つなぐNPO観客の学校 佐倉校

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ミュージアムとつなぐ 











 


  見たいものを探し出し、
育てる人 












誰のためのミュージアム? 

 







観客 ⇔ ミュージアム 
 

観客の学校佐倉校のこと
    
 「観客の学校」は、特定非営利活動法人つなぐ(つなぐNPO)が展開しているプロジェクトのひとつです。つなぐNPOが掲げる「さまざまな人や、ものや、ことや、場をつなぐ」という目的にそった活動を、全国各地で展開している支局のようなものですが、なにとなにをつなぐかは、それぞれの学校次第です。

 佐倉校では、まずミュージアムと人をつなぐことからはじめたいと考え、佐倉市近辺にお住まいの方々といっしょに、ミュージアムの楽しい活用法を考える活動を始めました。
 ミュージアムツアーや、講演会、ワークショップなどを企画、運営するほか、「勝手に応援団」プロジェクトも展開中です。このプロジェクトは、ミュージアムをはじめとする文化施設が企画する、ワークショップや体験教室などの普及活動を体験した人のレポートを集めようというプロジェクト。「よかった」「たのしかった」という声だけではなく、「ここはこう改善してほしい」という建設的な声も盛り込んで、暖かく、時には厳しく、さまざまな文化施設の普及活動を応援していけたら、と思っています。


ところで観客っていったい何でしょう?

 観客の学校佐倉校が考えている「観客」とは、単なる見物人のことではありません。与えられたものを見るだけでなく、見たいものを探し出し、育てる人、そのことを楽しめる人、こういう人を「観客」と呼びたいと考えています。

 博物館や美術館に行って展示を見る、準備された体験教室やワークショップに参加してみる、そういう経験をされた方は多いと思います。でも、「こんな展示が見たい」「こんな体験をさせてほしい」という声をミュージアムに伝えた方は、少ないのではないでしょうか?
 
 収集し、研究し、保存するということはミュージアムのとても大切な目的です。いわば人類の宝物を集めて、その宝物たるゆえんを明確にし、後世へ伝える、という大切な仕事をしているのがミュージアムです。
 でも、このとても大切な仕事は、いったい「誰」のために行われているのでしょう? それは「人」のため。未来に生きる人だけでなく、今を生きる人(あなたや私もその一人)のためでもあるはずです。

 「自分のためのミュージアムでもある」ことに気づけば、「もっと活用して楽しみたい」とか「大事にしたい」という意識が生まれてくるのは当然のこと。 その意識が、たとえば「こんな展示が見たい」「こんな体験をさせてほしい」「あの企画はとてもよかったからまたやって」という声になって、ミュージアムへ届き、ミュージアムがそれを受け止めながら活動していく・・・そんな流れが起こることを願って、観客の学校佐倉校は活動をしています。