そば
マスコミで紹介された手打ちそばの店を紹介しています。なお、夏はそばがまずいから、日付が夏場の店は評価が辛くなってしまう傾向があります。日付にもご注意ください。一部、関東の店もあります。

1998/12/13 そばについての素人のひとりよがりの講釈
1998/12/31 うどんの大阪 そばの東京
<大阪>
1999/05/19 美松(梅田)
1999/05/19 喜庵(梅田)
2001/04/08 そば紀行→「そば處とき」(梅田)
1999/08/20 瓢亭(梅田)
2002/07/23 そば打ち松林(梅田)
1998/12/13 凡愚(大正)
1998/12/23 浪速そば(心斎橋)
1998/12/29 かしわぎ(島之内)
2001/03/08 夢想庵(難波)
1998/12/29 更科(新世界)
2000/05/06 天笑(枚方) 
1998/12/23 ちく満(堺 宿院)
2003/01/04 摂河泉(狭山)
<京都>
1998/12/23 花背屋(花背)
1999/01/01 実徳(みのり)(北白川)
1998/12/23 八雲(四条)
1999/01/01 本家田毎(三条河原町) 
2001/06/18 さだ吉(祇園)
1998/12/23 竹邑庵太郎敦盛(烏丸丸太町)
1998/12/23 本家つる喜(大津 坂本)
<神戸>
1998/12/23 堂賀(三宮)
2001/08/16 夢打庵(西宮 門戸厄神)
2001/08/16 八雲(西宮)
<出石>
1999/01/05 近又(出石城址)
1999/01/01 彩蕎子(さいきょうし)(本町)
1999/08/20 甚兵衛(出石)
<但馬>
1999/08/20 床瀬そば(神鍋高原裏)
1999/08/20 平家そば(香住町)
1999/08/20 高中そば(養父町)
東京>(別ファイルにしています)
<その他>
2000/05/07 うずら家(戸隠)
2002/03/06 そば神(白馬)
2002/03/06 一ぷく(白馬)
2000/10/07 瓢亭(山梨)
2001/09/20 しま音(徳島)
2001/09/20 竹庵(徳島)
2002/09/20 玄寿(愛知)



1998/12/13 そばについての素人のひとりよがりの講釈  テツ

 実家が農家で、自家製そば粉・手打ちそば、という環境で育ったからかもしれんけど、おれ、関西人にしてはそばにはちょっと厳しいんかもしれん。讃岐の人間がうどんにはごっつ厳しいんとおんなじね。
 そばに大切なのは、「挽きたて」「打ち立て」「ゆがきたて」の「3たて」。つまり、挽きたてのそば粉を使い、打ちたてのそばの、ゆがきたてを食べる、ゆうこと。
 挽きたて、ゆってもその日のぶんだけ挽く、ゆうとこまでは要求せーへん。打ちたてゆっても、客の注文を受けてから打つところまでは要求せーへん。そやけど、客の注文を受けてからゆがく、これだけは譲られへん。
 手打ちの生そばを客の注文を受けてからゆがいて、冷たい水で引き締め、客にさっと出す。これですわ。
 そばゆうのはゆがいた後は風味が急速に落ちてくんです。そやから客は、そばを一気に食べなあかんのです。そば以外のものを注文しとっても、そばが来たら、そばを食べ切るまで他のもんは食べるべきやない。それがそば専門店でのマナーや、と思てます。
 そばには流儀がいろいろあるけど、色で分けたら、蕎麦の殻まで挽き込むか、挽き込まないか、で分けられます。蕎麦の殻を挽きこまん流儀やと、色の白い上品な蕎麦に仕上がる。それに対して、蕎麦の実全体を挽いたら、色は黒ぉて香の強い蕎麦ができる。出雲蕎麦なんかがこの系統です。おれはどっちかゆったら、色が黒ぉて香りのあるのんが好き。あと、甘皮まで引き込んだら、色は白いけど蕎麦の香りや甘みは濃厚な蕎麦ができあがる。個人的はこのやり方が一番好きやな。
 色の黒い蕎麦はそば粉の割合が多い、て思う人も多いみたい。けど、蕎麦の実全体を挽いたら色が黒ぉなるけど、つなぎをよーけ使とっても黒いもんで、黒蕎麦はつなぎの量をごまかすこともできるんですわ。要するに、蕎麦の色でそば粉の割合を見抜くことは素人には難しい、ゆうことみたいです。
 そばの王道はざるそばやと思います。汁そばもおいしいけど、そば自体のうまさを味わうのはやっぱりざるそばですわ。
 ざるそばゆったら、夏の涼味、ゆうイメージがあるみたいやけど、そばがとれるのは晩秋。そやからそばの一番美味しいシーズンは晩秋から冬なんですわ。外に雪が降っている中で、ざるそばを食う。これが一番うまいんです。


