甲武信ヶ岳 ソロ
2012年9月1日
山に行きたい病にかかって重症化していた私は、
今まで一度も経験のないソロでの登山に行ってみることにした。
2475m 日本百名山


夕方別件の用事があったので、
最短時間でピストン可能な
毛木場駐車場からアクセス。
東京からはちょっと距離あるけどね。
8時6分登山開始。
9時17分 ナメ滝
この山は、意外と
道迷いしやすい箇所が多いと感じた。


10時2分 千曲川水源地
これが日本一の川の始まりなのか。
帰りがけ、ペットボトルに詰めて
お土産(?)にしました。
雨が悪化。
多少は降られる覚悟だったが
これほど降るとは…
苔むした森の中が気持ちいい
   

10時29分登頂!
2時間23分は予想を大幅に上回る
ハイペース登山でした。
曇りでまったく眺望はなし。
20分ほど滞在し、下山。

家族持ちの私にとって、単独でのレジャーは高いハードルだった。
私一人で家族を置いて勝手な行動をするのは申し訳ないという思いがあるからだ。
今までだって、好きなことをやっているだけではあったけれど、
一応子どものため という言い訳があった。
今回、一人で山歩きしてみて、大変心地よい時間を過ごせたのも、
これもひとえに家族をはじめとするたくさんの人たちのサポートあってのことである
ということを、しみじみ実感することができた。

私は行ったことがないのだが、屋久島もこんな感じなのかなと思わせるような、
苔むした森の中、雨に降られてハアハアと息を切らせて歩く。
人も少ない登山道では、前後に人影は見えないことが多い。
耳に聞こえてくるのは、帽子にあたる雨の音、自らの足音と息遣いのみ。
意識が集中し、フッと体が軽くなるような錯覚にとらわれた時、
そのまま前方の森に吸い込まれていくような感覚に襲われ、ハッと我に返った。
あまりの心地よさに、休憩することも忘れて登り続けた。
いや、むしろこのまま継続させたいという気持であったと思う。
肉体はやや辛く苦しいのは間違いないのだが、それに勝る快感に、
早く登頂してしまいたい気持ちと、いつまでも続いてほしい気持ちが
交錯した不思議な感覚だった。おかげで、
コースタイム3時間55分のところ、ほぼ無休憩2時間23分で登頂できた。
脳内モルヒネ、エンドルフィンの効果かもしれないが、
いや、この程度の運動強度でエンドルフィンなんて出るのかな?
これがランナーズハイってやつかな…
日頃のトレーニングの成果だけでも説明できるかな?

ともかく、初ソロ登山は
自然との一体感を感じ、家族のサポートを感じることができた。
非常に有意義な一日であった。

                          2012年9月4日作成


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