2000年5月有志一泊ツーリングレポート

2000年05月18日 第1版公開
2003年01月14日 第2版公開

日時

5月13日(土)〜14日(日)

目的地

東伊豆・大川温泉【大川館】

天候

1日目:曇りのち雨....(__;)  2日目:晴れ時々曇り

1日目] [2日目

5月13日(土):1日目

AM4:45、目覚ましの音が鳴りやんだ頃に目が覚めた。おっ、もうこんな時間か。急がねば。今回は参加しない My Wife が一緒に朝食をとるが、さすがにまだ眠そうだ。私だって眠い......

この週末の天気予報は初めのうち悪かったのだが週末が近づくにつれて好転してきている。だが外を見ると思いっきり曇っている。心配で外に手をかざすとなにやら冷たいものが......
あれぇ?雨が降ってきているゾ!

予報では日中は晴れで、夕方くらいに所により雷を伴った雨があるらしい。雨の時はクルマで、とのことだったので、今回の企画発起人であるH.I 原氏の携帯に電話してみるが、あいにく留守番サービスセンターに接続されてしまい話すことができない。まぁ、電話に出れないということはもう既にバイクで家を後にしたのだろう。覚悟を決めて外に出ると、もう雨はやんでいた。よし、よし。KATANA の暖気を早々に済ませ、AM5:50、家をあとに。

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya 前には集合時間ギリギリのAM6:00に到着....f^^; どうやら今回は私がドン尻だったようだ。まぁ間に合ったので大丈夫だろう(← いいわけ、いいわけ(^^;) 
Motor Cycle Shop Kiyomiya のあたりでは、同じ東久留米市内だというのに雨が降っていた形跡がない。南の方を見ると雲が多いながらも明るくなってきている。よし、この調子なら天気も大丈夫だろう。

参加メンバー紹介

バイク班
 

参加者

愛車

備考

K本氏 ZEPHYR1100  
H.I 原氏 CB400SF  
  K松嬢 SRV250 途中合流 
S枝 GSX1100S KATANA
クルマ班グランドハイエース号
 

参加者

愛車(バイクの場合)

備考

  K.I 藤氏 Steed400  
  E.I 原嬢   H.I 原氏の妹2号
  A.K本嬢   K本氏のお嬢さん

以上の7名だ(*印はMCTクラブ員)。今回はMCT有志なので参加者も気心の知れた人たちだけの気軽なメンバーだ。

荻窪でのK松嬢との合流までK松嬢の SRV250 にK.I 藤氏が乗って行くことになった。この SRV、スピードメーターが動かなくなってしまっていて、1週間前から Kiyomiya に“入院”していたのだが、昨日の Kiyomiya の閉店間際にようやく“退院”できたのだ。間に合ってよかったが、おかげで市川から参加のK松嬢は取りに来ることができずにK.I 藤氏のお世話になったのだ。

そんなこんなで Kiyomiya 前を出発できたのはAM6:10だった。都道4号【所沢街道】から同【青梅街道】に出て新宿方面に向かって走っていくが、なんだかこの日は朝からクルマが多い。そんなわけで荻窪駅前のロータリーに到着できたのはAM6:35になっていた。ここでK松嬢合流。なんと、ここで早くも小休止タイムが!みなメットを脱いで一服しだした。おいおい、まだ30分も走ってないよ、と思いながら私もたばこを一服....f^^;

AM6:50、そろそろ出発するか......と、おや?雨が降ってきた!おいおい、かんべんしてよ〜。少し待つと雨もあがり路面も濡れていないので、レインウェアは着ないで出発することにした。

都道4号【青梅街道】を少し戻って〔四面道〕交差点を左折し都道311号【環八通り】(通称:環8)に乗り入れるが、明らかに普通の土曜よりもクルマが多い。渋滞しているところもあり、平日よりはちょっとはマシかな?てな程度だった。普通の通勤渋滞のようだ。何でこんなに混んでんの?

