2002年10月度MCTツーリングレポート

2002年10月26日 第1版公開
2003年01月14日 第2版公開

日時

10月20日(日)

目的地

山中湖温泉【石割の湯】

天候

雨一時曇り....(__;)

  

木曜(10/17)あたりまで日曜は「晴れ!」の予報だった天気予報が、突如として雨降り予報に変わったのは金曜のことだった。この日は朝から雨が降っていて、新聞や早朝の予報(晴れ!)をいとも簡単に覆した日だ。でも2日も前だしまだ変わるよね、きっと、との願いもむなしく、傘マークが消えることはなかった。9月に続いてまたしても雨か....(__;)

AM4:00、目覚ましが鳴るのと同時に目が覚めた。この日は My Wife はまだ寝ている。起こすのもかわいそうだが、気配に気づいたのか、すぐに起きてきてくれる。感謝、感謝。

早速外に出て天気の状態をチェックする。すると、あれ?降ってないゾ。てっきり「朝から降っている=バイクは中止」だと思い込んでいた私はホントに驚いた。さぁ、どうしたものか........

とりあえずテレビをつけてみる。どの局も天気予報はやっていない。次は i-mode で。するとおおむね次のようだった。

場所

予 報

東京
(出発地)

6時〜12時

 70%
12時〜18時  70%
18時〜24時  80%

山梨県東部
(目的地)

6時〜12時

 40%
12時〜18時  70%
18時〜24時  70%

う〜ん、微妙だ.........普通に考えたら一日を通して雨の降る確率がこれだけ高いとまず間違いなく降るであろう。問題はどの程度、どれくらいの強さで降られるか、だ。とっても判断しづらい予報だなぁ。

AM4:30時点でO川氏と連絡を取り合ってどうするか決定することになっているのだが、それまで考えてもどうしたらいいかとっても迷う。そうこうしているとAM4:10頃、「メールが来ているよ!」と ISDN の TA がランプを点滅させて教えてくれている。誰かわからないけど念のためPCを起動しソフトでチェックすると、参加予定のT島氏かららしいアカウントが表示された。急いでメールチェック。すると........「おはようございます!今雨止んでるけど決行するんでしょうか?ウチらノリノリですが!」との内容が(原文のまま)。これはT島氏の奥様からだ。9月に続いて参加されるT島夫人やO村女史らは雨でも走りたい!というエネルギーをこのメールに込めたのだろう、「やるの?やらないの?やろうよ〜」という感じが短い文章からヒシヒシと伝わってくる。これは中止するわけにはいかないかなぁ?確かにこの時点(AM4:15頃)では雨は降っていないし。

AM4:30になったのでO川氏と連絡を取る。O川氏でも「どうしましょっかねーー」と悩んでいて結論は出ない。先ほどのT島夫人からのメール内容も伝えたが、多分間違いなく雨に降られるとわかっているものだから簡単には結論が出ない。仕方がないので、もう一人の幹事である(実はO川氏は幹事ではないのだ)U海氏に電話することにする。U海氏に決めてもらおうっと....f^^;

U海氏に電話すると、以外とあっさり決まった。決行である。「9月一泊時のあの雨を経験しているから、(この日くらいの雨なら)行ってもいいかな、と思っていた」とのことで、なにより現時点(AM4:45頃)で降ってもいないのに中止にするのはどんなものか、との意見が一致したためだ。早速再びO川氏に電話し、手分けして参加予定者に連絡することになった。

  

そうと決まったら急いで出かける支度をしなければ!実は「雨で中止!」を予想していた私はな〜んにも支度をしていなかったのだ。そそくさと支度をし顔を洗っている頃(AM5:05)に携帯が鳴った。U海氏だ。なんだろう?ま、まさか........

 U海氏「なんか、雨降ってきちゃったんですけど......」な、なんですとーー!?そのまさかだった。
 私   「ホ、ホントですかぁ?」

あわてて外を見ると、確かに降り始めている。なんだよーー、中途半端に降り出すなよなーー!

 U海氏「でももう電話連絡しちゃったんですよね?」
 私   「しちゃいました。もう決行するしかありません。もう家を出ているメンバーもいると思います」

あぁ、もう今日は出発時から雨を覚悟しないといけないのかぁ........仕方ない、そういう時もあるさ。U海氏の電話から4分後に同様の電話がO川氏からも入るが、時既に遅し!もう決行と決定しているので、何がなんでも行くったら行くのだ!

