1625m

津軽岩木スカイライン8合目ターミナルからの岩木山


津軽岩木スカイライン8合目ターミナル(1247m)から
岩木山(1625m)への登山地図

往復約2時間の登山コースです。
左の奥に8合目ターミナルからの岩木山

8合目から9合目までは右側のリフトも利用できます。

約10分間で9号目に到着します。

9合目の標高は1470mです。

リフトを利用すると往復1時間短縮できます。
8合目ターミナルの標高は、1247mです。

岩木山山頂は1625mなので、標高差378mになります。
標高1625mの岩木山山頂です。
岩木山山頂の岩木神社奥宮

岩木山のふもとにある岩木山神社は、約1200年前に
社殿を山頂に創建したのがはじまりだそうです。


『津軽』    太宰治

「や! 富士。いいなあ。」と私は叫んだ。富士ではなかつた。津軽富士と呼ばれてゐる一千六百二十五メートルの岩木山が、満目の水田の尽きるところに、ふはりと浮んでゐる。実際、軽く浮んでゐる感じなのである。したたるほど真蒼で、富士山よりもつと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏(いてふ)の葉をさかさに立てたやうにぱらりとひらいて左右の均斉も正しく、静かに青空に浮んでゐる。決して高い山ではないが、けれども、なかなか、透きとほるくらゐに嬋娟(せんけん)たる美女ではある。
「金木も、どうも、わるくないぢやないか。」私は、あわてたやうな口調で言つた。「わるくないよ。」口をとがらせて言つてゐる。
「いいですな。」お婿さんは落ちついて言つた。
 私はこの旅行で、さまざまの方面からこの津軽富士を眺めたが、弘前から見るといかにも重くどつしりして、岩木山はやはり弘前のものかも知れないと思ふ一方、また津軽平野の金木、五所川原、木造あたりから眺めた岩木山の端正で華奢な姿も忘れられなかつた。西海岸から見た山容は、まるで駄目である。崩れてしまつて、もはや美人の面影は無い。岩木山の美しく見える土地には、米もよくみのり、美人も多いといふ伝説もあるさうだが、米のはうはともかく、この北津軽地方は、こんなにお山が綺麗に見えながら、美人のはうは、どうも、心細いやうに、私には見受けられたが、これは或いは私の観察の浅薄なせゐかも知れない。



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