どーもくんの不思議てれび

任天堂 2002/02/21

公式サイト

レビュー

世界中のアンサイクロペディアン達に大人気(?)のNHKマスコット、どーもくんがまさかのゲーム化。
テレビの中に吸い込まれたどーもが番組で活躍することで、壊れたアンテナの欠片を集めていく。
その番組の一つ一つが、本作のメインとなるミニゲームとなっている。

ゲームの展開としては、番組をクリアする(一定の条件を達成する)ごとにイベントが起こり、
新しい番組に挑戦できるようになる。クリアした番組はエクストラモードを選ぶことができる場合もある。
プレイするうちに溜まっていくポイントを使ってアイテムを買うことが出来、プレイを有利にできる。

「番組」というモチーフ通り、ゲームの選択画面はテレビの番組表のようになっていて、
さらにステージを「○日目」などで表している場合もあるが、時間の概念は特にない。
好きな番組を自由に選ぶことが出来、進行状態も個別に記録される。
セーブはオートとなっていて、細かい単位で記録されるので短い時間に遊ぶ携帯ゲームにふさわしい。

ゲームの難易度は素の状態ではやや厳しめだが、アイテムが非常に強力。
買ってしまえば難易度が大幅に下がり、ほとんどのゲームは簡単にクリアできる。
アイテムを買うためのポイントはゲームオーバーになってもある程度は獲得できるので、
RPGの経験値稼ぎのような感覚で地道にプレイしていれば安全にクリアできるようになっている。

一度クリアした番組は高難度のモードで遊ぶことができ、こちらはアイテムがあってもクリアが難しいものがある。
アイテムを使用するかどうかは自由に切り替えられるので難易度調整も可能である。
やや惜しいのは、アイテムの有無に関わらずハイスコアやベストタイム記録は共通であること。

各ゲームについて1行紹介&レビュー。

鳥の成長:卵を温めたり餌を与えたり敵を追い払ったり忙しく動き回る。順番を考えるのが大事。
荒波に生きる:漁船を操作して魚群を追い立てる。岩と波の回避が鍵。
はたらくどーも:ビル建設現場を舞台に梯子と床の色合わせ。急ぐか稼ぐかの駆け引き。
宇宙飛行士:宇宙ステーションの故障個所へ急げ。キャラではなく背景を回転。慣性がきく。
激流カヌーカップ:川下りタイムアタック。とにかくコースを覚えよう。
ツール・ド・どーも:自転車レース。ライバルを避けながらゴールを目指す。
どーもオープンゴルフ:パターゴルフ。ギミックが多い。ホールインワンのパターン探しが熱い。
大どーも相撲:格ゲー…?組んだ状態からの駆け引きメインなのが相撲っぽい。
Dサイトベースボール:打球のみの野球ゲーム。予告ホームランがシステム。年俸評価がドライ。
どーもクッキング:手順ごとに道具と素材を選ぶ。正直超つまらないのに6回もやらされる。本作の汚点。
どーもドーケサーカス:左右でバランスを取りながら球乗り。思わず体が動くのは良作の証拠。
どーも島アクションクイズ:クイズ&パズル大会。2回はやらないかも。
ザ・TVバトル寿司職人編:回転寿司の並び替えパズル。運の要素が強すぎる気がする。
どーも探検隊迷宮の秘宝:正統派横アクションで宝探し。もう少し複雑なマップでも良かった。
剣豪!!みねうちどーも:時代物のファイナルファイト系。ポジショニングが命か。
魔女っちたーちゃん:強化選択式左右スクロールシューティング。非常に気合いが入った名作。
聖なる館:ホラーもの探索系アクション。謎解きがフラグ立てだけなのがいまいち。
どーもライブ:ギターフリークスもどき。オリジナルの曲が良い。リズムに乗る楽しさが味わえる。
どーも交響楽団:バンドブラザーズもどき(こっちが先だが)。クラシックの名曲。ステレオじゃ無いのが惜しい。

全体的にミニゲームの出来は良い。難易度の差が番組ごとに極端だと感じたが、
このあたりはプレイヤーごとの得手不得手もあると思う。
(ちなみに僕はライブのスーパーの2日目が非常に難しいと感じた。エクストラは楽勝だったのに)
ただ、料理の番組を2セットずつ3回もあるのだけは蛇足。難易度順に朝昼夜が1回あれば十分だった。

まとめ。気楽に遊べるミニゲームでありながらやり込み要素もしっかりしている。
携帯機であるということや、プレイヤー層の広さをしっかり意識している名作。


最終更新日:2010/10/20

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