支度をなんとか終え外に出ると、霧雨のような感じで降るでもなく止むでもなく、というように降っている。止むことはないかなーー、などと考えながらカバーを外しバイクを道路に出してカタナのエンジンをスタートさせる。キュルルッ、ズボボォン!一週間ぶりに目覚めた KATANA のエンジンから吐き出されるエキゾーストノートがあたりにこだまする。暖機をしながら荷物をくくりつけるが、もうこの時点でマシンは雨の洗礼を全身に受けている。9月一泊に続いて雨とは、KATANA クンもかわいそうに。My Wife のお見送りを受けてAM5:55、家を後に。

  

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM6:00ちょうどに到着。あはは、今回は私が最後の到着か?走りに燃えている?T島夫人ら女性陣3名は朝からハイテンションだ?

Kiyomiya お店前に集合! 辺りはまだ暗く、路面も濡れている

参加メンバー紹介

 

参加者

愛車

備考

O川氏 GSX1400  
U海氏 CBR1100XX  SB 今回の幹事1
  M.I 原氏 SV400S  
  M尾氏 ZZ-R1100(D型)改  
  T島氏 RZ250 VF1000R から乗換
  T島夫人 Volty 9月に続いての参加
  O村女史 BALIUS II T島夫人のお友達
  H田女史 V-Twin MAGNA T島夫人&O村女史のお友達で今回初参加
S枝 GSX1100S KATANA 私。今回の幹事2

以上の9名だ(*印はMCTクラブ員)。なお参加予定だったY田氏とM野氏、M木氏のお三方は、当日になって「雨だからパス」とめげてしまい不参加に。

AM6:05になったので簡単に朝ミーティングをし、さぁ出発!という時に、その事件は起きた。みんながバイクに跨り、さぁ!という時に、O村女史が右側にちょっとフラッとした........と思った次の瞬間、ンギャギャギャーー!というけたたましいエンジン音と共にO村女史が右ステップの端を中心に右に超スピンターン!!そのまま倒れてしまった!

........もうおわかりかと思うが、超スピンターンでもなんでもなく、単に右に立ちゴケただけだったのだけど、すぐにバイクを離さずにスロットルグリップを握ったままだったのでエンジンが超高回転まで回ってしまい、加えてパニックになった時にギヤが入っている状態のクラッチも離してしまったため、猛烈に回ったリアタイヤは濡れている路面上からいとも簡単にグリップを失って超スピンターン状態になってしまったのだ。ま、あれだけエンジンが回れば路面がドライであったとしても同じ状態になっていたとは思うが。

遠目に見ていた私からはバイクと路面の間に足を挟んだようにも見えたO村女史には幸いにもケガはなく、バイクもブレーキレバーがグニャッと曲がっただけで済んだ(ブレーキ掛けるのには支障なし!)ので、簡単にバイクを点検した後、AM6:10出発!大事に至らなくてホントよかった!クルマが来ていたらブレーキレバーだけじゃ済まないところだったのだから。

なお今回はもう一人の幹事のU海氏に先頭をお願いし、私は最後尾でケツ持ちをすることにした。

  

裏道から都道5号【新青梅街道】に出て青梅を目指す。途中、信号で寸断されて前を追いかけている時、O川氏が一人でGSに入っているのが見えた。あれ?めずらしく事前に満タンにしておかなかったのかな?他のメンバーがいないところを見ると、O川氏の単独行動のようだ。ホーンを鳴らして「(ケツ持ちの私は)先に行ってるよ」と合図する。O川氏も私のことを認識したので、安心して?先に行かせてもらう。ただしゆっくりと.......

しばらくすると前方に停まっているバイクの隊列を発見!私達の隊列だ。その最後尾に合流するが、まだO川氏が追いついていないので停車していると、程なくして追いついてきたO川氏。それを合図に再スタートを切る。

それまでほとんど止んでいた雨が、青梅市に入るあたりでまた降ってきた。なんだよーー、また降ってくるのかよーー!まぁ仕方ないな。今日は雨覚悟のツーリングなんだから、強く降られないだけヨシとしなければ。

  

青梅市に入ってR411となった【青梅街道】を進んでいく。さすがに雨模様なので交通量も少ない。当然バイクなどもほとんど走っていない。なので、雨でペースも決して速くはないのだが、混まない分だけ時間がかからずに前に進んでいける。あれよあれよという間に〔古里〕交差点までやって来た。その交差点の角にあるコンビニがこの日の朝食予定地なので迷わずすべり込んでいく。AM7:20、セブンイレブン【奥多摩古里店】に到着。

R411沿いのコンビニで朝食 朝食をパクつく
奥多摩に行く時には通常なら通り過ぎるコンビニ。今回は他に適当な朝ご飯処が無いため立ち寄ることにした。 このあたりでは降っているかいないか程度の雨だったので外で食べることができた。でもちょっと寒い........

