まもなく、おがさわら丸はレインボーブリッジをくぐります。
レインボーブリッジの下を通過中!
横を追い抜いて行く派手な色の船は、東海汽船のジェットフォイル
伊豆大島や新島、神津島へ短時間で結んでいます。
船の中のテレビでは、現在の位置情報が北緯・東経、父島までの距離と地図で
容易にわかります。波の穏やかな東京湾をどんどん南下。
出発から30分で羽田沖。1時間で横浜沖を通過しました。
やがて、お昼ご飯の時間。今回の旅の為に私は前夜から食材を準備していました。
一般に外食や船内のレストランはお値段が少々高いので、少しでも出費を控えてるようにと、
最近は外出時や会社にも、自作の弁当を持っていくことが増えました。
今回はおにぎりやサンドイッチ、煮物、唐揚げ、お新香やバナナ、それにペットボトルの
飲料も予めカバン一つ分持ってきました。もちろん保冷剤や保冷バッグも複数利用。
お昼だけでは食べきれない量で、もちろん続きは夕飯で(笑)
潮風が心地よい船の甲板のベンチに座り、これからの旅がどうなるか話しながら食べました。
一見、島のように見える陸地は、東京湾の入り口・千葉県館山市の洲崎です。
予想以上の霞みで、これが最後の島影になるとは思いませんでした。
館山沖にて北緯35度線を超えて、船は南へ南へ速度を上げます。
やがて、房総半島も遠ざかると、進行方向に対し右手に伊豆大島が見えるはずなのでしたが、
この日は晴れている割には霞がかかっていて視界が悪かったのでした。
携帯電話は出発から3時間半後の午後1時半には圏外になってしまいました。
見えるはずの伊豆諸島が見えない海をひたすら南下。やがて眠くなってきました。
彼女と船室に戻り少し昼寝。1時間半後に私だけ起き上がり、位置情報をチェック。
本来ならば三宅島・御蔵島の近海で、既に北緯34度線を超えていました。
北緯34度・東経140度の海。日本地図で見ると、千葉県房総半島沖の洋上になります。
でも、見たところ360度海ばかりで、行けども行けども海。不思議な世界。
嬉しい反面、怖くもなりました。海の様子も東京湾とは違い、伊豆諸島の青々とした海でした。
1日目の夕暮れです。この日の日没は午後6時前。水平線上に雲こそありましたが、
都会では見られない綺麗な日没を見ることが出来ました。
夕方6時前には八丈島の近海を通過、しかしこれも見ることは出来ず。
やがて外は日暮れと共に暗くなり始めました。船に戻って交替でシャワーに行くことに。
おがさわら丸には風呂の設備はありませんが、シャワーが24時間使いたい放題です。
私が入った時は船の揺れもあまり気にならず、普通に使えました。
シャワーの後は、ラウンジを使って2人で持ってきた食事の続きで夕食タイム!
しかし、彼女は船酔いをしてしまい食欲無し。船の売店で、酔い止め薬を買って飲んできました。
おがさわら丸クラスの大きさともなれば私は全然船酔い知らず。保冷バッグに持ってきた
ビールや酎ハイを出したところ、まだまだ冷たく冷えてたので嬉しくなり、飲んでました。
しかし、船酔いはおろか酒酔いもしませんでした。
具合の悪い彼女は9時前に寝てしまいました。私は2等船室の消灯の10時までは、持ってきた本を
読んでいました。明日の日の出は5時14分。それに備えて消灯と共に寝ました。
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