1999年7月(東北「道の駅めぐり」2)

 

 

◆出発(道の駅「なんごう」)<2日目>

 道の駅めぐりは2日目。始まりは前日宿泊した道の駅「なんごう」でした。今日は昨日にも増してハードな行程の予定。さて、昨日と同様にうまくいきますやら・・・。

 

◆道の駅「さんのへ」(R4:青森県三戸町)

 残念ながら道の駅は開店前。「ふれあいハウス」と大書きされた道の駅の建物はちょっと小さめ。道の駅の近くにあった丘に登って付近の景色を眺めてみたところ、なんとものんびりとした風景に「のどかなところだなあ」と思いました。

 今日は昨日とはうってかわって好天に恵まれています。今日は何か良いことがあるかもネ。

 

◆道の駅「しんごう」(R454:青森県新郷村)

 十和田湖にもほど近い新郷村。ここの道の駅はどこか変・・・。一見小さめで峠の茶屋風の道の駅の建物ですが、とんがり屋根のてっぺんにあるクロスは何?

 そういえばこの村内には「キリストの墓」なる史跡があるそうですが、キリストってあのジーザス・クライストですよね!?中東のエルサレムにいたはずのジーザスが、わざわざこの地までやってきて一生を終えたなんて到底考えられない。もしかして、おとぎばなし?
 ううむぅ、一体全体何がどうなっているのだろうか???

 

◆十和田湖畔へ(南岸側)

 今回東北北部を旅行しておきながら、十和田湖に立ち寄らないのは、それこそもったいないと言うもの。当初の予定を少し変更して、次の道の駅に行く前にちょっと回り道、十和田湖南岸の道沿いで湖が見える場所を探してみました。

 そのなかで国道454号線「瞰湖台」と、国道103号線「発荷峠」の眺めが良かったです。とくとご覧ください。

 

◆道の駅「かづの」(R282:秋田県鹿角市)

 ここから少しばかり秋田県内の道の駅を回ります。

 ウウム、なんと立派な門構え。この道の駅はこの門構えの向こうに広い中庭があり、その中庭を取り囲んで、建物がならんでいるのです。

 建物群の一つに「祭り展示館」があって、有料で入場できるようでしたが、こちらの方は入らずじまい。物産店はなかなか充実していました。ここでは、お土産にりんごムースゼリーを買い求めました。

 

 ここから東北道を利用して次の道の駅に向いました。途中トンネル内で、黒いスカイラインを追い越そうとしましたが、すんでのところで覆面パンダとわかり急減速。ふぅ・・・あやうく速度超過になるところでした。

 

◆道の駅「やたて峠」(R7:秋田県大館市)

 大館市のはずれ、矢立峠の傍にあるこの道の駅。実は大館市内は図らずもその翌日立ち寄ることになるのですが、それは後のお話。

 「やたて峠」という名前から、峠の茶屋風の道の駅を想像していたのですが、何の何の。本体の建物は宿泊もできる保養所のような大きな温泉施設。こざっぱりとしたレストランもありました。これには意表をつかれてしまいました。

 そういえば比内鶏って、ここ大館市が発祥の地なんですね。知らなかった・・・。

 

◆道の駅「ひろさき」(R7:青森県弘前市)

 再び青森県へ。青森県では比較大きな都市、弘前市。そのはずれに道の駅がありました。建物の側面には大きな「JA」のロゴ。そうかJA(旧称で農協です念のため)が経営しているんですね。

 建物の内部はスーパーマーケット風。その一角に軽食コーナーとジェラードアイス屋さんがありました。東北道の駅めぐりで、にわかにジェラードアイスの味くらべを始めた私は、ここでもジェラードアイスをいただきました。何とかライス味というのを食べましたが、こざっぱりとしてお米のような味で良かったですよ。さらに今日は暑い日でしたので、とても美味しくいただけたのです。

 

◆道の駅「虹の湖」(R102:青森県黒石町)

 浅瀬石ダムがせき止めて造った虹の湖。その一角の道の駅。ちょっとした高原にあり、涼しげな場所。さらに涼しげな噴水を見つけたので、思わずカメラに収めてしまいしました。

 まず大きな2階建ての建物でスタンプを押しました。そのとき「何かスタンプが変だゾ?」と思い、近くの係員の人に訊ねたところ、向こう側の小さな建物を指し「あちらの建物のスタンプが本当です」。あれま・・・やっぱり違っていたのですね、あぶなかった。

 気を取り直して、本物のスタンプがあるという平屋の古びた建物へ。押印の後、ついでにソバを食べました。値段は安かったけど、味はそれなり。こんなことだったら、大きな建物のレストランで食べるべきだったのかなあ。

 

◆十和田湖畔へ(北岸側)

 再び十和田湖へ。今度は北岸から湖へアクセス。北岸は国道102号線の「御鼻部山の展望台」からの眺めがよかったです。湖の対岸側には、十和田湖にせり出した2つの半島がカスミの向こうにぼんやりと見え、神秘的な眺めでした。

