SUBARU LEGACY B4 2.0GTspec.B (5AT) 2003年6月

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BEと同じに見えたりして…

    サスペンション
BP/BL型レガシィの記事も,これでもう4本目。今回はワゴンから1ヶ月遅れで売り出されたB4。ぱっと見,キープコンセプトの権化のようなデザインです。乗り込んでみると,運転席のシートの造りはワゴンと同じのようですが,ヒップポイントは気持ち低いような気がしました。試乗車は18inホイールを履いたGTspec.Bの5AT。ワゴンボディよりリアオーバーハングが45o短く,重量で20s軽いというのですが,そんな些細な差が分かるほどこちらの感覚が鋭くはありません(^_^; もっともワゴンのMTとB4のATを較べると,重量はB4の方が10kg重くなるということで…。それはともかく,うちのBH9だとVDCが作動するくらいの速めの速度で交差点に飛び込んでも,何事もなくあっさり向きを変えてくれます。ま,250TとGT系の性格付けの違いを考えたら当たり前ですが。ただ,ロールは予想より多めでした。インプレッサSTiほど固めた足ではないな,という印象です。17inを履いたワゴンGTと同じ日に乗ったので,18in版の乗り心地の良さはしっかり確認できました。

  神経質な?ブレーキ
ブレーキはちょっと神経質。わずかに踏み込んだだけでギュッと減速しました。かっくんブレーキというわけではありませんが,操作にはいくらか慣れが必要な感じです。同じブレーキシステムのワゴンではそんなことは感じませんでしたから,これは個体差なのかもしれません。ノーズダイブは控えめで,水平に沈み込むような…と書いたら誉めすぎでしょうか。エキゾーストノート,これは等長等爆エキゾーストパイプの成果でしょう,BHまでのターボモデルで顕著だった排気音のボコボコは全く感じません。それもあって,じんわりとアクセルを踏みこんで流れに乗って走る限りは,なかなか上品な印象です。

  高いトランクリッド
デザインはキープコンセプトながら,ウェッジシェイプが強調され,トランクリッドの高さは35o上がったとか。外観では「そうなの?」という程度ですが,運転席から振り返ると,確かに後方視界はかなりスポイルされています。バックの際にはいくらか気を使わなくてはなりません。当然トランク容量は増したのでしょうが,残念ながら自車のタイヤを4本積むことはできません。目一杯押しこんでも,3本が限度のようです。トランクスルーはセンター部分のみですから,冬タイヤを積むときには,1本はリアシートに入れざるを得ないことになります。

セダンボディのB4なら,パーテーションネットやらルーフレールやら,シートのたたみ方やらといった,ワゴンで気になった装備類は関係ないですから,これはこれで,なかなかいい選択なのかも…サスが熟成されれば。秋に登場するという3gNA6気筒がどんな感じで出てくるか,楽しみにしておくことにしましょう。(Test:2003/06/29)