1998/12/31 うどんの大阪 そばの東京  テツ

 関西ナショナリストのおれでも、悔しいけどそばは東京の方がレベルが上やと認めますわ。これは文化の違いやからしゃーない。関西の蕎麦好きは苦労しまっせ。
 大阪やと、下町の駅前の立ち食いうどんの店で、格安で手打ちうどんが食えたり、コブとカツオでとった上品なつゆをすすれたりする。トップレベルの店がある、ゆうだけやなしに、要するに、うどんの平均レベルが高い。
 それとおんなじで、東京やと、手打ち蕎麦の店が山ほどある。とにかく蕎麦屋の平均レベルが高いわ。これでつゆがまともな味(ちゅうか、塩気が控えめ)やったら最高なんやけどなぁ。東京の蕎麦屋のつゆは塩辛すぎてたまらんのが多いわ。蕎麦の先をちょっとだけつゆにつける、ちゅうのが通や、ゆうことらしいけど、それは単につゆが塩辛すぎるだけちゃうのかな。おれは薄味のつゆに蕎麦をどっぷり浸けて食うんが好きやわ。


1999/05/19 美松(梅田)    テツ
更科そばの店。更科の二八の手打ちそばを食ってみた。
 なんか注文から出てくるのが早すぎる。ゆでて置いといたんを出してきよったな。表面が生乾きやぞ。ええかげんな商売しやがって。
 ま、味は見た目通り。そもそも、更科そばてザルそばには向かんのかもしれん。
評価:☆☆☆
場所:お初天神通り
出典:Hanako


1999/05/19 喜庵(梅田)   テツ
 店に置いてある資料を見たら、昔、TVのドキュメンタリーに出たらしい。それも、東京の某有名蕎麦屋の息子が、大阪の蕎麦屋に弟子入りする、ゆう番組。
 10分ぐらい待って、ざる蕎麦が出てきた。
 ほぉ・・・。
 これはゆでたてや。ゆでたてを水でひきしめるから、出てきた蕎麦にはみずみずしい輝きがある。蕎麦はこれやがな。色からしたら、3番粉あたりを使ってるんかな。
 食ってみたら、見た目通りのうまさ!蕎麦の香りがええ。コシもすごいしっかりしてる。相当こねてるわ。ええかげんな「手打ち蕎麦」と違ってちゃんとした手打ち蕎麦は見た目から違う。やっぱり手打ち蕎麦は外見=中身やで。
 うまいもんで、細打ち麺を追加。
 大阪の手打ち蕎麦の店では、今んとこここが一番うまいわ。ざるそば800円やから値段も、味を考えたら良心的。
 後で本見てみたら、「HANAKO」にも載ってる。そやのにこれまで「喜庵」のことが全然頭になかったんは、「HANAKO」にはざる蕎麦のことが一言も書いてあれへんかったからやわ。
評価:☆☆☆☆☆
場所:梅田新地 全日空ホテルから北に伸びる筋の西側。
住所:大阪市北区堂島1−3−37
電話:06-6341-1882
休日:日祝
営業:11:30-14:00 18:00-1:30
出典:Hanako


1999/08/20 そば紀行(梅田)  テツ
 店構えがあまりにも高級なもんでびびります。店内も、いかにも高級店らしいつくり。でも、しょせん蕎麦。散財するゆってもしれてる。勇気を出して入りましょう。
 ここは10割蕎麦の店。10割蕎麦て、下手が作ったら、ぼそぼそになったり、湯こねするもんでもったりした味になったりするんやけど、ここのは見事な仕上がり。10割蕎麦やのにコシがあるし、10割蕎麦ならではの蕎麦の味。名人芸。値段は高いけど、味と場所柄を考えたら不満はあれへん。(だいぶ前から知ってた店やけど、店を紹介してる本がなかったんで掲載を見送ってました。)
 (追加情報)
「そば紀行」は「そば處とき」に店名が変わっていました。2001/03/17 現在。住所、電話番号などは一緒でした。味は落ちていないと思います。(箕面のKさんよりの情報です。)
評価:☆☆☆☆☆
場所:曾根崎新地 アバンザの北の通を東へちょっと入ったとこの北側
住所:大阪市北区堂島1-3-4
電話:06-6348-5558
営業:
休日:日祝
出典:おいしい蕎麦を探す


