さだ まさし

      さだまさしの曲紹介です。
      ”関白宣言”〜”春女苑”追加(Update 98/11/15)
無縁坂
 グレープ時代の代表曲。母親の悲しい人生を歌った曲。 大人になってからでは子供の頃より、母親が小さく見えると歌うことで 母親の辛い人生をより強調している。という解釈で良いのかな?少し 私には難しい・・・
 時々この曲はおじさん方のカラオケで聴くことがある。

精霊流し
 これもグレープ時代の代表曲。恋人(夫?)は死んでしまってからも、 静かに時間が流れていく。恋人との想い出は心の中で大切に暖めていて、 今でも自分にとって大切な人であることは変わりない、といった内容だと 思う。大変さびしい曲。実はカラオケで1度だけ歌ったことがある。
 この曲はバイオリンをさだまさしが自分で弾いて歌うこともある。

線香花火
 恋人が自分から離れていくという状況の女性の気持ちを、男性側から 見た形でうまく表現している。恋愛のはかなさを線香花火に例えている。 この恋愛はうまくいってないのか、単に遠距離恋愛なのか?何か心の 奥からせきたてられていくようなメロディーでせつなさを感じる。
 線香花火を見るたびにこの曲が思い出され、ちょっとさびしくなる。

胡桃の日
 さだまさしにはめずらしい、テンポの速い曲。追いつめられた 恋人たちの状況が描かれている。お互いうまく表現できなくなり、 わかりあえなくて、衝突した時に振り上げた右手のこぶしが胡桃を 割ろうとしているかのようだ、と歌っている。

童話作家
 恋人と別れたときに、その想い出を捨て切れずに、いつまでも 胸にかかえている男性の歌。自分の描いた幸せはあなたそのものであったから、 ふとあなたのことを考えてしまっている自分に気付くんです、といったように どこかしら客観的に自分を見ているように感じられる。

つゆのあとさき
 私が特に好きな曲の一つ。さわやかな別れの情景が目に浮かぶ。 美しくもせつない物語が印象に残る。
 卒業と同時に終わった恋。「倖せでした」「ありがとう」「ごめんなさい」 「わすれない」そんな優しい言葉と花びらに包まれて、少女は大人へと 成長していく。2人が出逢った頃もこんな花びらの中だったけど、その中でも 君は一際きれいだったのが思い出されるよ。これからもっと奇麗になっていく んだろうね・・・

きみのふるさと
 君のふるさとをたずねてみると、君と同じやさしい香りがする。 このふるさとは僕を気にいってくれるだろうか・・・
 はやる気持ちを押さえながら、好きな人の故郷を訪ねるなんていいですよね。

飛梅
 少し悲しげな詩。太宰府が舞台。高校の修学旅行で太宰府に行った時、 この歌が思い起こされた。心字池にかかる3つの赤い橋は過去、現在、未来 のため3つ目で転ばないように気をつけた。御神籤で大吉が出たら後は 下るしかないと歌われていたけど、私は大吉を引いた。引いたら引いたで うれしいもんだ。ちなみに梅ケ枝餅はおいしかったです。

吸殻の風景
 この歌の中にはきれいな言葉がたくさん散りばめられている。 詩の内容はせつないものでも、くよくよしてなんかいられないなって 思わせるものがある。アップテンポな曲調もGood。
 「陽に灼けた肌がしみになったところでそれはお天道様のせいじゃない」 「雨の日には誰だって傘をさすもの」「人は皆それぞれに自分の時刻表を 持っている」「あなたと私の場合はどちらかが列車を乗り違えただけ」 「風の日には誰だって目をつぶる」

雨やどり/もうひとつの雨やどり/雨どりや
●雨やどり/「それはまだ私が神様を信じなかった頃・・・」で始まる、2人の 運命的な出逢いから結婚までの道のりがコミカルに描かれている。しかも ラストは感動的。いい曲です。というよりいい物語に仕上がってます。
●もうひとつの雨やどり/雨やどりの内容を女性の内面から描いたきれいな 曲。
●雨どりや/雨やどりをさらにギャグを前面に押し出した曲。笑えます。

推理小説(ミステリー)
 自分達の終わっていく恋愛を推理小説にみたてていて面白いです。 メロディーも不思議な雰囲気を漂わせいて気に入ってます。

住所録
 私も毎年手帳を変えて、アドレスノートを更新しようかどうか迷って しまう。もう電話をすることも手紙を書くこともないのだろうけど。 住所録から消してしまうと、想い出までもなくしてしまうような気持ちに なってしまうから。日記とは違うのだけれど。
 あなたは、昔の恋人についつい電話をしてしまった、なんて経験は ないですか?電話に出てきたら間違えました、と切ったことは? 年賀状ぐらいなら出してもいいかな、と思いませんでしたか?

