■ ハイパー・ウィッシュ 投稿日:2014年06月15日(日)



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◆タイトル ハイパー・ウィッシュ
◆制作 ハイパー・ウィッシュ制作委員会
◆ジャンル ハイパー・ラブコメADV 乙女ゲーム
◆対象 15歳以上推奨
◆ツール 吉里吉里2/KAG3



「特に目立った行動・容姿もなく、何だかよくわからないままに、モテまくる」という乙女ゲー主人公にありがちなスキルが無いどころか、初っ端から「自分の心に素直な女の子にして、選択を迫られたら乙女の本音を恥ずかしげもなく丸出し返答」スキルを背負わされた主人公
どの攻略対象に挑むもこの迷惑スキルを抱えつつ、更に努力しまくらなくてはいけません
薄い個性でハーレム状態を楽しみたい方には好まれないかもしれませんが、主人公=一キャラ思考な私にはこういった形式は好感が持てました。

勿論、大変人物設定でも、そこはゲーム
システム事態は親切すぎるほどの設定で、にゃんこ師匠が切り替え地点まで導き、教えて下さいますから、途中で詰まるという事はまずありません
安心して乙女ロードを無茶苦茶に突っ走って下さい(笑)

内容はやはりメインストーリー担当の鉄平が頭三つくらい出ていて(最後プレイ推奨)展開は読めるものの、ラストまで良いとこどりの印象
←「」はどんな展開でも無敵・無敗だからな…身内なら尚更、辛いよね

先輩は…こういうキャラクターは乙女ゲームには欠かせないし、好まれるのは解るのですが…結局彼は何も失敗も失物もないので、主人公が一番頑張ってるルートだけに、何か悔しい…(笑)
個人的には「一度主人公に振られて、そこから這い上がってこい!」と言いたくなりました

反面、ショ担当の蓮君は乙女達には不評そうですが…そしていつものように「ガキに甘い」とお叱りを受けそうではありますが(笑)
個人的には年齢以外は一番バランスが取れてて良い組み合わせなんじゃないか?と感じました(性癖も含めて)
いや、カップルって傍から見れば難があっても、本人達の需要と供給が取れていて、勘違い期間(恋は我に却ってはいけない)ができるだけ長いのが良いんじゃないか〜と思っているもので…

年齢の割に大人で嘆気もあり、かつ「イっちゃってる」彼は結構局地的有望株なのではないかと思います(笑)

ところで、これは年齢・嗜好問わず私以外の皆さんの多くも感じていらっしゃるでしょうが、にゃんこ師匠が攻略できないのは残念無念!
下手に格好良い青年(恋愛対象)なんかにならずに「にゃんこ」(の姿では本来無いそうですが)のままで、ぜひEDが欲しかった


◇他にプレイにしたNANDA*PANDAさんの作品
◆男の子を撫で回そう!
別記
◆わんおぶわんわん -THE ONE OF WONWON-
別記

2011/08/27


■ 二次元経営者特集 投稿日:2014年06月15日(日)


※ 一部記事で紹介している作品・サイトは18禁作品です。18歳以下はプレイできません




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◆タイトル へんでろぱ!
◆制作 エインセル
◆ジャンル ランスの二次創作経営シミュレーション+ADV
◆対象 全年齢

◆ツール WOLF RPGエディター


ゲームメーカー「アリスソフト」のキャラを使った二次創作品です。
主人公ヒカリは現代日本から異世界の「ランス世界」へ
来てしまい、成り行きから商人コパンドンに料理屋のコックを任されることに。

ヒカリはお店を繁盛させつつ、現代日本へ帰る方法を探します。
街で出会う様々な人は「ランスシリーズ」で登場する色んな人たち。
他にも別作品から参加してしまう人物も・・・?