1999/08/20 瓢亭(梅田)  テツ
お初天神のすぐそばの店。ここの夕霧蕎麦は、一番粉(そばの中心部分を粉にしたもん)に柚を練り込んであって、ほのかに柚の香りがする。変わり蕎麦ちゅうか、アイディア蕎麦やわな。蕎麦自体の味や香りを求めたらあかん一品。小麦粉の割合がやや多い気ぃする。つゆは辛い。ゆずの香りのする白い蕎麦、ゆうアイディアを評価する人にとってはええ店やろな。
評価:☆☆☆
場所:曾根崎 お初天神南側
出典:Hanako

2002/07/23 そば打ち松林(梅田)
 国産のそば粉を石臼で自家製粉している手打ち蕎麦の店。細く切ってある蕎麦を冷たくキュンと冷やしてざるに盛って出てくる。口に入れたら前歯でブツンと切れて、奥歯でコシを楽しめる。10割蕎麦、8割蕎麦ともにすごく満足できる。つゆはダシがなじんでて、自己主張せーへん味。でもつゆだけでも楽しめる。値段はちょっと高めやけど、梅田で本格的な手打ち蕎麦ゆったら、こんなもんやろな。最近、梅田で蕎麦食いたなったときはいつもここです。

評価:☆☆☆☆☆
場所:梅田センタービルB1(エストの中の道を通って新御堂筋を越えたところのビル)
電話:06−6373−8288
時間:11-15 17-21
  土日祝は昼のみ
休日:盆正月
出典:日経新聞
URL


1998/12/13 凡愚(ぼんぐ)(大阪 大正)  テツ
 週に4日しかやってへん店。芸術家が生計を立てるためにやっている、て噂で聞いたけど、店のつくりは確かにそんな感じもする。手打ち蕎麦の店。
 洗練はされてへんけど、かなり頑張ってる。細切りそばはうまい。ただ、太切りそばはあかん。固いだけやわ。コシがあるんと固いゆうのとは違うねん。
 うどん王国大阪で、まともなそばの食べられる店の一つ。
評価:☆☆☆☆★
場所:JR大正駅から大正通りをバスで。南泉尾下車すぐ。
住所:大正区泉尾4-4-7(月-水休)
電話:06-6553-7272
営業:11:00-15:00ごろ
休日:月・火・水
出典:Hanako・ソバ屋で憩う・その他いろいろ


1998/12/29 浪速そば(心斎橋)  テツ
 手打ち蕎麦やないし、そば専門店(ざるそばメインの店、の意味)でもないから期待せんと食べたけど、意外にいける。手打ちやなかってもここまではできる、ゆうことが分る。ダテに心斎橋に大きな店舗を構えてへん、ゆうことか。値段も良心的。
評価:☆☆☆☆
住所:中央区心斎橋筋1-4-32
電話:06-6241-9201
営業:11:00-21:00 日祝は20:00まで
休日:月
出典:Hanako


2001/03/08 かしわぎ(心斎橋)  テツ
 手打ちの二八蕎麦を食べれる店。二八蕎麦としては標準的。手打ち蕎麦の店の少ない大阪では貴重なお店。
 種物では、鴨蕎麦がうまい。鴨肉の入った濃厚なうまみのつゆにつけて蕎麦を食べる。なんか、大人の味。
 なお、いつの間にか島之内に移転してます。
評価:☆☆☆☆
住所:
電話:06-6245-5551
営業:18:00-1:00
休日:日祝
出典:Hanako


2001/03/08 夢想庵(難波)
 手打ち蕎麦とおでんの店。もり蕎麦700円。極細に切ってある。コシはいまひとつ。でも、真面目に作ってます。新聞記事によると、蕎麦は講習会で習ったとか。講習会で習ってこの腕やったら結構才能あるんちゃうかな。
評価:☆☆☆☆
場所:難波高島屋の前から御堂筋に沿って曲がっていって西側
住所:浪速区難波中1-15-23
電話:06-6633-2134
出店:産経新聞


1998/12/29 更科(新世界)  テツ
 更科蕎麦の本家らしい。でもなぁ、もひとつコシがないんやわ。更科蕎麦の宿命なんやろか。更科蕎麦はざるそばより、汁蕎麦に向いてるんかな?
評価:☆☆☆
場所:新世界。日本橋電気屋街の方面に向かって歩くと、西側にあります。
出典:あまから手帳