ここまででは思ったより降られてないで走ってこれた。なんとかこのまま降りが強くならなければいいな。でも途中にあった気温表示板を見た人は寒くなっていたに違いない。この日の東京における最低気温は 17 ℃、最高気温予想は 18 ℃のはずだ。なのに表示板に出ていた気温は 11 ℃。最低気温より 6 ℃も低いって、いったいどういうことなんだーー!まぁ、奥多摩まで来れば一応は山岳地帯に入るのだからわからなくもないが........

さてお腹も満たされたことだしそろそろ出発しよう。時間的にも30分は休憩できた。AM7:50、コンビニを後に。なお、晴れていればこの先柳沢峠までフリー走行にしようと思っていたのだが、雨天ということもあり、千鳥を崩しつつの隊列走行で行くことにした。ま、雨ではフリーにするとちょっと危ないし。

  

再びR411【青梅街道】を奥多摩に向けて走って行く。この時間になっても天気が悪いせいか、ほとんどストレス無く走っていける。あれっ?と言っている間に奥多摩駅前を通過し、さらに奥多摩湖方面に進んでいく。このあたりから私の後ろにやけに接近して付いてくる軽自動車が気になった。前があまりペースが上がらない時などは私の後ろにピタッと張り付いてくる。晴れている時ならまだしも、雨天で路面が濡れている時はバイクはとんと弱くなってしまう。コケる危険がたくさんあるからだ。マンホール等滑りやすい部分を避けながら走っているのにくっついてこられると結構しんどい。うっとうしい。きっと軽自動車のドライバーは二輪車に乗らない人なんだろう。雨天でのバイクの挙動や感覚がわかる人なら決してくっついては来ないはずだからだ。

そんなこんなで奥多摩の駐車場も通過。晴れていれば朝からバイクでいっぱいの駐車場もこの日はガラ〜ンとしている。横目で見た限りバイクは1台もいない。ただ、このあたりになると雨は止んでいて、路面もチラホラと乾いているところが現れだしてきた。空も幾分明るくなってきたように感じる。どうか、このまま、このまま....(^^;

相変わらず先ほどからの軽自動車が付いてきてはいるが、小菅村方向との分岐交差点で軽自動車は曲がっていった。ふぅ〜、やっと後ろの圧迫から解放された!途端に走りが楽になった。

  

丹波山村から山梨県となる。隊列を組んで走っている、といっても車間を空けて、ほぼ一列で走って行く。車線いっぱいを使って走る。もうとっくに峠道となっているし、峠で千鳥走行はナンセンスだからだ。

丹波山村の集落を抜けると家もなくなるためマンホールがまず姿を消す。これだけで雨とはいえグンと走りやすくなる。滑る危険が一つ減るからだ。一旦は止んでいた雨は、丹波山を抜けたあたりからまた少し降ったりしているが決して強い降りではない。だがしかーーし!こういう時が結構危ないものだ。路面が乾いている時の雨の降り始めは、実は結構滑りやすくなっているからだ。ま、完全ドライからの降りではないので路上のホコリ等の危険はあまり無いものの、注意するに越したことはない。

それにしても紅葉が綺麗だ。走っている途中なのでじっくりとは見られないし停まって写真を撮ることもできないが、雨にもかかわらず紅葉が綺麗な所が何ヶ所もあった。

途中何ヶ所かのヘアピンも全車無事にクリアし、AM8:55、不意に現れる【柳沢峠】に到着だ。古里のコンビニから1時間強で【柳沢峠】まで走れたことになる。コンビニから約 50 km だ。平均時速も約 50 km/h?雨の峠道としては早い方かも?

【柳沢峠】に到着!茶屋はまだ開いていない 晴れていればこの方向に富士山が
他にバイクもクルマもいない柳沢峠の茶屋前にて。お店はAM9:00からだ。 晴れていればちょうどこの方向に富士山が雄姿を現すはずなのだが........

ロクに休めたわけでもないのだが、ちょうど今なら雨もやみ気味だ。もしこの先目的地が雨で写真が撮れなかったら........との心配から、とりあえずここで集合写真を撮っておくことにする。撮っておける時に撮っておかないと、もし目的地で撮れなかった場合、最悪参加者集合写真が無いことになってしまうから。....(^^;

【柳沢峠】の紅葉をバックに
ほとんど降っていない状態だったのでここで撮っておいた。集合写真が2枚あってもいいでしょ?

