回諏訪湖は予定にないよ〜!とりあえずグルッと回り込んでR20に復帰し〔元町〕交差点まで来てもらうよう話をする。わかるかなぁ?

後続が来ない、と心配したM野氏がUターンして様子を見に来てくれた。今し方の電話のやりとりを伝えると安心して?本隊の方に戻っていった。その後すぐに私の携帯が鳴る。Y田氏だ。Y田氏も心配して電話してくれたのだ。今のやりとり状況を伝え心配いらない旨を伝える。さらに2分後、もう一度Y田氏から電話が。道端で待っていると暑いので、【立石公園】というところに入って待っているから、とのことだ。

  

それから10分後、ようやくH.I 藤氏とK本氏の二人がやって来た。無事合流できてよかった。休む間もなくすぐさま出発する。長野県道40号を進んでいくとY田氏からの電話にあったとおり【立石公園】への矢印が出ていたので迷わず左折していく。が、なんか様子がヘンだ。ただの田舎道が延々と続いていて、しまいには山道になっていく。ホントにこの道でいいのかな?と不安になった私は一旦バイクを停めるが、U海氏はドンドン進んでいくので後を追う。しばらくして何かの駐車場が姿を現すが、本隊の姿がどこにもない。先に行ったU海氏の姿もないのでそのままパスし進んでいく。あとで聞いたら、この駐車場こそが【立石公園】の駐車場だったそうだ。

細くくねった道を進んでいくと、コーナーの先に本隊が停まっているのが見えた。ようやく全員が揃った!揃ったはいいが、いったいどこで休憩するんだろう?予定の茅野市はとうに過ぎているし、現在地では喉も潤せない。【立石公園】まで戻ってもなんなんで、このまま進んでしまうことにする。次に休めそうなところを発見したら停まってもらうことにして。

なお現在いるところは長野県道40号には違いないのだが、どうやら旧道のようだ。対向車はおろか、後ろからクルマも皆無で暗い道だ。先ほどの【立石公園】への矢印が出ていたところを直進した道が新道になっているようだ。クルマ達は皆そちらを通っているらしい。

  

程なくして新道と合流する。合流した途端、遅いクルマや観光バスに引っかかってしまい、40〜50 km/h 程度のスロー走行を余儀なくされてしまった。これにはカタナの振動スポットに入ってしまったこともありとっても辛い。さっさと抜いてペースアップしてほしかったが、道が狭い上直線部分がほとんどないので無理な相談だ。ひたすらカタナの振動と闘いながらガマンの走行を続ける。

道が空いていればとっても楽しいワインディングであったであろう、長野県道40号。ついに前が開けることなく、また休憩できるところもなく霧ヶ峰高原までやって来てしまった。暑さに耐えかね、ここのレストハウスで一旦休憩することにする。AM10:30、霧ヶ峰高原の中心街?に到着。

青空が眩しい霧ヶ峰高原 H.I 藤氏はタバコが吸えれば満足? 2回目参加の I 田氏(左)と初参加のO智氏(右)
雲はあるものの青空部分の青さが爽快な霧ヶ峰高原。空気がおいしい。 H.I 藤氏はタバコが吸えればOK?M野氏は甘いものでスタミナ補給を。 共に甘いものを頬張る I 田氏とO智氏。ここまでで疲れてはいないかな?

ほとんどの人がソフトクリームでスタミナ補給しているが、食べた後喉が渇いてしまうので私は水分補給だけすることにする。いくら水分摂っても、暑さから全て汗になって出て行ってしまう。それを補うためにまた水分補給........堂々巡りだなぁ....(^^;

ご飯を食べるわけでもないので、30分も休めば十分な休憩だ。「そろそろ行きましょう」Y田氏の号令でみんな動き出す。AM11:00、霧ヶ峰高原を後に。

  

出発してすぐ長野県道194号が現れる。交差点付近にある駐車場に入るクルマがごった返していてなかなか曲がれなかったが、なんとか曲がって長野県道194号【ビーナスライン】に入っていく。ここからは青空が印象的な気持ちよさそうな道が続くが、天気のいい日曜とあってサンデードライバーがいっぱいだ。当然それらはペースが遅く、前が空いているのにペースアップしないばかりか、ミラーもロクに見ていないのであろう、バイク達を先に行かせることもしてくれない。中にはバイクが追いつくとすぐに安全なところで道を譲ってくれるクルマもいるが、それらはごく少数だ。ごく少数でも、譲ってくれたときにはこちらも手を挙げて挨拶しながら追い抜かせてもらう。