知り合った人たちに冒険依頼を出したり
お店の新メニューを考えたり
街で起こる事件を解決したり色々しながら過ごす約二年間。
最終的にヒカリの選ぶ結末は・・・


あ、ちなみに18禁ゲームではありません

〜ふりーむ作者説明から引用


「アリスソフト」キャラを使った二次創作品という事で、私もランスは1本くらいやってた筈なんですが…キャラは全く覚えていませんでした(苦笑)
知っていればイベント周辺をもっと楽しめたとも思うのですが、解らなくても経営そのものをやり込めるシステムなので支障はありません
経営システム、イベント等は一日初めで指示されるので、増えたイベント項目を選んでいけばなんらかのEDに辿りつくと思います
メニューや客足が増えていく様は嬉しく、ここにも絵が付いていると思うことしきり(重くなるか)
主人公も明るく前向きなので、ライバル店にいじわるされても頑張れます(笑)

難だったのは一日実行回数がたった一回なのに対し、経営に必要なイベント(掃除等)は何度もこなされなくてはいけないので結果的に必須イベント以外を殆どこなせないうちにEDを迎えてしまいます
クリア特典(プレイ内容点数制)でメニュー等を引き継げるようになっているので、周回を繰り返せば全て見られるのかな?は思いますが、スキップ機能ですっとばしても結構一周が長く、ぐるぐる上手い薦め方を見つけられないまま2週目途中で休んでしまっている状態です

きっと進行にコツがあるんですよね…どこに誰をつれていくと有利なアイテムが手にはいるとか、同時に見えても先にこのイベントをこなしておくと良いとか
バージョンアップで強制的にEDされないようになったらしいし、攻略情報もあったのでまた時間を見つけてトライしてみようと思っています

システムツールは「ウルフエディタ」初めて聞く名前だったので検索してみたらWOLF RPGエディターの事でした
すっかり自分の中で「WOLF RPGエディター=ウディタ」略名称が定着していました。お恥ずかしい(笑)




※ この記事で紹介している作品・サイトは18禁作品です。18歳以下はプレイできません
キルケの毒
カナノリモ 18禁
◆タイトル キルケの毒
◆ジャンル 成人向・店育成+ビジュアルノベルゲーム
◆対象 18禁
◆ツール 吉里吉里2.3/KAG3




以前レビューした「コハクの種」の続編にあたるお話で、主人公が意外に(失礼)若かったりして地味に驚きました(もっと老けた人かと勝手に思ってた… 笑)
内容は前作で一人前認定になったヒロインが、一族の慣例で先輩精霊の仕事を受け継ぐ為の試験として、エロ道具店を経営し期間内に条件価格までせっせと貯金するというもの
←経営背景に主人公とヒロインの新婚生活を見るような感じ

18禁要素は各販売商品を沢山(イベント発生設定数以上)売る毎に、エロイベントが発生します
18禁作品故に本来ならこのエロイベントがメインなのでしょうが、経営が意外に楽しい!
個人的には経営に比重がいってしまい、イベント画面は「一寸店休むか」の枯れ状態プレイだったのが何か申し訳ない(苦笑)
しかも一番好きなCGはデフォルメキャラの二人が寝こけてるやつ(毎晩見れるカットインスチル)だったし…
いえ、CGは綺麗だし、18禁としての価値は相当高いと思います
ただどうしても仲人気質プレイヤーなもんで、共感箇所がメインの二人より先輩キルケ側の気分になってしまうんですよね「若い者しっかりやれよ」みたいな(笑)

欲をいえば折角内装を変えられるので「ここでステータスの変化があると嬉しいな」とも思いましたが、贅沢か

(前作よりはエグさは低いですが)18禁要素は女子には少々きつめだと思いますが、経営画面も綺麗だし、ある程度以上割り切れるなら女性にもぜひチャレンジして貰いたい作品です



◇他にプレイにしたカナノリモさんの作品
◆コハクの種 18禁
別記




ゲーム画面
◆タイトル Over the Craft
◆制作 YAS
◆DL Over the Craft
※ サイトはお持ちでないようですので、ベクターのDL頁にリンクしています
◆ジャンル 経営シミュレーション+ADV
◆対象 全年齢
◆ツール RPGツクールXP
※ 要:RPGツクールXP RTP(ランタイムパッケージ)DLが必要です
こちらで無料DLできます



