1999年7月(東北「道の駅めぐり」1)

 

 

  今回は1999年におこなった「東北道の駅スタンプラリー」紀行の1つとして、東北北部の岩手、青森、秋田の各県の道の駅を3泊4日で回った旅を紹介します。

 

◆出発<1日目>

 神奈川県秦野市を午前12時半ごろ出発、一般道路でひたすら北上。もう何度も使ったルートなのですっかり慣れました。午前5時頃、国道4号より矢板ICで東北自動車道に乗りかえ。最初の道の駅は、午前9時に到着が目標でした。

 東北道は時々、小雨がぱらつくあいにくの天気。こういう天候のときはスリップから事故が発生しやすいものです。事実、私が通過した2時間ほど経過した後の宮城県付近で、交通事故のため一時通行止めになったそうです。危ないところでした。

 私の愛車の方はというと、たいして問題もなく岩手県北部の最初の道の駅につきました。

 

◆道の駅「にしね」(R282:岩手県西根町)

 東北道の西根ICのすぐ近くにこの道の駅はありました。私のように遠出で訪れてくる人には、IC近くの道の駅は便利ですね。でもこの道の駅は物産店以外には、あまり見るべきものはなかったのです。

 道の駅には「岩手山・熔岩流の里」とちょっと物騒なサブタイトルがついていました。その昔、岩手山の噴火でこの付近が被害にあったんでしょうね。ただしあいにくの雨模様で、岩手山の姿を見ることはできませんでした。

 愛車せひーろ号はさらに山の方へと向いました。

 

◆道の駅「白樺の村やまがた」(R281:岩手県山形村)

 突然ですけど「ガタゴン」って知っています?なんでも、この村に出土した化石のなかに、後で「ガタゴン」と命名された恐竜がいて、それがこの道の駅のウリになっているようです。建物内部の床にはガタゴンの足跡、道の駅の敷地にはガタゴンの卵など。

 でもちょっと売り方が弱いような気がしました。例えば北海道の虫類村にあった、ナウマン象をビデオ上映で紹介するように、もっと見る人に興味を持たせるような演出が欲しかったですね。

 

◆道の駅「いわいずみ」(R455:岩手県岩泉町)

 ここ岩泉町には「龍泉洞」という大きな鍾乳洞があるそうです。何でも日本三大鍾乳洞に数えられているそうです。最近もここで新たに大きな洞窟が見つかったとか。言ってみれば、隠れた名所ですね。

 道の駅の入り口では、ツキノワグマのはく製が出迎えてくれました。レストランもあって「どんぐりラーメン」など興味深いメニューなどあったのですが、すでに食事を済ませてしまったので、さすがに料理を味わう気にはなれず残念。その代わりにソフトクリームをいただきました。

 わりと居心地が良い道の駅でありました。

 

 この後、せひーろ号は太平洋沿いの国道45号へ。三陸海岸沿いに車を走らせました。このドライブ旅行の数日前、ここ岩手県では大雨による被害に遭ったばかりだったのです。その復旧工事のため、あちこちの道路で片側交互通行を実施していたのです。地元の人達も大変だったようですね。

 

◆道の駅「たろう」(R45:岩手県田老町)

 道の駅の名前を「たろう」と書くと元気な感じ。でも町名をそのまま漢字で「田老」と表記すると、何だか元気がなくなる感じがしますね。ということは、道の駅の名前はひらがなで正解!?

 道の駅の内部は例によって物産店のみ。どうも岩手県北部の道の駅って、あまり元気がよいところがないように思われました。道の駅のファンとしては、ちょっと気になるところです。

 

◆道の駅「たのはた」(R45:岩手県田野畑村)

 国道45号にかかる思惟大橋(しいのおおはし)を越えるとこに道の駅がありました。どうやらこの”大きな橋のたもとにある道の駅”、というコンセプトのようです。この道の駅はちょっとした森林公園の一角にあり、森の中の公園にはつり橋や斜張橋の形をした人道橋があり、ちょっとした橋のコレクションといった感じでした。

 あいにくの雨降りだったので、公園の中はほとんど回れませんでしたが、斜張橋だけはカメラに収めておきました。

 

◆道の駅「のだ」(R45:岩手県野田村)

 第3セクター経営の北リアス線陸中野田駅と併設されている道の駅「のだ」。昔は野田村は製塩を行っており、その塩は牛の背に乗せられて各地に運ばれたそうです。また道の駅の前には、荷物を載せた牛とその牛をひく人、という彫像がありました。

 こういう歴史がかかったストーリーって好きですね、うん。

 

◆道の駅「おおの」(R395:岩手県大野村)

 この道の駅で岩手県は最後。木造りを多用したこの道の駅の前には、やけに長い屋根つきの通路が・・・何なのだろう、これ?他方、トイレの入り口が一見ガラピシャ戸風、実は自動ドアというシロモノ。これにはちょっとだまされてしまいました。

 この道の駅では生涯学習の一環として工芸や民芸の一大拠点として活用していく目的があるそうです。なかなか良いコンセプトですね。

 

◆道の駅「はしかみ」(R45:青森県階上町)

 ひゃあ、いきなり驚いた。トイレの建物の中に滝があったのです。滝は「ザーッ」と大きな音を立てて流れており、ちょっと戸惑ってしまいました。

 メインの建物の前には、大きな石がゴロゴロと転がっていました。イギリスにあるストーンヘンジみたいです。

 建物の中にはシマアジの水槽がありました。この道の駅、何だか人を驚かせるのが好きなようですね。ちょっとこの道の駅が気に入ったので、お土産を買っていきました。3色(抹茶、南瓜、黒砂糖)の餡がたっぷり入った饅頭を一個ずつ買ったのです。

 

◆道の駅「なんごう」(県道42号:青森県南郷村)

 今日の道の駅めぐりは、これでおしまい。今日はここで宿泊するというのが当初からの予定。今までいろんな道の駅を回ったけれども、道の駅の施設に宿泊するのはこれが初めて。ここの宿泊施設は、2食付きで¥8000なり。建物が新しい分、ずいぶんと割安感がありました。

 この道の駅は広大な敷地をもち、物産店のほか、各種運動施設も道の駅周辺に点在していました。

 

 ふう、今日一日だけで道の駅9ヶ所、900km以上走ってしまいました。でも予定通りの進行。明日も予定通り行けばいいのですが。

 


[ホームに戻る]

[「たび物語」に戻る]

[次のページへ]