2000/05/06 天笑(枚方)  テツ
枚方の手打ち蕎麦の店。外見は蕎麦屋やなしに、趣味のええ喫茶店風やから、見逃すかも。
 最近の手打ち蕎麦店の流行か知らんけど、店はギャラリーみたいな雰囲気。店の真ん中にでかい一枚テーブルがあって、そこにみんな座る。割り箸は竹箸。特注品らしい。
 つゆはやや濃いめで甘めかな。蕎麦は粗挽きと細切りの2種類。2つとも食った。コシもあるし、透明感があってかすかな甘みのある美味しい蕎麦。つなぎは無し(夏場は3%程度使うらしい)で打ってるらしい。下手な十割蕎麦より普通の二八蕎麦の方がうまいけど、ここのはものすごうまい十割蕎麦。
 大阪市内にもこぉゆう店が増えてほしいもんやわ。枚方の人が羨ましい。
評価:☆☆☆☆☆
場所:枚方駅から京阪のガードを南へ5分ぐらい歩いた東側。
住所:枚方市岡南町10−30
電話:0728-46-7166
営業:11-14:30 17:30-20(売り切れ終い)
休日:木
出典:「そば そば料理」(旭屋出版)


1998/12/13 ちく満(ちくま) (堺 宿院)  テツ
 創業元禄8年という老舗。ここのはせいろそばと称して、熱くしてザルに盛り、熱いつゆをつけて食べさせる。大阪では有名な店(らしい)。そやけど、熱くしてるから、蕎麦の肌が荒れてる。柔らかくてコシがない。問題外。でも、この店のファンも多いです。
評価:☆☆
場所:堺市宿院町西1-1
出典:大阪 飲む店食べる店全カタログ

2003/01/04 摂河泉
狭山の手打ちそば店。
 つゆは少しえぐみがあるけど、そばと一緒に食べるぶんには感じられへん程度。そばは10割そば。これを細ぉに切ってある。香りのええそば。そば湯まできっちり仕事してる。こだわりの店やわ。
評価:☆☆☆☆
場所:狭山池南の亀の甲の跨道橋を東に行ってすぐの南側
住所:大阪狭山市ぐみの木1-20-1
電話:0721-25-0811
時間:11:30-14:30 17-20(売切じまい) 木・第3日は昼のみ
休日:月
出典:あまから手帳


1998/12/13 花背屋 (京都 花背)  テツ
 花背にある芸術家村の中の蕎麦屋。芸術家が生計を立てるためにやっている店。ここは、きちんと「3たて」を守ってるみたいで、しっかりしたものを食べさせてくれる。そやけど、なんぼなんでもざるそば1500円はぼったくり。評価が5つ☆やないのは値段に疑問を感じるから。
評価:☆☆☆☆★
住所:京都市左京区花背別所町69
電話:075-746-0110
営業:10:30-18
休日:水(祝日なら営業)
出典:あまから手帳


1999/01/01 実徳(みのり)(北白川)  テツ
「実」は古い字体。戸隠蕎麦の店。二八やなしに、7割蕎麦とみた。手打ち。水切りがやや甘いかな。でも、真面目に仕事してはります。ええ蕎麦です。
評価:☆☆☆☆
場所:百万遍から今出川通を東へ。北白川バス停よりさらに東へ。北側にある。
住所:京都市左京区北白川久保田町57-5
営業:12:00-14:00 18:00-21:30 祝は昼のみで15:00まで
休日:日(祝日なら翌日休業)
出典:Hanako


1998/12/13 八雲(京都 四条)  テツ
 出雲蕎麦の店。出雲蕎麦はそば粉に殻まで全部使うので、甘みがあり、香がある。値段と味のバランスもいい。
評価:☆☆☆☆
場所:四条大和大路東
住所:京都市東山区四条通大和大路東入ル
電話:075-561-1674
営業:10:00-18:00
休日:火
出典:あまから手帳


1999/01/01 本家田毎(三条河原町)  テツ
 白い蕎麦。機械打ちちゃうかな。蕎麦専門店やなしに、蕎麦も出す食堂です。
評価:☆☆
場所:三条河原町西入ル アーケード北側
出典:Hanako

