1999年7月(東北「道の駅めぐり」3)

 

 

 道の駅めぐりは3日目。むつ市内に宿泊し、道の駅「わきのさわ」に再度アクセスすることにしていましたが、その前に「せっかくここまで来たんだから」と本州最北端の地、大間崎に立ち寄りました。

 

◆大間崎(本州最北端)へ

 むつ市内から大間崎へ。地図で見ると近そうですが、実際には50km近く離れているんですね。下北半島って距離感覚が違っていて、そのゆったりさは何だか”北海道”という感じ。
 大間崎は、かすみがかかっていてあまり視界が良くなかったのです。ちと残念。そこには「大間崎」と書かれた立て札たくさんの海鳥石川啄木の歌碑などがあり、少し寂しげな景色に「本州の先端まで来たんだなあ」としみじみ思いました。
 また岬のすぐそばにお店が何軒かならんでおり、そのうちの1軒に入ってみました。実はこのお店でスピーカーからラジオ放送を流しており、天気予報に出て来る地名がどうも北海道のものだったので気になったのでした。私は店のおじさんに「これ北海道の放送でしょ?」と聞くと、おじさんは「そうだよ、青森の放送は受信できないから、北海道の放送を聞いているんだ」という返答。ちょっとフシギな気がしました。

  お店で買い物などしたあと、道の駅「わきのさわ」へと向いました。国道338号を利用、地図上では”悪路”と書かれていたのですが、ほとんどがセンターラインのある通りやすい道でした。ここ1〜2年のうちに、道路の拡張工事を行った後なのかもしれません。
 また道端や道路上で時折、日本ザルを見かけました。でもサルが徒党を組んで道路をふさいでいたときは、ちょっと閉口したなあ。

 

◆道の駅「わきのさわ」再び

 こうして昨日に続いて道の駅「わきのさわ」へ。午前9時頃に着いたときは開店して間もなかったようで、店のおじさんが掃除をしていました。スタンプを押してから、店の中を見物。2階には動物や風景の写真が多数飾ってあり、その臨場感あふれる写真を一つ一つを感心しながらみておりました。
 さあ!やっとスタンプを押せたことだし、つぎの場所に行くか!

 

◆道の駅「なみおか」(R7:青森県浪岡町)

 長い距離を走ってようやくたどり着いた道の駅。もうすでにお昼近くでした。
 ここのレストランでは昼食をいただきました。注文した幕の内弁当もおいしく、それなりにくつろげました。今日はここに来るまでにずいぶん長い距離を走ったので、ちょっと疲れ気味だったのです。
 道の駅はやきとりやたこやきなどの出店が多数出て、結構な賑わいを見せていました。

 

◆道の駅「いまべつ」(県道14号:青森県今別町)

 せひ〜ろ号は一気に津軽半島の先端近くへ。道中R339と平行して走る農道「こめ米ロード」は走りやすい道でした。こんなところまで来て、抜け道を見つけてしまったのです。
 道の駅「いまべつ」はJRの駅が2つ並んでいる場所です。一つは津軽海峡線の津軽今別駅、もう一つは津軽線の津軽二股駅です。
 世界一長い鉄道トンネル、青函トンネルはここ今別町に入り口にあるとあって、道の駅でもトンネルにまつわる展示や、それにちなんだ御土産などが売られていました。

 ついでに青函トンネルの入り口まで足を運びました。トンネルの前では、カメラを持った人が数名。偶然にもちょうど特急はつかり号が通過する時間だったのです。
 私も彼らと並んで特急電車を撮影することに。しばしの静寂の後「ピーッ」という汽笛と共に特急はつかり号が猛スピードで目の前に現れました。私もトンネルに電車が入る瞬間、カメラのシャッター押しましたが、ちょっとタイミングが遅かったみたい。あまり良い絵にはなりませんでしたが、青函トンネルまで来た記念写真ということで。

 その後、せひーろ号は道の駅「十三湖高原」道の駅「もりた」に立ち寄り、青森県を後にしました。

 

◆道の駅「はちもり」(R101:秋田県八森町)

 R101を日本海を右手に眺めながらのルート。やはり、というべきか、しまったというべきか。ちょうど海開きの日に当たったこの日は、海沿いのルートは交通渋滞で思うように進めなかったのです。

 この青森県との県境にあるこの道の駅へたどり着いたのは午後5時ころ。この道の駅「はちもり」は「お殿水」と呼ばれる湧水がありました。いつもならその湧水を一口でも味わうところでしたが、次の道の駅に向いたい一心で、スタンプを押すやいなや、この道の駅を後にしました。

 

◆道の駅「たかのす」でも・・・

 せひーろ号はR7を東に進んでいました。途中、道の駅「ふたつい」は閉店。でも運良くスタンプは押印できるようになっていました。このあたりは非常にラッキーな感じ。

 余勢をかってさらにR7を東に「たかのす」へ向います。しかし・・・道の駅はすでに閉まっていて、とり付く島もなくスタンプを押せずじまいでした。
 さらに先へ進もうとしたのですが、折からの小雨は夕立へと変わり、車を走らせることも困難なほどの大雨に見舞われました。

 気持ちがせいている私をたしなめるように降りしきる雨。そう言えばもう午後6時過ぎ。本当は今日までに全ての道の駅を回る予定だったけど、すでにその計画の達成が無理なことは明白でした。
 幸い明日も休日なので、近くの街で一泊して再チャレンジすることにしたのです。

 そして期せずして、昨日道の駅「やたて峠」の時立ち寄った、大館市内にその宿を求めることにしました。そうして見つけたのは一泊¥4500のオンボロ宿。別に安い宿を求めたわけではないのだけれど、成り行きでそうなっていました。
 いやあ、ホントにボロ宿でした。(苦笑)

 


[ホームに戻る]

[「たび物語」に戻る]

[次のページへ]