〔和田峠〕を越えるあたりから【ビーナスライン】は長野県道460号に変わる。号数が変わってもクルマの混み具合は相変わらずだ。空いてさえいれば爽快なハズの【ビーナスライン】を概ね 50 km/h 前後で淡々と走って行かざるを得ない。カタナの振動も加わり、これは苦痛以外のなにものでもない!しかし延々〔美ヶ原〕に到達するまでこのガマン走行は続くのであった....(__;)

左手に【美ヶ原高原美術館】が現れてきた。ようやくここまで来たか、と思っていたら、駐車場に向けてY田氏が右にウインカーを出している。ここで休憩するのかな?AM11:40、美ヶ原の駐車場に到着する。

美ヶ原には着いたものの、ここで昼食にしてしまおうか悩む。
ここが目的地だったら悩むことはないのだが........
美ヶ原の駐車場にて 二段駐車場の上から見る 二段駐車場の上から見るとこんな感じ。ひたすら続いた低速走行にバイク達もお疲れか?

時間も時間だし、ここで昼食にしてしまおうかどうしようかY田氏は迷っていたようだ。みんなもどうしようか悩むが、誰かの「こういう観光地での食事は(値段が)高いワリにあんまりおいしくないと思うよ」との意見で、当初の予定通り先に進んでしまうことにする。10分休んだだけでAM11:50、そそくさと〔美ヶ原〕を後にする。

  

〔美ヶ原〕の駐車場を出ると道は長野県道464号になるが、ここからはガラガラだった。マイカー達は皆〔美ヶ原〕が目的地なのだろう、その先の道には全っ然クルマがいない。おかげでようやく峠道を楽しんで走ることができた。結構なヘアピンが続くタイトな道で、ここではすぐ後ろを走るU海氏のライン取りが気になった。下りの左ヘアピンで、U海氏はことごとくヘアピン出口で右にはらんで対向車線にはみ出ていたのだ。ミラーで見ていてなんか危なっかしい感じがしたが、ひょっとして下りコーナーは苦手なんだろうか?

しばらく走ると長野県道62号に出る。ここからは今までの道と打って変わって気分のよくなる直線主体の道路だ。交通量も少ないので当然スピードもどんどんアップしていく。

結構アッという間にR152に到達。もうここから昼食予定地の【道の駅ながと】までは 3 km 強程度だ。お腹も空いているので自然とスロットルも開いていく。数分後のPM0:30、【道の駅ながと】に到着。

【道の駅ながと】に着いたバイク達 すぐに食事処に入れずベンチでグタ〜
真夏の過酷な走行に耐えてくれた?バイク達。駐車場で一休みをば。 着きはしたものの、ちょうどお昼時なのですぐにお店には入れず外のベンチで待つ。

この【道の駅ながと】、他の道の駅と違って、「これが道の駅だ!」というシンボル的な建物が無い。コンビニを含む複数の店が寄り集まって【道の駅】を形成しているようだ。なので、標識が出ているにもかかわらず最初はわからずに通り過ぎそうになってしまった。....f^^;

ここでは誘惑に負け?ほとんどの人がおいしい黄色の炭酸入り飲み物を注文する。暑い中走ってきたのだからやっぱりこれがなくっちゃ?....f^^; 褒められたことじゃないけど、誘惑には勝てず?いっただっきま〜す!
んぐ
んぐんぐプハ〜ッ!んまい!
汗かいた後のこの一飲みがおいしいんだな、これが....f^^;

おいしい黄色の炭酸入り飲み物はすぐ出てきたものの、なかなか食事の方が出てこない。なので昼食タイムとしては長めの1時間半になってしまった。腹がふくらんで店を出るともうPM1:50。昼寝している時間はないな。

ここで今回の集合写真をば。

一人誰かさんの陰に隠れているけれど、一応集合写真なのだ
この写真ではわかりづらいが、I 田氏の姿がない。恥ずかしいのか、右端のM.I 原氏の陰に隠れてしまっているのだ。

I 田氏がちゃんと写っていないともつゆ知らず、写真を撮り終えPM2:05、【道の駅ながと】をあとにする。

  

R152からR142へとバイクを走らせる。出発してすぐ、先頭のY田氏が道を確認するために一旦停まるが、どうもあまり道がわかっていないらしい。そのままR142で行けば問題ないので、「この先真っ直ぐで大丈夫ですよ」と進言した。

再び走り出したのもつかの間、R142をそのまま直進すればいいものを、浅科村に入ったところで何を思ったのか突然Y田氏が長野県道44号の方にウインカーを出して左折していく。後続も直進のつもりで進んでいたので結構あわてながら左にウインカーを出しY田氏の後に続いていく。あれ?いいのかなぁ??何でこっちの道(長野県道44号)なんかに曲がったんだろう??抜け道かなんかなんだろうか?何か考えがあるのかな?

