プジョー407 sport2.2
2230cc直列4気筒DOHC、158馬力 平成19年式、4速AT、右ハンドル スティールグレー |
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ディーラーOPのリアスポつき。 トランクの開け方は知らないと 開けられないプジョーのおしゃれポイント。 407の「0」がスイッチになっている。 |
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スポーツグレード(?)らしく、 ブラック内装、アルミ調パネル、 ホワイトメーターに、赤いイルミ。 革シート、ナビ等充分な装備内容。 パワーウインドは運転席の集合スイッチ だけでなく、各ドアも全てワンタッチ機能つき。 |
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スタイリング命! 好き嫌いは分かれるけど・・・ このAピラーの角度は ほとんどスポーツカー。 |
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映画「TAXI4」でも有名! プジョーでは、クルマの名前がモデルチェンジごとに変わるシステムになっており、 このクルマは「4」シリーズの7世代目のモデルと言うことが分かる。 いわゆるDセグメントのクルマを乗り継いできた我が家にとっても 初のフランス車であり、4ドアセダンでもある。 Dセグと言っても、寸法的にはちょっと前のEセグ並。 一生の間に乗れる車は実際はそう多くないと考える我が家では、 様々な国籍のクルマに乗ってみたいと思っており、 順番(?)でフランス車にしてみた。 日本では、どちらかというともっと小さなクラスで人気のある フランス車ではあるが、実際乗ってみると 充分フランスのお国柄を感じることができる。 グレードはスポーツ2.2 (初期型の最後に売れ残ったタマだと思う) たった(?)2.2リッター。しかも、ATはいまどき4速。 一応、シーケンシャルモードで変速できるけど、4速じゃあねえ・・・ やはり馬力課税の国のフランス車は表示が控えめなのかな? スペック的にはちょっと不安で、アンダーパワーかと思ったが、 実際には町乗りレベルでは全く問題ない。でも、スタートダッシュはちと苦手。 流れに乗れば軽快に走るが、日本の交通モードには合ってないかも。 高速では、思ったより中速域のトルクがあって常識的な速度域なら快適。 バランサーシャフト付きという割にはアイドル時の振動はある。 装備の差はあまりないので、これなら3.0でなくても良いかなと思う。 3.0にすれば、安心のアイシン製6速ティプトロも付いてくる。 本国では、ディーゼルが多いようなので、ガソリンV6は相当レアなのでは? 小さめのエンジンを回して乗るのがフランス流!? プジョーこだわりの操縦性は存分に体感できる。 なるほど、これが猫足か! 自分の感覚では、ドイツ系のガチガチの剛性感ではなく、 たとえて言えば振動吸収体というか、超堅い低反発マットのよう。 V6より軽量、かつほとんどフロントミッドシップと言えるエンジン位置、 個人的にはスカG以来のアルミボンネットと相まってか、 回頭性も、ロール抑制もいい感じで思ったよりスポーティに走れる。 ラミネートガラスの効果か、静粛性も想像以上だった。 OEタイヤのピレリP7を交換すれば、さらに静かになるだろう。 長いフロントオーバーハングに短いリア。 これは、イタリアンデザインの常套手段といえよう。 406クーペのピニンファリーナの残り香かな? フロントスポイラーはかなり気を付けないとすぐ擦ってしまう。 それにしても、この純正ナビ、いいんだけどちょっとなあ・・・ と言うのも、驚いたことに、カロッツェリアのサイバーナビなんである。 ラクナビでなく、サイバーなんだからプジョージャポンは頑張ったと思う。 日本向けにオリジナルインパネに改造してまで標準装備化しているのだ。 いち早くHDDナビを標準で付けた話題性も充分であった。 そこまではいい。 しかし、05年に407が発売になった時点で既に型遅れの03年モデル。 タッチパネル式でもなく、VGA画面でもない、まさに一世代前感覚。 1DINヘッドユニットはともかく、それにオンダッシュタイプを後付した 状態と全く同じ構成なので、あまり使いやすいとは言えない。 特に、本体がトランク内のさらに内張の中にあるので、CDを録音したり DVDを見るときはいちいちトランク内張を開けなければならない。 また、他のナビに付け替えることはパネル改造が必要で現実的ではない。 まあ、今の新車はマイナーチェンジで改善されているが・・・ そもそも、このナビを標準で付けるために、しわ寄せがあることは否めない。 本国仕様ではナビ画面の場所にあるマルチファンクションディスプレイが ダッシュボード上面に移動し、そのコントローラーはサイドブレーキ横に移設され、 本来そこにあったドリンクホルダーがなくなってしまっている。 細かいところでは、ウインカーのカチカチ音が大変かわいらしい。 エアコンのダッシュボード上吹き出し(ジェントルサーキュレーション)は秀逸。 サイドブレーキや、ボンネット開けレバーが助手席側にあるのは仕方ないと思うが、 シフトレバーの刻みは是非左右対照に変えて欲しい。なんか動かしにくい。 ブラインド付きのリア席もいいけど、プライバシーガラス仕様でも良いと思う。 バタフライ式ワイパーはいいけど、オートワイパーは別になくてもいい。 前席にドリンクホルダーはやっぱり付けて欲しい。 単なるリモコンじゃなくてスマートキー欲しい。 マルチファンクションディスプレイ、日本仕様にしたなら日本語欲しい。 電動シートのメモリー機能はできたら欲しい。 そんなどうでも良いことは置いといて、 激戦区のDセグに於いても、充分な競争力のあるクルマだ。 充実した装備内容で、しっかり走り、格好もいいのに、値段は比較的安い。 ドイツ勢と比べても個性的な選択肢として充分ありだと思う。 確かに、全体的に作りも緩い感じはあるけど、クラス平均でしょう。 アルファやボルボと比べてもなお、お買い得感さえある気がする。 同じクルマを滅多に見かけないと言うだけでも個人的にはプラス。 ドイツ車にありがちなヒエラルキーにも、もちろん無縁。 クルマに過剰なクオリティを求めないなら、デザインだけでも選択する価値はある。 ただし、リセールはボロボロだ。 その分、さらに安く買えると言えばそうなのだが。 我が家の経験上の燃費 チョイ乗りが多いので市街地では5〜6kmくらいかな でも、高速では10km軽く越えました 2009年10月14日作成 |
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