AM9:10、多分いつもよりは少し遅くであろう、茶屋のシャッターが開き始めた。それを合図に?出発することにする。AM9:15、柳沢峠を出発。

  

峠から塩山方向へはひたすら下りとなるR411【青梅街道】、別名【大菩薩ライン】。コーナーを右に左に下っていくに従って空模様が明るくなっていく。もうこの時点では雨は全く降っていない状態だ。ちょっとだけど日も差したようで、走るバイク達に影ができていた。

塩山駅の北川あたりまでやって来た。ここで〔町屋〕交差点を右に折れて広い道に向かう。そのままR411を真っ直ぐ走るより塩山駅周辺のゴチャゴチャしたところを通らなくて済むのでお薦めの道だ。

山梨市に入る手前で再びR411に合流。まもなく〔等々力〕交差点を迎える。晴れていたらこれを右折して石和町――中道町――上九一色村――河口湖町へとコースを辿る予定にしていたが、天気の具合と「早く温泉に入って暖まりたい!」との思いからショートカットするルートを選ぶ。〔等々力〕交差点はそのまま直進し、R20に出てR137へと進むルートだ。

R20に出る交差点で止まった時、RZ250 のT島氏と GSX1400 のO川氏がバイクを交替している。かつてはO川氏も初期型 RZ250 改 350 に乗っていた(実は今でも Kiyomiya の倉庫奥に眠っているが)ので、本来は2スト大好き人間なのだ。状況さえ許せばまた RZ に乗りたい、と常日頃洩らしていた?ので、このバイク交替は願ってもなく嬉しいことだったのだろう。

........ただ、RZ に最後に乗ったのが 2000年9月の一泊ツーリングなので(同年10月はバーベキュー、11月は原付2種で参加し、翌2001年3月から現行車、冬の間は全く乗っていない)、RZ としてのブランクが2年1ヶ月もある。このブランクは本人の意識していないところで結構な隔たりがあったのだろう。また体が既に現在の愛車である GSX1400 に慣れてしまっていることもあるのだろう、「ち、小さい!軽い!!」と少々驚いていたようだ。それでもかつて乗っていた感触も徐々に戻ってきたのだろう、その後は2ストの走りを楽しんでいたようだ。

  

隊列はR20【勝沼バイパス】を西に向かって走る。クルマも少なく結構トバせる。すぐにR137へ下りるジャンクション状の所にやってきた。当然そっちに入っていく........と思ったら、分岐点の路上で一旦停まってしまった。どうやら、ここが正しい所かどうか先頭がわかりかねている様子だった。しばらく(........といっても30秒くらいか?)停まっていた後、先頭のU海氏と2番手のM.I 原氏が何も言わずにR137方向に走り出して行ってしまった。すぐ後に残された後続メンバーはどうしたらいいかわからずにそのまま留まっていたが、先頭らが戻ってこないと見るやおもむろにバイクをスタートさせてその後を追いだした。ま、正しい道なのだから安心して走ればいいのだ。

中央道の〔一宮御坂 IC〕を越えR137【御坂バイパス】は直線が続く走りやすい道だ。前を追いかけるためにちょっとスロットルを多めに捻ればメーターも軽く 120 km/h(!)を指している。〔若宮〕交差点からは【御坂みち・旧鎌倉往還】となる。ひたすら上りの道となるため登坂車線がずーーっと続いている。なのに右側の走行車線をノロノロと走っているクルマが結構いる。遅いのなら登坂車線使えよなーー、と思いながら、その登坂車線を使って追い抜いていく。律儀に走行車線で後を付いて走っていてもストレスが溜まるだけでいいこと無いので、これはこれで正解としたい。道交法上は大いに問題、というより違反走行行為なのだろうが....f^^;

ここでは山梨ナンバーの初期型シーマ(またしても初期型シーマかい!9月のこともあり飛ばし屋系初期型シーマにはちょっとだけ嫌悪感あり)にちょっとだけ後ろを突っつかれるような感じもあったが、バイクの圧倒的な加速性能を見せつけるように走ってやると、シーマはあまり突っついてこないようになった。以後は比較的楽に走っていけるようになった。

長〜い上りが続くR137【御坂みち・旧鎌倉往還】ではバイクのパワーが如実に表れてしまう。同じ 250 でもO村女史の BALIUS II やH田女史の V-Twin MAGNA ほどのパワーのないT島夫人の Volty は、必死にエンジンを回してはいるものの絶対パワーが足りないため、前を行くO村女史&H田女史からだんだん遅れていく。こればっかりはライダーの技量じゃなくバイクの性格&性能によるものなのでどうにもならない。もしかしたらT島夫人は「バイク換えた〜い!」と思いながら走っていたかも........?でも Volty は峠を走るためよりも街中での取り回しに長けたバイクだから、走るステージによっては「最高!」と言えるバイクだと思う。

長いトンネルを抜けるといよいよ河口湖が見えてくる。湖畔でちょっとだけ混み気味になったもののなんとか抜け、道が湖畔とサヨナラしたあたりにあったGSにすべり込んでいく先頭。距離的にはまだ余裕があったが、ここで給油しておけばもうこの日は給油せずに帰り着けるので、思い切って入れておくことにする。AM10:30、河口湖町船津の ENEOS にて給油する。

レシートを見ると¥99/L。高くなったものだな、ガソリン。ちょっと前までは¥90/L を割っているところもあったのに、原油価格が高騰すると途端に高くなってしまう。また価格の中に含まれているガソリン税が高すぎるのだ。レシートによるとガソリン税額が併記されていて¥53/L(!)だとのこと。値段の半分以上が税金じゃないか!しかも税金の入ったその価格にまた消費税を掛ける二重税制に大いに問題があると思うのは私だけではないはずだ!

