ヴェローナ

  世界遺産の街 ヴェローナに立ち寄る

アディジェ川に架かる橋から見た
サンピエトロの丘
JALユーロエクスプレスバスでベネチアからミラノに移動する時に途中立ち寄った街ヴェローナです。
立ち寄った程度なので、あまり詳しく観光していませんが、少し紹介します。

この街は「ロミオとジュリエット」の舞台となったと言われています。

バスを降りると、すぐにイタリア人のおじいちゃんと合流しました。齢80を越えたというそのおじいちゃんは、現役バリバリの地元ガイドでした。

JALユーロエクスプレスバスの日本人女性添乗員とイタリア人地元ガイドに連れられて、約1時間のヴェローナ観光がスタートです。
現在イタリアでは、どの街の観光ツアーにも必ず現地の地元ガイドを一人付けなくてはいけないという法律があるらしく、この日はたまたまおじいさんが私たちのツアーに同伴することになったようです。が、このおじいさんはイタリア語しか話しません。おじいさんの言葉はすべてこの日本人女性(ミラノ在住)が通訳してくれるので、結局、歴史紹介や街の案内は直接日本人女性がすることになるらしいです。

  ロミオとジュリエットの舞台 ジュリエッタの家

 
ジュリエットのバルコニー
ここでロミオと愛を語り合ったとされる
 
恋のおまじない(?)
ペタペタと紙を貼りまくり

ジュリエットの像
ここを訪れたのは7年ぶりなのですが、相変わらず世界中の観光客でいっぱいでした。
ここでは、ジュリエットがロミオと愛を語り合ったとされるバルコニーを見ることができます。有料ですがバルコニーに入っていくこともできるそうです。

7年前と明らかに違っていたのは、バルコニーの下にはたくさんの紙がベタベタと貼り付けてあったことです。
以前はこんなものはなかったはず…?
添乗員さんによると、それは恋のおまじないで、いつのころからか願いや愛の言葉を書いた紙を観光客が壁に貼り付けていくようになったということです。
どうやらスペイン人観光客が貼り始めたとか…。誰が始めたかよくわかりませんが、はっきり言って見苦しい!…と私は思います。
こういうことをロマンティックだと考える人たちもいるかもしれませんが、私は賛成できません。せっかくの世界遺産に指定された街なのに…、歴史的建物が台無しだ…。

写真のジュリエットの像は触ると御利益があるということで、観光客が次々と腕や胸の部分を触って記念撮影していきます。おかげで像はテカテカと光っていました。私たちも例に漏れず添乗員さんに記念撮影してもらいました。思えば、二人同時に写真を撮ってもらったのはこの旅行で初めてかも。

  エルベ広場 〜 ヴェローナの中心 〜

 
ランベルティの塔
 
街の中心 エルベ広場

 
世界遺産に指定されている建物
1階にはカフェ
 
世界遺産のフレスコ画
今も住居として使われています

  裏通りを散策 〜 静かで素朴な町並み 〜

 
静かな裏通り
 
かわいらしい民家

  5メートルの深さの溝 〜 ローマ時代の城壁跡 〜

ガイドに連れられて路地を歩いているときに、壁の前に案内され、足下の溝を見るようにいわれました。なんてことのない普通の側溝かと思ったら、深さは5メートルほど。なんと古代ローマ時代の古い城壁が足下5メートルほどまで続いているというのです。つまり、この時私たちの目の前にあった壁は古代ローマ時代の城壁で、古代ローマ時代の地面は5メートルも下だったということです。土が堆積して現代の街の地面になっているということでした。
他にもかつての城壁をそのまま壁として使っている建物もありましたが、日本では考えられないことですね。自分の家の壁が遺跡だったら部屋を使うのもためらってしまいますよ。

  大きく開けた広場 ブラ広場 〜  〜

 
アレーナ(円形劇場)一部修復中
 
ブラ広場

  おじいさん元気でね! 〜 地元ガイドのおじいさん 〜

ヴェローナ観光でお世話になったおじいさん。80歳を超えた今も現役の地元ガイドをしています。お仕事の依頼が入ったときだけ働くことになっているのでしょうが、老齢になっても仕事を持っているということはすばらしいことです。羨ましいです。
いろいろな国の旅行者を案内するために、各国の言葉を少しずつ喋って披露してくれました。添乗員さんによると、機嫌(体調)のいい日は踊って見せてくれると言うことでしたが、この日は残念ながら踊ってくれませんでした。「おじいさん今日は少し元気が無いみたい」とも。

私たちがこの街を再び訪れることはなかなか難しいと思います。行けたとしても何年も先でしょう。
このおじいさんには、いつまでも元気にガイドの仕事を続けて欲しいものです。
ありがとう!元気でね、おじいさん!


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