それでも東名入口を過ぎ、R246を越えて【第三京浜】の案内標示板が見えてきた。3車線あるうちの一番左を隊列を組んで走っているが、右側の車線からミラーもろくすっぽ見ていないクルマがいきなり車線変更しようとこちらに寄ってくる。ホーンとエンジン音・排気音で存在を主張して初めて気づくドライバーもいるほどだ。週末ドライバーには気をつけなくちゃ。

  

【第三京浜】に入って早々、私と先行するH.I 原氏の右横 20 cm(!)位の所を追い抜いていく赤帽車に遭遇。あまりに危険な追い越し方に怒ったH.I 原氏は赤帽車の左後ろにぴったりとつけてあおりまくり抗議している。おいおい、私も怒っちゃいるけれど、あまり近づくと危ないよ。急ブレーキ踏まれたら飛ぶよ!ふと右ミラーを見るとK松嬢とK本氏の後ろで盛んにパッシングくれている VOLVO が。こちらのクルマもこの2台を危ない抜かし方をしていった。

怒ったのはK本氏。猛然と加速し VOLVO を追いかけていく。K本氏が VOLVO を抜く。すると VOLVO はまたK本氏を抜いて直前の位置で急激な割り込みをしてさらに急ブレーキをかける。危ないな、と思った私は赤帽車をパスしK本氏の後を追いかけていく。

K本氏と VOLVO のバトルが 2 km くらい続いたろうか。再度K本氏の前に割り込んだ VOLVO は急ブレーキの上、左に寄せてきた!当然急ブレーキでバイクを止めるK本氏。2台はもつれ合うように路肩に止まった。70〜80 m くらい後方を走っていた私はまさか停車するとは思わず止まりきれず、K本氏らの前方 70 m 位の路肩に止めた。VOLVO から2人の男が降りてきてK本氏と口論していたが、K本氏のことをおそらくガキかなんかの若い奴だと思っていたのだろう、メットを脱いだK本氏を見てビビッていたように遠目には見えた。近くに行って加勢してやりたいが、ここは【第三京浜】、一方通行だ。下手に動くと危ないので見守ることにする。まぁ、殴り合いにでもなれば加勢できるように準備はしていたのだが....(^^; AM7:45のことだった。

少ししてその横をH.I 原氏とK松嬢が通過し、私のさらに前方 70 m 位の所に止まった。と、携帯に電話が。

 私     「もしもーし?」
 H.I 原氏「どうしたの?」
 私     「なんかモメているようだよ」
 H.I 原氏「ふ〜ん、事故じゃないんだね?」
 私     「うん、事故にはなっていないみたいだ」
 H.I 原氏「それじゃあ(K松嬢と)先に保土ヶ谷PAに行ってるよ」
 私     「わかった」

この後、同様の電話をK.I 藤氏からももらい、先に保土ヶ谷PAに行っていてもらうことにした。すると今度はK本氏から電話が。

 私   「大丈夫ですか?」
 K本氏「モメちゃってラチがあかないので、今警察呼びました」
 私   「そうですか......」
 K本氏「(時間かかると思うので)先に行っててください」
 私   「でも3対1じゃ不利になるかもしれませんからここにいますよ。(警察に)証言とか要るかもしれないし」
 K本氏「わかりました」

5分たち、10分たっても警察は来ない。雨もまた降ってきた。そうしているうちに道路公団のパトロールカーがK本氏らのもとに止まった。後でK本氏から聞いた話では、「こんな所で何してるんだ!危ないじゃないか!」と怒られたそうだが、モメてて警察を待っているんだ、と話すと、道路公団のクルマに搭載している「事故(!)」の標示板を掲げて後続のクルマのために光るニンジンを振っていてくれたらしい。しばらくしてパトカーが到着。さんざんスッたモンだした(遠目で見ている限り)あげく、ようやく和解してK本氏が走り出した。私もあわててセルを回しバイクを発進させた。時計を見るとAM8:10。30分近くも足止めを食ったことになる。これもあの無謀な VOLVO のせいだ。

AM8:30、他のメンバーはもう朝食をとり終わって出発準備を進めていた〔保土ヶ谷PA〕に到着。8時半までに来ないようならクルマだけ先に行かせるよ、とH.I 原氏に電話で言われていたが、何とかギリギリ再合流することができた。時間を食ったことで少々予定を変更し、【横浜新道】も使って【西湘バイパス】に入ることにした。
私とK本氏が朝食を食べ終わるのを待ってAM9:00、〔保土ヶ谷PA〕を後にすることに。

  

【横浜新道】からR1へと進むが、R1の渋滞のメッカ〔原宿〕交差点を先頭にした渋滞に戸塚警察署のあたりでハマってしまう。ここから〔原宿〕交差点まではスリ抜けを余儀なくされてしまったが、こういう時やっぱりバイクはいいなぁ。狭くてスリ抜け困難なところも一部にあるが、〔原宿〕交差点を過ぎれば解消することがわかっているのでここは我慢、ガマン......

