1998年5月(北海道「道の駅めぐり」1)

 

これは1998年5月に、北海道の道の駅めぐりをした記録です。

 

◆フェリー航路「新潟〜小樽」より

 神奈川県秦野市を真夜中に車で出発。R16、R17などひたすら一般道をつかって新潟に向けて 北上しました。夜明け近くの三国峠(群馬・新潟県境)では、眠気ざましに窓をあけて走行。朝方の 風が顔にとても気持ちよかった。

 午前9時頃に新潟着。乗船した船は国内最大級だそうで、いままで私が乗った船の中では、一番 大きかったなあ。それにしても船の中ってのは退屈だったぁ〜。本を読んでいるほかは、ひたすら ベッドのなかでゴロゴロして過ごしていました。フェリーは翌日4時頃、小樽港につきました。

 

◆いよいよ出発<1日目>

 午前8時頃、道央地方の某所を出発、R233を 深川市から留萌市方面に北上します。途中、美馬牛峠で残雪が結構あったのにビックリ。 峠と言っても標高200m程度なのに、この辺りがやっぱり北海道なんだぁ、って思いました。

 その後、留萌市より日本海に面してR232を北上、最初の道の駅にたどり着きました。

 

◆道の駅「おびら鰊番屋」(R232:留萌郡小平町)

 午前9頃到着。ここのメインは「旧花田家番屋」と呼ばれる、重要文化財にも指定された建物です。

大昔、と言っても明治から大正にかけてですが、日本海ではたくさんの鰊(にしん)が取れ、多くの 漁夫を雇い入れていたそうです。この番屋は、漁夫たちの寝泊まりする場となっていたとのことです。

 私も実際に番屋に入りましたが、当時の建造物としては非常に大きな部類に入るのではないで しょうか?ともかくも、当時の賑わいを今に伝える建物でありました。

 番屋を見物のあと、しばし春の荒波の日本海などを眺めていました。

 

◆道の駅「富士見」(R232:天塩郡遠別町)

 北海道の北の地方で「富士見」とは、これ如何に?
実は「利尻富士」と呼ばれる利尻島の遠景が見られることから、この道の駅の名が付いたようです。

道の駅の敷地内には「とんがり館」と呼ばれる、細長い塔をのある建物がありましたが、どうやら 閉鎖しているようで入ることができません。ちょっと残念だなぁ・・・。それでも「利尻富士」の眺めを 楽しむことが出来ました。ちょっと曇り空でかすんでいましたけどね。

 少しばかり暖かくなってきたのでソフトクリームを買って食べました。牛乳の味がして、美味しかっ たのです。

 

◆サロベツ原野へ

 愛車「せひ〜ろ号」はさらに北上、北緯45度線(北半球のまんなかだ)を越え、サロベツ原野に たどり着きます。

そこでサロベツ原生花園に立ち寄りました。この付近は湿地帯で、普通の場所 では見られない珍しい植物が群生しています。
ただし、ちょっと季節が悪かったか「花園」と呼べそうな花は咲いていませんでしたが、しばしの間、散歩など楽しんでいました。

 それにしても、こんな人家のない荒涼とした場所でも、携帯電話の受信はばっちりでした。
#こういうの「バリサン」っていうんだっけ!?(笑)
これにはちょっと驚かされてしまいました。

 

◆ノシャップ岬、宗谷岬へ

 ノシャップ岬と宗谷岬は、北海道地図の北の端、稚内市内にある2つの角の部分です。
宗谷岬の方が僅かに北にあるので「日本最北端の地」ということで有名ですね。私は両方の岬へ行きました。

 ノシャップ岬には13時過ぎに到着、稚内市街から比較的近くにありました。寒流水族館という施設 がありましたが、それ程時間的余裕がなかったのでパス。
岬ではイルカ時計が出迎えてくれました。 訪れる人もあまり多くはなく、観光地にしてはちょっとさみしかったねぇ。

 つぎに宗谷岬へいきました。こちらは「オホーツク国道」につながるR238沿いにあります。
訪れる人も多く「日本最北端の地の碑」の前で記念撮影する観光客が大勢いました。私は一人きりの旅だ ったので、碑の前に誰もいなくなったところで、パチリと一枚。

 また海のはるか向こうには山影が見えました。確かロシア領のサハリンだったかな?
外国に行ったこともなければ見たこともない私(1999年5月現在)には、ちょっとした感激のシーンでした。

 岬の周辺に目を移すといくつかの店があり、なかには「日本最北の店」というような看板を掲げて いる商店もありました。

 

◆道の駅「マリーンアイランド岡島」(R238:枝幸郡枝幸町)

 オホーツク国道の海岸側に突如現れた、コンクリートで船形をかたどった建物。それがこの道の駅 「マリーンアイランド岡島」です。

ここ枝幸町はカニの産地だそうで、道の駅の店の中では海産物が たくさん売られていました。そういや、会社の上司が「カニを買ってこい」と言われたので、ここでカニ の形をあしらったお菓子を買いました。
ちょっと無理があるかな?(笑)

 

◆道の駅「おうむ」(R238:紋別郡雄武町)

 一時期話題になった新興宗教を連想しそうな名前ですが・・・。

「地域交流センター」と名付けられた建物は、地上7階くらいの高さにある舟形の展望台が特徴的 です。
私は「ものは試し」とばかりに早速、エレベーターで登ってみました。オホーツク海の景色を 広く望める展望台ですが、眼前に港がある他は残念ながらこれと言って楽しめる風景ではなかった です。
どうやら、あまり楽しめる道の駅ではなかったなぁ・・・。

 

 「楽しめる」といえば、道端で交通安全の楽しいヌイグルミ(?)を見つけました。これは・・・言葉で 説明するより写真を見てください。
きっと気に入っていただけると思います。

 

◆道の駅「おこっぺ」(R238:紋別郡興部町)

 この道の駅で目を引いたのが、鉄道に関する展示でした。
客車を改造した休憩室や、蒸気機関車D51の車輪の展示などがありました。
でもあんまり面白くなかったなあ。

 他方、敷地内ではちょうどが咲いていました。これがこの道の駅での収穫だったかな?

 

というわけで、1日目の道の駅めぐりはこれで終了。

 このあと、紋別市内の宿泊地に投宿しました。初日からなかなかハードなドライブでした・・・。

 

 


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