イタリア都市間移動バス

今回の旅では、イタリア国内の都市間の移動にバスを使いました。鉄道で移動する手段も考えられますが、なにぶん大きなスーツケースを抱えて鉄道に乗るのは大変ですし、疲れてうっかり車内で眠り込んでしまおうものなら、防犯上にも良くないし降り忘れの危険性も出てきます。
そこで便利なのが、日本の旅行代理店が取り扱っている都市間移動のバスツアーです。これならスーツケースをバスのトランクに預けることができ運ぶ手間も省けてラクチンです。また、車内でも日本語のガイドを聞くことができ、眠たくなれば車内で安心して寝ることもできます。
ということで、今回利用したバスツアー(2社)を紹介しておきます。



  マイバスイタリー社 = フィレンツェ→ベネチア =
1人 52ユーロ
マイバスイタリー社はJTBの子会社で、現地ツアーを多く持っている会社です。その中で、都市間の移動のロングトランスファーを利用したのです。
フィレンツェ→ベネチアは水・金のみの運行で、 移動スケジュールが合致したため金曜に利用しました。
このコースは朝フィレンツェを出発し途中フェラーラという街で約一時間の観光をし、昼頃にベネチアに到着するというものでした。
当日の朝早く、出発集合場所であるフィレンツェのバリオーニホテルに行き、バスが来るのを待っていると、ジャンカルロさんという日本語のかなり達者なイタリア人の男性が現れました。聞けば、この日はJTBの団体ツアーのお客さんと混載だというのです。
しばらくすると大型バスがやってきて、私たちが乗り込んだ車内には、すでにJTBのツアーのお客さんと日本人添乗員さんが乗っていました。どうやら、この日本人添乗員さんが足をケガしたらしく、これ以上ツアーに付いてまわれないということで急遽ジャンカルロさんに交代ということだったのです。
バスでの移動中には、日本に留学経験のあるジャンカルロさんの日本での生活の話や、イタリア人と日本人の習慣の違いなど、色々な笑える話を聞くことができました。
ところで、途中立ち寄る予定であったフェラーラの街ですが、残念ながら時間の都合で無しになりました。原因は高速道路での渋滞です。フィレンツェからフェラーラに向かう途中にあるボローニャで見本市が開催されているせいで車が大渋滞していたのです。フェラーラに行ったことが無く楽しみにしていたので残念でした。
フェラーラ観光をキャンセルにしたおかげで予定通りベネチアには到着しました。そこで、私たちは他の団体ツアーのお客さんとジャンカルロさんとはお別れでした。
このモデナ出身のジャンカルロさん、面白い人だったなぁ。彼に教えてもらったベネチアの美味しいレストラン、今回は行けなかったので次回ベネチアを訪れることがあれば、探してみたいなぁ。
(申し込みはFAXで、その後はメールでやりとりしました)


  JALユーロエクスプレスバス = ベネチア→ミラノ =
1人 10,000円
JALユーロエクスプレスバスは文字通りJALが運営しているイタリア都市間移動の日本人向けバスツアーです。7年前のイタリア旅行でも各都市の移動にこのバスツアーを利用しました。
ベネチア→ミラノ間は毎日運行していて、午後にベネチアを出発して途中ヴェローナで1時間の観光をし、夕方にミラノに到着するというプランでした。
私たちが利用した日は、たまたま乗客が私たち二人だけだったようで、大きな観光バス一台を貸切状態!とてももったいないというか、ラッキーというか、いいのかなぁ…という感じでしたね。
バスにはイタリア人ドライバーの他に日本人添乗員の女性が乗っていて、バスの中で見える景色の解説やイタリア人の生活、文化などについて色々な話を聞かせてくれました。個人旅行をしていると、こういう話を聞くことが少ないのでとても楽しく聞かせてもらいました。「眠くなったら遠慮無く寝ちゃってくださいね〜、一人で勝手に喋ってますから」なんて気を遣ってくれてましたが、ちゃんと起きて話を聞いていました。さすがに寝にくいのでね(^_^;
途中立ち寄ったヴェローナの街では、一通りの観光が終わった後15分ほどの自由時間があるのですが、この時に添乗員さんに現地の美味しいジェラート屋を紹介してもらって食べました。こういう「○○のジェラート屋が美味しい」という情報を教えてもらえるのもツアーの良さですね。他にもミラノの美味しいピザ屋さんも教えてもらいました。
あと、ラッキーだったのは、夕方に予定通りミラノに着いた時に本来ならミラノヒルトンが到着解散の場所と決まっているのですが、乗客が私たち二人だけということで特別に宿泊予定のウナトックの近くまで行って下ろしてもらえました。ミラノヒルトンからしばし歩くことを覚悟していたのでとてもありがたかったです。この時添乗員の女性が一緒に下車してくれて、わかりにくかったホテルの場所まで案内してもらえました。お名前を忘れましたが、添乗員さんありがとうー。
(申し込みはH.I.Sで航空券等と一緒にしました)


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