〔原宿〕交差点を過ぎると今までの渋滞がウソのように流れ出す。藤沢方面との分岐点を過ぎればR1は“無料高速状態”に変身する。ここいらからまた雨が降り出すが、またすぐやむだろうとかまわず突っ走っていく。
そのまま直進すると【新湘南バイパス】へと乗り入れていくのだが、ここは茅ヶ崎方面へのR1旧道を使うことにする。茅ヶ崎駅に達する手前で左折し、R134で【西湘バイパス】を目指すことにしたのだ。このあたりも小雨が降ったりやんだりのわかりにくい天気だったが、路面が乾き気味だったのでかまわずR134を進んでいく。

R134は天気さえ良ければ快適な道だ。しかしこの日はあいにくの天気の上に渋滞が待っていた。それでもスリ抜けでかわしていくが、新湘南大橋を渡ったあたりで急に雨足が強くなった。こりゃたまらん!路肩が広くなっているスペースを見つけてバイクを止め、急いでレインウェアを着込むがここでH.I 原氏に悲劇が!
ちゃんと持ってきたはずらしいのだが、なんとレインウェアの下(ズボン)が無い!幸いにも上はちゃんとあったのでずぶ濡れは避けることができたが、Gパンはぐっしょりと濡れてしまっていた....(__;) AM10:00のことだ。

レインウェアを着込み出発すると、すぐに【西湘バイパス】が現れた。ここも普段なら飛ばし甲斐のある?道なのだが、激しい雨で前が見えん!息でシールドが曇るのでちょっとだけ開けて曇りを取ると、今度はシールドの内側に大量の水滴が!これじゃあ前走車の跳ね上げる水しぶきも手伝って視界は極端に悪い。怖ぇよーーー!!みんなよく 100 km/h 以上も出して走れるなぁ。ワタシャ怖くて 90 km/h がやっとだった。

  

AM10:40、ようやくのことで〔西湘PA〕に到着。するとどうだ、すごーーーい数のバイクで埋め尽くされていた!みんな天気予報にだまされたクチのようで、大集団の誰一人としてレインウェアを着ている人がいなかった。近場ならまだしも、ツーリングしようというときにはやっぱり手放せないな、レインウェア。クルマのリアハッチを開けて雨除けにし、ここでしばらく様子を見るが雨足が弱まる気配がない。H.I 原氏はK.I 藤氏のレインウェアを借り着替え、これでようやく足もレインウェアに守られて走って行くことができたが、既にGパンはぐっしょりのグッショグショだった....(^^;

AM11:00、雨足が弱まる気配がないので出発を決断する。本当は行きに三島に行ってウナギを食べ、西伊豆の気持ちいい道を走る予定だったが、この雨で皆の意見は「大川館直行!」で固まっていた。もう、早く着いて温泉でゆっくりしたーーい!昼食場所を東伊豆で網代を越えたあたりにある定食屋に変更し、気を取り直して出発することにする。

  

【西湘バイパス】を終点で降りるとR135に接続する。少々混んではいたが渋滞するほどではなく、程なくして【真鶴道路】の入口が現れた。新道・旧道のどちらを行くか相談するが、所要時間もさほど変わらず料金の安い旧道で行くことに決めた。このころになると雨もやんで、路面も乾き気味になってきていた。が、油断は禁物。

【真鶴道路・旧道】から再びR135に復帰し湯河原町を抜けていく。次には【熱海ビーチライン】への分岐が姿を現す。先頭がそちらに向かって進入していこうとしたとき、「ビビビーーー!」っとホーンの鳴る音が。最後尾のK本氏だ。しきりにR135の方を指さし、「そっちはダメだよ!」と言っているようだったので、まだ回避できた私はR135の方にバイクを進め、赤信号で止まった。先頭のH.I 原氏とK松嬢はすでに 20 m ばかり【熱海ビーチライン】側に乗り入れていたが止まった。H.I 原氏は「何でだーー!」と思っていたそうだが、手前の【熱海ビーチライン】の案内標示板で「高波のため二輪車通行禁止」と出ていたそうだ。後続のクルマのK.I 藤氏にその旨を聞き、H.I 原氏とK松嬢はバイクを押してすごすごとR135側に戻ってきた。

後で聞いた話では、H.I 原氏と私(3番手)はその標示板を見落としており、2番手のK松嬢と4番手のK本氏は認識していたそうだ。気づかなかった私も恥ずかしい限りだが、認識していながらH.I 原氏に付いていってしまったK松嬢は「あれぇ〜?こっちでいいのかなぁ?通行止めって書いてあったし......でもはぐれて迷子になるのもいやだぁ〜!」とH.I 原氏と同じ方に走ってしまったそうだ。う〜ん、困ったモンだ....f^^;

