デンマークの食べ物、そして物価!!

  デンマークで売られている野菜

白菜、ネギ、キャベツは日本のものにほぼ近いものを売っていました。
今回、友人宅に泊めて貰うお礼にと、日本からマヨネーズ・お好みソース・薄力粉そして山芋を持参してお好み焼きを作って食べさせてあげようと計画しました。
キャベツは現地で手に入るということで問題ないと思いこんでいたのですが、友人曰く「こっちのキャベツは生では食べられない」と。確かにみずみずしさがあまりなくモサモサした食感で葉っぱ食べてるような感じでした。(まぁ、葉っぱと言えばキャベツは葉っぱですが…)
生ではおいしくなかったですが、お好み焼きに使ったときはまぁなんとか美味しくいただけました。

キュウリは太くてズッキーニに近い感じ。
にんじんは日本のより細くて苦みが少なく甘い味がしました。

  デンマークの水は硬水 〜 もっちりしたお好み焼き 〜

友人宅でお好み焼きを作っているときのことです。生地の材料は水と卵以外はすべて日本から持っていたものを使っていました。卵と山芋の入ったボウルに水を注いで混ぜ合わせ、薄力粉をきっちり分量測って混ぜ込んでいきました。すると、初めはクリーミーだった生地が次第にモチモチとして堅くなってきました。水分が少なかったかなぁと思いながら、さらに水を加えて混ぜると、一旦ゆるくなった生地がしばらくすると、再びモチモチもっちゃりと堅くなってきたのです。
これはおかしい!何故だ!?
考えられるのは水です。日本の水は軟水で、デンマークを始め多くのヨーロッパの国は硬水です。
この違いが影響したのではないかと思います。
デンマークでお好み焼きを作られる方はご注意下さい。

  デンマークの子供たちの好きな食べ物は?

デンマークの子供の好きな食べ物は、レバーパテとにんじんだそうです。
日本のにんじんと違って甘い味のにんじんを子供たちはまるまる一本普通に握って、生のままカリコリと食べているそうです。
レバーパテは、マーガリンのようにパンに塗って食べるそうですが、一応レバーなので味にクセがあります。それを好んで子供たちは食べているそうです。
それであんなにでっかい大人に成長するのかな…??

  豚肉 〜 ブタ肌の感触 〜

お好み焼きに使うために、豚肉の薄切りを…と買い出しに行ったのですが、デンマークで売られている豚肉の薄切りと言えば厚さ5ミリ以上はあろうかという、ちょっとしたトンカツ用のようなものしかありませんでした。
しかも、この豚肉。なんと豚の皮がついているのです!ブタ肌ですよ!
触ると弾力があって少し堅いブタ肌…。
表面に毛が付いているわけではないのですが、これは…ちょっと…よう食わんわ。
友人も毎回丁寧に皮の部分を取り除いて調理しているそうです。
帰国後、海外滞在経験のある友人に聞いたところ、豚肉が皮ついた状態で売られていることはよくあることだそうです。
考えてみれば、日本で皮をきれいに取り除いた状態に馴らされている私たちのほうがおかしいのですよね。

  デンマークといえばカールスバーグ!

デンマークといえばカールスバーグ!、…って私はビール党ではないので、カールスバーグがデンマークのビールなんて知らなかったのですが…。
デンマークではビールが安くスーパーにもいろいろな種類が売られていました。
その一方でワインも大変たくさん売られていたのですが、それらはすべてイタリア等からの輸入品だそうです。デンマークのような寒い国ではワインを作るには適さないため輸入に頼っているということでした。
なお、コペンハーゲンにはカールスバーグの工場見学が出来るビジターセンターがあるそうです。私たちは行きませんでしたが、ビール好きの方は行ってみると良いと思います。見学後にビールを無料で試飲できるそうですよ。

  名物ソーセージ屋台 〜 街のホットドックスタンド 〜

デンマークでは街のあちこちにこのようなホットドックスタンドがあって気軽に食べることができます。
パンにソーセージを挟んでピクルスとフライドオニオンチップを振ってケチャップがかけてあるシンプルなものですが、とても美味しくいただきました。
これで一個 18デンマーククローネ。日本円で324円です。
…ちょっと高いですよね?立ち食いなのに…。

  これはなんとも言えない味! 〜 衝撃のラクリス 〜

ラクリスをご存じでしょうか?写真はデンマークのラクリス(他の国にもあるらしい)なのですが、堅いグミキャンデーのようなものです。一瞬コーラ味かと思うような真っ黒な色をしています。

