美術科教育の教授学的課題
1.美術科教育の教育内容(目標とする美術の方法論)
作品の三側面における方法論の下に、それぞれどのような下位項目がどのような体系をなしているか。
また、児童・生徒に理解・体験させるべきは、どのような美術の方法論か。
2.美術科教育の教材(美術の方法論を理解・実践させるために採用・変形された美術の諸活動、または鑑賞対 象としての作品)
美術教育教材の要件は何か。美術の諸活動はどのように採用・変形されるべきか。鑑賞教材としての作品を いかに体系化をすべきか。
3.美術科教育の授業方法(美術の方法論の指導法)
美術の方法論は、どのような方法であると効果的に理解・実践されるか。その一般原則の確立
例 構想は素材を理解しながら立てられなければならない。
4.美術科教育の学習者(児童・生徒に美術の方法論はいかに理解されるか)
美術の方法論は学習者にどのように理解・体験され、どのように既得の体系を変化させるか。その一般原則 の確立。表現意識の変容と学習の道筋は、どのような関係としてとらえるべきか。
例 一般的には小学校4年前期で表現意識の転換が起こる(正確には、新しい表現意識が多数派となる)。