それにしても高波で通行禁止だなんて、そんな表示初めて見たなぁ。クルマでそちらを通ったK.I 藤氏が見る限り、通行止めにするほどすごい波があったわけでもない、とのことだった。でもまぁ、好んで危険な方に行くこともないし、道路管理者の判断としては万一のことがあっちゃマズいので適切だったのだろう。

  

雨もやみ、快適とは言い難いがそれでもスムーズにR135を進めていく。熱海温泉を過ぎるとクルマも少なくなってくる。あぁ、天気が良ければなぁ......せっかく海沿いの気持ちいいはずの道を走っているのにちっとも気持ちよくない!天気がいいときにもう一度走りたいなぁ。

【新網代トンネル】を抜け、熱海市と伊東市の市境あたりにH.I 原氏おすすめの昼食処【藤哲】が姿を現す。ようやくお昼にできるゾ!AM11:45、【浜料理 藤哲】に到着。

昼食処【浜料理 藤哲】の駐車場 【浜料理 藤哲】の駐車場。
ここでクルマも含めた全車を撮影することができた。

空も暗く、この後も雨が......

「とりあえず.....」と言ってやっぱり注文した、おいしい黄色の炭酸入り飲み物。やっぱり走った後はこれでしょう....(^^; とりあえずここまでの無事とこの先の安全を願って、かんぱ〜い!
んぐんぐんぐプハ〜ッ!んまい!
雨の中ガマンして走ってきただけにこの飲み物の美味しいこと!

ここは「浜料理」を謳うだけあって海の幸のメニューばかりだ。思わずみんなが注文したメニューを撮影してしまったが、どれもおいしそうだった。

網焼き魚定食 和定食
焼きイカ定食 しらす定食

今日は夜の宴会でイヤというほど刺身が食べられるはずのに、K.I 藤氏はあえて和定食を頼んでいた。好きだなぁ......

ここで、これまでの道のりの中でK松嬢の危なっかしい走りが目についたのでアドバイスを。K松嬢、なんとこの雨の中、マンホールや道路のペイントなどの滑りやすいポイントを狙ったようにトレースして走っていたのだ。晴れの日でも危ないポイントを、雨の中わざわざ狙ったように?走っていくので、後ろで見ていた私はK松嬢がいつかスリップごけするんじゃないかとヒヤヒヤしていたのだ。「げ!やべ!マンホールの上走ってました?」とはK松嬢の弁。本人は全然気づかなかったらしいが、気をつけて走らないといつかコケるよ!

ゆっくりとした昼食をとり店の外に出ると、またしても小雨が落ちてきた。ほんの小降りだったのでレインウェアは着ずにそのまま出発することにした。PM1:00、【浜料理 藤哲】をあとに。

  

R135をさらに南下し、バイクにもごはんをあげることにする。スタンドで給油し走り出すと、またしても雨が降り出してきた!あ〜、まったくやんなっちゃうなぁホントにもぅ....(__;) そう思っていると、信号待ちの時にベンツが右横に並んできて(2車線ある)、先頭のH.I 原氏に何か話しかけている。やだなぁ、何話てんだろ?ベンツだしなぁ.......信号が青になった。H.I 原氏がゆっくりと発進し、ベンツがその前に車線変更してきた。少しの間そのまま走り、ある地点を過ぎるとベンツがハザードを2回点滅させてスピードアップしていった。ん?何だったんだろう?

程なくして歩道橋があったのでその下でバイクを止め、再度レインウェアを着ることに。そこで先ほどのベンツのことがわかった。H.I 原氏によると、何でも先ほどの信号の所からある地点のところでよくねずみ取りをしているらしかった。ベンツは親切にもそのことをH.I 原氏に教えてくれ、危ない地点まで先導してくれていたのだ。幸い、この日はねずみ取りはしていなかったようだが、その地点では雨でもよくやるらしい。また、この先下田まで雨降りであることも教えてくれていた。そこでH.I 原氏は止まれるところで止まり、レインウェアを着る決断をしたのだった。それにしても親切なベンツのドライバーに感謝だ。勝手な憶測だが、このドライバーももしかしたらバイク乗りなのかもしれないな。

  

伊東市市街を抜けるとR135は雨でもスムーズに流れていく。東伊豆町に入りちょっとすると、もう「大川温泉」の看板が。やったぁ、着いたぁ!看板の所を右折し坂道を上っていき、細い道へ超鋭角に左折しながらさらに上っていけば今回の目的地【大川館】が見えてくる。入口は狭いが中は広い【大川館】の駐車場にバイクを滑り込ませ、おもむろにエンジンを止めると、あたりは静かなものだ。いかにバイクの音がうるさかったことか....(^^;
PM2:10、無事【大川館】に到着!

