第21章 ニューヨークを出港し 日本に向う NewYork航路 コンテナー船 にゅーよーく 丸 38,826 GT マンハッタン 1972年 世界貿易センタ―ビル 110階ツインタワーが見える
ニューヨーク航路に1年半ほど連続して乗船した1963年、 自由の女神を左舷に見ながら、3ヶ月毎にニューヨークに入港。 ニューヨークの四季を味わえてラッキーだったと思う。 活気に溢れた街、ニューヨークの匂いがたまらなく好きだった。 それは、世界中から集まった人とその人達が織りなす文化の香りだと思う。 日本からの最終港で揚げ積みも多く1週間ほど停泊した。 私はブルックリンの岸壁から、地下鉄を乗り継ぎイーストリバーを渡り マンハッタンに出掛けて、アベニューとストリートで碁盤目の様な街、 その幅4km長さ20kmのマンハッタン島を歩き回った。 当時まだウオール街には世界貿易センタービルはなく、 エンパイアステートビル102階が世界一だった。 50数年も前にこのビルの頂上からニューヨークを見下ろし、 第8章で紹介したが、世界の縮図のような、ダイナミックな、 地下鉄ガイド この街がもつエネルギーやスケール、歴史、独創性、大胆さは 若かった私の人生観に大きな影響を与えた。 それは、自由の大切さ と チャレンジ精神 だった。 ニューヨークの様子を伝えるテレビを見ながら・・・ ブルックリンから眺めた美しい夕焼けダウンタウンの黄昏が目に浮かび、 あれから・・・もう 40年も 経ったのかと、全く成長していない自分を恥じている。
ブルックリンからマンハッタン を望む 1963年
現役中のノートを整理していたら、「若さのために」 と走り書きしたメモがあった。 @ 感動すること オ〜 マ〜 ワ〜 キャ〜 声をあげるような感動 そのために 色気を失わない 派手なものを着る 化粧する心を失わない。。。 A 働くこと 人が動くと書く様にいつも体を動かし、頭を使う。。。 B 笑うこと 大口を開けて笑う 笑うのは人間だけ・・・・犬 猫 は笑わない いつもニコニコと一杯笑みで。。。 C 35才を過ぎると物忘れが始まる。 35才で頭脳の中は満杯になるから、 入れっぱなしは駄目で、不要なことはどんどん忘れ、新しいことを入れなさい。 D 気持ちを常に前に出すこと、そして自由な時間をエンジョイすること。 どなたかの講演会でメモしたものだと思うが、 この古い小さなメモを見て、その全てを失っている自分に愕然とした。 感動してますか? 働いてますか? 笑ってますか? 新しいことを求めてますか? 前向きにエンジョイしてますか? 全てが NO である。 皆様は如何でしょうか ?
人生は いつだって 今が 最高の時 なのです!! 98才で天寿を全うした作家 宇野千代さん の言葉です。 「色ざんげ」 「おはん」など多くの文芸作品で知られ、 恋に生き 仕事に生きた 宇野千代さんは、1897年生まれで、文学の道へ。 4度の結婚、離婚、悲しみと苦しみの経験から励ましに満ちた人生観を持ち、 名作と呼ばれた作品の殆どは60才を過ぎてからのものだと言われています。 私はしあわせ。。。 昔も 今も 今日も!! この頃思うんですけど 私は死なないような 気がするんですよ!! ほ ほ ほ ほ ほ 。。。。。。 宇野千代さん96才の時の言葉である。 その面白い題のついた本が 98才の時に出版された
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