DIGIDRIVE (デジドライブ)

任天堂 2006/07/27

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レビュー

「bit Generations」シリーズの1作。固定画面のアクションパズルゲーム。
画面には大きな十字路と、タイムリミットを示すボールのようなものが浮いてる。
道路からは「シェイプ」が現れ、プレイヤーの主な操作は十字路の中心でそれの方向を指示すること。
同じ色のシェイプを5個以上まとめるとストックされ、そこに「アタックシェイプ」を突っ込めば攻撃発動。
(アタックシェイプは定期的に流れてくる他、持っていれば好きなタイミングで流すことができる)
ボールを打ち上げて得点を増やすことができる。一定時間打ち上げ無ければゲームオーバー。
打ち上げたときの得点は溜め込んだシェイプの量に応じて指数関数的に増えていく。
またストック自体にも寿命があり、アタックしたりシェイプを増やさないと一定時間で消えてしまう。

全ての道に5個以上のストックを作るとボーナスモードのアウトバーンに突入。
タイムリミットのカウントが止まり、ひたすらシェイプが流れてくる。
ストックの寿命が切れるか、違う形のシェイプを混ぜるまで継続する上に、
中断した場合もその分のシェイプを用いたアタックが行われ、さらにアタックシェイプの所持数が1つ増える。

アウトバーン以外で、ストックに異なる形のものを入れるとそのストックが消えてしまうが、
他に5個以上のストックがあれば、消えた分のシェイプがそちらに移動する。
消えた所とは別に2箇所のストックがあれば両方に同じ量が加算されるので、
消えた分のストックが倍増することになる。よって、手早くストックを集めるには、
3箇所に作る→1箇所を潰して残り2箇所を膨らませる→もう1箇所作ってから以前のストックを潰して…
という流れになるが、そう都合良くストックは出来ないし、時間切れの恐れもある。

…と、一通り書いては見たが理解できただろうか。とにかく説明がしづらいシステム。
説明書片手に何度かプレイしないと飲み込めないかも知れない。
一通りプレイした感想は、リスクとリターンのバランスが良いと言うことと、
シンプルながらも自分に合った「攻略法」を見いだせる点が面白かったこと。
何度かやっているうちに上達していくのが実感できる。

見た目の印象は凄くシンプル。色が3色しか使われないこともあって、
「きれいなゲームボーイ」といった印象である。スーパーゲームボーイで色変更をしたというか。
配色パターンはテーマごとに何種類か合って好きな物を選べる。
スコアなどの条件を達成するごとに、選べる配色やBGMが増えていくので手近な目標にもなる。
(ただ、出来れば1色ごとに自由に選べるようにして欲しかったところ。
配色パターンはネタ重視で、ゲームをする上で見づらいものが多い)

黙々とスコアアタックを重ねるモードの他に、CPや2Pと対戦をするモードも搭載。
こちらは得点の代わりにボールを「押し合う」ゲームとなっている。
相手の状況がよくわからないので駆け引きの要素が薄く、正直あまり完成度は高くないと思う。
とりあえず作って入れてみたという所か。ちゃんと1カートリッジ対戦も可能。
一応CP最高レベルの撃破がエンディングを見る条件ではある。

まとめると、最近の技術やセンスで「昔ながらのゲーム」を作ってみた、というところ。
往年のテトリスのように「ハマれる携帯ゲーム」の素質はありそう。
新感覚のスコアアタックゲームが欲しいという人におすすめ。


最終更新日:2010/10/20

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