  

早速部屋に案内してもらい、腰を下ろしてみんなで「ふぅ〜!」距離の割に疲れたぁ〜!一服の後、みんな交互にお風呂(温泉)に入りに行く。

部屋について「ホッ」 茶でも飲みねぇ! 疲れた......眠〜い

大川館の部屋でくつろぐの図。みんなそれなりに疲れていたようだ。

そんな中、K本氏は横にゴロンとなったかと思うともう高イビキをかいていた。とっても気持ちよさそうに....(^^;
A.K本嬢に聞くと、家でもだいたいこんなモンだそうだ。

H.I 原氏がお風呂から戻ってきた。さぁ、私もそろそろお風呂に入りに行くとするか。脱衣所に入るとK.I 藤氏がちょうどお風呂から出てきて着替えているところだった。聞くと他に誰も入っていないらしい。完全に貸し切り状態だ。広い洗い場と広い湯船を一人で使って入るお風呂。う〜ん、贅沢だ。

風呂から戻ってもK本氏はまだ高イビキのまま。そうこうしているうちにK本氏以外の人全員がお風呂を済ませて部屋に戻ってきた。しばらくテレビでも見ていたが、誰かが言った。「ねぇ、クルマでドライブに行かない?」
いいねぇ〜、このままじっとしていても面白くないので、グランドハイエース号でR135を南下してドライブすることになった。眠りこけているK本氏を置いて....(^^;

グランドハイエース号は快適だ。6人乗っても余裕で加速するし、中も広いので6、7人くらいで小旅行するには最適なクルマだ。もっとも私は運転する方が好きなので、“乗せられている”状態はあまり好きではない。というより、あまり長い時間乗せられていると気分が悪くなってくる。やっぱり根っからのライダー、ドライバーなんだなぁと改めて実感した。

結局グランドハイエース号でのドライブは河津川の河口あたりにあるコンビニまでだった。ここで夜のおつまみを買いに来ただけの格好となってしまったが、これはこれで快適なドライブだった。PM6:10に【大川館】に戻るが、K本氏はまだ寝こけたまま。よく寝るなぁ。たぶんみんながドライブに行ってきたことなど知る由もないことだろう。

  

PM6:20、「お食事の用意ができました」との案内が。よぉぉーーーし!食べるぞ海の幸を!飲むぞ!おいしいアルコールを!! もう今日は帰る心配をしなくていいので心おきなくアルコールが飲める!嬉しいな....(^^;

夜のお楽しみ・【大川館】の宴会料理 焼く前のアワビ・たばこの箱との比較の図 K本氏親子
うぃ〜、酔っぱらっちまったわぃ....(^^; 焼き魚に群がる?I 藤氏&H.I 原氏 パパ大好き!

豊富な海の幸の料理に一同大満足!私もおなか一杯で太っちまったわぃ....f^^;

さんざん飲んで食べた後、PM9:20この場はお開きに。満腹になり部屋でゴロゴロしているうちにそこかしこで高イビキが。私もウトウトしながらツーリング談義をしていたが睡魔には勝てず、PM11:00過ぎに就寝となった。モチロンK本氏は部屋に戻るなり高イビキだったことは言うまでもない....(^^;

1日目の走行距離:160.0 km

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

5月14日(日):2日目

AM6:50、お日様に照らされて目が覚めた。う〜ん、今日はいい天気のようだ。なんとすがすがしい朝なんだろう。まだ同室の面々は眠っている。昨日の酒も抜け、快適な朝だ。外泊すると、前夜が遅くてもたいていこのくらいの時間には起きてしまう。枕や布団の違いからなのかそれはわからないが、決して寝不足でもない。なんか目が覚めてしまうのだ。他の面々も起き出してきたところで、バイクを拭いてやるために外に出る。朝の空気が気持ちいい。

バイクは前日の雨風で塩だらけだった。まぁ、海沿いの道を走ってきたのだから当然といえば当然なのだが、本来ならバイクもちゃんと洗車してあげたいところだ。

部屋に戻り少しすると朝食の用意ができたようだ。昨夜の宴会と同じ広間に行き、朝から海の幸をいただくことにする。我が家では朝からこんなに食べないので腹一杯になってしまった。

【大川館】の朝食メニュー 朝食風景

日本の朝食の定番「アジの開き」も。おいしいなぁ....(^^;

朝食後、9時過ぎに出発することにし、各自身支度を整え【大川館】の人たちにお礼を言って外に出る。ここで集合写真を撮ることにした。ちゃんと撮っておかなくちゃ....(^^;