  

........ツーリング話が税金の話に逸れてしまった。(^^; 元に戻さなくては........

  

GS給油は10分ほどで終了し再スタート。ここでO川氏とT島氏のバイク交替は終了のようだ。各々自分のバイクでスタートする。再びR137で山中湖を目指して走る。富士急ハイランドを横目に見ながらR139に到達。これを右折して少しすればR138【旧鎌倉往還】となり一路山中湖に向かうことができる。この道も晴れている時とは比べものにならないほど空いていて、気づかないうちに 1999年11月度に行った【紅富士の湯】も通過しており、あっという間に山中湖西端の〔明神前〕交差点までやって来た。は、早い。

交差点を鋭角に左折し山梨県道729号で山中湖の北湖畔を走る。この道を走るのは何年ぶりだろうか?横浜在住時代にはしょっちゅう来てはいたものだが、東京に戻ってからはとんとご無沙汰だ。前回走ったのも多分1999年11月度の【紅富士の湯】だったと思う。

短い道程だが感傷に浸りながら?山梨県道729号を走ると、間もなくR413【道志みち】が現れる。さぁ、いよいよ目的地が近いぞ。R413に入って 1.5 km ほど進んだあたりにちょっと見づらいけれど「石割の湯はこっち!」と看板が出ていた。迷わずバイクを進入させるとすぐに駐車場があるのだが、建物隣の第1駐車場は既に満車のようで、バイクを置けるスペースも無いように思えたため他の駐車場に向かおうとしたその時、女性の職員の人が出てきて大型バス用に空けてある「一般車駐車禁止」のスペースに停めさせてくれた。感謝、感謝。
AM11:10、山中湖温泉【石割の湯】に到着。

  

さて、いまだ雨も降っていないので、ここでも先に集合写真を撮っておくことにする。帰る時まで雨が降らないっていう保証もないので....(^^;

【石割の湯】エントランスをバックに 何が「石割」なのか分からず終いだがまぁヨシとしよう。ちなみに前出の【紅富士の湯】とは同系列経営らしい。
【石割の湯】エントランスの様子

駐車場が混んでいたワリには大広間には余裕があり、全員がまとまって休むことができた。座ってダベっているだけじゃ時間がもったいないので、交替で順に温泉に入りに行くことにする。私は先に入らせてもらうことにした。後組の人は先に食事をとっておくようだ。

温泉は........あまり“温泉”という感じがしなかった。あまり濁っているわけでもなくニオイがするでもなく、これは私の勝手な感想なので思い込まないで頂きたいのだが、普通のお風呂+α程度にしか思えなかった。同じ系列の【紅富士の湯】と違って富士山が見えるわけでもなく、特に特徴がないのが特徴か?露天風呂部分も特に特徴無く、ぬるめの長湯用お風呂という感じだ。温泉の名前の由来である“石割”の意味も発見できなかった。

ちなみに同系列の【紅富士の湯】では、内風呂から雄大な富士山を望むことができる。不思議なことに、なぜか露天風呂からは富士山は見えない造りになっているのだが(1999年11月度レポートを参照)。

露天風呂でM尾氏やU海氏と話し込んでしまい、風呂を出たのはPM0:20頃になっていた。さすがに喉も渇きお腹も空いたのでさっそくおいしい黄色の炭酸入り飲み物を買いに行く。ここでは缶でなく生だ。嬉しいじゃないか!もう先に飲んでいた人もいたので、一人で乾杯。いっただっきま〜す!
んぐ
んぐんぐプハ〜ッ!んまい!
お風呂の後のこの一杯がおいしいんだな、これが。

黄色い飲み物とご飯でいい気分 ずっとハイテンションな?女性陣
お風呂も入ったし黄色い飲み物も飲んだし、ご飯も食べればいい気分になってくる。 体育会系の女性陣3名はまだまだ体力が有り余っているのか、ずっとテンションが高い。

ここで自宅にいる My Wife に電話をしてみる。東久留米では太陽こそ出ていないものの明るくて、朝の一時降った以降は全然降っていない、とのこと。これは、ひょっとするとひょっとしてもう雨に降られないで帰れるかな?期待はふくらんでいく。

ご飯を食べれば眠くなるもの。そんなにスペースがあるわけではないのだがゴロンとなればしばし夢の中へ。

ふと目が覚めるとPM2:00になろうとしていた。ここは時間制限があるわけではないが、帰りのことを考えたらそろそろ出た方がいい。他に寝ている人も起こしそそくさと支度する。