そんな思いで走行を続けていると左手のコンビニに向けてY田氏がウインカーを出した。え?もう休憩するの?まだ1時間も走っていないし早いんじゃない?ま、メットが脱げるので歓迎だけど....(^^; PM2:45のことだ。

休憩?いやいや、実は........ コンビニの駐車場に停めたものの休憩ではなかった。やはり道を間違えていたそうで、ここから先の道を再検討するために停まっただけなのだ。

ローソン【佐久塚原店】の広い駐車場にバイクを停め、暑さを和らげるために冷房の効いた店内へ。ふぃ〜、生き返るぅ!水分補給のためのドリンクを買い外に出ると「さぁ行くよ!」の声が。やっぱりここは休憩ではなかったのだ。道を確認するためだけに停まったのでそそくさと出発する。PM2:50だ。

  

再び長野県道44号に戻るが、今度は渋滞が始まっていた。直線のため渋滞が延々とつながっているのが見えてしまい、気分もイヤになってしまう。さらにY田氏はすり抜けていこうとしないで渋滞の列に並んでいる。ストレス爆発!となる寸出のところでR141に入るため右折していく。ここからはさしたる渋滞もなく快適に走って行く。途中県道を経由し、〔中込〕交差点からR254へと入っていく。これで本来予定していたルートに戻ることができた。

R254は爽快な道だ。信号のない区間が延々と続く。..........そう、信号がないのだ。つまり、停まれないのだ!停まれなければ足も着けない。足が着けないとだんだん足が着きたくなってくる。上体にも力が入って肩が凝ったりするのだ。時たまステップの上に立ったり足を伸ばしてみたりと姿勢を変えてはみるものの、体をほぐすまでには至らない。

そんなノンストップ走行が延々 35 km も続いただろうか、下仁田町の中心街に入ったあたりでY田氏が右にウインカーを出した。そのままコンビニにすべり込んでいく。そうか、ここで休憩か!PM3:55、セブンイレブン【下仁田町下仁田店】に到着。

お店自体はなんの変哲もないセブンイレブンだが、バックの山々の景色がキレイだ。 一般道最後の休憩はセブンイレブン 暑いのでこの場ではみな水分を補給 暑い中、あえてジャケットを脱がずに水分補給をする面々。ここで脱いでしまうと、再度出発する時にまた暑い思いをしなければならないからだ。
VT250F の I 田氏は肩が凝ったのか、しきりに肩に手をやっていた。肩が凝るってことは、上体に力が入っているという証でもある。 あ〜、なんか肩凝っちゃったかな? この先どのルートで帰る? さて、ここからどうしよう?下仁田から高速使っちゃおうか?それとも予定通り藤岡まで下道で頑張るか?思案のしどころだ。

水分補給をする中、時間も時間なのでこの先どのルートで帰ろうかみんなで相談する。下仁田の時点で既にPM4:00をまわっている。このまま予定通り下道(R254)で藤岡まで行ってもいいが、帰り着くのが遅くなってしまう。かといって下仁田から高速を使えばそれなりの高速料金がかかってしまう。

思案のしどころだったが、結局、〔下仁田 IC〕から高速を使うことにした。みんな早く帰り着きたかったのだ。ただ一人、M野氏は最後まで下道にこだわっていたようだったが、多数意見に従ってくれた。

PM4:15、しばしの休憩の後セブンイレブンをあとに。なお高速に乗ったら〔高坂SA〕まではフリー走行とした。

  

R254を富岡方面に進むと程なくして上信越自動車道〔下仁田 IC〕が現れる。先ほどの打合せ通りインターへと入っていき、通行券を取った後一旦停止する。さぁ、ここから先は関越自動車道〔高坂SA〕まではフリーだ。みんなが揃ったことを確認し、いざフリー走行のスタート!..........今回は珍しく、われ先にと飛び出していく人がいない。飛ばし屋?U海氏もみんなと揃ってのスタートだ。珍しいこともあるものだ?

進入路から本線に合流すると、真っ先に加速していったのは2番手を走っていたM野氏。それに続いてM.I 原氏が追いかけていく。慣らしがほぼ終わった SV400S の加速を楽しんでいるようだ。

U海氏が来ないので、代わりと言ってはなんだけど今回は私が飛び出していく。しばらくはM.I 原氏の後ろを付いて走っていたが、前のクルマをあまり抜いていかないので、珍しく「お先に!」させてもらった。そのまま前を行くM野氏もかわし、右に左に動くパイロンのごとくクルマ達をかわしていく。こんな走り方をするのは私としてはとっても珍しく自分でも驚いていたが、リズムよく走れていたのでそのまま突き進ませてもらった....f^^;

........にしても、後続が追いついてこない。普通なら私よりもっと速く走っていく人たちが全然来ない。U海氏、K本氏、H.I 藤氏などは今回の参加メンバーの中では飛ばし屋サン達だ。この人達が来ないのだ。なんかあったんじゃないか、と一瞬不安になるが、戻るわけにもいかないのでさらにスロットルを開けていく。

走りながら電光標示板をチェック。なになに、どれどれ........「藤岡JCTから花園 ICまで渋滞 20 km!」え〜、そんなぁ!でも仕方ないか、梅雨明け直後で夏休み突入となれば、家族連れのクルマが大挙して繰り出していることだろうし。バイクだからまだいい方だ。すり抜けできるし。でも久しぶりだ、20 km にも及ぶすり抜けを敢行するのは!

