任天堂 2001/12/14
GBAの移植マリオシリーズで、今回の移植元はスーパーマリオワールド(スーパーマリオブラザーズ4)。
スーパーファミコンのロンチタイトルとして発売され、マリオシリーズの中でも高い知名度を誇る。
今やシリーズの顔となったヨッシーが初登場したのも今作である。
前作の3が、ある意味2Dアクションとして完成され過ぎていたため、今作は個性化の努力がうかがえる。
例えば変身のバリエーションも少なくなった代わりに「ヨッシーに乗る」という要素が追加されたり、
細かいところではダッシュやジャンプの操作感が前作までと大幅に変わっている。
どちらかといえば純粋なゲームシステム面よりも演出面での印象が強い。
SFCの底力を見せつけるべく、画面が非常にカラフルだったり巨大な敵や仕掛けが動いたりする。
原作発売当時はもちろん、GBA版発売当時ですらこれが携帯機で動くのは衝撃的だったのではないか。
ヨッシーに乗っているときはBGMの打楽器パートが追加されるという小技も聞き逃せない。
GBA版ではいくつかの追加要素が用意されている。まず目に付くのはマリオと共に行動するルイージ。
2人プレイの要素が無くなった代わりに、マップ上で自由に切り替えることが出来る。
マリオは従来通りの操作だが、ルイージはジャンプやヨッシーの操作が独特。
今までもヨッシーに乗り降りすることでゲームの雰囲気が変わったが、
GBA版ではルイージを追加したことでさらに幅が広がった。
また、ステージ内のドラゴンコインを全入手するとその印が付くようになり、コンプリート特典も用意されている。
これに関連して、クリアした城や砦なども何度でもプレイできる。
(従来は壊れてしまってゲームを最初から始めないとプレイできなかった)
元々このゲームは隠しゴールや隠しコースのコンプリートを目指すやり込み要素があったが、
さらに明確なやり込み要素が追加されたのでじっくり遊び混むことができるようになった。
その他にも「クッパを倒すまでのトータルタイム」や、
「スペシャルゾーンのコース内限定スコアアタック」といったトライアル要素が記録される。
特典などはなく純粋に記録を目指すためのものだが非常に熱い。
全体を通して、物凄く面白いゲームというわけでもないが、これといった穴もない。
あらゆるタイプのプレイヤーが遊ぶことを想定している良作中の良作アクションゲーム。
最終更新日:2010/10/20
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