2001/06/18 さだ吉(祇園)
 細麺の手打ち蕎麦。打ちが足りひんのかしらんけど、コシがちょっと弱いなぁ。
評価:☆☆☆
出典:るるぶ


1998/12/13 竹邑庵太郎敦盛(京都 烏丸丸太町)  テツ
 「ちくゆうあんたろうあつもり」と読む。そばの風味が弱いのは、つなぎが多いのと、ゆですぎなんやろか。蕎麦屋は、「あまから手帳」で紹介されてるやつでもまずいのが多いわ。
評価:☆☆☆
場所:京都市 烏丸丸太町
出典:あまから手帳


1998/12/13 本家つる喜(大津 坂本)  テツ
チェーン店の「つる喜そば」とは関係がなく、こちらが本家筋にあたるらしい。比叡山延暦寺の門前町にある老舗。老舗には違いないけど、味はもひとつ。
評価:☆☆☆
住所:大津市坂本4-11-40
出典:あまから手帳


1998/12/13 堂賀(どうか) (神戸 三宮北) テツ
 ここはうまい。蕎麦もつゆもしっかりしている。おすすめ。値段も良心的。
評価:☆☆☆☆☆
場所:三宮駅から北へ。加納町交差点の南西。山手幹線南側。
住所:神戸市中央区加納町3-4-10
電話:078-392-1043
営業:11:30-14:30 18:30-22:45 日祝は11:30-17:00(売り切れ終い)
休日:月
出典:あまから手帳


2001/08/16 夢打庵(ゆめうつあん) (西宮 門戸厄神)
西宮の蕎麦屋。まえはえーかげんな記憶で書いたもんで、もっぺん行ってみた。
 ざるそば800円。細切りのコシのあるしっかりした蕎麦。甘味と香りがあって、
 「蕎麦食った!」
ゆう満足感がある。店にあるそばの本には線を引きながら読んだ跡があって、ご主人の勉強ぶりが伝わる。
評価:☆☆☆☆☆
場所:阪急門戸厄神駅前 ラポール門戸II2F
住所:西宮市門戸荘13-15  ラポール門戸II2F
電話:0798-52-9922
営業:11:00-14:30 17:00-19:30
休日:火
出典:あまから手帳・Hanako

2001/08/16 八雲(西宮)
夙川の手打ちそば店。
 ざるそばは、細切りで、コシもまずまず。つゆはなんちゅうか、ちょっと醤油が勝ってる感じ。
 十割蕎麦は1200円もする。ざるそばとおんなじ感じ。まずまずなんやけど、もひとつキレがない。
 あと、ざるそば・十割蕎麦ともに、値段の割には量が少ない。
評価:☆☆☆☆
場所:阪急神戸線夙川駅の前の道を三宮方面に行った南側のビルの中
住所:西宮市羽衣5-12 夙川プレイスビル6F
電話:0798-33-9333
時間:11-14 17-19(月・金は14時まで)
定休:火
出典:Hanako


1999/01/01 近又(出石城址)  テツ
 真面目な二八蕎麦。こしもあるし、つゆもええ。蕎麦の香りと甘みが味わえる。ワサビは生ワサビ。おすすめです。
評価:☆☆☆☆☆
場所:出石城址辰鼓櫓そば
電話:0796-52-2268
時間:10:30-17:00
休日:火
出典:兵庫るるぶ


1999/01/01 彩蕎子(さいきょうし)   テツ
 新しい店やけど、しっかりした味です。なお、るるぶには、生ワサビを使ってるのは出石でもこの店だけ、て書いてあるけど、これはウソです。他になんぼでもあります。
評価:☆☆☆☆★
場所:辰鼓櫓の通りをまっすぐ北に行くと左側の筋の右側に見える
電話:0796-52-3247
時間:10:00-18:00
休日:金(祝の場合は営業)
出典:兵庫るるぶ