そんなこんなで藤岡JCTから関越自動車道に合流する。電光標示板の通り既に渋滞している。でも思ったほど「混み混み!」というほどでもなく、30〜40 km/h 前後ではクルマ達も流れていた。そんな中、すり抜けを開始する。すり抜けていくと前方に別のグループが集団ですり抜けをしていた。ラッキー!付いていけばいいや。すり抜けは先頭で走るよりも後をくっついていった方がはるかに余裕を持てる。先頭だと急な車線変更をするクルマなどの挙動に注意しながらの走行になるため、スピードは出せないし神経も使うしで疲れることこの上ない。後ろを付いていった方が楽なのだ。

途中、U海氏や I 田氏がすり抜けながら私を抜いていったりしたが、すり抜け自体に疲れたのだろうか、そのうちいなくなった。ただ一人、私だけがそのまますり抜けで前を目指していた。

電光標示板に出ていた〔花園 IC〕までやって来た。するとどうだろう、まさにインターを過ぎると渋滞は解消してしまった。距離にして藤岡JCTから 20 km。ピッタリだ。ここからは再びペースをアップできるぞ!

しばらく高速を楽しんだ後、〔高坂SA〕への案内標識が現れだした。電光表示では「空有」となっている。よし、何も心配することなく入っていくことにするか!PM5:20、〔高坂SA〕に到着。私の到着後、後続のメンバーも次々に到着した。

〔高坂SA〕の様子 全員で最後の休憩を ここではただ休むだけの人も
〔高坂SA〕の様子。電光標示板では「空有」だったが、結構混んでいる。 ここから先は途中で別れる人もいるため、全員では最後の休憩だ。 I 田氏(右)は大泉まで行くためここでお別れだ。

ここで、圏央道を使って帰るというM.I 原氏、大泉まで行くというU海氏& I 田氏の3名とはお別れだ。家に帰り着くまでがツーリングだから、くれぐれも気を抜かないように、ネ。

20分ほど休憩し、PM5:40、〔高坂SA〕を後にする。

  

〔高坂SA〕を出て程なくすると鶴ヶ島JCTが現れる。ここで圏央道を利用するM.I 原氏とはお別れだ。お互い手を挙げ挨拶しながら二手に分かれていく。その後〔川越 IC〕から先はまた渋滞が始まっていたが、ここもかまわずすり抜けて一路〔所沢 IC〕を目指して走る。

まもなく〔所沢 IC〕へと到達する。ここで別れるU海氏は既にずっと前に、I 田氏は逆にずっと後ろだったので挨拶できなかったが、きっと無事に帰り着いてくれることだろう。

料金を支払い、ここから先は私が先頭で走ることにする。この先の裏道をY田氏をはじめとする他のメンバーがよく覚えていないためだ。何度も走っているルートなんだからそろそろ覚えてくれてもいいんじゃないかなぁ?などと思いながら、喜んで引き受ける私。....f^^;

ここから先はしょっちゅう通っているルートだ。R463【浦和所沢バイパス】をちょこっと走り、〔亀ヶ谷〕交差点を左折したら清瀬市・東久留米市をちょこちょこと裏道で走ればゴールはもう目の前だ。

  

PM6:35、本隊は無事 Motor Cycle Shop Kiyomiya に到着した。この日は社長も社長夫人も出かけていていないので、シャッターの開かないお店の前で解散とした。

無事 Kiyomiya に到着! さぁあとは各自家までの道のりを残すのみ!
PM6:30だというのにまだこんなに明るい。暗くなってしまうより断然ラク! 左端のH.I 藤氏はここからあと約 10 km 走らなければ帰り着かないそうだ。

私はGS給油後、PM6:55無事家に到着した。

  

今回はツーリング前日に梅雨が明けるというグッドタイミングだった。おかげで天気の心配はなかったが、暑さも同時にやって来て一日中汗と格闘しながらの走行を強いられた。ま、これもツーリングの楽しみではあるが。

なお、今回の走行は私のカタナで446.3km、燃費は16.95km/Lだった。惜しい!もうちょっとで17km/L達成できたのに........でもまぁこれだけ安定して走ってくれればカタナのエンジンもまだまだ捨てたもんじゃないな。

(終)