HOME 戻る
私の愛情の対象@


の愛情の対象、その1ばんはやっぱり家族でしょう。ここにはなんといっても、 私のルーツがあるからです。ということで、今日から私の愛してやまない(?)家族のことをかこうと思います。でも気まぐれなので 途中でいきなりやめるかもしれません。今日はまず、父親から。
野大になぜかそっくりです。名前は継道(つぐみちと読みます)、以下ここでは「つぐ」と呼ぶことにします。12月30日生まれの、山羊座のO型。身長158センチで体重は知りません。中性脂肪が高いらしく、急に甘いものを控えはじめました。 もち肌。私や弟や母親は黄色寄りの白い肌ですがつぐはピンク寄りの、ちょっと繊細な肌をしています。
ぐは世の中の流行というものには全くといっていいほど疎いのですが、なぜか 家電製品の新製品には人一倍敏感で、どうやらこれだけは目新しいものが大好きらしく、素晴らしい買物魔ぶりを発揮します。おかげでうちの実家にはつぐが今まで衝動買いした数々の無駄な家電製品がたくさんあります。 その中でももっともつぐがお気に入りらしいのが、うどん作り機(器?)。私が高校の頃でしょうか。夏休みのお盆の間だけ部活が休みになるので、 お盆には毎年実家に帰っていたのですが、ある日実家に帰るとつぐが珍しくそわそわと嬉しそうな顔をして「何か食べたいものはないか?」と聞いてきました。 珍しくどこかに連れてってくれるのかなと期待した私は「お寿司」と答えたのだけど、つぐは無言で部屋を出ていったので、「その気もないのに聞くなよなー(怒)」と思っていたら、 つぐはいそいそとその腕に何やら抱えてやってきました。 「パパ(普段は自分のことをパパなどとは呼びません)がこれでうどんを作ってやろう」などといい、夏だし暑いからいらないと私がゆっているのにもかかわらず、私の目の前でどこからか取り出してきた怪しげな白い粉と水を混ぜはじめ(注:@)、 その変な機械の中にセットして嬉しそうにスイッチをいれました。
@つぐ、ほくそ笑む。



本文に戻る
ると、その機械の左側からうにょうにょと白いものが出てくるのです。つぐ曰く、どうやらそれが目指すうどんのようでした。 あとでその麺でつぐ特製うどん(ただの素うどん)を作ってくれたのですが、箸でつかむとぼろぼろとすぐ切れておちるので、なかなか食べるのが難しくて、とてもおいしいとはいえないような代物でした。(注:A)私が食べ終わりふとつぐをみると、今度は「そばが食べたいだろう」といって もう既に例の怪しげな粉と水を混ぜはじめていました。こんなときのつぐはとどまることを知りません。どうやら何種類か粉があってうどんとかそばとか作れるらしいです。太さも調節できるようでした。 ほとんど子供のイタズラの世界でしょう、これは。「麺を自宅で作れる」ということに、果たしてどんなメリットがあるというのでしょうか。 おそらく、この製品を売り出したメーカーは、大人になってもいまだに少年の心をその中でもてあましている人種をターゲットにしたのだろうと思います。 そんな戦略に見事にひっかかってしまったつぐ。実家にいる弟に聞いたところ、その製品を買ってきた日から1週間は毎日のように夕食のメニューの中に つぐの作った素うどんが並んでいたそうです。
Aつぐ特製うどんを食べる私。



本文に戻る
んなつぐにも弱点があって、それは車の運転です。 車の運転に至っては、これはもう、センスがないとしかいい様がありません。この点は、私もしっかりとつぐの血を見事に受け継いだらしく、私も完全にペーパーなのでつぐをとても馬鹿にできません。 つぐよりは母親の方が運転好きで上手なので、母に運転してもらえばいいのに、そこはつぐの男としてのプライドが許さないらしく、 どんなに疲れていても自分が運転するんだといって聞きません。 つぐの車に乗っていると、よくたくさんの車に追いぬかれます。そう、つぐはどんなに空いていてまっすぐな道でもスピードを出すというような危険はおかしません。 そして、つぐの後ろの車がだんだん近づいてくると、つぐは自分からわざわざ左側によって、あるいは車線を変更して後ろの車を先にいかせてあげます。 追い抜かれる瞬間、つぐは「スピードを出したい人は出せばいい」と勝ち誇ったようにつぶやきますが、その割にはなぜだかちょっとくやしげに吐き捨てます。

ぐは常に安全運転を心がけています。左右を確かめるときもしっかりとその方向に顔を向けます。 そしてそんなにもしっかりと安全確認をしているのにもかかわらず、動き出すタイミングが悪くてときどき他の車とぶつかりそうになってかえって危険な目にあってしまいます。 今まででいちばん私が危険な目にあったのは、田舎の道路でほとんど峠ともいえるような雪道を走っていたときのことです。 突然の雪で道路はずいぶんと混んでいて、ほとんど前に進まなくなりました。反対方向は全く空いていて車もなく、私も弟も母親も先が長くなりそうだなぁと憂鬱に思っていたのですが、 つぐは「ちっ」とうめくと、何を思ったのか突然目の前の車を抜かそうとしたのです。普段、追い抜かれてばかりなのでここぞとばかり行動に出てみたのでしょうか。 というよりも、目の前の車の先にもずらずらとたくさんの車が並んでいることを全く予想してなかったようです(おい)。 あわてて元に戻ろうとしましたが、後ろの車が既に前へつめてしまっていて、つぐは戻ることができません。ここでようやく大失態をしでかしたことに気がついたつぐ。 なんとか、ずらずら並ぶ車と車の間に頭だけ入れることができてほっとしました。あのとき、対向車が来ていたら、 とても狭い道路だったので大変迷惑な車だったかもしれません。つぐの車に乗っていると、いつどんなところで何が起こるか 全く予想できないのでとても怖いです。けれども、そんなつぐにうちの母親はなぜか惚れているようです。




【女心は不可解。】
本文TOPに戻る