1999/08/20 甚兵衛(出石)  テツ
 出石そばの中では一番グルメ本に露出度が高い店。最初に連れていって貰ったのはもう10年以上前やろか。その時はうまかった。5年ぐらい前に行ったときはまずまずやった。次の年はもうあかんかった。有名になってあかんよぉなった店の典型かも。
 そばは一応手打ちみたいやけど、コシがない。ゆですぎ。つゆもなんか味が濁ってる。一口でゆったらまじめに作ってへん。行列の出来る有名店やけど、おすすめでけへん。評価は☆3つ。☆3つゆうのは、「まずまず」ゆう意味やけど、一番の有名店がC評価ゆったら、出石そば全体がうまないんか、思われるかもしれんけど、出石のそば屋は、観光バス御用達の大量の客をさばく店以外はたいがい☆4つとか☆5つ。出石にある50軒近くのそば屋の7割以上で食ってるおれがゆうんやから間違いおまへん。
 なお、「男が作る手打ち蕎麦入門」(成美堂)には、
  「この店では、名物『皿そば』が特に有名」
とある。これやと、皿そばゆうのは「甚兵衛」の名物みたいやけど、皿そばは出石の名物。出石蕎麦の店はどの店も「出石皿そば」と看板を掲げてるんや。あと、出石蕎麦の由来を、「甚兵衛」の由来とも取れる書き方をしてるけど、千石氏の昔から営業してるんは「南枝」。「甚兵衛」は当代の始めた店で、古い店とちゃう。「甚兵衛」の記事は誰が書いたんか知らんけど、まともな取材せんと書いてることが分かる。
評価:☆☆☆
出典:「そば そば料理」(旭屋書店)「男が作る手打ち蕎麦入門」(成美堂)他


1999/08/20 床瀬そば(神鍋高原裏)  テツ
 ここはたどり着くまでは一苦労。日高の町中からアップ神鍋スキー場を目指し、神鍋高原の歓迎のゲートをくぐり、スキー場の駐車場を横目に見ながらさらに山道を上る。峠を越えて、今度は急な下り。最初に見える部落が床瀬。で、神鍋から来たら左手に見えるのが「床瀬そば」。昔の百姓家そのままに、低い引き戸をくぐって店の中へ。
 出石蕎麦は信州蕎麦の影響を受けてるけど、ここのは但馬の田舎蕎麦。手打ち蕎麦が竹の器に乗って出てくる。コシがあるし香りもあるし甘みもあるし、うまうま。そばがきもうまい。「松葉」とかアマゴとかのついたコースもうまい。でもおれはここの蕎麦が好きなもんで、大盛り蕎麦をおかわりしてしまう。
 おれは蕎麦好きであって、蕎麦屋好きやないから、店の雰囲気にはあんまり興味あれへん。そやけど、香住町の一番山奥の部落で、昔の百姓家をそのまま店舗にしたような店で、谷川のせせらぎを聞きながら蕎麦を食ったら、血液が綺麗になっていく気ぃする。
 ここは元々、過疎対策で地元の人が始めた蕎麦屋やけど、大成功してる。ここの成功のおかげで、床瀬の部落の中には他にも蕎麦屋ができてきてる。
 出石みたいに観光バスが止まる場所やないのに、ここの蕎麦を食うためだけに大阪や京都からやってくる人が多い。日曜日はいっつもめちゃめちゃ込んでる。予約しといた方がええ。ただ、予約したからゆっても、時間通りには席は空いてくれへんし、それに文句ゆう人は行かんでええ。空きっ腹を抱えながら気長に待ちましょう。
評価:☆☆☆☆☆
場所:本文をご覧下さい。また、道路沿いに看板があります。住所は兵庫県香住町ですので、104で電話番号を聞いて下さい。なお、店は夕方でしまいです。
出典:「ワンダフル但馬・丹波・丹後」(神戸新聞総合出版センター)


1999/08/20 平家そば(香住町)  テツ
平家の落人伝説のある部落にある蕎麦屋。ここも、落人伝説があるだけあって、たいへんな場所にある。間違っても、冬場にノーマルタイヤでドライブがてらに、なんてことはせんように。
 で、蕎麦やけど、まじめに作ってます。都会やったら名店間違いなし。
評価:☆☆☆☆☆
場所:104で、香住町の「平家の里」「平家そば」を調べて教えてもらってください。
出典::「ワンダフル但馬・丹波・丹後」(神戸新聞総合出版センター)


1999/08/20 高中そば(養父町)  テツ
 「こうなか」と読む。養父町の山奥の高中部落にある蕎麦屋。円山川右岸道路を走っていると、「高中そば」の看板が出てるから、それを目印に山側に入っていく。道はどんどん細くなっていく。幅の広い外車やと無理な道。お店も、とても店とは思えん、納屋かいな、ちゅうような店(失礼!)
 で、地元のおばちゃんらが蕎麦を打ってくれます。洗練はされてへんけど、まじめな蕎麦。但馬の百姓が昔から自分とこで打って食ってた蕎麦ちゃうかな。
評価:☆☆☆☆
場所:養父町高中
出典::「ワンダフル但馬・丹波・丹後」(神戸新聞総合出版センター)