以前、友人が日本に一時帰国した時にこのお菓子を一粒貰ったのですが、食べてみてすぐにオエ〜っとなりました。なんと言い表せばいいのか…、薬っぽい味…?お菓子だけど甘くないし、なんか漢方薬のような独特の薬草の味がするのです。
(甘草が使われているようです)

今回、デンマークのスーパーでおみやげに買ってみました。帰国後友人知人のみなさんに、一粒ずつ試して貰ったのですが、すぐに顔をしかめる人、「何これ!」とすぐに出す人、色々居ますが、中には「うん…。食べられないこともないですよ」といいながら最後まで舐めきってしまう強者までいました。

結局個人の好みに寄るのでしょうが、多くの日本人にとってはお菓子としては経験の無い味なので抵抗があると思います。
ちなみに、デンマークの子供たちにとってはとてもポピュラーなお菓子だそうです。

もし、デンマークに行かれるなら、日本の知り合いに嫌がられることを覚悟で、お土産に買って帰ってはいかがでしょう。

● デンマークのお菓子メーカー Tom'sのホームページ
 http://www.toms.dk/ (英語ページ有)

  なんでこんなに高いんだ!?

北欧の物価は一般的に高いとは聞いていたのですが、実際に行ってみてその物価の高さを身にしみて感じました。

象徴的なものとしては、ファーストフードです。どんな国に行ってもたいていはあるハンバーガー店は、イコール庶民の味方です。今回デンマーク滞在後半にコペンハーゲンに戻ってきたときにすでに物価の高さを感じていた私たちは、本当ならデンマーク料理のレストランにでも繰り出したいところですが、そんなことをしてしまったらこの後の旅程の予算にも関わるので食費を安く上げようということになり、ホテルの横にあるバーガーキングに行きました。
これなら安くあげられるだろうと思い、私は一番安いクラスのクリスピーチキンセットなるものを注文。ハンバーガーにドリンクに、やたら多いポテト。まぁ、そんなに美味しいものでもありません。これで42デンマーククローネ、日本円でなんと756円なのです!……高っ!!!!

原因は消費税です。なんとデンマークの消費税は25%!つまりハンバーガーセットのうちの189円が税金だったのです。税金分を差し引いたら567円なのでまだ許せる値段になりますよね。(それでも高いけど)
この税金の高さは言い換えれば福祉の充実ということで、デンマーク国民はこの消費税を払うことによって老後に手厚い福祉サービスを受けられるということらしいのですが、私たち旅行者や一時的に生活をする者にとっては関係のない話です。
もちろん、旅行者もある一定以上買い物をするとTAX FREEを受けられるのですが、それはあくまで商品を税関に見せられるものの場合。食べ物であってはとっくに胃の中に入ってしまうので免税にもしてもらえないのです。
一番旅で重要な食費の部分が高くついてしまう。予算の少ない旅行者には致命的です。
この物価の高ささえなければ、デンマークは美しい国なのでオススメできるのですがね…。

 
購入場所
デンマーククローネ
日本円
ミネラルウォーター500ml 駅キオスク
10クローネ
180円
ミネラルウォーター500ml スーパー
5クローネ
90円
ビール(350ml?) スーパー
5〜10クローネ
90〜180円
ポテトチップス セブンイレブン
19.75クローネ
355円
ファンタ500ml セブンイレブン
14クローネ
252円
ハンバーガーセット
(一番安かったクリスピーチキンセット)
バーガーキング
42クローネ
756円

  唯一食べたデンマーク料理…?

デンマーク料理といわれても特に思い浮かぶものが無かった私ですが、デンマークに行くなら当然デンマーク料理の店にも入る機会もあるだろうと思ってました。
ところが、実際は友人に案内して貰ったオーフス大学の学生食堂で食べた簡単なスモーブローくらいしかデンマーク料理らしいものを食べていないのです。
恥ずかしながら、デンマークに入ってすぐから物価の高さに圧倒されて、「これは迂闊にレストランに入ると予想以上に高額な出費をしてしまうに違いない!」と防御態勢(節約態勢)に入ってしまったのが原因だと思います。
オーフス大学の学食で食べたスモーブローもおいしかったですが、やっぱりちゃんとしたレストランに入ってデンマーク料理を味わっておくべきでした。
この点は今でもちょっぴり心残りです。自分たちのケチさに反省してしまいます。


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