なお帰りのコースについては、やはり天気が心配なことと早めに帰り着きたい思惑もあって、一部で中央高速を利用するコース取りをすることにした。これは時間がない時のルート案として予め決めておいたので、決してルート変更ではない。

外に出ると午前中よりは明らかに雲が濃い。それどころかほんの僅かだが霧雨になっているようだ。量としてはレインウェアを着込むほどではなく気づかない程度なものの、どうしようか悩む。先に完全防備でレインウェアを着込んだ上で走り出す人もいたが、私やO川氏、M尾氏、U海氏などはとりあえずレインウェアを着ないでスタートすることにした。降ってきたら着ればいいや、との思いもあったのだが、これがどう転ぶことやら........
PM2:15、山中湖温泉【石割の湯】を後にする。

  

R413【道志みち】は山伏峠のあたりにはヘアピンもありタイトな峠道だが、それを越えると中低速コーナー主体の普通の峠道だ。空模様のおかげで交通量は少ないが、前を走るクルマに追いつくとみんな決まってゆっくり走っている。後ろから迫ってくるバイク達に気づいたクルマなどは安全な場所で道を譲ってくれるが、後ろのことなんか全くお構いなしに走っているクルマも中にはいる。たいていの場合それらのドライバーは女性だが、中には同乗者とくっちゃべっている若い男性も少なくない。それでもこの日はそういったクルマに遭遇することもなくどんどん走っていける。いつもこうだといいなぁ。なお天気の方は、ここまではちょっとだけ雨粒が落ちてきたりもしたがほとんど気になるものでもなかった。

しばらくすると神奈川県に入る。入ってわりとすぐに神奈川県道76号が現れるのだが、この案内表示板が分岐の直前にしかない上に小さくて見づらい。行き過ぎやしないかちょっと心配していたら、案の定先頭は気づかずに通り過ぎてしまった。すぐさまホーンを鳴らして「ここだよ!」とアピールし隊列を止めさせる。私を含めた後ろの3〜4台は大丈夫だったが、その前の人までは行き過ぎたためUターンしなければならない。そしてその時、この日第2の事件?が起きた

珍しくも、みんなを率いていたU海氏がUターン中にコケてしまったのだ。その一部始終を後方で見ていた私は、あ、アラララーー、てな具合に倒れていくU海氏をただ見ているだけしかできなかったが、次の瞬間にはもうヨイショ!とバイクを起こしにかかっていた。特にカウルが割れた様子もなく大きなダメージは負っていなかったようだが、ショックではなかっただろうか?

あとで聞いた話では、ギヤが抜けたのか、2速からステップ踏ん張る時に足がチェンジペダルに触れてニュートラルに入ってしまったのか詳しいことは不明だが、とにかくUターン中に突然駆動力がなくなって倒れるしかなかったようだ。ま、大事なくてよかった。

そういえば、このツーレポ中何回もその名前が出ている1999年11月度の【紅富士の湯】ツーリングの帰り道も同じ道を通り、同じように神奈川県道76号の所を行き過ぎてUターンする羽目になっているのを思い出した。ホントに注意してみていないと簡単に通り過ぎてしまうほど不親切な小さい案内表示板(しかも直前にだけ!)しかないので、通ろうと思っている人はよーーく観察しながら走ることをお勧めする。

「U海氏Uターンゴケ事件」も一部の人にはわからずじまいで終わり、気を取り直して神奈川剣道76号に入っていく。この道、R413からの入口部分は細いものの 100 m も走れば普通の片側1車線程度の道幅になるので苦ではない。混むところもほとんどないのでR413からR20に抜けたい時にはありがたい道だ。

このあたりからふと気づくと雨が先ほどより強くなり出していた。レインウェア着ていないジャケットの前半分が明らかに濡れている。シールドも再び見づらくなってきていた。「雨が降ってきたら停まってレインウェアを着よう」となっていたと思うのだが、「あ、ここなら屋根も掛かっていてウェア着るのにいいのにな」と思えるところもあっさり通過していき先頭が停まる気配はない。また停まれそうなスペースもあまりなく、仕方なくガマンして走ることになる。やっぱり【石割の湯】出発時にレインウェア着ておけばよかったなぁ。

やっぱり 2000年11月度に行ったことのある藤野温泉【五感の里】への分岐を横目に見ながらさらに進むとやがて現れるR20【甲州街道】。ただそのR20に接続する部分の交差点〔日蓮入口〕は結構な急坂(上り坂)だ。でも、ま、普通に免許持っている人なら坂道発進できるはずなので問題はないが、上りながら右に曲がるので初めてバイクで通る人はちょっと恐怖心を持ってしまうかも?な道だ。でも落ち着いて走れば大丈夫。