第三者
 一度は同じものを信じていたのに、明日からは違う異教徒になる・・・ という悲しい歌。さだまさしの歌い方もものすごく悲しい。

道化師のソネット
 さだまさし主演の「飛べイカロスの翼」の主題歌。私が特に好きな曲。 人の笑顔を信じたい気持ちがよくわかる。君のために、僕のために笑って 欲しいから、僕はピエロになる。こんな生き方っていいですよね。

案山子
 カラオケで私が歌う数少ないさだまさしの歌。大好きです。 でも、私は盆や正月にも実家に帰らず、自分からは電話も メールも出さない親不孝者だったりする。なかなか現実ではねぇ・・・

防人の詩
 映画「二百三高地」の主題歌。この映画はTVで見ました。悲しすぎる! でもこの歌がものすごく合っている。「海は死にますか。山は死にますか。」 といえばわかる人は多いかも。

不良少女白書
 16分音符が並ぶ追い立てられるメロディーが、何が正しいのか わからず悩む少女の心情をうまく引き立てている。

関白宣言
 男尊女卑だと問題になった曲。でもその内容を本当に理解して、何が この曲で言いたいのかを考えれば、そんな批判は起こらないと思う。 「幸せは二人で作るもの」「お前のお陰でいい人生だったと」 この2ヶ所が私の大好きな部分。

前夜(桃花鳥)[ニッポニア・ニッポン]
 82年の曲。日本らしさが徐々に失われていくことへの警鐘を鳴らして いる。今(98年)ならどんな曲になるんだろう・・・

ねこ背のたぬき
 この曲をいきなり聴いた人は「なんじゃこりゃ」と思うだろうが、 私は花王名人劇場でさだまさしが番組の中で、トークを交えてこの曲を 作って演奏していくのを見てた。ほんとにこんな風に曲ができるの かと不思議に思ったものだ。

風に立つライオン
 この曲は実在にあった話を元に作っているとのこと。こんな素晴らしい 生き方ができる人がいるんだと感動し、その切なさに胸がつまり、涙が 自然と浮かび上がってしまう。紅白歌合戦で歌われたこともある。
 物語は「僕」のところに届く1通の手紙で始まる。その手紙にはおそら く昔大切だった人の結婚の知らせだったのだろう。その人は決して離れて いった僕を怨んではいないと。僕は今日本を離れ、ナイロビの診療所で 病気の人々を看ている。大自然の美しい景色の中で、触れてきたすばらしい ものを君に見せてあげたいと思い、君といた東京の時間を懐かしく思い、 君の幸せを祈っている。僕は決してあなたを捨てたのでなく、自分の今に 思い上がりたくなかっただけ。僕は風に立つライオンでありたい。 おめでとう。
 こんな曲です。アルバム「夢回帰線」に収録されてるので一度 聴いてみては?

親父の一番長い日
 妹が我が家に誕生してからの家族の絆を描いた曲。 まだ結婚もしていない私にも、娘を愛する父親の気持ちがよくわかる。 自分の可愛がる娘が結婚していく時、涙を浮かべる父親に私もなるの かなぁと思ってしまう。

しあわせについて
 離れていったあなたが今でも幸せなのかが気がかり・・・そんな 少し寂しい曲。愛する人とめぐり逢えたら腕をゆるめてはいけない。 ひとりひとりは優しいのに、なんで傷つけあうのだろう。 みんな幸せになれたらいいのに。こんな言葉が散りばめられた歌。

北の国から
 あーあー、らーらー、ばかりで詩が全くない曲。 それでも「北の国から」を見ている人なら、富良野の雪景色が目の前に 広がってくるような、それでいて暖かなイメージが浮かんでくるような 曲。きれいに編曲して歌ってみたいなぁ・・・

心にスニーカーをはいて
 この曲は白鳥座というグループが歌っているのを聴いて「いい曲 だなぁ」と思っていた。何年かしてふとさだまさしの曲集を見て「さだ まさしの曲じゃないか〜」と驚いた覚えがある。やっぱり好みというの は変わらないんだと思ったものだ。
 飾らない、あなたのままでいて欲しい、そんな暖かい想いを歌った 曲です。

シラミ騒動
 トークを交えながら収録してあるこの曲は大変おもしろい。 歌詞と曲が同時にできた曲というのはこの曲くらいだろう。 というのは、歌詞がすべて階名で作られているから。それで 「シラミソードー」というシラミを歌った不自然な歌詞になっている。 しかし内容はきちんとストーリーになっており、オチまである。 アレンジはボサノバ風でなかなか楽しい曲に仕上がってます。

恋愛症候群/もーひとつの恋愛症候群
 恋愛という病気の発病および傾向と対策がコミカルに歌われている。 始終恋愛の分析をしているのだが、「相手に求め続けるのが恋、奪うのが 恋、与えつづけていくものが愛、変わらぬ愛」すべてはこれを言いたいが ため。

春女苑
 あなたに似ている春女苑が咲くたびに、あなたと暮らしている気分に なる。疑ったり迷ったりする弱い心も、毎年咲く春女苑に元気付けられる。 気が付けば庭中、春女苑で埋め尽くされている。こんな奇麗な曲です。