【大川館】の駐車場にて 実はH.I 原氏らだけでなくKiyomiya でもよく訪れる【大川館】。次回はMCTツーリングの企画で来れるかな?
右から2人目が【大川館】の若女将さん

撮影で少々時間をとり、時計を見るともうAM9:50だ。ずいぶんゆっくりしてしまった。見送ってくれている若女将さんに会釈しながら出発し、今日第一の目的地・大室山に向かうことにする。

山間の道を進み、R135には「高原の湯」の手前あたりで復帰する。すぐまた静岡県道112号に入り、さらに市道を通って静岡県道111号へ。するともう大室山が姿を現した。ここで早くも小休止。というよりも、前日が雨でどこにも寄れなかったため、A.K本嬢が退屈しているだろうと考えたH.I 原氏が考えたルートなのだ。H.I 原氏、優しいねぇ....(^^; AM10:20、大室山に到着。

ソフトクリームを食べて一服し、おみやげを調達したら出発する予定だったが、出発間際にA.K本嬢が「リフトに乗りたい!」と希望したため、急遽みんなでリフトに乗り大室山の頂上まで行くことに。往復で¥420の乗車券は高くなく、リフトと頂上からの眺望を楽しんだ。しかし頂上は風が冷たく、半袖だったE.I 原嬢は「寒〜い!」。バイクウェア着ている私でもちょっと涼しかったなぁ。

大室山の大鳥居 大室山のリフト乗車口の入口にある大きな鳥居。左上の方にはわずかながらリフトが写っている。

2階右端のお店は俳優の梅○辰○氏のお店が。

リフトと眺望を楽しんだ後、AM11:15大室山を後に。この後は昼食処まで無休憩で走る予定だ。静岡県道351に入りさらに同12号へ。〔奥野トンネル〕を越えたところで車列が止まった。前方に、予定していない有料のトンネル入口料金所が現れたためだ。どうやら先頭のH.I 原氏は、1本南にある道路を走っていたつもりだったらしく、いきなり有料が現れたのでびっくりしたそうだ。地図で現在位置を確認し、Uターンして手前すぐにある市道に逃れ、冷川峠を越えるルートに変更した。こちらも静岡県道12号で、どうやら12号の旧道のようだ。

静岡県道12号は適度な峠道で私らは適度に楽しむことができたが、難儀していたのは峠初心者のK松嬢。何度となく対向車線にはみ出し、クルマが来ていたら危ない場面も一度や二度ではなかった。後ろで観察していると、スピードは落としているもののインにつくのが早すぎる。加えて上体が怖さからかこわばって力が入っており、さらに行きたい方向を見ていない!頭もバイクの傾きとともに倒れてしまっていて、とてもバイクをコントロールできる乗り方ではなかった。昼食時にアドバイスはしておいたが、その後は多少改善できていたようだった。

冷川峠を越えてしばらくすると道も穏やかになり、スピードアップして走っていける。クルマも全然おらず、非常に快適な道だ。これならあえて有料の〔冷川トンネル(自二:¥200)〕を通る必要はないだろう。

  

修善寺駅の脇を抜けるとR136(兼R414)【下田街道】に入る。普通の日曜なら既にこのあたりから混んでいるのだが、この日はGW明けの最初の日曜ということもあってか、全っ然混んでいなかった。渋滞スリ抜けをある程度覚悟していたのになんか拍子抜けの感じだ。世のみんなはGWでお金使い果たしてあまり行楽に来ていないのかも....(^^;

そんなわけで、あれよあれよという間にR1までたどり着いてしまった。ここを左折すれば昼食処の【うなよし】はもうすぐだ。PM12:30、【元祖 うなよし】に到着。

この【元祖 うなよし】、観光バスで団体も来るし、AM11:30の開店時点で既に行列ができるほど超人気&有名店なのだ(1999年5月度有志ツーレポを参照)が、この日に限っては行列もなく、2階の座敷席に7人全員がまとまって座れるほど空いていた。やっぱりGW明けの最初の日曜ということが関係していたのかも......?まぁ、とにかくおいしいうな丼を食べられるので深くは考えないようにしよう。なお、三島市本町に【本町 うなよし】というお店があるようで、【元祖 うなよし】の店内では「当店は【本町 うなよし】さんとは一切関係ありません」の文字がそこかしこに貼ってあった。う〜ん、紛らわしいなぁ。でも私らは【元祖 うなよし】さんの方にしか来ないのであまり関係ないが....(^^;