 ただし国道102号線はちょっと山道風の国道で、ドライブに慣れていない人にはあるいは運転がきついかもしれません。私は山道はお手のものですが。

 

◆奥入瀬渓流へ

 国道102号沿い、十和田湖岸を離れ今度は奥入瀬渓流へ。国道のすぐ傍を流れる清流・奥入瀬川、うっそうと生い茂る森林、そして所々に岩場と滝を垣間見る景色は、単に一般国道を走っているとは思えない何とも素晴らしい自然の造形でした。この奥入瀬川の写真も、車窓から顔を出して撮影したとはとても思えないでしょ?またこの道路沿いの観光地には、車はもちろん自転車や徒歩で楽しむ人達も多数見ることができました。

 この付近はどうやら自然を大切にする発想があるようですね。舗装された道路は、ところどころ大木に沿って狭くなっています。おかげで、観光バス同士がすれ違うための渋滞があちこちで発生していましたが。

 そういうわけで、やっとこ奥入瀬渓流沿いの狭い道を抜け、次の道の駅へたどり着きました。

 

◆道の駅「奥入瀬」(R102:青森県十和田湖町)

 この道の駅は、道の駅をテーマにしたとある人のホームページで、ベストランキング1位になった道の駅だそうな。そんな予備知識もあって、この道の駅への来訪は結構楽しみにしていました。

 まずは駐車場。駐車スペースはとても広く、大型バスが何台も駐車できるスペースが確保され、しかも実際に大型バスが並んで駐車されている光景を見て「何だか期待できそう」と期待がふくらみます。そして道の駅にはたくさんの観光客も訪れていました。

 建物は物産館「四季彩館」、ステーキ&バーベキュー「味蕾館(みらいかん)」、「奥入瀬麦酒館」と食いしん坊や飲んべえにはたまらなく充実した道の駅でした。ドライブじゃなかったら、地ビールの一つでも味わってほろ酔い気分を味わうところなのになあ、ちょっと残念です。そういうわけでソフトクリームと、ペットボトルの水だけを買ってすごすごと退散してしまいました。

 でもホントいい感じ道の駅でした。これはオススメです。十和田湖や奥入瀬渓流に観光に来た際には是非ぜひ立ち寄ってみてください。

 

 この後、道の駅「しちのへ」に立ちより、それから下北半島をひたすら北上するルート。カーナビで次の目的地までの距離を見て唖然としました。目的地まで120km・・・、2時間は優にかかりそう。だけど現在時刻はもう午後3時半。次の目的地へは午後5時までにいかないと、道の駅は閉まってしまうのに。

 

◆道の駅「わきのさわ」(R338:青森県脇野沢村)

 道の駅「わきのさわ」のある脇野沢村は下北半島の先端付近、下北半島の地形を斧(おの)の形に見たてると、刃先の手前側に位置しており、陸奥湾を望む位置関係にあります。

 この道の駅に着いたのは午後6時過ぎ。当然道の駅は閉店。私は誰もいない駐車場でボー然と立ち尽すのみ。とりあえず道の駅の回りを散歩しました。

 この道の駅の付近には、キャンプが張れる施設やバンガローなどがあり、炊事場で夕食を作っている人をちらほら見かけることができました。

 またここは日本(というよりさらに大きく北半球全域)で最北端の場所に自生するサル(日本ザル)の生息地でもあります。近くのサル山へ行き、何枚か写真を撮ってきました。

 

◆道の駅「かわうち湖」(県道253号:青森県川内町)

 実はこの道の駅こそが、本州最北端に位置します。先ほどの「わきのさわ」とは違い、スタンプは24時間押印可なので、私のように遠出して来た人にはありがたかったです。

 道の駅は川内ダムがせきとめてできた川内湖のほとりにありました。もう日が暮れてしまったけど、昼間はきっと景色がいいんでしょうね。もう日は沈み、あたりは薄暗くなっていたのです。

 この道の駅の建物は営業時間外の場合、玄関まで入ることができました。スタンプを押印、そのあと意外なものを発見!玄関にライトで照らされた紙凧があったのです。紙凧はタテ2m×ヨコ1.5mほどのサイズ。昔の中国の武将のような格好をした、凛々しい男性の絵が描かれていました。この町は紙凧が名物なのかな?

 屋外に目を移すとウサギが多数、大きなゲージの中に飼われていました。ちいさくてふわふわしていて、とっても可愛いらしいなあ。ここでも何枚か写真を撮りました。

 

 この日は結局、むつ市内まで戻り宿泊先をみつけました。さあ明日は気を取り直して、スタンプを取れなかった道の駅「わきのさわ」にチャレンジ・・・。そういうわけで、今回の東北道の駅めぐりドライブは、2日目にして大きな予定変更を余儀なくされたのです。

 


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