イタリア 交通機関

  水上バス(ヴァポレット) = ベネチア =

運河を行き交うヴァポレット

ベネチアの交通手段といえば、水上タクシーやゴンドラ(観光用)がありますが、やはり一番旅行者が利用するのが水上バス・ヴァポレットでしょう。ベネチア本島や付近の島々のあちこちに停留所があり地元の人もたくさん利用しています。それだけ利用者が多いので料金は安いのかと思ったら結構高いのです。1回券で3,5ユーロです。約450円と考えると高くないですか?
ベネチア滞在中にヴァポレットを使ってあちこち移動してみたいなら、1日券(10,50ユーロ)や3日券(22,00ユーロ)を買った方が断然お得です。
私たちは1日券を購入しました。初めて乗るときに打刻して使うのですが、丸一日、つまり24時間有効なのでお昼の12時に使用開始すると、翌日のお昼12時まで有効です。
ベネチアでの滞在が短い場合は、この1日券を使って効率よく観光をするのがオススメです。

  地下鉄(メトロ) = ミラノ =

イタリア滞在最後の都市はミラノ。ミラノでの交通手段はタクシー、バス、トラムもありますが、一番わかりやすくて便利なのが地下鉄です。トラムも一度乗ってみたいと思いつつも、ついつい勇気が出ずに今回も見送りました。
ミラノの地下鉄は現在3路線があり、各路線ごとに決まったカラーがあるので乗り換え時にはわかりやすくて助かります。
チケット代は、1回券が1ユーロということで、ベネチアのヴァポレットに比べたら格段に安いです。1日券は3ユーロで、2日券が5.5ユーロなので、こちらもかなりお得です。
私たちは2日券を買って乗りまくりました。
チケットは利用開始時に必ず改札のところで刻印をしなくてはならないのですが、2日券を使って2回目の乗車をするときもうっかり刻印をしてしまいました。ま、気にしなくてもいいか…と思っていたのですが、ある駅で降りて改札に向かうと抜き打ちでチケットをチェックしていました。日本の自動改札のようにきっちりしていないため不正乗車する人がいるらしく、それを抜き打ちで取り締まって高い罰金を取るそうです。私たちはやましいことは無かったので言われるままにチケットを見せたのですが、利用開始時の刻印以外の刻印が残っていたので、「一回でいいんだよ、一回で!分かったかい!?」と注意されてしまいました。イタリア語で「ウーノ!ウーノ!」と畳みかけるように言われたのですが、イタリアの駅員さんはあまり英語は話さないのでしょうかね。こっちもイタリア語できないので、トラブルになった時は大変だなと思いました。

あと、ミラノの地下鉄で印象深かったのは、車内での演奏です。ある時バイオリンの音が聞こえたので振り向いてみると小学生くらいの姉弟が乗っていて、姉がバイオリンを演奏し弟が紙コップを持って車両の端から端まで歩き、チップを稼ごうとしていました。
そのバイオリンの音ははっきり言ってヘタクソで、とてもその対価としてチップをあげる気にはなれないものでしたが、一部の乗客は小銭を紙コップに入れていました。
一通りその車両を巡った後は、次の駅で降りていきました。きっと次々と電車を乗り換えてはチップ稼ぎにいそしんでいるのでしょう。
彼らはジプシーなのかな…?学校にも行かずに(行けずに?)稼いでいるのでしょうか。ちょっと切ないものがありますね。

なお、フィレンツェでは交通機関は特に利用せずにすべて徒歩で観光しました。


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