01.1.4◆京都の名庭と蕪蒸しに酔いしれる◆



退蔵院の瓢鯰図のお菓子 / 高桐院の門 / 蕪蒸し

お寺を見てこんなに感動したことは今までなかった、というくらい今回の京都で拝観したお寺は素晴らしかった。街中からは少し離れたところにある妙心寺の退蔵院は、瓢箪を持った男と鯰の山水画(国宝)と、敷地内に流れる川が瑞々しいお庭が素敵だった。何かにつけて瓢箪をモチーフにしているところに遊び心が感じられる。

茶道に関連深いお寺、大徳寺の高桐院はしっとりと幽玄な佇まいで特に苔と楓のお庭が素晴らしかった。お寺がこんなにも心静かな穏やかな気持ちになれるところだと初めて感じた。心が洗われるとか清められるとかいう感覚をハッキリ理解できた。派手なものがなくてもこんなに美しくて豊かな気分になれる空間があること、そして自分がそう感じられることが嬉しかった。

夜は先斗町界隈の気軽な居酒屋に飲みに行きました。お料理すべて美味しくてかなりアタリのお店でした。

いつも京都に行くときは、自分の中でテーマを作っていくのですが、今回は”蕪蒸しを食べる”ということがテーマの一つ。熱熱の蕪蒸しは、ふんわり優しい食感の中にもほんのりほろ苦さもあり、和食の美味しさ美しさをしみじみ感じる素敵な食べ物だと思う。料理はほんとに素材ありきだなぁと思います。そしてそれを上手に活かしきることだなぁと。

私の中での京都の楽しみ方の秘訣は、派手な観光コースは避ける、寺院や神社は1,2ヵ所に絞り一つをじっくり観る、寺選びのポイントはズバリ庭が美しいということ。仏像系はまだ良さがわかりません。


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