白坂町の文字(瀬戸市白坂町) 瀬戸MENU

碑高84p 文字碑

   
【左】自然石の文字塔        【右】民家の玄関先にありました   

   三州街道に沿って
赤津町の信号交差点から三州街道を1.2kmほど東に進むと,道の左側の低い石垣の上に,高さ80cmあまりの文字碑があります。赤津川に沿って左へ大きく回りこむカーブの途中で,道の右側は竹薮になっています。あと200mほど先へ進めば雲興寺に至る,というあたりです。平屋建ての民家の玄関先のような場所で,平らな台石の上に建てられた自然石の石碑には,「馬頭観世音」とだけ刻まれています。

   新しいもの?
これは文字塔と呼ばれるものです。大正から昭和にかけて,多くの人が馬頭観音を建立するようになると,石仏に代わって建造コストの安い文字塔が多く作られるようになったということです。尾張旭や瀬戸ではあまり見かけませんが,北関東では一般的に見られるそうです(つくば市の田井小学校のWebサイトにも,馬頭観音の文字塔が紹介されています)。「馬頭観世音」の文字も読みやすく,字体や彫り方も新しいものであることをうかがわせます。そうした点からは,八劒社の板碑とは,由来が違うように思われます。

※ 瀬戸の山上様から情報を頂きました。