ここからはわりとすぐに中央自動車道〔相模湖 IC〕が姿を現す。今回はここから高速を利用する。ほんの一区間だが雨の中タイトな峠道はもうこの日は走りたくなかった。迷わす入口の方へ。

入口の通行券を受け取る前のスペースの所で一旦停まる。ここでレインウェア着てしまおう。この時はそんなに強い降りでもなかったが、全員が着終わった途端降りが強まってきた。さ、この先雨の高速走行だ。電光の案内表示板によると〔小仏トンネル〕入口を先頭に 2 km ほど渋滞しているようだ。ま、ここはいつものことなので驚きもしないが、2 km ならほとんど渋滞していないのと同じだ。気にせず走っていける。

高速で隊列で走っても仕方がない(渋滞していたら隊列でなんか走れない)ので、〔八王子 IC〕までフリー走行ということにした。走り出せる人から順にスタートしていく。私は全体のケツ持ちなので一番最後にスタートする。

  

本線への進入路では混んでなく普通に流れている。少しすると前方をT島夫人が走っており、O川氏それをガードするかのように後ろに連れ立って走っているのが見えた。私はその後方について走る。しばらくその状態で走っていたが、私が後ろに付いたまま走っているのに気づいたO川氏は、T島夫人を先導するようにT島夫人の前に出た。ベテラン二人で前後を走った方が安全性が高まるためだ。

〔小仏トンネル〕に近づくにつれて少しずつ混んできた。だがクルマらは 40 km/h 程度で流れていた。私らバイクはなにもその後について走る必要もないのでクルマとクルマの間をすり抜けていくことにする。普段走るギヤよりも1速落とし、わざとエンジン音&排気音を響かせるようにしながら走って行く。こうすることで少しでもクルマのドライバーに「バイクがいるよ!」と認識してもらうためだ。クルマ間をすり抜けていく時は突然の車線変更クルマがいることに細心の注意を払い、なおかつバイクが発する“音”も有効に使って存在をアピールするのだ。

最近は騒音規制も一段と厳しくなって、大排気量車でもノーマル状態では全くもって静かなものだ。近くを通り過ぎても気づかないことも多い。
確かに騒音防止という観点においてはいいことなのだろうが、こと二輪車特有の危険性を考えた場合、ある程度の“音”を発しながらの方が、交通安全という観点から見た場合、逆に安全性は高いのではないだろうか?

少しすると〔小仏トンネル〕に入っていく。トンネル内では渋滞していることもなくスムーズに流れていく。シールドが曇ることもなくほのかに暖かく、外を走っているより快適だ。

長いトンネルを抜けると再び外気にさらされるが、だんだん雨が小止みになってきたこともあって思ったより不快ではなかった。たださすがに都内に入ると交通量が増え、渋滞するほどではないものの再びすり抜けを余儀なくされた。ここでO川氏は普通に車線間をすり抜けしだしたが、T島夫人は路側帯をすり抜けしだしてしまった。中央高速は雨といえど路側帯・路肩走行のバイクやクルマを取り締まる警察がいることが多いため、O川氏があわててT島夫人に車線の間に入るように指示している。だがなかなか中の方に入ってこられない。ようやく左車線にスペースがあり中に入ってこれたが、その時は私がT島夫人の前になる格好になった。とりあえずO川氏の所まで追いつき、左車線に移ってT島夫人を先に行かし、再びベテラン二人でT島夫人をサンドイッチするようにした。

そんなすり抜けも長くは続かず程なくして流れも通常に戻る。渋滞が解消すると〔八王子 IC〕まで 2 km の案内表示板が。さすが高速、やっぱり下道行くよりずっと早い(当たり前だ、じゃなきゃ高速の意味がない)。

  

料金所で通行料を払うと、その先のスペースに他のメンバーが停まっていた。他のグループもいる。ここまで帰路では一度も休憩していないので、どこかで休むことにする。それなら、前にも利用したことのあるコンビニがいい。M尾氏はここからR16をそのまま北上して帰る、と言っていたが、R16から右折してすぐにあるコンビニで休むよ、と言ったら、そこまでは同行するとのこと。喉も渇いているのですぐに出発する。コンビニまでU海氏はわからないようなので、そこまで私が引っ張ることにする。

R16【東京環状】は混んでいた。それでもかまわずスペースを見つけてすり抜け、R16【八王子バイパス】への右折車線に入る。R16【八王子バイパス】からすぐ左に分岐する都道169号に入る。分岐して1つ目の交差点の右前方にあるコンビニにすべり込んでいく。PM4:05、ローソン【八王子宇津木町店】に到着。

