わたしのページ   第13章

                           第13章   花と風車の園

hamburg1.jpg (145488 バイト)          ハンブルグは港一杯に船が繋がれていました。

          L丸が入港した1963年、日本と同じく敗戦から復興した

          西ドイツの繁栄と盛んな意気が感じられました。

          市庁舎前に広がるアルスター湖畔は春ののどかな日差しの下、

            草花が咲き乱れ、春を楽しむ家族連れで人で一杯で、

                  大戦の痛ましい戦禍の跡は全く見られない平和な風景でした。

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船員達の天国は

  「欧州、ハンブルグ」と定評かあります。

  アルスター湖畔の春               

    港付近のサンポーリー街は、キャバレー、バーがずらりと並び、 どこも怪しげなショーをやっていまする。

    キャバレーのテーブルには一つ一つに電話が付いていて、

    客とダンサーが電話で話をしたり、呼んだり、呼ばれたり。

   ビールを飲んでいると電話が鳴ります。 「私は何番ですが・・・・

あなたのお席に行っても良い?」相手のテーブルを探すと・・・

受話器を持った美女がこちらを向いてウインクしていました。

          電話でこれはと思う女性と商談?を纏める手もあります。

                                        hamburg3.jpg (136421 バイト)毎晩通ったビアホール       

          ヘルベルト通りの両側4、5階建ての

          1階ショーウィンドーの中で”飾り窓の女” たちが

肌もあらわな姿で、並んで客を待っています。

値段もさほど高くはありませんが、

  毎晩この地区に出掛けては目の保養とばか

  ショーを見たり、電話で美女へワインを振舞ったり、  

  蒸かしたてのソーセージを食べながらミューヘン・ビールを

  がぶ飲みしたりしている内に手持ちの通貨マルクは綺麗になくなってしまいました。

  欧州は大きな河をさかのぼる港が多いようです。 スケルデ河を下り、

                          アントワープの大広場ニンフの噴水が街に精彩を放つantwerp.jpg (154147 バイト)    

ベルギーのアントワープを経て、

        ライン河畔のロッテルダムに入港しました。

オランダのシンボル、

風車がいくつも見えます。

海より低いオランダは

風車とチューリップと木靴の国。

   チューリップ・シーズンの4月末、           

  観光バスで首都ハーグとライデン北方の

     ケーケンホフ公園を訪れました。                      

  Keukenfof HOLLAND      色とりどりの花壇と風車がうまく調和して

hollland1.JPG (163935 バイト)   目もさめるばかりに美しい。

温室や路地にはチューリップや、

水仙、ヒヤシンスなどが数万株も

植えられ、日本から送られた

サクラも咲いて、木立が美しい。

   700種のチューリップがあり、

その球根はオランダの重要な

輸出品になっているそうです。

     木靴を履いた伝統的な服装のガイド嬢と、そっくりの、

   夢のオランダ人形を買って、欧州をあとに・・・スエズ運河を経て・・・

    インド洋に出ると、holland2.jpg (154729 バイト)海また海の退屈な日が続く。

スコッチウイスキーを空にし、

オランダのチーズをつまみながら、

日本の春をあれこれ想います。

”憧れの欧州航路” 大いにエンジョイしすぎた報い・・・・・

長い航海のあと私が手にした給与明細書には、

船会社の電子計算機が、情け容赦なく

赤字で多額の数字をタイプしていたのです。

  

           ( 次回は ハワイ沖と津軽海峡 )  

 

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