佐倉市立美術館 体感する美術2002  耳をひらいて Open your ears

風鈴プロジェクト(IFSによるワークショップ)  


風鈴屋台繁盛記その3

5月25日(土) 篠原まるよし風鈴さん見学、絵付け体験

 プレゼンテーション後のミーティングでワークショップ参加者には風鈴に絵付けをやってもらおうということになった。
加えて、忘れてならないのは「耳を澄ます」ということ。「絵付け」と耳を澄ます練習ということで「音のエクセサイズ」を風鈴屋台で実施する。

 まず僕たちが絵付けをやってみないと始まらない。ということで、IFSのメンバーが東神田の篠原まるよし風鈴さんにお邪魔して風鈴の絵付けを体験させていただいた。
風鈴絵付けのねらいは、「夏の昼下がり風鈴屋台の周囲で絵付けをしながら小粋にお話でもしましょうよ、音の思い出話なんてイイじゃない。」つまり、風鈴屋台を中心にカフェを現出させようというもの。
 でも、じっさいやってみるとどうだろう。
始める前は各人「どう描こう。難しいなぁ。」「いやぁ、柄を考えてくればよかった。」「外側から描いたらダメなのかなぁ。」など、あれやこれやいっていたくせに絵筆を手にした途端、みな黙る。とにかく黙る。小粋なお話なんてどこへやら。ただ自分のお気に入りをつくりたい一心で風鈴にかぶりついていた。
しーん。店内を静寂が覆う。ときどき、「あぁっ、やっちゃった!」の声。これは、風鈴屋台カフェなんて難しいのかなぁと考える。

 でも、そうともいえない。風鈴絵付けは押黙って集中してしまうくらい楽しいのだ。
また、静寂が店内を占めていたともいえない。絵の具を混ぜるときの音、筆を洗うときの音、息遣い、声、お腹がなる音、店の外を車が走る音、クラクション、お店のドアが開く音、そしてときどき風鈴がチリンと音を出す。
風鈴絵付けって耳を澄ますには絶好のシチュエーションなんじゃなぁい?

 というわけで、屋台では無地の江戸風鈴に絵付けをやってもらう。風鈴は篠原さんから購入する。ただ、路上でおこなうワークショップであるためにどれだけの人が立ち寄っていくか見当がつかない。いくつ風鈴を購入するか思案のしどころだ。