前にも立ち寄ったことのあるコンビニ ローソンの特選肉まんをパクつく まだまだ走り足りなそうな?面々
八王子 ICで出た後のルート上にあるので、このルートの時はたいてい寄っている。 お腹が空いているのか、はたまた「特選」の文字に釣られたか?肉まんを頬張る女性陣。 路面も乾いていてもう雨も降りそうにないが、防寒のため?そのまま着たままにする。

もうこの時点では完全に雨もやんでおり路面も乾燥していたのでレインウェアを脱いでしまってもよかったのだが、まだわからない。特に、同じ都内なのに他と天気が違うことがよくある府中市の通過をこの後に控えているからだ。他が降っていなくても府中市だけ降っていることが往々にしてよくあるのだ。油断は禁物。

20分ほど休んで本日最後の出発。ここでM尾氏はみんなと別れ、少し戻ってR16【東京往還】から飯能を目指して帰るのだ。M尾氏は一足先にエキゾーストノートを響かせながら出発していった。本隊はPM4:25、コンビニを後にする。

  

コンビニを出てすぐ、「先頭がいない!」と隊列が進んでいかない。私は先ほどのコンビニまでの先頭のつもりだったので後ろにおり、U海氏はもうこの後は私が引いて行くものだと思っていたのだろう、列の中段にいた。結局U海氏が先頭まで出て引いていったが、もしかすると府中からの裏道がわからないかも、と思った私は、府中に入ったら先頭に出る心づもりをしておいた。

都道169号から都道59号に出る。まもなく現れる〔多摩大橋〕を渡ると都道29号【新奥多摩街道】にぶつかるのでこれを右折する。ひたすら真っ直ぐ走れば〔日野橋〕交差点からR20【甲州街道】に復帰だ。

R20【甲州街道】もいくらか混んではいたが、日曜の夕方ならある程度は致し方ない。車線幅もあまりないのですり抜けもせず淡々とクルマの後ろについて走っていく。右に〔国立府中 IC〕に向かう道が見えてきた。もう間もなく左折するポイントが出てくるはずだ。表示板も「左折:東八道路」とアナウンスしてくれている。1回の信号で全車左折完了。最初の信号で停まった時に私は先頭まで出た。ちょうどここがM.I 原氏の自宅アパートの前だからだ。ここでM.I 原氏はお別れだ。お疲れ様!

このあたり(府中市)では、予想したとおり少し雨が降ってきていた。レインウェア脱がないでよかった。信号が青になり、M.I 原氏は信号の先で停まってみんなを見送っている。ここからは私が先頭に立ち最後まで行くつもりだ。

都道14号【東八道路】はそんなに混んでいない。混むポイントの国分寺街道との交差点もすり抜けでパスし、【池の上通り】を経由して都道248号【新小金井街道】に到達する。【新小金井街道】はちょっと混んでいたがかまわず脇をすり抜け、貫井北町のあたりから脇道に入って混雑を回避する。団地の中や桜町の住宅街の細い道を通り、【小金井カントリー倶楽部】の西側を走る【鈴木中通り】を経由して都道132号【鈴木街道】に出る。この道は【新小金井街道】や都道15号【小金井街道】が混んでいる時の裏道として重宝する道だ。覚えておいて損はない。この先は勝手知ったるいつもの道で、花小金井駅東側の混雑を避けながら裏道を進めば、ゴールはもう目の前だ。

  

PM5:30、本隊は無事 Motor Cycle Shop Kiyomiya 前の駐車場に到着した。建て替え中のお店を眺めていたら、たまたま清宮夫人が通りかかり、図らずも出迎えてくれたような格好になった。

写っていないが左側にいる清宮夫人と話している女性陣 建て替え中の店舗を眺める「どうなるのかしら〜?」
まだ元気が有り余ってそうな体育会系女性陣3名。 「どんなお店になるのかしらねぇ?」と工事状況を眺める。

10分ほど雑談し、PM5:40解散とした。みなめいめいに帰路についていく。もう雨も降らないだろうから大丈夫だとは思うが、最後まで気をつけて!

私はGS給油後、PM5:55に無事家に到着した。

  

今回は雨の中ハードな走行を覚悟していたが、思ったより降られなくてとっても助かった。「雨ならパス」と参加をキャンセルしてしまったY田氏、M野氏、M木氏は残念だったが、Kiyomiya まで戻ってきたメンバーに「今日はツーリングを決行して正解だったと思ってくれる人!」と聞いたら、全員が正解だと言ってくれた。やっぱり決行してよかった!!

なお、今回の走行は私のカタナで264.1km、燃費は16.41km/Lだった。雨の中のツーリングで、峠道もある状況でもこれだけコンスタントな燃費で走ってくれれば、カタナのエンジンもまだまだ捨てたもんじゃないな。

(終)