2000/05/07 うずら家(戸隠)  テツ
 戸隠中社の近くて聞いたのに、なかなか見つからない。車でうろうろ。店に電話をかけて、鳥居の横の狭い道を入っていったらあった。
 幹線沿いやないけど、神社のすぐ横。場所がよすぎる。行列もできてる。スキー客が多い。店も大きい。期待でけへんのちゃうか。でも、紹介してる本は信頼できるから、並んでみる。
 とりあえず、ざるそばを注文。つゆをすすってみる。ふむ。ちょっと辛目やけど、ええ味やん。蕎麦が来た。みずみずしいて角の立った黒目の蕎麦。これはうまそう。口に入れたら、蕎麦の甘みがあって、コシもあってうまいうまい。すぐに大盛りを追加。さらに蕗味噌も追加。
 こんだけ大きな店で、こんだけ超満員で、そして味はきっちりしてる。なかなかでけへんことやわ。ごっつぉさん!
評価:☆☆☆☆☆
場所:戸隠中社の右の狭い道を入って右側。
住所:長野県上水内郡戸隠村中社
電話:0262-54-2219
営業:10:30-16:30(売り切れ終い)
休日:水(11月末〜12月中旬は休業)
出典:「名店案内そば店100」(柴田書店)

2002/03/06 そば神(白馬)
そばじんと読む。
 つゆはバランスの取れたすっきりした味。そばはこしがあって甘味のある手打ちそば。900円はちょっと高いな。
評価:☆☆☆☆
場所:白馬駅から南へ5分。
電話:0261-72-2055
出典:「じゃらん」


2002/03/06 一ぷく(白馬)
白馬村の和食の店。
 ここのそばは、ちょっと太めで、しっかりした噛みごたえ。田舎風のまじめなそば。
 つゆはちょっと甘めかな。薬味に見慣れんもんがある。味は大根なんやけど、色が青い(緑)。青首大根とも違うみたいやし、て思って聞いてみたら、「青大根」ゆう種類の大根らしいわ。小柄で全体が青い大根。こんな大根もあるんか。
 蕗味噌おにぎりも頼んでみた。蕗味噌もうまいけそ、飯自体がうまい。粘りの強い米で、ちょっと冷めぎみのときに食べたら、歯応えもしっかりしてきて甘味もあって、ものすごうまかった。
 おばちゃんのなかなかの人柄に感服した店。
評価:☆☆☆☆
場所:白馬駅から北へ10分
出典:「白馬の達人になれる本」(旅人宿)



2000/10/07 瓢亭(山梨)
 山梨県韮崎市にあるそば屋。「そば店100」に山梨でたった2軒だけ紹介されてる店の一つ。名店に違いない。
 店先にはそば打ちルームがあって、いかにも本格派。そばをゆでるための大釜からアクをすくいながらそばをゆでてる。ふーむ。期待できそう。
 メニューを見たら、「もり600円」「ざる850円」てなってる。ざるそばと盛りそばの違いは、海苔をかけてるかどうかやけど、250円も違いがあるてどぉゆうことやろ。そば自体が違うんかな?で、聞いてみた。
 「もりそばとざるそばて、何が違うんすか?」
 「海苔をかけてるかどうかの違いです」
 「え?!海苔だけで250円も違うんすか?」
これが亭主のご機嫌をえらく損ねたみたいで、
 「ウチはそこらの安物の海苔を使ってるんじゃねえんだ」
 「このまえ静岡から来た若い人も同じことを言っていた」
 「値段がそんなに気になるんならもりそばを食べりゃいいんだ」
 「値段の問題じゃないんだ」
なんか、えらい威張ってるそば屋やなぁ。はいはい、ざるそばを注文さしていただきます。そやけど、海苔だけで250円もするんか、ちゅうのは誰でもする反応ちゃうんか。商品やったら、値段を問題にするんがあたりまえちゃうん?もりそばはざるそばより下、なんてゆってええんか?専門家に対しては、こっちは何も知らん素人です、ちゅうふりして素朴な質問したら、普通はにこにこして親切に教えてくれたりするもんやけど、ここの亭主は低レベルな質問や反応は嫌いらしいわ。関西の商売人やったら、こぉゆう質問したら、「よぉ聞いてくれた」ゆって、自分の店の工夫を一生懸命答えてくれるもんやけどなぁ。なんか、武家の商法みたい。
 腹立つから、こっちもそんな威張ってるそば屋の腕を判定したろかい、ちゅう気になる。
 とりあえずおれの前に出てきたんは、お茶とそば湯。そもそも、ほんまにこだわるんやったら、客にそば食う前にお茶を出すんは間違いちゃうけ?お茶の成分が舌に残って、そばの微妙な風味を消す。そば湯も、そばのゆで汁だしてきよったけど、そんな横着なそば湯でええんか?しかも、横着なそば湯を一番最初に出してくるゆうのはどぉゆこっちゃ。普通やったら、ここまで要求せーへんけど、ここは客にレベルの高さを要求するらしいから、おれも店にレベルの高さを要求するで。
 そばが来た。そばに四角ぅにちぎった焼きのりをそばが見えへんよぉに一杯に並べてある。ラーメン屋で、どんぶり一杯のでかいチャーシューを乗せて特徴出してるとこあるけど、見た目はそんな感じやな。これが250円の海苔か。250円の値打ちがあるかどうかは、正直ゆって分からん。そもそもざるそばて、そばを食うもんで、海苔を食うもんとちゃうんちゃうん?
 そばつゆは、関東風にしては悪いことない。そばも悪いことない。ちゅうより結構うまい。思ったよりやるやんけ。で、天もりも追加。
 天ぷらは油の温度がやや低い。そばは・・・。今度はちょっと伸びてる。ゆで時間が長すぎやわ。コンスタントに出来のええもんを出す力はないゆうことか。
 亭主と会話をせんと、もりそばだけ食っとったら☆4つやったかもしれん。そやけど、あんだけ客に威張るわりにはたいしたことないわ。頑固と威張るちゅうのは違う思うで。
 もし、これを読んでもここに行くつもりの人は、亭主と会話とかそばについて質問とかをせーへんことを勧めます(笑)。
 そば通だけ相手にしたい店だと思います。一般人にはすすめられへん。
評価:☆☆☆
出典:「そば店100」