全体的に正統派というか、かっちり丁寧に製作された印象の鍛冶屋経営シュミレーション
全体印象はアトリエシリーズに似ています。妖精に作業を手伝っては貰えないけど

仲間の冒険者が獲ってきた素材で黙々と武具を作成。相場を調べ客対応に追われ、冒険者を雇い、メインストーリーを進めつつ仲間との連帯を深め、挫けそうになったら瞼の裏におっ師匠さんや兄弟子の「オレの屍を越えて…」残像で己を震いたたせ…忍耐+修行・忍耐+修行エンドレスの日々(笑)
ゲームバランスが良く、私が飽きにくい性質だというのを除いても不思議と退屈せずに作業をしつづける事ができました

序盤はとにかくお金も材料も足りないし、友達はたかってくるし(恩はちゃんと返してくれるので後々は良いが 笑)店に商品を並べるだけでも大変なのですが、作成失敗しても無駄になることがないシステム等かゆいところに助けられ、だんだん左うちわ経営者になれます
しかし後にも度々大金が必要になり、一気にすっからかんになったり、客の要望に答えられず評判が下がったり(失敗しても作成スキルはあがる)油断は許さない

現在もどうしてもED後の追加探索がクリアできない(100パーセントにならない)…今の段階で一番良い装備をつけ状態異常等がつかないようにはしているんだけど、何かがまだ足りないんだろうな。モヤモヤ

2011/08/27


■ てぶくろを買いに 投稿日:2014年06月15日(日)



てぶくろを買いに
◆タイトル てぶくろを買いに
◆制作 棚橋プロジェクト
◆サイト simple text
◆ジャンル サウンドノベル
◆対象 全年齢(一桁から)
◆ツール 吉里吉里2/KAG3

→男性可?




昨今の世知辛い世の中にツンとくる、新美南吉の名作ノベル化作品でございます


絵本好きな方は皆知ってる、興味のない方も「ごんぎつね」と同作者と言えばピンとくるのではないでしょうか
ただしこちらは「ごんきつね」のように悲劇ではありませんので、その辺が苦手な方も安心して読むことができます
かくゆう私も日本三代トラウマ絵本が「ごんぎつね」「安寿と厨子王」「泣いた赤鬼」なものですから(笑)
←大人物は結構展開でも割りと平気で読むが、子供(特に女子)や動物、非人間が可哀想な目にあうのは耐性が低い
この「てぶくろを買いに」を手に取った当初は新美南吉作の作者名に「そりゃないよ展開」を恐れ、何年も読むことがありませんでした
ある先輩に「これは可哀想な展開じゃないよ」と教えられ恐る恐る読んだのは、なんと20代に入ってから!
以来、気に入り自分で本を買ってしまったくらい、大好きなお話です
短編だし、あらすじ等は語らない方が良いかと…
(あえていうならタイトルまんま、小きつねが「てぶくろを買いに」いく話です 笑)

「てぶくろを買いに」は新美南吉が生涯をかけて追求したテーマ「生存種族を異にするものの魂の流通共鳴」の代表作もいえる作品で、ラストのきつねのお母さんの人への呟きは、人間である読み手にこそ「どうなのかな…」と考えさせられる永遠の課題です

〜と、小難しいことを抜いても、その情景描写(自然に存在する美しさ、感情を自然に描写することがいかに難しいか…けして大げさではなく、そこにあるものをあるままに拾い上げる表現力の巧みさ+場面展開の上手さ)、きつねの親子の可愛らしさには何度読んでも感嘆と締まらないニヤけ顔が止まりません

ふーっ…何度読んでもほっくりするわ。もっかい読もう(笑)

さて、絵本は同じ文章で異なる挿絵が楽しみの一つですが、この作品も黒地に線画のスクラッチ画のような味のある挿絵です。

一緒にオリジナル画像に差し替えられる「開発環境版」が頒布されていますので、絵心のある方、絵を描くことが好きな小さいお子さんをお持ちの方は、ぜひ「自挿絵版」を製作なさってみてはいかがでしょうか

2011/08/27


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