まずはやっぱりここでもおいしい黄色の炭酸入り飲み物で乾杯だ。走った後はこれでしょう....(^^; とりあえずここまでの無事とこの先の安全を願って、かんぱ〜い!
んぐんぐんぐプハ〜ッ!んまい!
天気が良ければ、ホントは昨日来るはずだったのだが、まぁ良しとしよう。程なくしてうな丼も出てきた。ここでは「並」でも十分すぎるほどの量があるのだが、私以外の男連中は見栄を張って?「上」をたのんでいた。......が、やはり食べきれず、残ったウナギ1枚をおみやげに持って帰らざるを得ないようだ。ここには何回来ても同じ過ち?を繰り返すなぁ....f^^;

座敷席でゆっくりと過ごし、外に出るがみなまだ走り出しそうにない。日差しも暑く、日陰で休んでいた。大きなクルマがどき、広めの日陰ができたのでK本氏が寝に行こうとしたのと同時にH.I 原氏が「そろそろ行きましょう」の号令を。K本氏、眠かったんだろうなぁ....(^^; PM13:50、【元祖 うなよし】を後に。

  

R1に出てバイパスを経由しR246へ。今回はこのまま直進し沼津 ICから東名高速を使うことにした。高速に乗る前にGSでK本氏のバイクに給油し、いざ高速にGO!次の休憩地点を〔鮎沢PA〕に決め、そこまでは各自フリー走行にした。

ランプから本線合流まではおとなしいものだが、そこからは大きくスロットルON!あっという間にK本氏のバイクは見えなくなっていった。私もこの時だけはスピードアップ!K松嬢とともにゆっくり走行のH.I 原氏を置いて高速を楽しませてもらう。それでも裾野 ICを過ぎたあたりでスピードダウン。後続を待っていると、K松嬢とH.I 原氏が追いついてきた。よ〜く見ていると、K松嬢はひたすら前だけを見つめて走っており、ミラーはおろか自分の左右の確認もろくに見ていないで走り続けているようだ。横から「こっちの車線に移れ!」と手招きをしても何も見えていないようだった。きっと高速で緊張しながら走っているのだろうが、もう少しゆとりを持って走った方がいいなぁ。それが自分の安全にもつながるし。

足柄SAを越えたあたりでなにやらメットの上の方でイヤな音が......と思ったら、一気に雨が降ってきた!
う〜ん、またしても......しかしここは高速道路。停車してレインウェアを着るわけにもいかず、しばらくはガマンの走行となった。幸い、メットのシールドに付いた水滴は風圧で流れていってしまうので視界が悪くなることはなかった。そのうち雨の勢いも衰えてきたので、何とかずぶ濡れにはならずにPM2:30、無事〔鮎沢PA〕に到着した。

〔鮎沢PA〕では屋根のあるバイク駐輪場に止めることができ、ここでしばらく様子を見ることにした。他にもライダー達がいたが、みんなレインウェアを着るかどうするか思案しているようだ。私以外の人たちはここでもソフトクリームを食べて楽しんでいた。暑くもないし、体冷えちゃうんじゃないかなぁ?

休んでいる間に上空の黒い雲がどこかに行ってしまい、普通の白い雲に変わっていた。ここで東京の状況を聞くために Kiyomiya に電話を。出たのはO川氏だった。東京では降りそうで降らない微妙な天気ながら何とか雨は降っていないそうだった。しかしここ〔鮎沢PA〕では小降りながら降っている。降っているのはこの山間だけかもしれなかったが、降られて後悔するのはイヤなのでここでレインウェアを着込んでいくことにした。

PM3:10、〔鮎沢PA〕を後にし再び高速の流れの中にバイクを投じた。するとどうだ!PAを出てすぐ雨はやんでしまい、着込んだレインウェアが逆に暑くなってきてしまった。う〜ん、ここでの選択は失敗だったなぁ....f^^;
次は〔港北PA〕で落ち合うことにし、再びフリー走行に。

東名もやはりGW明けなのか、全然混んでいない。この時期にツーリングするなら連休明けは狙い目だなぁ。
大井松田 ICまでの間、K本氏と私は高速を楽しませてもらうが、私はやはりここでもスピードダウンし後続が追いついてくるのを左端の車線でひたすら待つ。が、なかなか追いついてくる気配がない。秦野中井 ICを越え厚木 ICの表示が出る頃になってようやくK松嬢とH.I 原氏が追いついてきた。