2001/09/20 しま音(徳島)
徳島市の手打ちそば屋。茶髪のにーちゃんがやってるもんで、失敗したかな、て思たら、しっかりしとった。そばは二八で細打ち。新そばが入る直前の時期にしては香りもそこそこある。東京で修業した、ゆうてはったけど、つゆは関西風に醤油を抑えてある。
 うまかった。
評価:☆☆☆☆
住所:徳島市栄町2
電話:088-655-5154
出典:徳島まんぷく王

2001/09/20 竹庵(徳島)
徳島市の手打ちそば屋。「ぶっかけうどん」が名物みたいで、地元の雑誌に載った記事が壁に貼ってある。めちゃめちゃうまそうな文章。実際の味に期待。
 まずつゆが運ばれてきた。いつも通り、つゆをすすってみる。口に含んだ瞬間、もぁーっとべたついたうまみが口に広がる。な、なんぢゃこれえ。普通、後口の悪さちゅうのは後から広がるもんやのに、いきなり後口悪いつゆて初めてや。こんなつゆでそば食わなあかんのかぁ。最悪・・・。
 そばが来た。そばだけで食ってみる。コシがちょっと弱い。香りももひとつ。
でも、まずいことはない。ちゅうか、そこそこのそば。このそばをあのつゆで台無しにするんはそばが可愛そう。そやけどそばだけで食うのもなぁ・・・。
 テーブルに醤油があった。醤油かけて食ってみたらまぁまぁいけるやん。店の人にはこれくらい失礼な食い方はないけど(見つからんよぉにこそこそと醤油かけて食った)、あのつゆの味には耐えれんかった。
評価:☆☆☆
場所:徳島駅前
出典:徳島まんぷく王

2002/09/20 玄寿(愛知)
愛知県瀬戸市の手打ちそば屋。最寄りの駅は愛知環状鉄道の中水野駅やけど、そこから30分くらい歩かなあかん。
 ここは一軒家のそば屋。10歳以下のお子様お断り・喫煙お断りて入り口に書いてある。これだけでこだわりのそば屋、て分かる。座敷に木製の机が並んでて、窓からは竹が見える。奥にはそば打ちルームがあって、石臼も置いてある。自家製粉の店。
 つゆはだしと調味料が渾然一体になってて、つゆだけ飲んでもおいしい。ここのそばは10割そば。コシのしっかりしたかすかな甘みのある麺。9月でこれやから、新そばの季節やったらもっとおいしいんやろな。
評価:☆☆☆☆(なんぼ10割そばゆっても、この場所で盛りそば一人前1000円ちゅうのはちょっと高い)
住所:愛知県瀬戸市穴多町636
時間:11-17
休日:金(祝日なら営業)
電話:0561-48-7177
出典:たべあるき名古屋(昭文社)



top