実はこの時、「CB400SFに乗りた〜い!」というK松嬢のために、K松嬢とH.I 原氏とでバイクを交換して走っていたのだ。さすがに他人のバイクだとK松嬢もスピードを出すのがおっかなびっくりで、大井松田 ICまでの区間は 80 km/h しかスピードを出せなかったそうだ。そのため、90〜100 km/h で走っていた私とは差が開く一方で、追いつくのに時間がかかったのだ。

  

PM3:50〔港北PA〕に到着。既にクルマ班とK本氏はエンジンを止めていて私たちが到着するのを待っていた。

今回最後の休憩は港北PAで 大型車用のパーキングスペースを使わせてもらい、全車がまとまって止めることができた。

大型車で混んでいたらちょっと気が引けるがこの日はガラガラ。

ここで再度東久留米界隈の天気を聞くために今度は My Wife に電話。「雷がゴロゴロ鳴っているよ」との情報が。しかしまだ雨は落ちてきてはいないそうだ。次に Kiyomiya にも電話を。先ほどの〔鮎沢PA〕で電話した際、4時過ぎくらいに着けるかも、と言っておいたのだが、ここでもう既に4時だ。余計な心配するといけないので一応電話しておくことに。15分ほど休憩し、PM4:05〔港北PA〕を出発した。

  

東京料金所で料金を支払い東京 ICで環8に下りる。環8もそれほどは混んでいないと予想していたのだがさすがにここは行楽帰りのクルマで賑わって?いた。すり抜けて走っていくが思うようにすり抜けられない所も多く、ここでK本氏がよく使う裏道に進路変更することにした。

高井戸陸橋を渡らずにR20【甲州街道】を左折しすぐまた斜め左に左折。少し走って今度は右折。私とK本氏の母校の脇を通りさらに裏道へ。三鷹台駅前を通過し【井の頭通り】【五日市街道】を経由しさらに右左折を繰り返し突き進んでいけば、あっという間に都道4号【青梅街道】に田無市内で復帰だ。もうゴールは目の前だ。

  

PM5:25、営業中の Motor Cycle Shop Kiyomiya に到着した。Kiyomiya ではO川氏の奥さん&2人の息子&母上が来ており賑やかだった。着いて早速H.I 原氏はバイクの洗車を始めた。バイクに着いた塩分を洗い落とすためだ。当然のようにお店のコンプレッサーと水を使って洗車をするH.I 原氏。常連だからこういう勝手も許してもらえるのだ。H.I 原氏は続いてK松嬢のバイクも洗車してあげていた。う〜ん、優しいねぇ....(^^;

K松嬢のバイクを洗ってあげる優しい?H.I 原氏 人のバイクだというのに熱心に洗ってあげるH.I 原氏であった。

しかしこの後 SRV250 は再び“入院”する事に......

私も Kiyomiya の好意に甘え洗車させてもらった。朝に拭いてあげたとはいえ塩分は落ちきっていないからだ。私が洗車を追えエアで水分を吹き飛ばしているとき、ドーーーンッと黒い雲が上空を覆い、あっと思ったら大粒の雨が落ちてきた!う〜ん、最後の最後になって....(__;) まぁ、塩分は洗い落とせたので良しとしよう。

しかしこの後さらに雨足が強まり、雷も光っている。このままじゃとてもここから動けない。みんなも諦めて、腰を落ち着けてツーリング談義をしている。雨が小降りになるまで待つとしよう。

ここで、K松嬢のフロントフォークからオイルが漏れているのが発覚した。調べてみると、オイルシールはもう劣化していてヒビだらけで、インナーチューブも錆が発達していて交換を余儀なくされるほどだった。K松嬢は諦めて SRV250 を“再入院”させることにし、K.I 藤氏&H.I 原氏らにクルマで送ってもらう羽目になってしまった。

  

PM6:45になり雨がほとんどやんだ頃合いを見計らって解散とした。雷はまだ光っているが私も帰宅の途につくことにした。またレインウェア着るのはイヤなので....f^^; 途中、GSで KATANA に給油しPM7:00無事帰宅することができた。

それにしても今回のツーリングは天気予報が見事にハズレ、思いっきり天候に左右されたツーリングとなってしまった。救いは有志ツーリングなので途中で容易に予定変更ができたことで、行きと帰りの一般道のルートを逆にして対処することができたことだろう。MCT正規ツーリングだとなかなかこうはいかないなぁ....(^^;

日目の走行距離:194.4 km
トータル走行距離:354.4 km

なお、今回の走行は私のカタナで354.4km、燃費は16.24km/Lだった。雨ではあったがツーリングペースはほとんど変わらないので燃費も大差ないはずだと思っていたのだがかえって伸びたなぁ。

(終)